概要
空手対中国武術。時は日中戦争前夜、二人の男が火花を散らす!
日中戦争前夜、抗日運動が激しくなり各地で争いが勃発していた頃のことである。与儀中尉が一つの武館に道場破りを決行する。相手は洪拳の使い手、ホアン・フェイロン。二人の闘いの行方やいかに。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!カンフーごっこに明け暮れていたあの日の僕の物語
本作は日中戦争の前夜――作中では義和団の乱から三十年という記述があるので、そろそろ満州事変も起ころうかという時代背景のなか、義憤に駆られた若者たちによる闘争が描かれている。
抗日運動と言われると、われわれ日本人はちょっとドキッとしてしまうが、立場が逆であれば同じことをしたのではないだろうか。
われわれ日本人に武士道があるように、彼ら中国人のなかにも脈々と受け継がれてきた「武侠」の精神があるからだ。
この時代。日本人は中国にとって明確な「敵」だった。
主人公フェイロンもまた、幼い頃に父親を不条理なカタチで日本兵に殺されている。
やり場のない怒りは、武術を極めんとするちからとなった。
そして…続きを読む