47. 東洋風ファンタジー妖怪、魔物
和風ファンタジー、中華風ファンタジー、などに出てくる妖怪、神獣などで有名っぽいものをまとめる。
名前の後ろの()の数字は筆者の主観による知名度です。参考程度にどうぞ。
◆妖怪
日本風の魔物をこう呼んだりする。
◆妖魔
中国風の魔物をこう呼んだりする。
◆龍/りゅう(10)
やはりドラゴンだけどちょっと違う。
蛇のような体、固いうろこ、ワニのような頭、鹿のような角、細い手足、背中からしっぽにはタテガミが生えている。
鯉が滝を登ると龍になると言われている。
画竜点睛を欠く、など故事にも出てくる。
必ずというわけではないが、龍は東洋、竜は西洋と字を書き分ける場合もある。もちろん元々の漢字にこのような違いはない。
足には宝玉を持っている。
指の数は、その龍の位(絵、壺などの対象者)によって異なるとされる。
顎の下に逆鱗があるのは本来は東洋の龍だと思われる。
◆鳳凰/ほうおう(8)
神鳥。頭が鶏。中国由来の神鳥。瑞鳥。
平等院鳳凰堂が有名。よく金箔が貼られている。
風見鶏のように、建物のてっぺんについている。
中国のフェニックス、不死鳥と呼ばれることもあるが、別の存在らしい。
◆麒麟/きりん(9)
鹿と馬みたいな中国由来の神獣。
オスを麒、メスを麟と呼ぶ。
足が特に速いとされる。
五霊のひとつ。中央、黄色。
五神(五霊)は四神(四霊)に麒麟を加えたもの。
五神は古くは麒麟ではなく黄龍だった。
龍なのか、どうやら空も飛べるらしい。
実在のキリンもいる。
◆青竜/せいりゅう(6)
中国の四神、天之四霊のひとつ。東方青竜。
龍らしい。
青・蒼、竜・龍の4字からのバリエーションがある。
四神は日本ではキトラ古墳の壁画などで有名。
ちなみに青は実際には緑のこと。
おそらく空母「蒼龍(そうりゅう)」などの名前の由来でもある。
◆朱雀/すざく(7)
四神、天之四霊のひとつ。南方朱雀。
朱雀は鳳凰のような感じらしい。
◆白虎/びゃっこ(6)
四神、天之四霊のひとつ。西方白虎。
白虎はそのまま、白い虎ホワイトタイガー。
◆玄武/げんぶ(7)
四神、天之四霊のひとつ。北方玄武。
名前からはわかりにくいが、亀。尾などが蛇。
玄は黒のこと。
◆鵬、鳳/ほう(7)、大鵬、大鳳/たいほう(7)
中国の架空のとても大きな鳥。
空母、大鳳の由来。
また鳳凰のことだったりもする。
◆獏/ばく(7)
夢を食べるとされる、伝説上の生き物。
実在の動物、バクもいる。
◆狒々/ひひ(6)
大型の猿の妖怪。
マントヒヒなど実在のヒヒも存在する。
◆猩々/しょうじょう(5)
酒が好きな猿。目や顔が赤い。
ショウジョウバエなどの名前の由来でもある。
もののけ姫に出てくるのが有名。
◆鵺/ぬえ(4)
猿の顔、狸、虎とかの妖怪。
夜、不気味な声で鳴くとされる。
◆鎌鼬/かまいたち(9)
日本の妖怪。
イタチで、風を使って切り裂き攻撃をしてくる。つむじ風。
◆九尾の狐/きゅうびのきつね(7)
中国由来の妖怪。筆者は日本由来だと誤解していたが、もとは中国らしい。
長年生きた狐の妖怪。尻尾が九つ生えている。
妖術や狐火を使うとされる。
日本では「玉藻前」という名前でも知られている。
◆稲荷の狐/いなりのきつね(8)
稲荷神社のお狐様。
妖怪ではないがよくモチーフにはされる。
◆八咫烏/やたがらす(6)
足が三本の大きいカラス。日本神話の神。
神武天皇のもとに現れて道案内をした。
◆八岐大蛇/ヤマタノオロチ(8)
首が八個の蛇。日本神話。
酒を飲ませて酔わせ、首を落とした。
死体からは、草薙剣が出てくる。
◆獅子/しし(8)
インド、中国伝来の犬っぽいような猛獣の猫科っぽい何か。
どうやらライオンらしい。
正月などに「獅子舞」を披露するときにも登場する。
「スフィンクス」とも多少関係があるらしい。
◆狛犬/こまいぬ(9)
よく神社の左右を守っているあれ。
神社のものは、片方が狛犬で、もう片方が獅子。
狛犬のほうには角がついている。
◆シーサー(7)
沖縄の屋根の上に置かれている狛犬っぽい置物。
狛犬というか、どちらかというと獅子らしい。
◆河童/かっぱ(9)
川にいる日本の妖怪。キュウリが好き。
緑色で亀の甲羅を背負っていて、頭の上に水が入った皿があり、頭頂部ハゲみたいに見える。
口はヒヨコのくちばしになっている。手には水かきがついている。
◆天狗/てんぐ(8)
鼻の長い、顔が赤い、カラスのような羽、という感じの日本の妖怪。
服装は山伏(やまぶし)の格好をしている。
山伏というのは、和装でポンポンみたいのがついていたりする。
慣用句「天狗になる」などがある。また「烏天狗」などもいる。
◆鬼/おに(10)
筋肉マッチョで角をもつ。角の数は、1つや2つなど異なる。
よく虎柄のパンツを履いている。
肌の色が赤や青だったりする。よく天然パーマである。
江戸末期、外国人を鬼とよく喩えた。
鬼が雲の上で太鼓を叩くと雷がなり、隠さないと鬼にへそを取られるとされる。
「鬼に
◆鬼火/おにび(7)
浮遊する火の玉のこと。
西洋にはウィル・オ・ウィスプという類似のものがある。
他にも、狐火、人魂、狸火などもある。
◆不知火/しらぬい(7)
九州で見られる怪火。
実際には蜃気楼の一種。
駆逐艦「不知火」などが有名。通称「ぬいぬい」。
◆閻魔大王/えんまだいおう(8)
冥界の王。死んだ人は閻魔に天国かそれとも地獄行きか判断される。
彫りの深いちょっと鬼っぽい赤い顔で犬歯が出ている。
あぐらを組んで座り、手には
◆ツチノコ(8)
茶色くて太くて短い蛇のような未確認生物。
◆雪女/ゆきおんな(7)
雪山や雪深い地方に住んでいるとされる美女っぽい妖怪。
吹雪になると出てくる。凍死させるとされる。
MMOとかで敵でもたまに出てくる。
◆猫又/ねこまた(7)
ネコの妖怪。
尻尾が2つ以上、分かれている。
◆ダイダラボッチ(7)
デイダラボッチとも。
もののけ姫が有名。
巨大な人型の妖怪のようななにか。
◆餓鬼/がき(7)
飢餓に取りつかれた亡者。
◆一寸法師/いっすんぼうし(8)
身長が一寸、3cmぐらいの小人。
◆生剥/なまはげ(8)
秋田の鬼っぽい何か。
◆座敷童子/ざしきわらし(8)
子供、少女の妖怪。
姿を見せることはないが、ちょっとしたいたずらや、いいことをしてくれたりする。
多くは和装の童女の格好で描かれる。
◆貧乏神/びんぼうがみ(7)
住みつくと貧乏になるとされる神様のこと。
◆天邪鬼/あまのじゃく(7)
人の心を読んで、他人を翻弄させるような言動をするような人のことをいう。
ひねくれもの。
◆雨女/あめおんな(9)
雨を降らす妖怪。
この人がいると雨が必ず降るような女性のこと。
◆山姥/やまんば(9)
山奥に住んでいる婆の妖怪。
旅人が泊まると夜中に食われてしまう。
◆垢嘗/あかなめ(6)
お風呂の垢を舌で舐めるとされる妖怪。
◆からかさ小僧(7)
傘のおばけ。
傘がほぼ閉じた状態で立っており、目と口、そして舌が出ているみたいな見た目。
◆提灯お化け(7)
提灯に目と口、舌があるようなお化け。
◆一つ目小僧(7)
単眼の小僧の妖怪。
似たものに西洋には巨人サイクロプスがある。
◆ろくろ首(8)
首がものすごく長いたぶん女の妖怪。
◆孫悟空/そんごくう(9)
西遊記のキャラクター。
猿。觔斗雲に乗り、武器に如意棒、頭に緊箍児(きんこじ)を装備。
◆猪八戒/ちょはっかい(7)
西遊記のキャラクター。
中国語では「猪」は豚の神仙、妖仙。
武器は釘鈀という櫛みたいな鍬。
◆沙悟浄/さごじょう(7)
西遊記のキャラクター。
河童。武器は降妖宝杖(こんようほうじょう)という半月刃のついた杖を使う。
◆牛魔王の妻/羅刹女(5)
西遊記のキャラクター。
持っている「芭蕉扇」のほうが有名。鉄扇公主なので、鉄でできているらしい。
ひと扇ぎするだけで、なんか強い。巨大な炎を消すことができる。
◆金角・銀角(5)
西遊記のキャラクター。
持っている「瓢箪(ひょうたん)」の紫金紅葫蘆(しきんこうころ)が有名。
名前を呼んで返事をした人を瓢箪に吸い込み、溶かしてしまう道具。
◆キョンシー(6)
中国の動く死体。台湾映画が有名。
◆仙人/せんにん、仙/せん(8)
山奥などに住んでいる天上人。
神通力などの術を使う。
不老不死だったり長寿だったりする。
◆女仙/にょせん(6)
女性の仙人。だいたい若くて美人。綺麗な服を着ている。
◆天女/てんにょ(6)
女仙と何が違うのかは分からないが、天に住んでいる女仙っぽい神様の一種。
羽衣をまとっているのが定番。
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