従うのが強さか、抗うのが強さか。

物語はヒロインの神代結歌が、主人公の葦名律に秘密を打ち明けることからはじまります。

読んでまず感じたのが、作者の短歌にたいする造詣の深さ。

よくまあこれほど歌がポンポン出てくるなと、良い意味で半分呆れてしまいました。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、終盤の歌の応戦は見物です。

それとこの物語に登場する人物は、主人公を含めて全ての人間が何らかの悩みを抱えています。
完璧な人間が一人もいないのです。

完全無欠の超人を好む読者もいるとは思いますが、僕はこういう話の方が好みです。

ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい作品です!

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