39. モンスター1

 モンスターの種類は多岐にわたる。

 植物系、動物系、虫系、アンデッド系、人型・亜人系、ドラゴン系、機械系、悪魔系、非生物系、ゴーレム系などだ。

 モンスターに含まれたり含まれないのが妖精、精霊、神獣、幻獣、天使、神である。


 モンスターは瘴気や魔力が集まって自然発生するといわれている。ゲームではこれをポップすると呼ぶ。

 独自に繁殖する種族もいる。動植物は地球の生物と大体同じだ。ドラゴンは卵があることが多いので、卵生なのだろう。

 ゴブリン、オークなどの種族はオスしかおらずヒューマンの女性をさらって、子供を産ませる生態のこともある。

 希少種はその個体数のわりに絶滅せずにいる。それらは自然発生しているからかもしれない。そうでない場合は絶滅危惧種になっていることもある。

 オスメスがきちんと定義されている種族もあれば、雌雄同体などで性別が変化する種族もいるようだ。

 現実世界でもカエル、カタツムリ、ウミウシのほか魚などが雌雄同体だったり性別を変えることがある。


 一部のモンスターは、出世魚のように呼ばれる名前が変化したり、ウナギのように成長するにつれてその生態や体の特徴が変化することがある。

 スライムは巨大化していくとされてる。ゴブリンなどはゴブリンナイトやゴブリンメイジになったり最終的にゴブリンキングに進化する。


 モンスターには魔核・魔石類があり、ドロップしたり解体すると手に入れることができる。

 魔力を含んだ塊で、魔道具の燃料や魔法の補助・魔力源、通貨などに利用される価値のあるものである。

 色や形は宝石に近いので、ジュエルとかクリスタルと呼ばれることもある。

 モンスターは強いほど良い素材になる傾向が強い。骨、肉、皮、毛皮、鱗、牙、角、爪、羽、血、内臓など様々な部位が、武器、防具、ポーション素材、錬金素材などに活用される。


 ここでは強さを1が一番弱いとして10段階で参考程度に定義しておく。


◆ボス

 ボスには、その辺の特定のフィールドを徘徊しているエリアボスまたはフィールドボス、迷宮の階層を守っているフロアボス、ダンジョンの最奥にいるダンジョンボス、その他、レイドボス、イベントボス、中ボス、ラスボス、隠しボス、裏ボス、ユニークボス、レアボスなどの呼び方がある。


◆ラビット


 強さランク1。

 VRMMO系では最初の魔物はスライムではなくラビット系が人気が高い。

 ラビットと呼ばずラビと呼んだりする。

 なによりもモフモフ成分を補給することができる。可愛い。

 スライムと違いお肉と毛皮を残すことが多い。お肉は自分で焼いてもいいし、村の露店でラビ肉串を焼いて売っている人に売ってもいい。毛皮はモコモコのウサギ装備にしたり革防具として有効活用されるか、お店やギルドで買い取ってもらえる。

 剣が効きにくいスライムよりも倒しやすい特性であるといえる。

 たまに凶暴なラビットもいるので注意が必要だ。

 大きさは普通のウサギよりも若干大きめのイメージがある。

 草原または森林に住み、地下の巣穴から飛び出してくる。

 攻撃は後ろ足によるキックやジャンプして体当たりなどである。

 色は白か茶色が多く、目が赤かったりする。もちろん耳が長くて聴覚が良い。

 生態は普通のウサギに似ていて草食性で昼間も活動するようだ。

 家族単位で住んでいるようだが、パッシブモンスターだったりして襲ってくるときは群れずに単独で行動することが多い。

 しばしば角付きであり、ホーンラビットと呼ばれる。


◆スライム


 強さランク2。

 スライムは半透明のアメーバのようなゲル状生物で、魔法生物、無生物とされる。

 ドラゴンクエストのイメージが強いため、目と口が付いていることが多い。

 あらゆるものを取り込んで食べ、消化してしまう。ものを魔力に変換しているとされる。

 その能力を利用してごみ処理とか下水処理とかに利用されていることもある。

 また派生種が多いことがあげられる。毒もちポイズンスライム、回復できるヒーリングスライム、大きいビッグスライム、スライムキングなど様々な派生がいる。

 派生によって色や形がさまざまである。

 割とどこにでもいて、初心者ゾーンにも出てきたりする。現代では弱いモンスターのイメージが強くなっているがもともとは、物理が効きにくく火に弱いとされ、剣が効きにくいのでそこそこの強さを持っていた。

 森の中や雨が降った後など、水分が多い時・場所が好みなようだ。

 進化したスライムは人型を取ることがある。

 大きくなったら分裂することで、繁殖することもある。

 スライムの攻撃方法はよくわからない。消化液だと思われる酸弾や触手攻撃などが特徴だろう。

 社会性はないようだが、稀に知性のあるスライムが村を作っているなんて作品もある。そういう時はモンスターよりも人類と共存可能な種族であることが多い。

 雌雄の区別は良く分からない。知性がある場合は雌雄もあることが多いだろう。

 スライムのドロップ品として、スライムゼリーや核あとは欠片がよく登場する。


◆コボルト


 強さランク2。

 コボルトはドイツ語読み。英語ではコボルドという。

 コボルトは弱い、犬の顔で全身毛が生えていて尻尾がある亜人のような魔物だ。毛の色は何故か知らないが青が多い。二足歩行で簡単なナイフや盾を持っている。投石などで攻撃することもある。

 獣度の高い獣人ではないかと思われるが、殆どの作品ではモンスター扱いだ。

 背丈は人間より若干低い程度だと思われる。

 鉄の剣や盾がどこから来るかは謎である。木の剣と盾の場合もある。あとは金属製でも錆びていたりする。

 よく洞窟など暗い所に住み、採掘したりすることもあるようだ。

 集団生活をしていて、複数人で襲ってきたりする。

 上位種として、ハイ・コボルトがいてリーダーやキングなどの派生も登場することがある。

 犬の魔物なので、鼻が良いらしい。

 オオカミに似て肉食よりの雑食のようなイメージがある。

 コボルトのお肉を食べるのはあまりみないが、犬なら食べられなくもないかもしれない。


◆ゴブリン


 強さランク3。キングはランク5。

 たいていは全身が緑の肌で、毛の生えていない人型の魔物である。茶色や黒っぽい場合もある。

 顔は醜いとされる。

 身長はコボルトと同程度か少し大きい位で人より小さい。

 腰回りに動物の毛皮などを巻いている。

 コボルトと同様、剣や盾を持っていることもあるが、こん棒を持っているイメージも強い。

 社会性があり、森の中などに集落を形成して住んでいることがある。

 家は粗末なテントのような物で、よく元の群れから分かれて新しく集落を作ることがある。

 集落を形成する規模の集団になると、ゴブリンリーダーやゴブリンキングがいることがある。

 キングは村の長で通常の個体よりも強く、大きいのが一般的だ。

 大きいゴブリン種または善性の賢いゴブリン種をホブゴブリンという。

 知能はあまりないが、ゴブリン語を話し、多少の道具を扱ったりする程度の知能はあるとされる。

 集落を作っている場合に数が多くなると、討伐するのが難しくなるため、集落討伐の依頼ランクは少し高めになる。

 前に書いたように人間を襲って女性をさらってくる習性があったりする。

 ゴブリンを食べる作品はほとんど見ない。コボルトより不味いイメージがある。


◆オーク


 強さランク4。キングはランク6。

 豚顔で、口の脇に牙が生えている。毛は生えていない。身長は人間より高めで、体はガッチリ体形だ。

 豚だからピンクの場合もあるが多くは緑である。

 指輪物語の関係で、エルフと対立関係にあることが多い。

 生態はゴブリンに似ている。集落を形成しキングなどがいる。

 オークは精力旺盛であるとされ、よくオーク凌辱物の同人作品があるようだ。

 武器、防具を持っている上に鎧も着ていたりする。どこから調達してくるのだろうか。

 オーク肉はコボルトとゴブリンよりも「豚肉である」という認識の物、美味しいとされることが多い。

 豚肉や人型であるがために、食べない文化もあるだろう。

 なお樫木(かしのき)のオークはOakであり、魔物のオークはOrc,Orkである。


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