第33話 フラグ………それは世界の真理……
ガタゴトガタゴト! ………ガタゴトガタゴト!! ………ガタン!!
アウチ!!
馬車の天井に頭をぶつけた………急いでいるとはいえ………飛ばしすぎでは……?
皆さん。こんにちは。
ルークです。
僕は今、すごい速度で飛ぶように走る馬車に乗っているのです………。
ことの発端………それは………。
そろそろ湖に到着し、戦闘が始まっているのかもしれない頃。
そんな中………僕はその日も〝薬草採取〟を終え冒険者ギルドに来ていたのですが……………。
………。
…………。
……………指名依頼……ですか?
「はい。領主様からのルークさんへ指名依頼です。」
っと、受付のお姉さんから………満面の笑顔で言われる。
えっと………拒否権は………はい? 街から逃げるならどうぞ?
………わかりました。………すぐに向かいます………。
▼▼▼
まさか………再び来ることになるとは………領主様の屋敷………。
案内されたのはいつか部屋だ………。
領主様が来るまでにお茶とお菓子が出される。
ドラゴさんが………美味しそうにお菓子を食べている………。
………頭に双葉がある以外は………普通の幼女にしか見えない………そっと頭を撫でてあげる………。
「ぬぅぼぉ〜?」
突然の僕の行動に、ドラゴさんが気持ちよさそうに目を細めながらこちらを見てくる。
それを見て僕は笑顔を返していると………ドアが開き領主様が入ってきた。
…………相変わらず………お髭が立派だ………なんて思ってしまった………のは内緒だ。
対面のソファーに座った領主様が、早々に指名依頼の話を始める………。
………。
…………。
……………隣国と戦争………それに参加しろと………すみません………詳しい説明をお願い………します。
領主様は簡潔に説明をしてくれた。
それによると………
そして昨日………ついに………小競り合いが発生してしまったそうだ。
大きな損害は出なかったが………
そこで国王陛下………先日の魔物、魔獣の群れを撃退した領主の話を思い出し………僕を招集したいと領主様へ相談したそうだ………。
うわぁ…………実質上の依頼主は………国王陛下か………。
これは断るには………国から逃げるしかないか………。
いけなかったのか!?
先日………あんな事………マンドラゴラさんが居れば……一国を相手できる……なんて考えたのが………。
………。
…………。
……………もちろん了承しましたよ………はぁ………。
出発はいつですか? ………はい? 今から!?
そして………冒頭に戻るのだった………。
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