第33話「全力」
「あああああ゛あああああああああああああああああ!!!!!!!!!許さん!!!!絶対にゆるさんんんんん!!!!!!!」
「逃げろ、逃げろ、逃げろおおおおおおお!!!!!捕まったらマジで終わりだぞ!!!本気で殺されっぞ!!!死んでも、死んでも捕まるなよおおおおおお!!!!!!!」
「やばい、やばい。やばいですぞおおお!!!!まさかここまで、ここまでええええ!!!!」
「何で、何で、何で僕までええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!だから僕は言ったんだああああああああああああ!!!!!!!」
何だ。何だよこれ。どういうことだマジで.......
練習にあいつ等の姿が見えないと思ったら、も、ものすごい勢いで追いかけられてる.......
「ん? ぽけーっとしてどうしましたか? 仲居くん。それにしても松坂くんたち遅いですね。どうしたんでしょ?」
「い、いや、山岸、あれ、昇降口の方........」
「へ? 昇降口のほ........」
深田が、ものすごく赤い顔で松坂たちのことを追いかけている.......
し、しかもあの女が半泣きになるって、い、一体今度はどんなことをしでかしたんだよあいつ等。
少しは慣れたつもりでいたけど、どう見ても普通じゃない。いつも以上に普通じゃないぞ。
もしかして、さっきに帰りに職員室の方がザワザワとしていたけれどもあいつ等の仕業......か?
というか、き、菊田ってあんな奴だったっけ......。
お、大人しいやつだと思っていたけど、普通に危ねぇぞ.....。
「あああああ゛あああああああああああああああああ!!!!!!!!!お前らのせいで!お前らのせいでええええええ!!!!!!!」
い、いや、半泣きというか、深田のやつもう......。
ま、まさかのあの魔王と言っても過言ではない様な深田が、まるでガキの様に顔を赤くして取り乱して.......
ほ、本当に一体何をしでかしたんだよ。あいつ等.......。
意味わかんねぇ
「散れ、散れえええええ、3手に別れろおおおおおお!!!!!!! 絶対に捕まるなよおおおおお!!!!!!」
「し、承知したあああああ!!!!!!!」
「って、え? え? ええええええ? 何で、何で、何で先生僕の方にいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!! ちが、違います!!!! 先生、僕じゃああああああああああ!!!!!! 何でえええええええええ!!!!!!!!!!!」
何だろう......
「なぁ、山岸.......」
「な、なんですか.......」
「俺ってこの学校でちゃんと目立ててる.....?」
「さ、さあ、どうなんですか.....ね。が、頑張ってはいると.....思いますよ。」
「.......」
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