23. VRMMO、ソシャゲ
●VRMMO
ファンタジー世界に近い、VRMMO系の用語をまとめる。
基本的なことは「ゲーム的世界観」「戦闘」「ステータス」などのページにもあるので、そちらを参照のこと。
◆VR
[ブイアール]。バーチャル リアリティ(Virtual Reality)。
仮想現実。現実に近い3D空間を実現した何か。
◆VRMMO
[ブイアール エムエムオー]。VR-MMO。
MMOはMassively Multiplayer Onlineだが覚えている人は少なく単に略語「MMO」と呼ばれているのでMMOだけ覚えればいい。
「大規模多人数オンライン」などと訳される。
MMOは共有マップがまずあり、その上で多人数が同時に遊ぶようなオンラインゲームのこと。
MO[エムオー]というものもあり、こちらはMultiplayer Onlineであり、いわゆる「マルチプレイ」ができるゲームのこと。
固定の共通の戦闘マップなどを持たず、ロビーと数人から60人程度のインスタンスマップなどから構成される。
◆VRマシン、ヘッドギア
VR世界にダイブするには専用の機械が必要である。
マシンは、カプセル型や介護ベッド風などがある。
ヘッドギアは頭にかぶるタイプだ。自分のベッドに横になって使用する。
首輪型やアクセサリー風のものもあるだろう。
小説でいうVRマシンの多くは、より正確には頭の中に映像その他、五感を感じ、手足の代わりにゲーム内のアバターを脳波で操作可能な「フルダイブVRマシン」のことを指す。
◆身体スキャン
VRマシンは、ゲームで活用するため、脳波や顔、体形、性別、年齢などをスキャンする。
◆安全装置
VR利用中は、生身の身体の情報が遮断される。
そのため、体に異変が起きた場合に、ゲームを強制終了させるものがある。
◆高速回線
VRゲームでは高品質、高速ネット回線が必須である。
特に「低レイテンシ」と呼ばれるデータの応答時間が短いことが大切だ。
もし応答が悪いとラグが発生する。
◆VR装置への適応
脳波異常などがあると、適応障害と呼ばれ、VR装置がうまく動作しない人がいる設定がある。
◆年齢制限
携帯ゲーム機の3D機能に年齢制限があるように、VRゲームにも年齢制限が設定されることがある。
◆eスポーツ、esports
[イースポーツ]。VRMMORPGではPvP、GvGなどがあるため、それを利用してeスポーツにしようという運営なども見られるが、ほとんどのMMORPGでは、運用キャラクターの公平性に疑問があり、正式なeスポーツに認定されるのは難しいだろう。
特に課金要素で時短や買っただけで最強装備などがあったら、即、公平性が揺らいでしまう。
また普通は規約違反であるがRMTによる強化なども公平性を損なう要素になる。
それに対して、最初からVRテニスなどプレイヤースキル以外の差がほぼないゲームであればeスポーツとして採用される可能性はある。
もちろんVRMMOであってもeスポーツに囚われず、そういう名前を使用せずに、大会を開いたり、賞金制度を設けたりすることもできる。
英語表記にはe-sports、eSportsなどがあったが一応一般名詞風のesportsに統一されたらしい。
◆キャラクター作成、キャラクリ
キャラクタークリエイト。
なんといっても名前を決める。通常名前は重複不可である。日本の文化では本名プレイは推奨されていない。
種族および顔、髪の毛、身長、体型などの容姿を決定する。身体スキャン結果を反映することが多い。
場合によっては職業、スキルや初期パラメーターの設定もあるが、自由度が高いゲームではそれらはゲーム内で決めることが多い。
VRゲームでは性別はリアルの性別固定という設定もある。
現実は複数キャラクターを作成できるゲームが主流である。
しかし副垢やアカウント転売、RMTの問題を抱えている。そういうものを解決するためには身体データを基にした、一人一アカウント制を導入するといいかもしれない。
◆アバター
ゲームで操作している第二の自分のこと。
キャラクターの見た目、および見た目装備のこと。
リアルとは性別が異なったり、容姿が異なることも多い。
現実のゲームでは、カスタマイズができずゲーム既存のキャラクターを操作するタイプと、キャラをカスタマイズするアバタータイプがある。
◆リアルばれ
リアルがばれること。
MMOでは他のプレイヤーのレベルやステータスをはじめとする情報を秘匿する傾向にあり、同様に本名や職業、年齢などのリアル情報も一般的には公開しない傾向にある。
これらを秘匿するのは、一般的に面倒ごとに巻き込まれるのを防ぐためである。
◆ネカマ
男が女性キャラで女性を演じること。
PCゲームでは男性が多数派であり、可愛い女の子の容姿は人気が高い。
また、可愛いアバターを操作、着せ替えしたいという欲求もあるだろう。
ネカマはPCゲームでは判別が難しいため、かなりの数存在した。
逆は「ネナベ」という。こちらも結構いるらしい。
◆レア種族、レア職業
VRMMOゲームでのテンプレの一つに、レア(またはユニーク)種族、レア職業があげられる。
しかし実際のゲーム開発で、そのような少数にしか適用されない大きな機能を盛り込むと、開発費がバカにならないため、現実的ではなかったりする。
◆オープンワールド
昔のゲームは技術的問題から、マップが複数に分かれていた。またシナリオなどに制限されることが多かった。
しかし現在では、繋がった一つの広大なマップにできるようになり、その世界の中を基本的には「自由」に冒険できるものをオープンワールドと呼ぶ。
◆加速世界
VRワールドは通常世界より時間が加速されている設定がある。
だいたい3倍から5倍程度だが、1000倍まで高速化できるような設定もある。
もし、そのような加速技術が普及している設定だとしたら、現実世界は大きく変わるだろう。
書類仕事、調べごと、学習、宿題などで加速世界を利用すれば、現実世界換算での作業時間を大幅に短縮することができ、世界の革新になるだろう。
またどうせ加速するのならVRワールドがあれば、学校や会社にいかず、家からログインして仕事、学習をするほうが通勤、通学時間が不要になり、効率的である。
ただし、エルフのような長い時間生きるようになると、精神に異常が発生する可能性がある。
◆チュートリアル
昔のMMOではいきなり、世界に放り出されることも珍しくなかった。
最近のゲームでは、はじめからクエストを受注しており、それを進めるとチュートリアルが受けられるようになっている。
一時期のMMOでは、チュートリアルは専用マップで専用の敵で行われていた。
オープンワールドでは、専用マップは使われず、オープンワールド上の初期村の周りでチュートリアルが受けられるような構造になっていることがある。
初期武器、装備、回復薬、基本スキルなどをもらえる。
◆高精細ポリゴン、テクスチャ
3Dゲームは3角形の合成でできていて、それをポリゴンと呼ぶ。またポリゴンの面に色模様を付けているものをテクスチャという。
脳に直接投影するため、もはや現代とは違う方法で、イメージを作成している可能性もある。
しかし人間が手作業で作成するとしたら、ポリゴン、テクスチャの技術は現役である可能性が高い。
ポリゴン表示は一般的に半透明、屈折処理が苦手である。水の再現率が高くない場合がある。
◆ハイポリ、ローポリ
高精細なポリゴン、ハイポリゴンを「ハイポリ」、ポリゴン数の少ないものをローポリゴン「ローポリ」という。
画像やリアルの物体を単純にポリゴン化すると安易なハイポリ化になりやすい。ここから不要なポリゴンを統合して、スマホ向けなどはいかに負荷の低いローポリにするかが重要だが、ハイポリモデルをローポリ化するこういう作業は時間がかかり、つまりコストが高い。
初めからローポリで作ることもできるが、クオリティの調整にはそれなりの技術が要求されることもある。
一部のゲーミングPCでしか動かないハイポリ化が「美麗なCG」などと一時期もてはやされたものの、スマホ全盛になりハイポリとローポリの両方を用意するにはコストがかかるというような事情もある。
◆リアルタイム・レイトレーシング
旧来のゲームでの3D表示は主にラスタライズという3Dオブジェクトを1枚の2D画面にZバッファという視点からの距離と共に記録して、より手前のものを2D画面にレンダリングするという疑似的な方法を使っていた。
一方、映画などで使われるプリレンダリングの映像では、レイトレーシングという手法が使われている。これは光の反射や影などを現実とは逆向きに光をたどることにより実現している。
ただし処理が重いために今までリアルタイムにはほとんど使われていなかった。
現代のNVIDIA RTXシリーズでは、この「リアルタイム・レイトレーシング」ができるようになり、よりリアルな3DCGの再現が可能になった。
VRMMO世代も、この発展形が使われる可能性が高い。
◆エフェクト
効果のこと。何らかの事象を音や映像として表現したもの。
音はSE、サウンドエフェクトという。
マンガや小説では擬音語、オノマトペも使われ、それもエフェクトの一種だろう。
映像作品、VRゲームでは、炎や延焼なら赤く発光する、凍り付いたら青くなる、石化なら灰色一色になる。
ログイン、ログアウト、転移、死に戻り、バフ、デバフ、ポーション効果、レベルアップ、ダメージ、ヒット、クリティカルなど様々な場面で使用される。
他には剣どうしがぶつかると火花が散るなど。
◆パーティクル
エフェクトの一種。粒子や欠片のことで、あらかじめ作成済みの炎の欠片などを並べることで、巨大な炎の壁などを表現する。
背景のMAPチップの3D版のようなもの。色、大きさ、向きなどを変えて並べることで、それらしく表示することができる。
◆グロ表現
血や内臓などグロ表現とされるものは簡略化して表示する機能が実装されることもある。
また、目つぶしや片腕などの部位欠損がない、死亡後に死がいが残らずドロップを残して消えるなど、リアリティをわざと落とすゲームもある。
流血や部位欠損なども、現実風ではなく四角いパーティクルなどのゲーム風エフェクトに置き換えることで、グロさを低減できる。
◆感覚再現率
痛覚が100%以上でダメージを食らうと、ショック死する可能性があるとされる。
そのため、痛覚の再現率は低く設定される傾向にある。
逆にスキル「聞き耳」「夜目」などで、聴覚、視覚、そして「感知」で第六感が強化されることもある。
◆
最初に経験したときに、ほぼ必ず死ぬよくあるアレ。
ギミックとかボススキルなど。
ちなみに通常「はつみ」ではない。
◆ピヨる/麻痺/気絶/スタン
戦闘中の状態異常の一つにピヨる、ピヨリ、がある。
その場から動くことができず、攻撃もできない。
MMOでは気絶中とされるが、通常、表現として立ったままである。
◆赤床[あかゆか]
ボスをはじめとする敵の攻撃範囲予告。
アクションPRGで広く採用されている。
範囲外へ移動して逃げる必要がある。
オート戦闘の場合は自動で避ける場合と、避けてくれないので手動で移動させる必要がある場合がある。
画面全体、円形、1方向、4方向、8方向、PC周辺、PCがいた位置周辺などがある。
◆ダメ床[だめゆか]
ダメージ床。乗るとダメージを食らう床。毒床。
ドラクエ3あたりの2Dマップのころにはあり、最近の3Dゲームでもあったりする。
◆戦闘不能
死亡状態HP0のこと。復活薬を飲んだり、投げてもらうとその場で復活することができる。
戦闘不能状態では多くのゲームではその場で倒れていて、チャットなどが可能。
チャットで仲間に「うはwww死んだ」とか言うと助けてくれる。
人数が多いと、言わないと気づかれずに放置されることもある。
副作用として状態異常系がリセットされることがある。
その状態までは普通はデスペナも発生しない。
◆床舐め
通称、床ペロ、ペロったという。
戦闘不能状態になることの俗称。
床に倒れて地面とキスをしているように見えることから。
◆死に戻り
HP0で死んだあと、30秒などの時間経過カウントダウン後に、復活地点に戻されること。
死んだあとにさらに真の死んだ状態になり、デスペナを受ける。
ドラクエに因み、わざと死に戻るのをデスルーラと呼ぶこともある。
◆ゾンビアタック
デスペナが軽かったり、無視できるような状況、もしくはヤケクソで、死に戻りまたは床ペロ&復活を繰り返して、ボスなど相手を倒す戦略の事。
◆復活地点
リスポーン地点。セーブポイントのような何か。
死に戻り時に飛ばされる場所。町の広場などが設定される。
古典RPGでは教会もよく復活地点に指定される。
通過するだけで設定されるタイプのゲームと、自分で登録するゲームがある。
登録するタイプで転移がないゲームで登録を忘れると、はるか遠くの地点に戻される危険があるため注意がいる。
◆デスペナ
デスペナルティ。HPが0になると死亡するが、その後、死に戻りするときに発生するペナルティのこと。
HP1から始まる。所持金が半減する。一定時間ステータス減少。アイテムのロスト、ドロップ。武器や防具の耐久力減少。装備の追加効果の破壊など、さまざまなものがある。
デスペナが軽いゲームでは、わざと死んで死に戻りをワープの代わりに使用することもある。
またPvP、PKシステムを実装しているゲームではデスペナが軽いと、安易な殺し合いに発展しやすい。
現実では新しいゲームほどPKなしでデスペナは軽減傾向にある。
営利目的の運営であるならユーザーにゲームをしてほしいのにわざわざ逆の「1日ログイン不可」のような重いペナルティを課すのは理不尽といっていい。
◆事故
普段の戦闘などで、不意の攻撃などに死亡することを、事故と呼び、「事故った」「事故死」などと表現する。
◆デスゲーム
なんらかの事情により、ただのゲームだったものが、死ぬと実際に死んでしまうようになるゲームの事。ログアウトもできなくなる。
◆RMT
[アールエムティー]。リアル マネー トレーディング。現実世界のお金|(リアルマネー)でゲーム内通貨、アイテム、キャラを購入すること。
またはキャラ育成を有料で委託すること。
現実世界とは別にVR世界という構造のため、RMTの問題は深刻だ。
最近のゲームでは自由にトレードできないようにしたり、高レアのドロップ装備をトレード不可にすることでRMT対策している。
しかし、アイテムの交換が自由にできないことは、MMOの『社会』の自由度をかなり低下させ、ただ協力プレイ『も』できるオンラインのソロゲーム化に繋がっている。
RMT利用者を「RMTer」とも呼ぶ。
専門の会社、組織を「業者」という。
◆露店、マーケット
古めのゲームでは、プレイヤーがそれぞれゲーム内で開いている露店を一軒ずつ回る必要があった。
そのため、マップごとに繁盛が違ったり、ダンジョン前に高めの便利な道具屋が開いていたりした。
初心者だましの高額な値段つけや間違いにより低価格で出品する事故が多い。
また基本的にインしている時間だけ露店を開けたり、マーチャント(商人)だけが露店を開けたり、プレイヤーが操作しているキャラで露店を開かなければならないなど、不便な点もある。
◆取引所、市場
露店が廃れて一覧画面で管理されたものは「取引所」と呼ばれることが多い。
ゲームによってマーケット、フリマ、バザーなどと呼称される。
最近のゲームでは、ゲーム全体の管理されたマーケットがあり、そこで出品、取引、購入などを行うことが多い。
露店と違い出品するとログアウトしていても1週間などの期間販売を継続できる。
ゲームによっては、値段が自由につけられず、指定した範囲でしか設定できないこともある。
また画一した画面になったのでボットやRMT業者による自動的な販売や購入などが目に付くこともある。
便利になった反面、風情がないという声もある。露店、取引自由なのと便利だけど制限がある環境どちらがいいかは賛否ある。
◆共有リソース
MMOでは、マップが他者と共有のため、敵、採取、家などの資源が、他のユーザーとの競争にさらされる。
資源は英語で「リソース」と呼ばれる。
最近のゲームでは、インスタンスダンジョン化がすすんでおり、実質MMOではなくなっているゲームも少なくない。
インスタンスなしで万単位のユーザーのハウジングを受け入れるには万人規模程度の広大な町が必要になってくる。
ゲームによってはNPCとの売買にもアイテム数制限が発生することもある。
◆カンスト
MMOでLvがあるものは、Lvやステータスが最大で止まることをカウンター ストップ略してカンストと呼ばれる。
Lvがカンストするとそれ以上成長しないため他のキャラを育てたりするか引退する人も多い。
生産系活動や釣りなどのサブコンテンツへ活動を移行する人もいる。
ゲームによってはカンストしてからが実質の本番というゲームもある。
Lv制限値をレベルキャップという。ゲームによりバージョンアップで設定値が上方修正されることがある。
キャップが上がるのを「解放」「開放」「引き上げ」などという。
レベルがキャップ値になるのを「到達」という。
◆実績、アチーブメント
称号に似ているものもあるが、実績が別で実装されていることもある。「Lv100達成」「マップ到達」「敵討伐1000匹達成」「初ログイン」「ログイン一週間達成」「総ログイン時間100時間達成」などなど。
なにかの実績を解除すると、ポイントやアイテム、トロフィーまたは課金ポイントなどを得ることができる。
◆図鑑
カードや倒した敵などには、蒐集要素があり「図鑑」などに登録される。
登録されると課金ポイント的なものを少量もらえたりするゲームもある。
完成率何%などでも表示されたりする。
中には同じ項目でも色違い、服違いなどまで収録している。またイベント限定のアイテム、要素も記録されることが多い。
◆ランキング
ゲームによってはキャラクターランキングが公開されていることがある。基本的にはログイン中ユーザーのランキングまたは、一週間以内などの活動ポイントなどにより評価を付けたりする。
昔はソシャゲなどに多かったが、今ではMMOでも見かけるようになった。またユーザー数は万単位でいるので、6千位や1万位ぐらいが普通だったりする。
◆エンドコンテンツ
廃人などのやり込んでいるプレイヤーたちがカンストの後に最後にやるコンテンツの事。
超レア武器のドロップまたは購入や、超レア武器の補正を自慢するための対人戦のランカーなどがある。
◆ラストアタック
特にボスに最後に攻撃を加えること。ラストアタックの人にラストアタックボーナスのドロップが出たりするゲームシステムになっていることもある。
またラストアタックによってドロップ率などが変化することもある。
もちろんラストアタックのような概念がないゲームも多い。
◆マーカー
プレイヤー、NPC、敵、採取品、アイテムなどに名称、色、HPバーなどが表示される。
色やマークで危険度や種別を識別することができる。
ゲームによっては全く表示されず、「鑑定」で内容が表示されることもある。
敵のLvが直接表示されるものや、自分よりレベルの高い敵は赤、同じぐらいが白、弱い敵が緑のように、グラデーションで相対的なレベル差を表現することが多い。
鑑定や相手の知識がない場合に敵のHPの残りや詳細が表示されないゲームもある。
性向性が悪になっているPKerの表示が赤いことから「赤ネーム」通称アカネと呼ばれたり、違うゲームではモンスター一般が赤いならモンスターをそう呼んだりする。
現実のMMOではプレイヤーは、名前、称号、ユーザーギルド名、ギルドマーク、HPが表示されることが多い。パーティー中などはMPが表示されることもある。
◆ユーザーインターフェイス(UI[ユーアイ])
思考操作。考えるだけで操作できる。便利であるが、こつがいりそうだ。
メニュー操作。ホログラムで表示されるメニューをスマホのように操作する。
アクション、ジェスチャー操作。手や体の動きで操作を指示する。
音声入力。声で伝える。NPCとは会話することが多い。日本語スキルが必要。魔法名を叫んだりする。
端末操作。ゲーム内でスマホや携帯、ホログラムキーボードを操作する。
◆メニュー
全UIを表示するためのメインメニュー。
「メニュー オープン」とか「ステータス オープン」とか言ったり、右手の指を2本そろえて、上から下へ動かすジェスチャーをする。
よくデスゲーム化したときに「ログアウト」メニューがなくなるのを確認する。
◆ミニマップ
右上や右下、左上に、カーナビ、レーダーマップ風のマップが表示できる。
プレイヤーやNPC、敵の位置が表示される。
ノースアップ(北が上)のことが多い。
ヘッドアップ(自分の進行方向が上)に設定できるゲームもある。
欠点は、二次元のためタワー型ダンジョンなど立体マップのときに上下の扱いに困ることである。
(※2021-01-08追記。北が上を「ノースヘッド」と書いてありましたが「ノースアップ」です)
◆ワールドマップ
世界全体を全画面などで表示するワールドマップがある。
各町、敵の生息地、NPCの位置などを検索できたりする。
ファストトラベル機能や、ワープの代わりにオートラン機能がついていることもある。
最初からマップの絵が解放されているタイプと、未発見地域は隠してあるタイプが存在する。
絵は最初からあるがランドマークは発見したあと表示される場合もある。
◆フィールド
通常マップの場所を「フィールド」と呼ぶこともある。
通常フィールドともいう。
草原フィールド、砂漠フィールド、雪原フィールドのように環境をいうこともある。
PKが可能な場所をPKフィールド、PKマップといったりする。
セーフティーエリアとPK不可マップは同じであったり厳密には違ったりすることもある。
◆狩り
通常フィールドのMobやダンジョンボスなどを攻撃して討伐すること、繰り返すことを「狩り」という。
◆人型MOB
人型を取る敵を「人型MOB」と総称する。
本当に人間である盗賊、海賊、山賊、反乱軍、敵国の正規兵、暗殺者、警備兵、邪教徒、呪われた人、アンデッドなどがいる。
モンスターや亜人にも分類されるもの、ダークエルフ、ドワーフ、リザードマン、ゴブリン、コボルト、オーク、オーガ、トロールなどを含む場合もある。
モンスター類では硬貨をドロップしない世界でも、人型MOBは限定的に硬貨をドロップすることが多い。
また装備類をドロップすることもよくある。
剣や盾などを装備しているため、リアル志向でアクション性が高い場合は、パリィや盾防御など、獣とは違い戦術的な戦いをしてくることがあり、厄介だ。
装備には「人型MOB特効」および対人で攻撃力がアップするものもよくある。
◆ログ
本来は航海日誌の事。転じてメッセージを記憶しておく場所のこと。
現実のMMOでは文字チャットが主流であり、それらがログとして流れる。
またマップ全体やワールド全体、1:1の内緒話などの種類のチャットが使われる。
VRMMOでは現実世界風でマップ全体チャットなどは見たことがない。
VRMMOでは文字チャットは使われないので、もっぱら、レベルアップやスキル取得、ドロップのシステムメッセージ用のログである。
◆システムメッセージ
エリアボスの討伐やメンテナンスなどで、全ユーザー向けに、ホログラムメッセージが表示されることがある。
またはログに表示される。
◆フレンド登録
友達として登録すると、ログイン状況の確認やメール、チャットが可能になる。
また、ハウスなどの移動制限に関係することもある。
フレンドの一覧を「フレンドリスト」という。
登録に使用する識別子をフレンドコードと呼び「フレンドコードを交換」などという。
◆メール
ログインしていないときや、急ぎでないとき、証拠を残したい時などに現実のように「メール」があると便利だ。
また、メールの親戚にショートメッセージがある。こちらは、1:1のチャット風のインターフェイスである場合もある。
また、運営メールなどのシステムメールもある。
◆音声チャット、テレフォン
音声で会話する。念話のような機能。戦闘中や急いでいるとき、盛り上がりたい時、音声で通信すると良い。
ホログラムでのテレビ電話もあってもいいと思うが、見たことない。
◆掲示板
ゲーム内掲示板。ギルドではギルド内掲示板が利用できるようになる。
普通の外部の掲示板とは違い、キャラクター名を表示でき、キャラ本人か確認が可能である点が強み。
VRゲームをしながらでもゲーム内からアクセスが可能であったりする。
VRもののテンプレではキャラ名ではなく「名無しの戦士」のような職業名で記載されるものを結構見かける。
◆パーティー、チーム
経験値、ドロップ、クエスト、各種報酬の共有化やユーザー名、レベル、HPバー、MPバー、状態異常一覧などが表示される、マップにキャラ位置が表示されるなどの連携機能が使えるようになる。
◆ギルド、ギルドシステム
冒険者ギルドと区別する場合は「ユーザーギルド」という。
ギルド、クラン・血盟、ユニオン・共同体、カンパニー、クラブ、グループなどと呼ばれる。
プレイヤーが設立して、プレイヤー同士の仲間を集めたもの。
よくギルドのエンブレム、マークを設定するものがある。
ギルドスキルなどでバブ効果などの付随効果や、ギルドハウス、ギルド対抗戦などがある。
◆トレードウィンドウ
アイテムとお金を交換するための、システム機能。
両者が同意した時だけ取引されるため、詐欺にあいにくい。
ただ渡すと「先渡し詐欺」などに逢いやすい。
◆デュエル、決闘、PvP
Player vs PlayerでPvP[ピーブイピー]。
合法的にプレイヤー同士が戦うための機能。
初撃決着モードや、HP残り30%で決着、死亡で決着モードなどがある。
だいたいは金品を賭けることができる。
相手が目の前にいれば、通常フィールドで対戦を申し込める。
セーフティエリアやPK不可エリアでも、決闘機能は可能だったりする。
決闘は専用の闘技場でのみ行うゲームもある。
◆PvP
PvPは決闘のみを指す場合もあるが、これにPK、PKK行為を含める場合もある。この場合は、個人プレイヤー対個人プレイヤー的ニュアンスがありGvG、RvRなどは含めない。
PvEに対してPvPという場合、狭義ではデュエル決闘、闘技場、PK、PKKのことを指す。
広義では「対人コンテンツ」全般を言い、狭義のそれにGvG、RvRなどを含くむ場合もある。
◆闘技場
PvPとは別に、スコア制になっていてランキングなどがあり、マッチングで相手を決めるタイプのものがだいたい実装されている。
戦闘を行うと戦績に応じたスコアがもらえ、ランキングが上下する。
戦闘をすると専用のコインなどがもらえて、専用アイテムの交換などがある。
◆攻城戦、ギルド戦、GvG
エンドコンテンツの一つ。GvG[ジーブイジー]。
攻城戦は拠点をギルド同士の戦闘で奪い合う対人コンテンツ。
拠点を占領することで税金を徴収したり、拠点にしかない割安だったり買い取り額が高い店を利用できるなどのメリットがある。
ギルドvsギルドでGvGと呼ばれる。
Lvがカンストしたプレイヤーたちが高強化武器を駆使して戦うことになる。
◆RvR、Realm vs Realm
国家対国家。プレイヤーはゲーム開始時または特定のレベルに達した段階で、いずれかの勢力に所属して、城や砦など領土を奪い合う。
同じ勢力のプレイヤーとは協力し、敵対関係の勢力のプレイヤーはPKするようにゲームデザインの段階で組み込まれている。
2勢力によるゲームが多いが、5勢力などに分かれていることもある。
小説ではSAOのALOが有名。妖精の種族ごとの勢力に分かれている。
ただし日本のプレイヤーはPKを好まないため、強制的にシナリオなどでPKを強要されることを嫌っていることがそれなりにある。
また友人などと違う勢力に所属してしまうと、一緒に遊べない事態に陥るので、あらかじめ友人と調整が必要となる。
◆座る
既存のMMOにはエモーション、アクションがあり、その中でも「座る」というものがある。
椅子や段差などがあると、そこに座れる。または地面に座れるMMOもある。
座るとHP、MPの自然回復速度が上昇するようになっているものもある。
◆チャット勢
ガチ勢、エンジョイ勢とは別に、チャット勢と言われる、チャット特に雑談をしにゲームにログインする人たちもいる。
特に人が多い都市のワープポータルの近くなどに座り込んでお話しする人たちなどがよく見られる。
このタイプは知らない人が隣に座って話したりする。常連がいる場合もある。
または、任意の場所でギルドチャットを通じて、離れたギルメンとずっと話しているような人もいる。
◆セクハラ防止機能
俗に「倫理コード」などと呼ぶ。
とくに男性多数のゲームでは女性へのセクハラが深刻だ。
キャラクター同士の過度な接触、恐喝を禁止する。
また他者から見て裸にならず、必ず下着などを着用した姿になるものもある。
◆ブロック、ブラックリスト(BL)
だいたいはメール、ショートメッセージ、チャット、フレンド登録要請、パーティー申請などを無視するための設定だと思われる。
2021年現在、アメリカを中心に「ブラックリスト」という言葉がブラックリスト入りして、ブロックリスト、ディナイリスト等と呼ばれるようになりつつある。
◆通報、BAN|(バン)
迷惑な規約違反者を通報などする機能。衛兵が動いてくれるかもしれない。
セクハラとかはシステム保護で解決しない場合は、運営に対処してもらう。
アカウント停止(BAN)や牢屋への投獄などを行ってもらう。
通報に近いものにGMを呼び出す「GMコール」というものもある。こちらはバグ報告などにも使用できる。
◆緊急脱出、脱出
従来型の3DマップのMMOでは、マップ作製の品質の問題、仕様により「地形にハマる」という現象があり、動けなくなったり、穴や川、谷などから脱出できなくなることがある。
ワープ、ファストトラベルなどで脱出できる時もあるが、無理な時もあり、そういう場合に使用する緊急コマンドがある。
脱出はログに記録されると思われるので、不正に使い続けたりすると、怒られるかもしれない。悪用は厳禁だ。
◆攻略組、トッププレイヤー
最高レベルの集団で、新しいマップやクエストが実装されたときに真っ先に攻略する人たちのこと。
一般に、高レベル、高レア装備、高資産、長時間ログインの廃人である。
◆プレイヤースキル
PS。[ピーエス]。プレイスキル。ゲームの腕前のこと。システム外スキルとも。プレイヤー自身の能力による特別な行動などをさす。トッププレイヤーはだいたいこのような能力を持っている。反射神経や運動能力、ゲームにおける知識量、戦略や瞬時の判断能力などをさす。
小説でよく出てくる超常的なプレイのことをいう場合と、一般的なうまさを単純にさす場合と二通りの使われかたがあると思われる。
VRゲームにおいては一般的なポチポチゲーのRPGよりもアクションRPGに近い性質を持っているので、PSが重要視される傾向がある。
◆AIM、エイム
敵をターゲットする人間の能力のこと。FPSなどで照準で敵を狙って撃つときの精度を指す。
敵が右に移動していたら、敵よりやや右側を照準したりする必要もあり、プレイヤースキルとされる。
◆ハウジング機能
MMO要素の一つ。ゲーム内で自分の家やお店を持つ機能をハウジングという。
家具を自由に配置でき、料理などの生産活動、お店なら商売が可能。
お店を持つと、人を雇って売り買いができるようになる。
家の購入は現実と同じように、かなりの資金が必要とされる。
◆ペット、乗り物、騎乗
ペットや乗り物、馬、竜、馬車、飛竜、鳥、犬、猫、モンスターなどの要素もよくある。
だいたいは満腹度、空腹度のようなものが存在し、餌を与えないと死んでしまったりする。
すぐ死なないでHPが設定されていて、猶予があることも多い。
騎乗のものは1種類を連れ歩くことが普通だが、犬猫などでは複数連れて歩く場合もある。
また類似にテイムまたは召喚、サモンモンスターを連れ歩くものもある。
ペットなどが戦闘に参加することもある。
ちなみに既存のMMOでは画面を占領して邪魔、描画が重いなどの理由で他人のペットは非表示にできるようになっていることが少なくない。
ゲームによってはメイドや執事、女の子なども「ペット」と称する。
◆親密度、好感度
NPCにはプレイヤーごとの好感度が設定されていて、会話やクエスト、取引で値が増減する。
一定以上の好感度に達しないと、クエストが発生しなかったりする。
また好感度が高くないと、特定のアイテムを販売してくれない。
◆モンスターカード
モンスターごとにレアドロップしたり、そのモンスターを倒してゲージをためて取得したりできる。
いわゆる色違いモンスターは、一つのカードにまとめられていることもある。
入手したモンスターカードの利用法はゲームにより異なる。他のユーザー、NPCとカードゲームをしたり、装備の強化用カードであったり、カード自体にステータス強化効果があり、特定カードを称号のようにセットして利用したりする。
コレクターアイテムとしての要素もある。これが一般アイテムとして存在していて、スロットを消費すると、とても邪魔だ。
カードゲームとして使える場合は、トランプのように属性や種別と数字が表記されている。
ゲームらしい要素でリアルよりの世界観では存在していないことも多い。
◆効率厨と時給
MMOではとにかく、成長・資金の効率を重視する効率厨というのがいる。
その人たちの間では「時給」、時給換算で10k(経験値)とか、資金の10Mゴールドとかいう話が掲示板やチャットなどで行われる。
効率厨の行きつく先は、「ガチ勢」である。
ガチ勢には「検証組」などと言われる人たちも存在する。
それに対して、ただ楽しくプレイするのを「エンジョイ勢」という。
◆バージョンアップによるパッチ
バージョンアップの際、追加データのことを「差分」「パッチ」と呼ぶ。
初回ダウンロードの全データを「フルクライアント」などと呼ぶ。
不正な改造やファイルに破損などがあると、パッチの途中でエラーになることがよくある。
◆メンテナンス、メンテ
毎週の決まった時間に行われる定期メンテと、臨時メンテ、緊急メンテがある。
他にはバージョンアップに従う例外的なメンテや長めの定期メンテが行われることもある。
ソシャゲなど新しいゲームの中には、定期メンテを廃止しているようなものもある。
メンテ中はサーバーをシャットダウンしてゲームが利用できない状態になる。
臨時メンテはバグの種類などによっては、永遠に終わらなかったり(サービス終了)、「延期」「終了時間未定」などになる。
メンテ前にはワールドアナウンス/システムアナウンスにより、ログアウトのお願いメッセージが表示される。
「オンメンテ」や「オンラインパッチ」という、メンテなしによる修正が行われることもある。
これはプログラムの修正ではなく、データの書き換えなどで修正が済むような軽微な問題のときに多い。
◆アップデート
ゲームが更新されバージョンアップされる。新バージョンになりデータのパッチが落ちてきて更新される。
旧バージョンのままのユーザーはログインできない。
多くはゲームの新情報がお知らせに掲載される。
◆サイレント修正
レア率の下方修正や、細かい修正など、お知らせに掲載されず「ユーザーに黙って」行われる修正のこと。
たまに特定ユーザーにとって非常に重要なことがおこわなれることがあり炎上したりする。
◆初期村
最初の出現する場所の村を通称「初期村」という。始まりの村、ファーストビレッジとかファーストタウンなどと呼ばれる。
MMOで万単位のユーザーがいて一斉に本番開始の場合、村が混みすぎるのではないかという問題もある。
◆ファストトラベル
いわゆるゲートとかのシステムの事。
広いマップを歩いて移動するのはだるいため、ワープ系の設備や機能が備わっているMMOが多い。
逆に貿易などをするために、わざとファストトラベルのようなものがなく、馬などで移動をするコンセプトのゲームもある。
◆ワープポータル
あるいは単にポータル。転送陣などが書いてあり、よくわからない光るオブジェクトが浮いているようなエフェクトがついている。
これに乗るとファストトラベルや横のマップ、建物の中などに移動できる。
◆MOD|(モッド)
modification、変更、修正の意味。
もともとはファンベースのもので、非公式の改造版の変更修正ファイル差分を指すらしい。
マインクラフトなどプログラムの拡張などが可能で、そういうものに機能などを追加インストールして適用する公式でサポートされたMODもある。
パンツ見放題とか、壁すり抜け、無敵、非公開データの表示などなど。
なかには正式版のプログラムを改造しチート用の違法性の高いものなども、そう広く呼ばれる。
◆運営
ネットゲームでは、開発会社とは別だったり同じだったりするが実際にゲームを管理している会社がありそれを「運営」という。
外国製のゲームなら、開発と日本の運営が別だったりすることも多い。
たまに別の会社に運営が変更になる「移管」というのが行われることもある。
◆過疎
MMOは開始以降は多くのサービスで人が減り「過疎過疎」とよく言われる。
ゲームの課金で黒字ラインを維持できないゲームなどは過疎によりサービス終了に追い込まれる。
またインスタンスダンジョン、闘技場のPvP、多人数対戦などのマッチングが人口減少により時間がかかりすぎたり、マッチング不可能になるなど、ゲームシステムとして継続が難しい場合もある。
◆引退
MMOではゲームをやめるのを主に「引退」と表現する。また単に「(ゲーム)クリア」という。本来はゲームを完全攻略することを(全面)クリア、全クリというのとは対照的だ。
最近はスマホなど明示的なID作成をせず一時識別子で開始するゲームもあり、そういう場合アンインストールの「アンスト」またはアンスコも同義語的に使われる。これは再インストールしても元の一時識別子が使われず旧データは放置され新しいものになることも関係してくる。(いわゆるリセマラが可能)。
たまに「引退式」というのをやるユーザーがいるが、これをする人ほど戻ってくると言われている。引退式では古いMMOでは高レベル装備やアイテムを投げたりすることがある。
本当にやめる人は昨日は「またね」とか発言したのに、ある日突然無言で来なくなって、それっきりだったりする。
また引退時に「キャラクター、アカウント削除」をする人は実は少数派だと思われる。ほとんどの人は放置したまま戻ってこない。
◆サービス終了、サ終
どのゲームも、いつかはサービス終了の日がやってくる。
最初からコケたサービスは半年、一年で終了することも珍しくない。
一方で、バージョンアップを続け、当初とは別物のように内容が変更されつつ、10年以上サービスを継続しているMMOも存在する。
またデータベースのシステム障害による突然のサービス終了、不具合プログラム不備技術力不足を改修できず継続を断念するもの、著作権関連などの問題により即終了するゲームなども見られた。
◆ゲーム内通貨、ゲーム内マネー
ゲーム内で使用される、一般的な通貨単位。
そのRPG世界での通貨とされる。
NPCとの取引、ユーザー間取引、だいたい規約違反だがRMTによる購入などができる。
アイテムを購入する代金、装備の強化、スキルの取得などシステム的な側面でも使用されることがある。
◆仮想通貨
Virtual currency。
古いMMOのゲーム内のお金は「仮想通貨」とも呼ばれていた。
2014年2月にMtGox事件などビットコインが注目され「仮想通貨」が広く用いられた。そのため、暗号通貨を仮想通貨というイメージが定着した。
2017年日本では資金決算法により「仮想通貨」が法で定義された。これはcrypto currencyやリップルなどを念頭に置いたもので、ゲーム内通貨は該当しない。
2020年2月、アメリカ政府はゲーム内通貨は「仮想通貨」ではないと表明した。
つまり、現代的な表現ではゲーム内通貨を「仮想通貨」と呼ぶことは混乱を生じる。
◆暗号通貨
Crypto currency。ビットコインなど暗号技術を用いて定義されたデジタル通貨。
◆暗号資産
2020年の資金決算法の改定で仮想通貨だったものが再定義された名称。
◆デジタル通貨
暗号通貨は暗号技術が使われているものを指すが、もっと広範囲な数値だけのものでも、通貨として通用しているなら、デジタル通貨などという。
●ちょっとマニアックな用語
案外知らなかったり、知っててもわざと使わなかったり、色々とある用語です。
主に古参の洋ゲー経験者や掲示板でそれを見聞きした人が使います。
◆デュープ(dupe)
アイテムや資金を複製すること。不正チート行為。
MMOでは貴重品を複製されると、あらゆる問題に発展するため、重要事項とされる。
◆ワイプ(wipe)
ワイパーとかキムワイプとかの拭き取るという意味の用語。
ベータ版などからの移行で、データを全削除すること。逆にオープンベータからデータそのままで本番に移行するゲームも実在する。
この用語は運営が使うこともある。
◆ナーフ(nerf)
強かったキャラ、アイテム、スキルなどをバージョンアップなどで弱体化すること。
公平性をという謳い文句ではあるが、次々ナーフされて産廃化されていくのを見ると、なんとも言えない。
◆ヌーブ(noob)
ニュービー(newbie)初心者を指す悪口的な俗称。
◆グリッチ(glitch)
特定の操作などをすると発生する不具合、バグを利用すること、その行為。
運営の想定外の行為であれば、たいていはこう呼ばれるらしい。
日本語での会話上はチートと用語がマイナーなグリッチの違いは実際のところ曖昧だろう。
厳密にいえばチートは主に改竄や管理ツールや不正ツールなどを用いるものをいうらしい。
●ソシャゲ
旧来からのPC向けMMOではなかった、ソシャゲ的用語を集めた。
◆基本無料、アイテム課金
F2W、P2W、などは「MMOコラム」参照。
ゲームを開始することそのものは無料だけど、ゲームで勝ったり、ゲームで有利、ゲームで強くなるためには、課金アイテムが必要という制度。
元祖は「メイプルストーリー」であり日中韓のMMOから広がった制度らしい。
◆課金
「課金する」と現代では言うが、元々の意味は課金するのは運営であり、ユーザは「課金される」側である。
これは「募金」と同じ構造をしている。
◆無課金
無課金勢。または蔑称として無課金厨。
課金を一切しない人の総称。
◆微課金
少しだけ課金する人の総称。
無課金と合わせて「無微」。
◆廃課金
多額の金額を課金している人の総称。
◆配信開始
スマホゲーでは「発売」や「オープン」「リリース」などよりも公式アプリのマーケットでダウンロードできるようになる「配信開始」という風に言う。
◆ゲーム配信(Youtube)
こちらの配信は、Youtubeなどでゲームプレイ動画をライブで公開すること。
広義には、録画してあるものも含む。
録画のものは以前、ゲーム実況、実況動画などとも言った。
◆リセマラ
リセット・マラソンの略。
開始ボーナスでもらえる課金ガチャで出るカード、要素でレアリティが高いものが出るまで、キャラをリセットしてやること。
開始ボーナスはLv10達成など少し話を進めるともらえるため、1回あたり30分から数時間程度までプレイを繰り返すことになる。
ゲームによってはアンインストールするとIDがリセットされてリセマラができる。再インストしてもリセットされずリセマラできないゲームも存在するらしい。
またリセマラが簡単なように再インスト不要でIDの再作成ができるゲームもある。
リセマラによる再インストールさせることにより、ダウンロード数の水増し問題も存在した。
最近のゲームでは逆に公式が「リセマラ不要」と謳っているものもある。がそういうものでもリセマラ要素が依然としてあったりする。
◆ガチャ
確率、ランダム要素により、指定のリストの中から何かが手に入ったり、特定アイテムや要素が「アタリ」または「ハズレ」と判定される類のもの。
RPGの敵を倒してレアを引くのはあまりガチャとは表現しない。
英語では「ルートボックス(Loot box)」と呼ばれる。
ちなみに語源の「ガシャポン」はバンダイの登録商標なので注意を要する。
◆無料ガチャ
ログイン報酬や開始ボーナスなどでできる、無料枠のガチャ。
◆課金ガチャ
通称「課金箱」。
有料でガチャを引くものを、だいたいこう呼ぶ。
ただし無料ジェムなどといって課金ポイントをお詫びや何かの機会ごとに配布しているゲームも多い。
◆10連ガチャ
1回のアクションで10個分、まとめて引くガチャ。
もちろんゲームによっては10ではない場合もある。
10連を引くと1個確定でレアだったり、操作回数や演出の繰り返しを防ぐことができる。
10連を引くと、11回できるようなオマケがついているものもある。
◆ボックスガチャ
100個なら100個すべてに中身があらかじめ決められていて、100回引いたら、そのすべてが必ず手に入るタイプのガチャ。
レアが1/100など指定されていると、実質的に100回の天井がある。
◆ピックアップガチャ、PUガチャ
ガチャのうち、ピックアップした特定の目玉商品の排出率が高く設定されているもの。
◆コンプガチャ
コンプリートガチャ。
特定のガチャの種類に複数個のレアアイテムが設定されていて、そのすべてのレアアイテム種を揃えると、さらに豪華なアイテムが取得できるようにされているもの。
すべてを揃えるには、かなりの回数のガチャを引く必要があり、高額課金問題のやり玉にされた。
その後2012年に法規制され、業界からは姿を消した。
ただし小説の架空世界において、厳密に法適用される必要性はない。
◆課金ポイント
石、ストーン、ジュエル、ジェム、クリスタル、コイン、など様々な呼び方をされる課金用ポイント。
通常のゲーム内通貨と区別されて用意される。
またお金を払わない限り手に入らない「有料ポイント」と無料枠でボーナスでもらえる「無料ポイント」に分かれているゲームも多い。メンテや障害時に配られるため、定型句として「詫び石はよ」とSNSでは書かれる。
PC、Android間など端末を超えると、共有できない仕様のゲームもある。
◆限凸[げんとつ]、凸[とつ]
俗語。複数種類を集めるコンプガチャはないが、同じものを複数枚集めると「限界突破」などといい、カードが次のランクに強くなる、という要素が「凸」と呼ばれる。
枚数に応じて1枚のみを「無凸[むとつ]」2枚集まると「1凸」、3枚で「2凸」という風にいう。
最大値まで上がると「完凸[かんとつ]」という。
◆排出率
ガチャのアイテムが出る確率の事。
2017年12月にAppleが排出率明記義務化をしている。
2019年5月にGoogle Playも明記義務化された。
事実上、スマホではどこでも義務化されている。
◆確率操作
たまに疑惑のある例のアレ。
運営が排出率に正しく従わず、レアアイテムの確率を不正に操作するプログラムが組まれているとされるもの。
プログラムは運営、開発にしか分からないブラックボックスのため、疑惑が絶えない。
◆天井
俗語。ガチャのうち、指定回数引いたら必ずレアが当たるようにプログラムされているもの。
例えば「天井は10回」であれば10回引くと、10回目には必ず当たりが出る。
特定のアバター系などでは「50回」「100回」「200回」など回数が多いものもある。
天井がないものは「青天井」という。
◆すり抜け
俗語。ピックアップなどお目当てのものではなく、他のレアのアタリを引くこと。
◆確定演出
レアが当たると、ガチャを「引く」ときの演出が豪華になる仕様のこと。
パチンコの演出が元ネタ。
◆課金パス
月500円など、定額で何らかの権利を受けられる月額課金系サービス。
定期券的な意味。毎日課金ポイントを含むお得なログインボーナスが得られるパスなどがある。
また「倉庫、カバン拡張」なども定番。
◆VIPシステム
料金を支払うと特権制度が使える課金パス的な中国で流行っている課金サービス。
◆日課
俗語。多くの最近のゲームでは「デイリークエスト」に該当する、一日に受けられるクエスト数に制限があり、これをこなすことを「日課」と称する。
クエスト以外にも、ログインボーナスの取得、その他日ごとのサイクルでもらえる、やる要素全般をすべて含めたものを指す。
なおVR小説でよくある「自由に何でもできる古きよきMMO」との相性は悪い。
◆周回
繰り返し行うこと。日課が周回になっていて、何回も同じことを繰り返させるデザインのゲームがある。
面倒くさく時間も必要なため、一部のユーザーからは敬遠される傾向があるが、ゲームのボリュームとの都合上、なくなる気配はない。
高レアリティのアイテムが出るまでIDを周回したりする。
◆スタミナ
カード系ゲーム、農園系ゲーム、MMOでも生産関連などで、何かを行うためには「スタミナ」や「行動力」と言われるポイントを消費するゲームが多い。
そして課金アイテムとして「栄養ドリンク」「スタミナドリンク」などといわれる回復アイテムが存在している。
スタミナは時間経過で順次回復するか、午前5時リセットなどで全回復する。
◆オート、自動、オート戦闘
シナリオや戦闘を自動で行ってくれるゲームが増えている。
これはスマホで操作するのが難しかったり、シナリオでマップの把握が難しかったり、面倒くさかったりするのを、ある程度は軽減してくれる。
しかし設計が「オートありき」になっていて、30分間以上ひたすら日課を「オート放置」で動かさないとクリアできないみたいな、残念なゲームデザインになってしまっているものも散見される。
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