読みごたえのある王道ホラーの力作!

あらすじに関しては、他の方々のレビューを参考にしていただければと思います。


作品は鉱山と港町が舞台となっていますが、歴史を含め現実にある部分の情報についてしっかりと裏取りをしながら脇を固め、架空の部分を上手に加える作者の手法は健在です。

そのことが作品にリアリティと重みを与え、さらに淡々とした語り口でじわじわと迫ってくる。
特に終盤「サラカツギ」の謎が明らかとなって話が繋がったときは、全身にざわざわとくるものを感じました。面白い!

安易にスプラッタに頼ることなく怖さを表現できるのは、作者の筆力あってのものだと思います。

シンプルに内容が面白ので、是非読んでいただきたい作品です。

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