第37話 叙爵………結構です………。


こんにちは………。

ルーク………です………。


………困った……本当に困りました…………。

目の前の耄碌した………おっさんが………変なことを言い出した………。


叙爵? 男爵? ………いやいや、僕は元ただの村人!


………じゃぁ、子爵?

………バカなのかな…………?


仕方ない? 伯爵?

うん………このおっさんバカだ!


僕が我儘? 仕方がない? 娘の婿?

………もう黙れよ!!!


▼▼▼


ドラゴさんの〝マンドラゴラ砲〟の後、壊滅した隣国軍はあっという間に退散していった。

脱兎の如き撤退のおかげで………逆侵攻して、ほぼ無抵抗で国境の一部を手に入れることができた。

辺境伯様………ニッコニコ。

顔中、傷だらけだから………むしろ怖いわ!!


っで、国王陛下に報告に行くからついて来いって………勘弁して欲しかった……。

元村人Aの僕………断ることはできなかった………。

無理くり馬車に押し込まれ………5日かけて王都へ………。


めっちゃ豪華な宿屋の豪華の部屋に投げ込まれる………痛い……。


はい? 明日………国王に会う?

いえ、結構です………拒否権はない? ………そんな〜!


ちょうど、二日酔いフィッシュドラゴン討伐の論功行賞が行われる………ついでに、こっちの件も行う? ………もう好きにしてください………。


………。

…………。

……………そして次の日、謁見の間で国王陛下と面会。


周りには偉そうな貴族様がずらり。



(注:全力で敬語フィルタを使用してください。また、全力で権力者口調フィルタを使用してください。実際はちゃらけていません。)



「俺、国王。こいつは宰相ね」


ルークです。


「話は聞いてるよ〜。よく頑張った。褒めてあげる。めっちゃ褒めてあげる」


「ぬぅぼ!!」


えっと………ドラゴさんも頑張ったっと言ってます………。


「おぉ! それは悪い悪い! ………でだ、早速だがけど褒賞だけど……とりあえず、男爵ね」


はい? ………いえいえ!


「足りないか? ………じゃ、子爵ね」


ちょ、ちょと待って!!


「まだ足りない? まぁ、伯爵でも良いよ」


だから待ってよ! 聞いて………僕の話を聞いて!!


「もぉ〜欲張りなんだから!! オーケー! オーケー!! 娘をやろう! そうすれば王族の仲間だよ」


うが〜〜〜!! 話を聞け〜!!



断りました……全力で断りましたよ………。

………公爵だか侯爵だかが………「無礼だぞ!!」って言ってきたけど………。


「元村人に貴族ができると思ってます?」って聞いたら黙ってくれた。

なので、褒賞の話はまた後日になった。

二日酔いフィッシュドラゴンの件の論功もあったので、いつまでも時間を取ってられなかったのだ。


色々終わって、祝賀会が開かれた。

場違いな僕は………美味しいものを食べるだけ食べて………さっさと会場を後にした。

っと言っても………この日は王城のゲストルームに泊まることになっていたんだけどね………。



***********

《番宣》


ドラゴさん……ドラゴさん。皆さんがいっぱい★をくれましたよ。


「ぬぅ〜ぼぉ〜♫」


ありがとうございます? ………うん。感謝の気持ちは大切ですね。


「ぬぼぉ〜⤴︎⤴︎ ぬぅぼぉ⤴︎⤴︎」


………今度はなんです? オラにもっと★をわけt……ストップ!! それ以上は……なんだか……まずい気がします!


「ぬ〜ぼぉ⤵︎⤵︎」


やる気を無くさないでください……僕……もう少し番宣頑張りますから……。

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