概要
おねえちゃんは会社をやめていました。そして、人生もやめていたのです。
久繰里あかりの幼馴染み「おねえちゃんが」が行方不明になった。原因が自分にあるのではと悩んだあかりは高校時代に世話になっていた司書の江洲楓に相談を持ちかけた。久繰里あかりのおびえている様子に異なるものの気配を感じた江洲楓はあかりの力になると彼女に伝えたのだが……
主な登場人物
・江洲楓(えしまかえで)
素封家江洲家の令嬢。母を幼い頃に亡くし父の後妻に遠慮して家を出て一人暮らしをしている。江洲家の別荘の管理人兼地元の学校に非常勤司書として勤務している。
・竹園灰(たけそのかい)
代々江洲家に仕えている燻部(ふすべ)の一族。
・久繰里あかり(くくりあかり)
江洲楓の勤務先の学校図書館の常連だった卒業生。幼馴染みの「おねえちゃん」が行方不明になったことで不安を感じ、江洲楓のもとを訪れる。
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主な登場人物
・江洲楓(えしまかえで)
素封家江洲家の令嬢。母を幼い頃に亡くし父の後妻に遠慮して家を出て一人暮らしをしている。江洲家の別荘の管理人兼地元の学校に非常勤司書として勤務している。
・竹園灰(たけそのかい)
代々江洲家に仕えている燻部(ふすべ)の一族。
・久繰里あかり(くくりあかり)
江洲楓の勤務先の学校図書館の常連だった卒業生。幼馴染みの「おねえちゃん」が行方不明になったことで不安を感じ、江洲楓のもとを訪れる。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読みごたえのある王道ホラーの力作!
あらすじに関しては、他の方々のレビューを参考にしていただければと思います。
作品は鉱山と港町が舞台となっていますが、歴史を含め現実にある部分の情報についてしっかりと裏取りをしながら脇を固め、架空の部分を上手に加える作者の手法は健在です。
そのことが作品にリアリティと重みを与え、さらに淡々とした語り口でじわじわと迫ってくる。
特に終盤「サラカツギ」の謎が明らかとなって話が繋がったときは、全身にざわざわとくるものを感じました。面白い!
安易にスプラッタに頼ることなく怖さを表現できるのは、作者の筆力あってのものだと思います。
シンプルに内容が面白ので、是非読んでいただきたい作品です。 - ★★★ Excellent!!!美しい世界観からじっとりと迫りくる恐怖――
ジャパニーズホラーとしての恐怖と美しい日本の色とりどりの景色が織りなすホラー作品です。
圧倒的な筆力で描かれる丁寧な情景描写はまさに作者様の文章力の高さ故の物語です。
物語の主人公は、江洲楓。学校の非常勤講師として働いています。ある日、卒業生の久繰里あかりから「おねえちゃんが」が行方不明になったと相談を受けます。怯える彼女の相談を受けながらも不気味に感じる主人公。その時に預かったカラス玉――これが物語の鍵となります。
ある晩、久繰里あかりが突如として自宅に現れます。同居している竹園灰と共に彼女を自宅に送り届け――
魅力的な主人公たちがそれぞれの価値観や考え方を持ちながらカラス玉と、おねえ…続きを読む