16. 建造物

◆民家

 平屋で部屋が一つだけのような場合もありうる。

 囲炉裏を暖房兼調理場として深鍋を使って調理する。

 もう少し文明が進むと調理場と暖炉が分離するらしい。


◆宿屋

 個室のほかに雑魚寝の大部屋などがある。

 また1階の入り口には食堂を兼ねる部屋がよくある。

 ダブルやツインというものがあるかは不明。

 2段ベッドでテーブルなどはない狭い部屋かもしれない。

 ベッドの布団、枕の質も宿のグレードにより異なるだろう。

 井戸の使用やお湯、ロウソク、食事は別料金だったりする。

 お風呂は普及していないとされる。


◆家畜小屋、獣屋、馬屋

 宿屋には馬屋が併設されている。馬車社会では馬屋はどこにでもあるだろう。

 獣人は宿屋ではなく家畜小屋行だ。

 ワラが敷いてあり飲み水の桶がある。


◆酒場

 レストラン、居酒屋、ギャンブル場、喫茶店などの境は曖昧だ。

 酒場がすべてを兼ねていることもあるだろう。

 酒場には定住していない冒険者などが集まりやすい。そのためゲームではパーティーを作るための施設とされることがある。


◆井戸

 江戸の井戸は水道で有料だった。

 海沿いの町では井戸は使えないかもしれない。そのような場合は水売りから水を買う必要がある。

 紐に桶をつけただけで、人力で紐を引く必要がある。

 良い井戸には、屋根と滑車が付いている。


◆水道

 古代ローマのように水道があることもよくある。

 きれいな湧水を地下や地上の人工の河川で運ぶ。


◆下水道

 大都市の地下には下水道があったりする。

 古代文明の遺跡だったりして都市の衛生向上に貢献している。

 たまに下水道が地下ダンジョン化していてモンスターがでることがある。


◆商店

 市が開かれるような街では、流れの行商に商店をレンタルすることがある。

 ガラスのショーケースのようなものは貴重だろう。

 道側には壁が無く、全面が戸になっていて外れるようになっている店もある。


◆都市の家

 石造りの町では、そこそこの高層化が可能だろう。

 木造でも3階建て位までならできそうだ。

 また山の斜面に段々になっていて洞窟住居でできていることもあるようだ。


◆粉ひき所・風車・水車

 粉ひきや、水をくみ上げる揚水に利用する。

 粉ひき所は重要施設なので町の権力者の管理下にある。利用するのに料金が取られたりする。

 人力や家畜の力で動かすところもある。


◆広場

 町の広場には、噴水や石像、ベンチなどが建っていて、露店などが出ている。

 石像にはその文化固有の意匠がある。王子様、ドラゴン、魔法使い、賢者、特定の図形やアイテムなどがある。

 木が生えていて、土の地面がある公園とは若干異なる。

 MMORPGなどでは復活ポイントとして設定されることがある。


◆市場(いちば)

 マーケット。広場を期間限定で利用したり、専用の市場の地区があったりする。

 一般人の人々が日々の買い物に行く、小さな店舗が軒を連ねるような場所。

 常設、特定の曜日、月に一度程度、年に一週間程度など、規模や期間は様々ある。

 売る側も、固定の商店から、流れの行商人までいる。

 また奴隷市場のように専門業者がセリをする会場のことも言う。


◆掲示板

 中世程度の発展の世界では、町・村の掲示板には、王や治世者の「御触れ」や、様々な情報が張り出される。広場や通りの目立つところに設置される。

 読み書きができる人が少ない場合、代筆、代読者が小銭稼ぎをすることもある。

 国の掲示板などでは警備の者がいることもある。


◆橋

 現代でも古代ローマ時代の石橋が現存している。

 丈夫な石橋なら少人数で多数と戦闘になった時、橋などに逃げ込んで、防衛線にするのもありだろう。

 逆に木造の橋なら相手を誘い込んで、魔法や爆薬で橋を落として時間稼ぎをすることもできる。

 高さ数メートルの水道橋が地上に続いていることもある。


◆王宮

 石造りの大きな建物の代表だ。威厳を保つ必要もある。

 城としての機能を持つなら、城壁や堀があることもある。


◆都市壁・城壁

 石造りの巨大な城壁は圧巻だ。

 古い都市では都市の拡張に従い、数個の城壁が内壁、外壁のようになっている。

 都市の拡張のほうが早く城壁の外側に、貧しい人の地区ができたり、建物は無くても難民がテントで生活したりする。


◆灯台

 船舶の航行の目印に、遠くからでも見えるように高い位置に夜間光をつける。

 現代では光が回転していて、点滅して見えるようにしている。

 史実ではかなり古くから登場する。

 文明によっては火を焚いているが、ファンタジーではもちろん魔道具などで光を放つ場合もある。


◆塔

 タワー。一般的には見張りのための高い建物。大抵はお城や教会の付属物。

 昼夜を問わず、見張りを立たせる。

 敵や異常を発見したら、かがり火や狼煙、伝令、鐘の音などで知らせる。

 ファンタジーでは通常の伝令以外に、飛行型の召喚獣やテイムした動物・魔物を使うこともある。

 お城の塔によく、お嬢様が幽閉されている。そして火事とかで逃げ出すのが定番。

 塔型のダンジョンも良く設定される。


◆砦、要塞、城、城砦(じょうさい)

 国境付近や海岸線、要所の山の山頂などに設置される戦闘用の建物。

 比較的小さいものは砦、それより比較的大きものを城、近代的や大きいもの・戦略的なものを要塞というようだ。

 堀や木柵などで囲い防御の要とする。

 要塞では、石・コンクリート造りで大砲などを並べて武装する。


◆石畳

 都市部や街道では道に石畳を敷いてワダチや水たまりができないようにする。

 古代から使われているコンクリートもありかもしれない。


◆教会・神殿

 教会はキリスト教的なもの、神殿はもっと土着の宗教施設。大抵は立派である。

 白亜の教会とか金ぴかの教会などだ。


◆中庭

 特に都市部では、道側に家が建ち区画の真ん中が中庭になっていて井戸や樹木がある構造になっていることがある。


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