48. 惑星、13星座、トランプ、六・七曜日、誕生石、干支、方位などの一覧
参考になりそうなまとまりのある一覧を掲載する。
◆太陽系の惑星、準惑星
太陽系の惑星や衛星には、神話由来の名称を付けられることが多い。
そのためファンタジーでもおなじみの名前がしばしばみられる。
・太陽系/ソーラーシステム
・太陽/サン
・水星/マーキュリー
・金星/ビーナス
・地球/アース
衛星:月/ムーン
・火星/マーズ
火星衛星:フォボス
火星衛星:ダイモス
・準惑星:ケレス
・小惑星帯:アステロイド・ベルト
・木星/ジュピター
木星衛星:イオ
木星衛星:エウロパ
木星衛星:ガニメデ
木星衛星:カリスト、etc
・土星/サターン
土星衛星:タイタン
土星衛星:レア
土星衛星:エンケラドゥス、etc
・天王星/ウラナス
・海王星/ネプチューン
・準惑星:冥王星/プルート
・準惑星:ハウメア
・準惑星:マケマケ
・準惑星:エリス
◆惑星記号、ギリシャ神話、ローマ神話
太陽 ☉ アポロン/アポロ
水星 ☿ ヘルメス/メリクリウス
金星 ♀ アプロディーテ/ヴィーナス
地球 ♁ ガイア/テルス
月 ☽ / ☾ セレーネ/ルナ
火星 ♂ アレス/マールス
木星 ♃ ゼウス/ユピテル
土星 ♄ クロノス/サートゥルヌス
天王星 ⛢ / ♅ ウラノス/ウラヌス
海王星 ♆ ポセイドン/ネプトゥーヌス
冥王星 ♇ ハーデス/プルート
金星は♀メス、火星は♂オスの記号にも使われ、そのような意味もある。
水星のメスに角が生えたような記号☿は「雌雄同体」をあらわす。
太陽には🜚U+1F71A(コーンアイスみたいな記号)、地球には🜨U+1F728(田んぼの田の角が丸い記号)もある。
◆トランプ、小アルカナ
トランプのマークは「スート」という。
マーク名前 小アルカナ 意味 人物 元素
♥️ハート カップ/聖杯 愛 聖職者 水
♦️ダイヤ コイン/硬貨 お金 商人 地
♣️クラブ ワンド/棍棒/杖 知識 農夫 火
♠️スペード ソード/剣 死 騎士 空気
クラブはクローバーともいう。
ハート及びダイヤは赤(テキスト上など白黒の場合は白)、クラブとスペードは黒にするのが一般的。
小アルカナではクラブはwands,batonsで、このワンドは魔法使いの杖の定番として出てくる。
「数字」は以下の通り。
1 A エース
2~10
11 J ジャック 召使/兵士
12 Q クイーン 王女/王妃
13 K キング 王様
JQKの絵柄はスートごとに異なり特定のモデルがいる。
ジャックは男性貴族の絵柄で書かれている。
J♥️ ラ・イル
J♦️ ヘクトール
J♣️ ランスロット
J♠️ オジエ・ル・ダノワ
Q♥️ ユディト(ジュディス)
Q♦️ ラケル
Q♣️ アルジーヌ(マリー・ダンジュー)
Q♠️ パラス・アテナ
K♥️ カール大帝(シャルルマーニュ)
K♦️ ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)
K♣️ アレクサンドロス大王(3世)
K♠️ ダビデ王
Joker ジョーカー 白黒、カラーの2枚
スートと数字の組み合わせからなる4x13=52枚のカードを使用する。
またゲームによってはジョーカーの2枚も使用する。
偶然なのかは知らないが1年の週は52週間である。
◆月(Month)
月 日数 英語 由来
_1月 31日 January 神Janus
_2月 28/29日 February 神Februus
_3月 31日 March 神Mars
_4月 30日 April 神Aphrodite
_5月 31日 May 神Maiesta/Maia
_6月 30日 June 神Juno
_7月 31日 July ローマ政治家Jullius Caesar
_8月 31日 August 初代ローマ皇帝Augustus
_9月 30日 September ラテン語で7 septem
10月 31日 October ラテン語で8 octo
11月 30日 November ラテン語で9 novem
12月 31日 December ラテン語で10 decem
ローマの暦、紀元前753年では今のJan、Febがなく1年は立春Marが1月で10か月+余りの日という運用で今のSep-Decは7月-10月だった。
紀元前713年には、JanとFebに相当する月をDecの後ろに追加した。
1年の最後がFebだった名残で、現在でも2月が28日と閏年の29日という変則的な運用になっている。
紀元前153年、年初を立春のMar相当から冬至後のJan相当に2か月前倒しに変更したが、月の名前はそのままとしたので、10月なのに8番目という意味の表記が残された。
紀元前45年にユリウス暦が開始される。
紀元前44年3月にユリウス・シーザーが暗殺され、その後7月は5番目を意味するQuintilisだったものをローマ元老院がJulliusにちなみ改名した。
紀元前8年、8月は6番目を意味するSextilisだったものをローマ皇帝Augustusにちなんだで改名した。
日本語ではMonth、Moon、Mondayがいずれも「月」なので、書くときにややこしいことになる場合がある。
曜日、惑星、五行に関しては、どれも表記が同じになっている。
◆
十二支は方角および時刻を表すのに使用した。
十二支 読み 意味
子 ね 鼠
丑 うし 牛
寅 とら 虎
卯 う 兎
辰 たつ 竜
巳 み 蛇
午 うま 馬
未 ひつじ 羊
申 さる 猿
酉 とり 鳥(鶏)
戌 いぬ 犬
亥 い 猪(中国では豚)
年の十二支は12種類、12年で1周する。
◆12/13星座
宮 十二辰 記号 12/13星座 星座名 英語名
白羊宮 酉 ♈ _3/_4月 おひつじ座 Aries
金牛宮 申 ♉ _4/_5月 おうし座 Taurus
双児宮 未 ♊ _5/_6月 ふたご座 Gemini
巨蟹宮 午 ♋ _6/_7月 かに座 Cancer
獅子宮 巳 ♌ _7/_8月 しし座 Leo
処女宮 辰 ♍ _8/_9月 おとめ座 Virgo
天秤宮 卯 ♎ _9/10月 てんびん座 Libra
天蝎宮 寅 ♏ 10/11月 さそり座 Scorpio
___ _ ⛎ --/11月 へびつかい座 Ophiuchus
人馬宮 牛 ♐ 11/12月 いて座 Sagittarius
磨羯宮 子 ♑ 12/_1月 やぎ座 Capricorn
宝瓶宮 亥 ♒ _1/_2月 みずがめ座 Aquarius
双魚宮 戌 ♓ _2/_3月 うお座 Pisces
月は開始月で実際には1日開始ではなくずれがある。
また日付は方式により期間が異なっている。
12星座の開始日は西洋のトロピカル方式では20日前後となっている。
星座の記号はWindows/Firefoxおよびスマホでは絵文字として表示される。
◆誕生石
実は国や組合により指定されている石が異なる。
日本ローカルのものなどは非掲載。
月 誕生石
1月 ガーネット(
2月 アメシスト(紫水晶)
3月 アクアマリン(
4月 ダイヤモンド(
5月 エメラルド(
6月 パール(真珠)
ムーンストーン(
7月 ルビー(
8月 ペリドット(
サードニックス(
9月 サファイア(
10月 オパール(
トルマリン(
11月 トパーズ(
12月 ターコイズ(トルコ
ラピスラズリ(
◆十二時辰、十二支の方角
それぞれを指す方角と時刻がある。
十二支を使って時間を表すのを「十二時辰」という。
十二支 24時 鐘 方角
子 24時 夜九つ 北
(1時半) 北北東(以下略)
丑 2時 夜八つ 北北東微東(以下略)
(3時) 北東/艮(うしとら)
寅 4時 晩七つ
卯 6時 晩六つ 東
辰 8時 朝五つ
(9時) 南東/巽(たつみ)
巳 10時 昼四つ
午 12時 昼九つ 南
未 14時 昼八つ
(15時) 南西/坤(ひつじさる)
申 16時 夕七つ
酉 18時 暮六つ 西
戌 20時 宵五つ
(21時) 北西/乾(いぬい)
亥 22時 夜四つ
お昼が「午」なので、それを境に「午前」「正午」「午後」という。
夜中は「子」なので、午前0時丁度を同様に「正子」という。
また夜中を「子の刻」、真夜中を「丑三つ時」という風にいう。
子の刻は約23時から約1時の2時間を言う。
また各刻をそれぞれ4等分して「丑一つ、丑二つ、丑三つ、丑四つ」といった。
より正確には卯の刻を日の出、酉を日の入りとして昼夜をそれぞれ6等分する。季節により昼夜の長さが異なる不定時法と呼ばれる方法だった。
正刻の鐘の「昼八つ」が「八刻」「八つ」で午後2時頃を指し「おやつ」の語源になっている。
斜め方向は八卦が出自の「艮、巽、坤、乾」と書く。
しかしそのまま「丑寅、辰巳、未申、酉戌」と書く場合もある。
現代でもお城を中心に「巽櫓」などの名称で各地に名残がある。
◆
十干もしくは、下に十二支をつけて「
「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の十種類。
数えるときは十二支とは独立していて10年で1周する。
また法律系の文書で該当者をそれぞれ甲、乙、丙と代名詞として使用することがある。
年 十干 音読み 訓読み 意味
2xx4年 甲 コウ きのえ 木の兄
2xx5年 乙 オツ きのと 木の弟
2xx6年 丙 ヘイ ひのえ 火の兄
2xx7年 丁 テイ ひのと 火の弟
2xx8年 戊 ボ つちのえ 土の兄
2xx9年 己 キ つちのと 土の弟
2xx0年 庚 コウ かのえ 金の兄
2xx1年 辛 シン かのと 金の弟
2xx2年 壬 ジン みずのえ 水の兄
2xx3年 癸 キ みずのと 水の弟
◆
二つ合わせて十干十二支、10x12の最小公倍数である60年で一周する。
「
この組み合わせを「干支」という。
近年の干支を示す。
年 干支 読み
2020年 庚子 かのえ、ね
2021年 辛丑 かのと、うし
2022年 壬寅 みずのえ、とら
2023年 癸卯 みずのと、う
2024年 甲辰 きのえ、たつ
2025年 乙巳 きのと、み
2026年 丙午 ひのえ、うま
2027年 丁未 ひのと、ひつじ
2028年 戊申 つちのえ、さる
2029年 己酉 つちのと、とり
2030年 庚戌 かのえ、いぬ
2031年 辛亥 かのと、い
60種類一覧
01甲子 02乙丑 03丙寅 04丁卯 05戊辰
06己巳 07庚午 08辛未 09壬申 10癸酉
11甲戌 12乙亥 13丙子 14丁丑 15戊寅
16己卯 17庚辰 18辛巳 19壬午 20癸未
21甲申 22乙酉 23丙戌 24丁亥 25戊子
26己丑 27庚寅 28辛卯 29壬辰 30癸巳
31甲午 32乙未 33丙申 34丁酉 35戊戌
36己亥 37庚子 38辛丑 39壬寅 40癸卯
41甲辰 42乙巳 43丙午 44丁未 45戊申
46己酉 47庚戌 48辛亥 49壬子 50癸丑
51甲寅 52乙卯 53丙辰 54丁巳 55戊午
56己未 57庚申 58辛酉 59壬戌 60癸亥
60年に一回、丙午(ひのえうま)の年には、厄災が多いと信じられており、出生率が下がるという統計がある。
2026年にも丙午がある。
60年で1周するので60歳を「還暦」という。
◆
この干支と同じ60種類のものを「六十干支」という。
これは年数だけでなく、月や日付にも使用する。
日の場合、年や月をまたいで60日ごとにループする。
土用の丑の日の「丑」はこの日付になる。
これは古来中国から受け継がれてきた日数で、ずっと続いているらしい。
原理上は適当な起点からの通算日を出して60で割れば、求められる。
また通算日でループするだけなので太陽暦や太陰暦といったものの影響を受けない。
ちなみに2022年1月1日は甲寅となっている。
甲寅は51番目だ。
土用入りが7月20日、土用明けが8月6日、8月7日が立秋となる。
7月20日は1月1日から数えて200日後なので、(51+200) % 60 = 11。
番号 7月
11 甲戌 20日
12 乙亥 21日
13 丙子 22日
14 丁丑 23日
15 戊寅 24日
16 己卯 25日
17 庚辰 26日
18 辛巳 27日
19 壬午 28日
20 癸未 29日
21 甲申 30日
22 乙酉 31日
8月
23 丙戌 1日
24 丁亥 2日
25 戊子 3日
26 己丑 4日
27 庚寅 5日
28 辛卯 6日
29 壬辰 7日
よって2022年の「一の丑」は7月23日丁丑、「二の丑」は8月4日己丑となる。
◆八卦
記号 八卦 音 方向 十二支
☵ 坎 カン 北 子
☶ 艮 ゴン 北東 丑寅
☳ 震 シン 東 卯
☴ 巽 ソン 東南 辰巳
☲ 離 リ 南 午
☷ 坤 コン 南西 未申
☱ 兌 ダ 西 酉
☰ 乾 ケン 西北 戌亥
◆二十四山
十二支、十干のうち戊己を除いたもの、八卦から「艮巽坤乾」合わせて24種類で24方向を示すもの。
◆四神、五行
方位 数字 季節 時方 五行 四神 色
北 4 冬 _0時 水 玄武 黒
東 1 春 _6時 木 青竜 青(緑)
南 3 夏 12時 火 朱雀 赤
西 2 秋 18時 金 白虎 白
中央 _ _ ___ 土 麒麟 黄
麒麟は黄竜とも。
◆クロックポジション
時方とは違い「何時方向」という場合はアナログ時計のような12時間時計を用いる。
方向が固定の場合は北を上とする。
それに対して向いている方向を正面とする向きを言う場合もある。
12時間 方位 方向
12時方向 北 正面
1時半方向 北東 右前
3時方向 東 右側
4時半方向 南東 右後
6時方向 南 後方
7時半方向 南西 左後
9時方向 西 左側
10時半方向 北西 左前
もちろん2時、4時、5時方向なども使用可能。
◆ユリウス暦
ユリウス暦は紀元前45年1月1日から使われている。
1582年10月15日金曜日にグレゴリオ暦に改暦されて、それ以降現在に至る。
ユリウス暦は通常の1年を365日として、4年に1度閏年がきて366日になる。
1年は平均すると365.25日ということになる。
実際の太陽は約365.2422日間なので、暦のほうが若干長い。
実際の太陽の動きとは、128年で1日分の誤差がある。
◆グレゴリオ暦
グレゴリオ暦は、通常年を同様に365日として
・年が4で割れる年は閏年
・しかし年が100で割れる年は閏年ではない
・しかし年が400で割れる年は閏年
という(下のほうが優先順位が高い)法則でできている。
1900年は閏年ではない(100で割れる)
1984、1988、1992、1996年は閏年
2000年は閏年(400で割れる)
2004、2008、2012、2016、2020年は閏年
2024、2028、2032、2036、2040年は閏年
2044、2048、2052、2056、2060年は閏年
2064、2068、2072、2076、2080年は閏年
2084、2088、2092、2096年は閏年
2100年は閏年ではない(100で割れる)
2104年は閏年
日本では明治5年12月2日(1872年12月31日)の次の日を1873年明治6年1月1日としてグレゴリオ暦の新暦に改められた。
コンピュータの中には1900年を起算日として、2000年を100年として処理するプログラムなどがあり、閏年計算が正しく実装されていない一部で2000年を閏年として認識できない不具合が発生した。
またこのときの修正やその後に開発されたプログラムの一部ではなぜか2004年以降も正しく閏年を計算できないものがしばしばある。
2100年も一部で動作がおかしいプログラムが発見される可能性が高い。
ユリウス暦からグレゴリオ暦に改定時に、1580年間に蓄積された誤差を修正するため、ユリウス暦1582年10月4日木曜日の次の日をグレゴリオ暦1582年10月15日金曜日とした。
◆曜日
日本、中国、英語の曜日を参考として掲載する。
異世界の曜日を考えるのもいいだろう。
なお日本のカレンダーは多くが日曜日から始まる。
しかし欧米では通常左隅は月曜日で右隅に日曜日が付いている。
伝説では「神は6日間で世界を作り1日休んだ」となっているので1週間は月曜日が開始の日となる。
月曜日 星期一 Monday
火曜日 星期二 Tuesday
水曜日 星期三 Wednesday
木曜日 星期四 Thursday
金曜日 星期五 Friday
土曜日 星期六 Saturday
日曜日 星期日/星期天 Sunday
英語のSundayは太陽、Mondayは月を意味している。他は神様の名前などをもとにしているらしい。
◆曜日の算出
400年間の日数は7で割り切れるため、曜日は400年周期になる。
グレゴリオ暦以降は開始時に曜日を連続させて誤差修正をした関係で(たまたまらしいが)西暦1年1月1日を月曜日として積算日で曜日を計算することができる。
そのため西暦1年の400の倍数年後である2001年1月1日も月曜日となる。
ツェラーの公式の計算式で年月日から曜日を算出することができる。
曜日は月~日まで7日間なので、1月のカレンダーは1月1日がそれぞれの曜日に対応した7種類あればよい。
しかし2月には約4年に一回閏年がくるので、2月は7x2=14パターン必要となる。
これを利用して、年号を選択し12種類から選ぶタイプの「万年カレンダー」を作ることができる。
365日割る7日は52週あまり1なので、曜日は通常年で1つずつ後ろにずれていく。
それに加え閏年はもう1日ずれるので、その翌年は2つずれる。
これは1月1日に限らず、誕生日の曜日を算出したりするのにも応用ができる。
2015年1月1日 木曜日
2016年1月1日 金曜日 閏年
2017年1月1日 日曜日
2018年1月1日 月曜日
2019年1月1日 火曜日
2020年1月1日 水曜日 閏年
2021年1月1日 金曜日
2022年1月1日 土曜日
2023年1月1日 日曜日
2024年1月1日 月曜日 閏年
2025年1月1日 水曜日
2026年1月1日 木曜日
2027年1月1日 金曜日
2028年1月1日 土曜日 閏年
2029年1月1日 月曜日
◆旧暦
日本でいう旧暦、陰暦、太陰暦とは、太陰太陽暦というもので「年は太陽の1周」「月の数えは月の1周」という法則でできている。
新月を月の起算日、1日とする。この日を「
満月の日、15日を「望月」ともいう。
月の一周は29.53日なので月の終わりは「29日」と「30日」がだいたい交互にくる。
29日は「小の月」、30日は「大の月」と呼ぶ。どちらになるかは計算または観測による。
この月の終わりを「
1年を約365.2422年と仮定して、ひと月が29.53日だと12か月で354.36日となり、1年で約10.9日の誤差があり日数が足りない。
そこで差がひと月以内になるように、適度「
ざっくり言えば3年に1回、だいたい19年に7回、閏月が発生する。
1年の日数は、354日→354日→383日→354日→354日→383日……のようなイメージで閏月だけ差が激しい。
閏月を置く方法を「
日本で使われていたものは「
例えば5と6月の間に閏月を入れる場合には
…4月→5月→閏5月→6月→7月…
という風に月を数える。これで1年が13か月の年がある。
なお日本の旧暦には「13月」という月はない。
年の終わりに閏月を挿入するタイプを「歳末置閏法」といい、紀元前6世紀の古代中国までは使われていた。
その後、歳中置閏法が採用されるようになった。
しかし中国で観測するものと、日本の京都、東京(江戸)で観測する場合で、若干誤差があったり、過去の観測結果からだした暦法に誤差があったりした。
そのため、関東と関西で日付が異なる時期があった。
太陰暦は月の満ち欠けを肉眼で観測すれば、おおよその月内の日が決定できるので、日常生活では比較的便利かもしれない。
歴史を扱った小説では、日時が確定しているため、月齢がおのずと決まり、月の描写が正しいかどうか、という指摘がよくされる。
また月の満ち欠けと、月の出、南中、月の入りは同期しているため、昼間に満月が出ていたり、真夜中に三日月が出ていることはない、など天文学的視点による指摘もある。
イスラム世界では季節や太陽の周期を用いない、1年を衛星の月が12周する純粋な太陰暦を使っている。これは日本で使っている太陰暦(太陰太陽暦)とは異なる。
もちろんこの太陰暦では月や年は太陽暦とはどんどんずれていく。
日本の太陰太陽暦で閏月が挿入されるのは、近年では以下の通り。
旧暦年 閏月
2001年 閏4月
2004年 閏2月
2006年 閏7月
2009年 閏5月
2012年 閏3月
2013年 閏9月
2017年 閏5月
2020年 閏4月
2023年 閏2月
2025年 閏6月
2028年 閏5月
◆旧暦と新暦の対応
旧暦は新暦より約1か月遅れてくる。
さらに閏月の関係で最大でさらに15日前後ずれることがある。
旧暦 新暦
旧2015年1月1日 新2015年2月19日
旧2016年1月1日 新2016年2月8日
旧2017年1月1日 新2017年1月28日
旧2018年1月1日 新2018年2月16日
旧2019年1月1日 新2019年2月5日
旧2020年1月1日 新2020年1月25日
旧2021年1月1日 新2021年2月12日
旧2022年1月1日 新2022年2月1日
旧2023年1月1日 新2023年1月22日
旧2024年1月1日 新2024年2月10日
旧2025年1月1日 新2025年1月29日
◆和風月名
月数 名前 読み
1月 睦月 むつき
2月 如月 きさらぎ
3月 弥生 やよい
4月 卯月 うづき
5月 皐月 さつき
6月 水無月 みなづき
7月 文月 ふみづき
8月 葉月 はづき
9月 長月 ながつき
10月 神無月 かんなづき
11月 霜月 しもつき
12月 師走 しわす
◆二十四節季
旧暦であっても、二十四節季は太陽を基準に設定される。
そのため陰暦では日付と節季は移動日になる。
太陽暦 旧暦 節季 読み
_2月_4-_5日 1月節 立春 りっしゅん
_2月18-19日 1月中 雨水 うすい
_3月_5-_6日 2月節 啓蟄 けいちつ
_3月20-21日 2月中 春分 しゅんぶん
_4月_4-_5日 3月節 清明 せいめい
_4月20-21日 3月中 穀雨 こくう
_5月_4-_5日 4月節 立夏 りっか
_5月20-21日 4月中 小満 しょうまん
_6月_5-_6日 5月節 芒種 ぼうしゅ
_6月21-21日 5月中 夏至 げし
_7月_7-_8日 6月節 小暑 しょうしょ
_7月22-23日 6月中 大暑 たいしょ
_8月_7-_8日 7月節 立秋 りっしゅう
_8月23-24日 7月中 処暑 しょしょ
_9月_7-_8日 8月節 白露 はくろ
_9月23-24日 8月中 秋分 しゅうぶん
10月_8-_9日 9月節 寒露 かんろ
10月23-24日 9月中 霜降 そうこう
11月_7-_8日 10月節 立冬 りっとう
11月21-22日 10月中 小雪 しょうせつ
12月_7-_8日 11月節 大雪 たいせつ
12月21-22日 11月中 冬至 とうじ
_1月_5-_6日 12月節 小寒 しょうかん
_1月20-21日 12月中 大寒 だいかん
立春および「春分、夏至、秋分、冬至」は特に重要視される。
立春は旧暦で旧正月に近く、一年の始まりを表した。
春分、秋分は太陽黄経が0度のとき、つまり真東から日が昇り真西に沈む。
また昼夜の時間がほぼ等しくなる。
春分の日は日本では祝日で、またキリスト教では復活祭(イースター)を決める基準日(3月21日)となっている。
世界各地の遺跡で太陽が真東から昇ることを利用した構造物になっていることがある。
啓蟄には松の木に藁などを巻く「
立春の前日が「節分」と呼ばれる。
春分の前後三日間ずつの7日間が「春の彼岸」、
立夏、立秋、立冬、立春の前日までの18日間が土用で、立秋の土用(夏の土用)の丑の日にはウナギを食べる。
秋分の前後三日間ずつの7日間が「秋の彼岸」、お
冬至には「ゆず湯」に入り「ん」のつく食べ物「
◆七十二候
二十四節季をさらに4分割したもの。
季節の風土を表している。
内容に関しては省略する。
◆六曜
六曜とは「先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口」を旧暦の月内でループしてできている。
旧暦 1日の六曜
1月 7月 先勝
2月 8月 友引
3月 9月 先負
4月 10月 仏滅
5月 11月 大安
6月 12月 赤口
このように旧暦の月によって朔日(陰暦1日)の六曜が決まっている。
新暦2022年2月1日が旧暦2022年1月1日なので、この日が上の表により先勝となる。
新暦3月3日が旧暦2月1日なので、リセットされて先勝ではなく友引になる。
新暦4月1日が旧暦3月1日なので、リセットされて先勝ではなく先負になる。
2022年2月
日曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
____ ____ _1先勝 _2友引 _3先負 _4仏滅 _5大安
_6赤口 _7先勝 _8友引 _9先負 10仏滅 11大安 12赤口
13先勝 14友引 15先負 16仏滅 17大安 18赤口 19先勝
20友引 21先負 22仏滅 23大安 24赤口 25先勝 26友引
27先負 28仏滅
2022年3月
____ ____ _1大安 _2赤口 _3友引 _4先負 _5仏滅
_6大安 _7赤口 _8先勝 _9友引 10先負 11仏滅 12大安
13赤口 14先勝 15友引 16先負 17仏滅 18大安 19赤口
20先勝 21友引 22先負 23仏滅 24大安 25赤口 26先勝
27友引 28先負 29仏滅 30大安 31赤口
2022年4月
____ ____ ____ ____ ____ _1先負 _2仏滅
_3大安 _4赤口 _5先勝 _6友引 _7先負 _8仏滅 _9大安
(以下略)
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