40. モンスター2

◆オーガ


 強さランク5。

 鬼であるので、だいたい角がある。巨人でオークより大きいか人と同じ程度だ。人食いらしい。

 オーガのイメージは作品によってばらつきがあったりほとんど描写がなかったりする。

 角があることを除けば顔はそれほど悪いわけでは無いようだ。

 鬼だから棍棒という作品もあるようだ。そうでないものもあり刀だったり素手だったりする。

 オーク以下より戦闘向きな種族として描かれることが多い。

 知能は他の魔物と比べると高い感じがあるが戦闘狂のイメージも若干ある。

 オーガも女性をさらって孕ませるという設定の場合もある。

 肉が食べられる話はあまりきかない。美味しいかは不明。


◆トロール


 強さランク5。

 トロルともいう。

 2mか10m程度の巨人。

 元の伝承では夜行性のようだ。

 知能が低い。動きが鈍いとされる。

 他の上級の魔物に使役されているイメージもある。

 鎧を着ていなくても体が硬く物理防御力は高いようだ。

 大きいのでたくさん肉がとれる。そこそこ美味しいとされる。


◆ハーピー


 強さランク4。

 ハーピーは英語読み。ハーピィとも。ギリシャ語ではハルピュイア。

 顔と体が人間の鳥。手はなく翼がある。足は鳥の足。大きさは人間ぐらいだろう。

 色は白か茶色い鳥のイメージがある。

 女性が多いようだ。つまり胸がある。

 獣人として扱われる作品もある。テイムモンスターとして利用すれば伝令、偵察などに有効だろう。

 モンスターとして出てくる場合、知能はあまり高くなく、しゃべったりもしない鳥に準ずる扱いだったりする。

 集団で巣を作り、集団で襲ってくることがある。山や森に棲んでいる。

 卵生か胎生かはわからない。

 空を飛ぶため、遠距離職がいないと戦闘に関しては若干不利になる。

 魅了の歌を歌うとされる。これはセイレーンと混同された結果らしい。

 割と登場するが食べる話はあまりみない。鶏肉だろうか。


◆ウルフ


 強さランク3。

 オオカミまたは野犬。

 ラビットの居る草原や森に出没する。主に夜行性だが昼でも見かける。

 集団戦闘を得意とするため、初心者キラーだ。牙や爪でも攻撃してくる。

 鼻がいい。耳もわりといいし、遠吠えをして仲間を呼び寄せたりする。

 ドロップまたは素材は毛皮と肉が取れるだろう。

 ただし肉はドロップしない世界が多く、あまり食用にはしないようだ。

 モフモフ要員でもある。よくテイマーやサモナーのパートナーも務める。


◆カエル


 強さランク3。

 フロッグ。トード。

 巨大ガエル。沼地や水辺に住んでいる。

 そこまで強くないが、ジャンプで飛びかかってくる。舌を伸ばして絡めとる攻撃をしてくる。

 たまに毒ガエルなどもいる。

 オタマジャクシからカエルになるかは不明。おそらく肉食だろう。

 

 レア度はあまり高くないが、皮が耐水性のある素材として、服系の防具の素材に良く使われる。

 カエル油が取れることもある。

 身も鶏肉のような味がして、美味しいとされる。


◆大蜘蛛


 強さランク4。

 大きいので気味悪がられる。だいたい森に居る。

 糸を吐いて絡めてきたり、後ろや上から忍び寄ってきて奇襲攻撃をしてくる。

 スパイダーシルクが取れる。主に足の身を食べるという。カニのような味がするとされる。茹でた蜘蛛足は、カニ同様に赤くなるとされる。


◆キラービー


 強さランク5。

 beeは蜜蜂、マルハナバチなどのこと。ワスプとホーネットが使われることも。

 大きい殺人バチ。多くの作品でキラービーと呼称される。もちろん固有の名前のハチモンスターの場合もある。

 巣を作り集団で暮らしている。生態はさながらミツバチのようだ。

 人や魔物を襲うのなら肉食のような気がするが蜂蜜を集めるのがテンプレであるので、蜜と花粉が主食であると思われる。

 女王バチのクインビー以下、兵隊バチのナイトビーなどがいて、軍隊を模した呼び名の役割のハチがいることが多い。巣は木の洞や地面の中、養蜂箱のなかなどにある。

 お尻の針には毒がある。翅で飛ぶので風魔法を使ってくる作品も見られる。

 女王バチにはフワフワの毛がよく生えている。女王は他の個体よりも大きく強い。

 取れる蜂蜜は高級品とされるが、取るには決死の覚悟が必要とされる。

 蜂蜜を取るには巣を煙で燻したりしてハチを追い出すものだが、ハチと仲良くなり友好的にハチから蜂蜜をもらうというのもよくある。

 ダンジョンなどでは巣ではなくキラービーを倒すと蜂蜜をドロップする作品もある。

 蜂蜜の用途は甘味料のほか、ジャム、蜂蜜漬けの保存食、薬、ポーションの材料、蜂蜜酒ミードにする。

 ロイヤルゼリーも利用価値が高い。

 ハチの成虫はあまり食べないが幼虫は炒って食べることもある。

 素材として、針は武器に毒は攻撃用に用いられる。


◆ポイズンスネーク


 強さランク5。

 作品ごと名前は色々。たいていは大蛇で毒蛇なのが特徴。

 巻きつきでの締め付け、牙からの毒、しっぽが主な攻撃手法。

 毒は神経毒系の描写が多く、ダメージおよび麻痺をよく見る。出血毒系はあまり見ない。

 木の上から落ちてきたり、森の中を高速に移動したりする。

 物語の序盤のあとの二番目ぐらいまでのボスとしてよくでてくる。

 サーペントに近い生き物だが、こちらは動物よりでサーペントは手足のない亜竜とされることがある。

 素材は、毒牙と皮または鱗、そして肉。骨もあるはずだがあまり利用されない。

 毒腺、毒袋などが出てくることもある。

 蛇の味はたんぱくで、鶏肉に似ているとされる。唐揚げにしよう。


◆○○ベア


 強さランク6。

 作品ごと名前は色々。クマのモンスター。ブラッドベアは「血塗られたクマ」。

 クマはそこそこ強い。手の肉が蜂蜜がしみこんでいて美味しいとされる。

 熊の肝が薬になるらしい。臥薪嘗胆で出てくる熊胆ゆうたんはクマの胆嚢たんのうのこと。ものすごく苦い。

 たまに蜂蜜がドロップすることもある。


◆ゴーレム


 強さランク6。

 ゴレムと書くことも。

 大型の人型の石、鉱物、木、氷、砂、土などでできた魔物。人型であるとは限らない。

 鉱物の場合、鎧のようにその種類によって強さが異なる。

 ボスで出てくると腕が4本あったりすることも。

 魔法耐性があったりする。ゴーレムは人が使役している場合もある。

 土魔法で土のゴーレムを作る作品もある。

 古代遺跡とかで門番ガーディアンとしてゴーレムが設置されていることもある。

 古典的なゴーレムは額に文字列「emeth(truth/真理)」が書かれていて、それの最初の文字を消すと「meth(death/死)」となり、壊れるといわれている。

 特殊なものとしてゴーレム馬車、ゴーレム船などがある。


◆ワーム


 強さランク6。

 ウォーム。ワイアーム、ウィルムとも。ワイアームはワイバーンに通じる。

 巨大ミミズ。古くは竜の一種だった。

 歯が一周ぐるっと付いている凶悪そうな口に茶色い皮膚のイメージ。

 よく砂漠地帯の地面の中に住んでいる。獲物を襲うときだけ地面から出てくる。

 ワーム肉も食用にされる。美味しいらしい。


◆シー・サーペント


 強さランク6。

 サーペントは大蛇。ウミヘビ。鱗に覆われている。思ったより強い。

 数m程度の大きさだと考えられる。

 細かい設定はあまりみられない。

 毒蛇であることが多い。毒袋や毒の牙をドロップとして残すこともある。

 サーペントも食用にされ鶏肉系とされる。美味しいらしい。


◆ワイバーン


 強さランク7。

 亜竜であり翼竜。ワイバーンライダーが乗れる程度の大きさだろう。

 鱗はあったりなかったりする。翼はコウモリのような羽の感じのものだ。

 手は非常に小さいか付いていない。

 おそらく卵生だと思われる。

 主に山脈に生息していて、肉食だと思われる。

 食用にされる。高級肉とされ美味しいらしい。


◆ドラゴン


 強さランク9。

 一般的なドラゴンは数mから数十m程度の大きさを誇る。

 街を襲うと全滅することがある程度には危険。

 直立できるトカゲ風の体にコウモリ風の翼が生えている。

 鱗に覆われているのが普通で、あごの下にある逆鱗が弱点で触れられるのを嫌う。

 牙や爪が鋭く、だいたいは火のブレスを吐くが冷気のブレスだったり毒ガスの場合もある。

 ブレスは、ブレス袋や火炎袋と呼ばれる器官により火を吹くとされる。

 目の瞳孔は縦に割れていることが多い。

 竜特有の古代魔法などを操る。

 山脈や火山の火口や洞窟の奥などに巣を作って住んでいる。

 ドラゴンはだいたい卵生である。巣で卵を温めていることがある。

 寿命が長く、古竜とかエンシェントドラゴンとか呼ばれ、人語を理解し、知能も高い。

 普段は大人しいが獰猛でもある。高慢で戦闘好きであることが多い。

 その体は素材の宝庫で、あらゆる部位が利用される。特に血は錬金術の素材になり、牙や爪は武器に、鱗は防具になる。

 肉は美味しいとされるが、ドラゴンの討伐は数が少ないのであまり知られていないようだ。

 飛竜、海竜、水竜、火竜、炎竜などとも書き「土竜」というのがあるが「モグラ」とも読むというネタがある。


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