第20話 憲兵さーん!! この人でーす!!
こんにちは。
ルークです。
ドラゴさんのことをなんとか納得し………買い出しと冒険者ギルドへ行くために宿を出ました。
………ドラゴさんは肩車………。
よじ登ってきて強制……どうやら、この位置が気に入ったようだ。
下に降りると宿の女将さん……そんな目で見ないで……連れ込んだわけではないですよ……。
はい? 今日から二人分払え!? ………わかりましたよ……とほほほ。
街を歩くと、皆様から温かい視線をいただく。
仲の良い兄妹? 微笑ましい?
まさか……ドラゴさんが保護者とは思うまい……。
ぶらぶら街を歩いて必要な物を購入。
マンドラゴラの売上のお金なので、返す意味も込めて惜しみなく買う。
とりあえずは……衣服。 お陰で村の子供程度には見えるようになった………。
買い物を終え荷物を持ち帰ったのち、冒険者ギルドに顔を出す。
………。
…………。
……………うん。めっちゃ注目されてる。
先日まで計量カップを持っていた人が……今度は幼女を肩車………。
注目されるのは当たり前だ。
とりあえず……好奇心旺盛な視線を掻い潜り受付へ向かったのはいいが………受付のお姉さんの視線が痛い………目……座ってる………。
なにそれ? って………えっと……ギルド長に……会いたい………です。
だから、それはなに? って………あぁ〜なんていうか………マンドラゴラ?
馬鹿にしているのか? って………めっそうもない!! 起きたら……部屋にいt……
「確保!!! 憲兵さーん!!! この人でーす!!!」
ちょ! ちょっと!! 待ってーーーーーー!!!
***
グスン………グスン。
天国のお母さん………僕は今、冒険者ギルドの取調室にいます………。
まさか、冒険者ギルドの建屋に取調室と地下牢があったなんて………初めて知りました。
ってか、魔術師ギルドと薬師ギルドの建屋にもあったけど……普通なのか?
とりあえず………取り調べにギルド長が来たので、大人しく質疑応答を受け説明をすること2時間半………お陰でなんとか納得してもらえた。
その間、立ち会った受付のお姉さんの視線が怖かった………完全に僕を誘拐犯でも見るような目だったよ。
結局……ドラゴさんは冒険者として登録されました。
流石に、マンドラゴラとは言え幼女の格好しているので従魔扱いは不味いだろうと……。
そんな僕及び周りの気も知らず、僕と同じ冒険者カードを手にしたドラゴさんはキャッキャと喜んでいた。
この日は………色々と疲れたので………そのまま宿へ戻ると、さっさとマンドラゴラを召喚して眠りにつくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます