はやく勇者様を探し出して、『僕』を消してもらわなきゃ。
こども部屋おじさんの僕は、流れ星に土下座した。
――チートスキルを持ったイケメンとして異世界転生したいっす!
すると流れ星は隕石となって僕の家を直撃。
目をさますと、そこは異世界! ばっちりイケメンに転生していた!
そこは『勇者が魔王に敗れた絶望の世界』。
勇者は不死スキルを持っていたため、魔王に首チョンパされても生きていた。
首から上は見つかったが、身体の方は未だ行方知れず。
勇者の首から下、通称『勇者の亡骸』は、今もなお世界のどこかをさまよっている。
魔王を倒すには、勇者の体を見つけ出し、首とくっつけて復活してもらわねば。
というわけで、『勇者の亡骸』を探す旅がはじまった。
パーティは素人冒険者の僕と、幸薄系の女僧侶、そして勇者の生首の三人だ。
『具現化した銃で相手を撃つと相手のスキルを奪える』というまあまあ微妙な異能を授かった僕。
無事に『勇者の亡骸』を見つけられるか!?
そして僕が乗りうつったこのイケメンくんは、なんと一国の王子だった!?
ぜひご一読くださいませ。