第30話「コラボ」
ふぅ、やっぱりドラマの仕事はまだ慣れないから疲れるわね。
でも次がやっと今日最後の仕事ね。
えーっと確か、海外のサッカー好きの女優さんと対談だっけ?
資料を見る限りでは同い年だった気がする。
で、こっちは高校サッカーの公式Youtubeチャンネルの方で流れるのか。
へぇー、改めて写真を見ても絵にかいた様な金髪ロングの美人さん。肌も白くて綺麗ー。
確かブラジル出身だったわよね。スタイルもかなり良い。
ふふ、向こうの私的な感じ?
まぁ、ち、ちょっとだけ私よりも大人っぽいかもだけど。ちょっとだけ。あくまでちょっとだけね。
でも今回撮る分はむこうの国のチャンネルでも流してくれる様だし、もしかしたら私、あっちの男の子からも人気でちゃったりして♪
ブラジルならありかも。というか普通にあり♪ 超あり♪
何かいつもより上がってきたかも。
あっ、そんなことを考えてたらもう来たみたい。
私の目には背の高いスレンダーな女性の姿がゆっくりと映り込んでくる。
「コンバンワ~」
「あ、こ、こんばんわ」
うわっ、日本語喋れるんだ。すごっ
「日本語お上手ですね。私は愛梨です。今日は宜しくお願いします」
「オーウ、アリガトウ。ワタシ、タミー。ニホンゴガンバリマシタヨー。ヨロシクオネガイシマス」
し、しかも愛想もいい。
ま、負けてない。負けてないわよ。私だって.......
でも、今思ったら珍しいわね。こういう仕事。
この撮影だけの為に普通は絶対に日本にまで来ないわよね? ん?
まぁ、もしかしたらワールドカップが近いからとかかな? まぁどっちでもいいけど他にも色々とあるのだろう。
とりあえず撮影までまだ時間もあるしここは仲良くなっちゃおうかな
良い人そうだし、やっぱり実物もすごく美人。認めるわ。
まぁ私も負けてないけど認めてあげる
「二ホンのオンナノコ、カワイイデスー。ナカヨクシタイー!」
しかも見た目は超クールでかっこいい感じなのに、このギャップときた。
この人、強い!強いわ!
「Que boni
でも、私だって一応は勉強してきたから。
く......超付け焼き刃だから向こうにポルトガル語で話しかけられたら色々と終わりかもだけどね。
「ワー、アリガトウウレシー、ジョウズデスネー。デモイロイロとニホンノコトにツイテキキタイことアッタノ! ヨカッタ!ニホンダイスキですー!」
や、やっぱり日本語上手。
この人は付け焼き刃とかじゃなくて元々親日家さん的な?
そ、そうよ。そういうことよ。短期間では私と一緒で無理よ。無理なはず
うん。無理ね!
「もちろん! 何でも聞いてください♪ 日本のこと何でも教えちゃいますよ♪」
「ワー、アリガトー!アイリ、アリガトー、ダイスキー!」
で、でもやっぱりやばいわね。この破壊力。
このギャップ攻撃は私には無理。
そ、それにこのオーラも。
まぁブ、ブラジルの人は情熱的って言うもんね。別に抱き着かれても普通か。
うん。普通なのだろう。
そうね。別にライバルになる存在でもないし、本当に普通に仲良くなっとこっと。
「うん。じゃんじゃん聞いてください♪」
「ワー、じゃあちょっとプライベートなハナシになっちゃうかもダケド、サッソクひとつイイ?」
何かな? プライベート? 美味しい日本料理のお店とかかな?
いや、デザートの方?
「はい!どうぞ♪」
「シラナカッタラだいじょうぶダケレドも」
「はい♪」
「アイリは、マツザカヨウスケってオトコのコをシッテイル?」
「え?」
へ......?
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どうもジェットンです。
すみません。かなり予想外に皆様からの応援をいただけておりびっくりしております。
ものすごくありがたいです。
元気がでました。
モチベーションアップです。
皆さま、本当にいつも私の拙作を読んでいただきありがとうございます。
嬉しいです。
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