第16話 1、2、3、ぬぼぉぉぉぉぉ!!

こんば 〝ドゴーーーーーーン!!〟 んは。

ルー 「魔術師ギルドの襲撃だぁぁぁ!!」 クです。


周り 〝ドタドタドタドタ!!〟………が……… 「薬師は皆殺しじゃ!!」………うるさくて 〝ガラガラガラ!!〟 ………すみま……〝パラパラパラパラ〟……せん。


って、じゃかましい!!!


こんばんは。

ルークです。


とりあえず……魔術師と薬師の皆さんが戦っているみたいです。

イメージ的に魔術師が一方的に蹂躙する様に思えるのですが………未だにここに辿り着かないと言うことは……薬師の皆さんも善戦しているみたいです。


まぁ……爆薬……毒薬……なんでもありそうですもんね……。


さて……僕はさっさとここをお暇したいわけです。

ドラゴさん、さっき話した〝マンドラゴラ砲〟ってできます?


任せろ!? ………よろしくお願いします。


腕? で胸? を叩くドラゴさん………頼もしい!!

うん? なんですか? えっ? 何処に放つかって?

とりあえず………外側に面した壁にお願いします。


うん? カウントダウン?!

必要ですk………はい。必要ですね。

承知しました………3でお願いします。


では………1、2、3!!



〝ぬぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!〟


〝ドゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!〟


………。

…………。

……………はい?


地下牢の石壁が吹っ飛び大穴が空きました………予想以上です……〝マンドラゴラ砲〟!

えっと……これは衝撃波って事でいいのかな?

逃げ延びたら……検証しよっと……。


とりあえず、大穴から外へ脱出。

ドラゴさんは肩に乗せる。

計量カップは………また買うから許してください……。


外に出ると建屋の方から爆音と火の手が上がっている………どうやら、僕が逃げたのには気づいていないよう………お構いなしに逃げるとしよう。



「なっ!! 壁に穴だと! こら! そこを動くな!!」



………速攻見つかった!!

振り返ると、ドアが開き男が立っていた。


お願いします! ドラゴさん!!

あっ! 手加減s………



〝ぬぼぉぉ!!!〟


〝ドガン!!!〟


「ぎゃぁぁぁ!!」



ドアごと吹っ飛ぶ男………い、生きてますよね?

けど、生きてるかの確認はせず。

逃げるの優先。

これ以上は見つからないy………



「対象者発見!!」 

「すぐに捕k……」

「まかs……」



今度は覆面の男達に見つかった………多分、魔術師ギルドの輩か?

僕は咄嗟に声を上げる!



「ドラゴさん!!!」


〝ぬぼぉ!!〟


〝ドゴン!!!〟


「ぎゃぁ〜!!!」

「うぎゃ!」

「ぎゃ! ママ〜!!」



吹っ飛ぶ覆面達。

それに伴い、複数の足音が迫ってくる。


それから、何人かを〝マンドラゴラ砲〟で吹き飛ばし………僕は急いで薬師ギルドの敷地から逃げ延びたのだった。


目的地は冒険者ギルド………そこで保護してもらえなければ……国を捨てて逃げるしかない。

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