第25話 凄いのはマンドラゴラさん達です。


おはようございます。

ルークです。


突然ですが………冒険者には等級というものがあります。

五階級に分かれており、個人に与えられる等級。


最上級冒険者:白翼(はくよく)

上級冒険者 :金角(きんかく)

中級冒険者 :銀牙(ぎんが)

下級冒険者 :銅鱗(どうりん)

初級冒険者 :黒爪(こくそう)


となっており、【白翼】は英雄、【銀牙】はベテラン、【黒爪】は駆け出しと見做されている。

とはいえ、言いにくいので往々にして冒険者達は頭の文字(白、金、銀、銅、黒)だけで呼び合っている。


現在、この街に居る最高等級の冒険者は【金角】………それが3人。

それぞれが4人パーティを組んでいる。


何故そんな話を………?

簡単……今僕は………そんな彼らに囲まれ……守られているからです。


結論から………僕の作戦は採用されました。


街……領都の防壁から〝常夜の森〟までは2キロ程度。

その間は草原になっているのだが………そこにマンドラゴラさん達をトラップとして埋めることに………。

立派な鎧を着たおじさんは反対したが………死者が一人でも減るならと領主と冒険者ギルド長が賛同。

作戦を実施することになりました………。


そんなわけで、作戦のキーマンとなった僕は……上級冒険者達に護られることになったのだ。

早朝から草原に来て………マンドラゴラを配置を始める。


その前に…… せ〜の! ステータス〜!!


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名前:ルーク

年齢:12歳

MP: 2/50

状態:健康

称号:ドラゴの保護対象者

スキル:マンドラゴラ Lv.5(113/160)

    ▶︎マンドラゴラ耐性 Lv.MAX

    ▶︎MPを6使用してマンドラゴラ召喚

     ★レベルアップボーナス MP 40%減

    ▶︎ドラゴさんのマンドラゴラ収納(102/160)

     ★50株収納ボーナス:擬人化

    ▶︎マンドラゴラ砲(威力102/160)

     ★(new)100株収納ボーナス:威力1%上昇

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……なんかボーナスが増えとる………。

けど、今は後回し……。


見ての通り……ドラゴさんの中には100株以上のマンドラゴラさん達が待機中。

冒険者ギルド長と相談して………横に20メートルごと20株一列………縦100メートルごとに5列のマンドラゴラトラップを作ることになった。


何処からとも無く100株のマンドラゴラを出すドラゴさん………。

そんなマンドラゴラさん達………。



「ぬぅぼっ!!!」



肩車されたドラゴさんの掛け声で、配置に駆けていくマンドラゴラさん達………これから戦闘になるのが嘘のようなほのぼのとした雰囲気だ。

周りの冒険者達が感嘆の呟きをあげている………。


………。

…………。

……………うん。すごいのは僕じゃないよ。

マンドラゴラさん達………あっ……わかってる?

すみません…………。


これで準備は完璧。

あとは魔獣、魔物が来たタイミングで指示を出すだけ………少しづつだが………緊張で身体がこわばっていくのを感じるのだった。

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