第28話 なぜネコ車というのか?
パ〜パ〜パパパパ〜♫ パパパ〜♪ パ〜パ〜♫
パパパ〜パ〜♪♪ パパパ〜♫ パ〜パ〜♫
皆さんこんにちは。
ルークです。
澄み渡る青空。
響き渡るのはラッパの葬送曲………。
魔物、魔獣の氾濫から2日………僕は今、ドラゴさんと墓場に来ています。
とりあえず……こちらを見てください。
せ〜の〜 ステータス!!
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名前:ルーク
年齢:12歳
MP: 2/50
状態:健康
称号:ドラゴの保護対象者
スキル:マンドラゴラ Lv.5(129/160)
▶︎マンドラゴラ耐性 Lv.MAX
▶︎MPを6使用してマンドラゴラ召喚
★レベルアップボーナス MP 40%減
▶︎ドラゴさんのマンドラゴラ収納(76/160)
★50株収納ボーナス:擬人化
▶︎マンドラゴラ砲(威力76/160)
★100株収納ボーナス:威力1%上昇
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注目していただきたいのは………マンドラゴラ収納の数………。
はい……そうです……株数が減っているのです……。
前回、犠牲者は出なかったと言いますが……正確には出ていました……。
マンドラゴラさん42株が、魔物、魔獣に踏み潰されたり、押し潰されたりして帰ってきませんでした………。
それを知った冒険者ギルドのギルド長さんが………冒険者ギルドとして葬式をすることになり………何処からか話を聞いた領主さんが墓を用意してくれました。
そして今、大々的に葬式が行われているのです。
討伐隊に参加した冒険者達も顔を出してくれています。
………少し感傷的になってしまう………すると、いつものようにドラゴさんが頭を撫でてくる。
「ぬぼぉ〜。」
………うん。ありがとう………大丈夫だよ………。
僕がドラゴさんへ笑顔を向けると……ドラゴさんが笑顔を返してくれる。
それだけだけど……この日常が護れて良かったとおもえるのだった。
▼▼▼
気分を改めて買い物です。
今日は頑張ってくれたマンドラゴラさん………代表してドラゴさんへ送るプレゼントを買いに街中へ。
住人も帰ってきて………軽いお祭り状態。
っで、やってきたのが………
………。
…………。
……………えっと……ここでいいの? いつかの農具屋さんだよ?
「ぬぼぉ!」
いい? はよ入れ? ………了解です。
あっ………あぁ〜なるほど………それが欲しいのね………最高級品肥料。
買いましょう。 ………何袋?
「ぬぼぉ〜ぅ」
とりあえず2つ? 後はまた今度? ………了解です。
っで、今度は………なんですこれ?
ドラゴさんに引っ張られ農具コーナーへ……。
そこにあったのは……手押し一輪車?
土を運ぶ時に使うアレ………ネコ車?
色々な形状(大きさ、深さ違い)に色々な色の物が………ずらりと並んでいました。
一つづつ試乗する? ………乗せろ?
………了解しました………付き合いましょう………。
………。
…………。
……………ドラゴさんが選んだのは、積載部が深めの赤いネコ車。
喜んで乗っています。
今日はこのまま帰る? ………わかりました………
はい? さっきの肥料を入れろ………。
………そんな目で見ないでください………店員さん………。
………これでも、この街を救った……冒険者なn………割引する? ………それはありがとうございます……。
結局、ネコ車に詰められた肥料に幸せそうに埋まるドラゴさん………。
本人が……いいなら……まぁ、いいんだけどね………。
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いつも読んでいただきありがとうございます。
フォローもありがとうございます。
【☆☆☆】の評価の方もよろしくお願いします。
同瀬馬野抱枕
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