第36話 マンドラゴラ砲………うん……封印かな………。
皆さん。こんにちは。
戦場へ到着して6日目の昼前です………。
隣国軍……嫌がらせ4日目で根を上げました。
最後の特攻? をするらしく………集結しているのですが………なんかヨレヨレです。
馬もいません………。
まぁ………僕のせいなんですけどね……はは!
「ぬぼぉ!!」
うん? ご、ごめんなさい………ドラゴさんの手柄ですね………はは……はぁ……。
そうそう、間者さん戻ってきました……。
元気でした。
話を辺境伯様と一緒に聞いたところ………1日目はやっぱり気絶していたそうです。
次の日からは………ちゃんと対応したとか………さすがです。
馬は狂い死に……半数以上の兵が行動不能になったとか………ご愁傷様です………。
とは言え………相手に手傷も負わせずに帰ったとなっては面目丸潰れになるからと………最後の特攻を仕掛けることになったとか………。
兵隊さんは大変ですね………。
そして今、僕は自軍の最前列にいます。
ちょっと違いますね………僕とドラゴさんだけが、先頭に立っています。
そう………〝マンドラゴラ砲〟の威力チェック。
その前に………
せ〜の〜!! ステータス!!
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名前:ルーク
年齢:12歳
MP: 10/60
状態:健康
称号:ドラゴの保護対象者
スキル:マンドラゴラ Lv.6(311/320)
▶︎マンドラゴラ耐性 Lv.MAX
▶︎MPを5使用してマンドラゴラ召喚
★レベルアップボーナス MP 50%減(上限値)
▶︎ドラゴさんのマンドラゴラ収納(214/320)
★50株収納ボーナス:擬人化
▶︎マンドラゴラ砲(威力214/320)
★200株収納ボーナス:威力2%上昇
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っというわけで………214株分……2%上昇ボーナスで……約218株の威力の〝マンドラゴラ砲〟となります。
収納分214株分………結局、80株を送り出し………38株だけが帰ってこれました。
半分以下………いかに厳しい戦場だったのかがわかるというものです…………。
街に帰ったら………マンドラゴラさん達の墓場で、また葬儀をしよう………本当にありがとう………。
▼▼▼
隣国軍が動いたのは昼過ぎ………。
雄叫びを上げながら突っ込んできますが………その声に勢いは無く……騎馬兵もいないので、あまり恐怖を感じない………。
さて………最後の締めとしますか………。
ドラゴ先生……お願いします。
………。
…………。
……………うん? それしか言ってない?
仕方ないじゃん!
僕のスキル………〝マンドラゴラ〟なんだから!!
ドラゴさんも僕の戦力!! ………こ、これで良いんだい!!
はい! 外野の声は無視して………ドラゴ先生! お願いします!!
えっ? あ、はい………掛け声ですね………了解です!!
「すぅ〜〜〜〜〜」
僕の腕に抱き抱えられたドラゴさんが、今までにないぐらい空気を吸い込む………。
行きますよ!! 1、2、3 …………はい!
「ぬぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
〝ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!〟
これまでで最大の絶叫が…………地面を抉り、全てを薙ぎ倒して吹き飛ばした!!!
耐性があるはずの僕ですら………耳がキンキンして眩暈がする。
前方は一面を砂煙が舞い………何も見えない………。
倒れそうになるのを……なんとか我慢して後ろを見ると………。
味方全員が倒れていた………うん……意識がないね………。
こりゃ……今後、全力は封印かな………。
ってか………どうするのこれ?
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