第24話 うちのマンドラゴラ………使いません?

※いつも評価、コメントありがとうございます。心境? コメントの返答?などは近況報告に書かせていただいています。そちらも読んでいただけると助かります。


では、始まり始まり……。


※※※


フィッシュドラゴン………通称【二日酔い】


 魚が多く生息する水辺に住み着く魔獣。ドラゴンという名前が付いているが真正のドラゴンでは無い。分類的には空を飛べるトカゲ。魚が大好物。一匹住み着くと周辺の魚が絶滅すると言われるほど大食らい。漁を終えた漁業船が格好のカモにされることがしばしば。

最大の攻撃は〝ドラゴンブレス〟こと通称〝ゲロ〟。

食べた魚の鱗、皮、骨、内臓等の消化しにくい物を腹に貯め発酵させ、ここぞという時に吐きかけてくる。臭いにおいがあまりにも酷く、ショックで死者が出るほどである。


そんな厄介な生物が、〝常夜の森〟に5日程入ったところにある大きな泉に住み着いたらしい。

二日酔いフィッシュドラゴン〟はゲロドラゴンブレスを吐いて回り、縄張りを主張し始めたそうだ。

そのせいで周辺に住んでいた魔獣、魔物が各方面へ大移動……その一部がこの街に向かっているそうだ。


総数……千匹超え………住処と餌を求めてやってくる……。

うん……めっちゃ傍迷惑……。


そして始まる対策会議。

場所は冒険者ギルドのホール。

酒場と繋がっているからかなり広い………というより、こういう時のためにこんな造りらしい。


関係各所のお偉いさんが集まっている。

知った顔が多い……。

領主と立派な鎧を着たおじさん……きっと憲兵の代表だろう。

………それから、魔術師ギルドと薬師ギルドのギルド長。

もちろん。冒険者ギルドのギルド長もだ………。

僕たち冒険者と付き添いの憲兵が周りを囲んでいる。


っで………今の状況は………うん。最悪………。


報告した冒険者によると、明日には街に到達するそうだ。

それを憲兵と冒険者で迎え撃つ。

多く見積もっても300人弱……。


あまりに時間が無く………国からの応援は間に合わない。

街の住人を逃すための時間稼ぎ………玉砕覚悟だ。


もちろん……僕も参加する。

戦闘は殆ど…‥皆無だけど………きっと何かの役にはたつ………!!!


そんな時、僕の頭に閃きが走る!

うん!!!

僕にできる事………僕にしかできにことがあるじゃないか!!


なぁぁぁぁ!!!!


思わず叫んでしまった………全員の視線が僕に注がれている……。

あっと………えっと……その………作戦が……あるんですが……。


ガキは黙ってろ?

はい………すみまs……いい? 話せ?


立派な鎧を着たおじさんに怒られたが、領主がそれを止めて続きを促してきた。

僕は一度深呼吸をした後、頭に閃いた作戦をゆっくり口にする。


えっと………僕のマンドラゴラ達をトラップにしませんか?




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