第8話 冒険者ギルド


「……………」


……………。


「……………」


……………アハハ……。


「……………」


……………えっと………。


「……………さっきのはどうした?」


……………えっと……その……捨ててきました………。


「本当だろうな?」


……………はい…………。


「よし、入れ!」



門番さんの視線が痛かった……。

先程、目の前でワチャワチャしたせいだ。

念の為にドラゴさんにも……服の中に隠れてもらっていて良かった……。


こんにちは。

ルークです。


さて、やっとこさ街に入れたが………お金がない……。

とりあえず、稼がないと……。

行く当て? ………もちろんありますよ。



そう! 〝冒険者ギルド〟です!!



「いいか坊主。冒険者はどんな人間でもなれる一番簡単な職業だ……だがな! 成功した暁には名声と富を手に入れられるんだぞ。」



村にくる行商のおじさんが言っていた。

なので……僕は冒険者になります!!(ドヤ)


▼▼▼


通りの人に道を聞き、やってきました〝冒険者ギルド〟。

恐る恐る中へと踏み入る…………


おぉぉぉぉぉ!!


多種多様な人種に風貌!?

武器かっけー! 防具かっけー!

女冒険者………エロい……鼻血出そう……。


かっけー!! 冒険者かっけーよ!!


1人テンション高く……息巻いてると、厳つい男がやってきた。



「おい坊主!! ここは遊びb……」



かっけー!! どうなってるんですか? その筋肉!!

剣もかっけー! 肩の鎧もかっけー!!



「お、おい……こz………」



スキンヘッドもかっけー!! 刺青もかっけー!!

全部かっこいい!! ………ムハー!!



「ちょっ………ちょっと待て………」



両肩を押さえられて、僕はハッと我に帰った。

周りを見ると……皆が注目している……。

瞬間的に顔が熱くなる……。


は、恥ずかしい…………。



「と、とりあえずこっち来い」



厳つい男に導かれるまま、併設されている酒場のテーブルにつく。



「坊主………お前は冒険者になるつもりか? 簡単な仕事じゃないぞ。訳があるなら話してみろ。」



やべぇー。 この人、厳ついだけじゃなくて優しい!

僕はスキル授与から、家を追い出されここまで来たことを話した………。



「グスリ………」


あれ? もしかして泣いてます?


「お前も苦労したんだな………。何かあったら俺に声をかけるんだぞ。」


………やばい……こんなに優しくされたのって初めてかも……。

今度はこっちが泣きそうだ……。


そのまま厳ついながらも優しい冒険者に食事を奢ってもらいつつ、冒険者とギルドのことを懇切丁寧に説明してもらったのだった。




⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

※こちらもよろしくお願いします。


それ行け! 僕らのトレント団!!〜某国王子がもらったスキルは〝植林〟でした。まぁ、普通に追放だよね(笑)〜


https://kakuyomu.jp/works/16816700427598285266

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