第18話「留学生」


 ふっ、日本に来て正解だったな。

 ちょっと本気出すだけでキャーキャー言われんだから。

 噂通り、白人様の俺には女もすぐに寄って来る。

 最高じゃないか。

 本当に『ピカピカ』と言って笑顔をつくっておけば寄ってきやがる。

 笑っちまうぜ。


 上も別に俺のすることにはうだうだ言ってこねぇし。

 まさにフリーダム。

 まぁ俺様は来てやった側だしな。それぐらいは普通か。

 むしろもっとモテなせ。カスどもが。国に帰るぞ。

 誰のおかげでこれから良い思いが出来ると思ってんだ。

  

 でも、今度の新人戦ではどうも日本の芸能人がこの俺に逢いに来るらしい。

 さっきちょっとスマートフォンで写真を確認したが、普通に上玉。

 また俺の女が増えるってか? ハッハッハッ!

 楽勝だぜ。


 それにしても美味そうな女。

 まぁ、またシュート一本で俺に惚れさせてやる。

 それにしても良い......。

 絶対に俺の女にしてやろう。


 日本チョロい、チョロすぎる。

 サッカーも女も超チョロい


 ハッハッハッ!


 実際、今回の大会もどうせ俺の無双で終わりだ。終わりにきまっている。

 まだ他は知らないが、こいつ等を見ている限りではやっぱりチョロい。

 ここにいるこいつ等でそれなりに強いって評価を聞いてびっくりした。


 あっちでは3軍レベル

 ちなみに俺は1軍レベル。


 さらに笑ってしまうことに初戦の相手はさらに格下? 

 雑魚の中の雑魚? 


 「相手にナリマセーン ナルワケガアリマセーン ハッハッハッ!」

 バカですか?


 「もしかしたら、いやもしかしなくても

 10点ぐらい点トッチャイマース、いや20点も夢ではナイデース。

 そして彼女もその時点では俺にメロメロ間違いなしデース。

 それにコールドもアリエマース」


 まぁつまり、俺がいれば優勝は間違いないということ。

 日本の全国なんて俺がいれば一瞬

 赤子の手を捻るよりも簡単だ。


 特にこの俺の足があればこの島国に怖いものはない。

 誰も俺のシュートは止められない。止められるわけがない

 ふっ、俺は向こうでも怪物と言われた男

 止められるわけがない。どうせまた敵も鳩鉄砲みたいなアホ面して何もできずに驚くだけだろ。


 白鳳とかいう高校にはそれなりに強い奴がいるという噂も聞くがどうせそれも大したことないに決まっている。


 結局、二ホンのシュートなんてどれもヘナチョコでーす。


 実際に俺のシュートを見てしまえば、そこらへんの奴等のシュートなんてもうゴミでしかない。

 

 止まって見えるってか?


 まぁとにかく、その新人戦?はこの俺一色で染まることだろう。


 「二ホン、ラクショー、サイコー、超、チョロいデース ハッハッハッハッ!!!」


 



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る