第10話 買い物をします。
こんにちは。
ルークです。
ただいま街を散策中。
厳つい冒険者に教えてもらった格安お宿も取れたし………これから住むこの街の散策へと洒落込んだのです。
食べ物や生活必需品の屋台が立ち並び……色鮮やかだけではなく、いい香りがそこら中から僕の鼻腔を攻撃してくるのです。
思わずお腹がなり……急いでお腹を押さえる始末……うん。我慢できない!!
宿で晩御飯が出るのを知っていつつも……ついつい肉の串焼きを買い食いしてしてしまった……。
わ、悪いのは僕じゃないからね………美味しいお肉がいけないんだからね……。
ドラゴさんも興味津々なのか……僕の肩に立ち上がり、周りをキョロキョロとしているのだった。
そんな中、急に髪の毛を引っ張られる。
うん? ドラゴさん?
……。
………。
…………なんですか? ………そのカップ………。
それが欲しい……? えっ………なんで?
ちなみに……おばさん……それなんですか?
取手付きの1Lの計量カップ?
………こんなの欲しいの……?
痛い痛い!! 髪引っ張らないで……。
わかりました! わかりましたから!!
買います……買いますから……!!
グスン……何に使うかわからない物を買ってしまった……。
…………で、今度はなんですか?
……。
………。
…………って、今度は公園?
髪を引っ張られつつ……公園の一角へ導かれる……。
そこは公園でも奥深く……木々が生い茂っていた。
ここがどうしたと……?
うん? ……この土……を……さっき買ったカップに入れろと………。
…………う〜んっとえっと………いえ……なんでもないです。
はいはい。入れますよ……えっ? 違う? ………もっと下の土……?
わ、わかりましたよ………!!
ホイサ! ホイサっと……。
手元の土だけを見つつ……カップへ土を入れる。
ふぅ〜入れまし………あぁ……そう言うことですか……。
気がついたら……カップの中の土に身体を埋めているドラゴさん。
ベッドが欲しかったのね………。
幸せそうな顔……あれは顔なのか!?
まぁ……幸せそうならそれでいいんだけど……。
その後……そっとドラゴさんの植えてある計量カップを腕に抱いて帰るのだった。
⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘
※こちらもよろしくお願いします。
それ行け! 僕らのトレント団!!〜某国王子がもらったスキルは〝植林〟でした。まぁ、普通に追放だよね(笑)〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます