第14話 救助……違います……再度の拉致です……

※ステータス欄修正(2022/10/12)


こんにちは。

ルークです。


魔術師ギルドに拉t………ゲフンゲフン……されて早5日が経ちました。

今、僕は………


………。

…………。

……………頭陀袋に押し込まれて……運ばれています。

またしても……拉致られているのです………。


担がれて運ばれている僕は………視界がない中、上下に揺さぶられ吐くのを我慢することしかできなかったのだった。


※※※


ことの発端は………えっ?

前回と同じ? また、回想シーン?

仕方ないのです………話を聞いてください……。


魔術師ギルドに熱烈なをしていただいた僕は………地下牢の中ではあったが、豪勢な食事、暖かい寝具を充てがわれていました。


満面の笑みで僕を迎えてくれた美女は……魔術師ギルドのギルド長でした。


そんなギルド長のは、定期的なマンドラゴラの供給を願うものでした。


断ったよ………最初は………。

あんなに感情豊かに動くマンドラゴラさんたちを引き渡すのに、心に痛みを感じないわけがないのです。

きっと魔法の実験のために……刻まれ、すりおろされると思うと………。


でもね……あいつら……ドラゴさんを人質? マンドラゴラ質? してきたのです。

断れなかったんです………でも、僕だってタダでは済ませません。


ドラゴさんを返してくれなければ………いっさい召喚しないと突っぱねました。

そこから、数度にわたる交渉。

なんとかドラゴさんを返してもらいました。


とりあえず………ギルド長には1日1株しか召喚できないと嘘をつきました。

その1株をギルドに提供するということに……。


どうやら、僕の召喚するマンドラゴラさん……多くの魔素を含む高級品だったようで………魔術師ギルドの皆さん歓喜乱舞してました……。


でも、そのおかげで分かったこともありました。

召喚するマンドラゴラさん達、皆が皆、感情を持って召喚されるわけではなかったのです。


巷で言うところの……普通のマンドラゴラも召喚できたのでした。

のマンドラゴラって?

土から抜くと叫ぶだけで……あとは普通の人参みたいなマンドラゴラ。


逆に、今まで僕が召喚していた個性豊かなマンドラの方が異常だったみたいです。


普通のマンドラゴラを1株をギルドに渡し、残りは特殊個体として召喚してドラゴさんにして隠蔽。


そんな日々が過ぎた5日目………久しぶりにステータスチェックでもしよう。



「せ〜の! ステータス!!」


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名前:ルーク

年齢:12歳

MP:30/30

状態:健康

称号:

スキル:マンドラゴラ Lv.3(38/40)

    ▶︎マンドラゴラ耐性 Lv.MAX

    ▶︎MPを8使用してマンドラゴラ召喚

     ★レベルアップボーナス MP 20%減

    ▶︎ドラゴさんのマンドラゴラ収納(32/40)

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気がついたら……Lv.4に手が届きそう。

1日3株召喚できてたんだよね………こまめに確認しておくんだった……。


そんな感じでボケーっとステータスを見ていた時………



〝ドゴーン!!!!〟

〝ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!〟



爆音と共に激しい振動……天井からパラパラと破片が落ちてきたので、とりあえずドラゴさんを服の中へ避難。

すると、バタバタという足音と共に……またしても覆面の人々が………。


あぁ……またですか………。

早々に諦める僕………。


鉄格子がこじ開けられ………



「助けに来ました!!」



と声をかけられながら………頭陀袋に突っ込まれ……冒頭の通りになったのだった。

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