まとめ41 出立・7
→まるで城のようだったからだ。
白い長方形の建物だったからだ。
馬車を巨大にした様なものだったからだ。
金属で造られた箱だったからだ。
君の目の前にある馬車……もとい移動する家、それは一言でいうと城だった。
王都で昔見たことがある城を2階建ての建物にまで縮小し、それの先にメタルドラゴンの背中に取り付けるためであろう金属で造られた巨大なはめ込みが取り付けられていた。
正直これをメタルドラゴンが動かせるのだろうか?
君はそんな不安を抱くが、多分問題ないかも知れない。
あとでまた彼女たちをここに連れていったときにでも見て貰えば良いだろう。
そう思いながら、君は移動時の拠点を見ながら頷く。
「それじゃあ、中を説明するからついて来てくれるかな?」
ネコの言葉に従い、君は城の中へと入る。
城の中は初めにリビングとなってるのか、大きめの長テーブルが目に付いた。
そして軽く仕切りがある先に見えるのは厨房だろう。
「見て分かるだろうけど、こっちはリビング兼食堂だよ。奥で作った料理をそのまま受け取ることが出来るから便利だね」
ネコはそう言いながら、厨房を見せる。
厨房にはこれでもかというほどに魔石を使用した調理道具が揃えられていた。
火の魔石を使用したコンロにオーブン、水の魔石を使用した流し台、氷の魔石を使用した食料保存庫。
君の家にある物よりも遥かに高い水準の道具を見て、君は言葉を失う。
目の前の技術に驚くと同時に……値段の高さにだ。
目の前の厨房だけで君があのとき渡したお金のほとんどは使い切っているだろう。
そう思いながら君はネコを見る。
「うん、分かるよ分かるよ。これだけでお金吹っ飛んじゃってるだろうしね。でもさ、注文を受けた人がさ……悪乗りしちゃったんだよね。うごくらぶほ……」
ネコは遠くを見ながら呟く。
彼女が何を言っているのか良く分からないが、きっとこうなった原因だろう。
まあ、今は気にしないでおこう……。
そう思いつつ、別の部屋の案内をお願いするとネコは歩きだす。
次に案内されたのはお風呂場であり、一度に全員が入ることが出来るように大きな湯船が置かれており、シャワーもあった。
火と水の魔石で水とお湯を創り出すのは従来通りで良いようで、排水は流した際に管を通って外に流されるとのことだ。
「ああ、風呂場で楽しんでも問題は無いからね!」
余計なお世話だと思う。……多分やるだろうけれど。
ネコの言葉に君は何も言えなかった。
ちなみに見慣れぬ物が脱衣所にあった。
これが何かとネコに尋ねると、水と風の魔石を使用した汚れを落とすための魔道具だと言う。
「せんたくき、とでも呼んでやってよ。うちで創った試作品だから、使った感想を帰ったら教えてほしいな」
どうやら、実験に付きあって欲しいということだ。
彼女の言葉に納得しつつ、2階へと上がる。
2階は5つの部屋に分かれており、中を見ると一部屋につきベッドが2つ置かれていた。
誰がどこで寝るのかは後で話し合うことにしよう。
そう思いつつ、一番隅にあるトイレも見ると木で作られた物で座って用をたす種類だった。
初めて見るトイレの形にまじまじと見る君へと、ネコは言う。
「これを使えば今までの物に戻ることは出来なくなるよ」
そう言うものなのだろうか? ネコの言葉に疑問を抱きつつ、君は2階最後の部屋を見る。
この部屋は君のために用意されている部屋らしく、中には数人纏めて眠ることが出来そうな巨大なベッドが置かれていた。
何故巨大なベッド?
疑問を抱いていると、ネコはニンマリと笑みを浮かべる。
「するんでしょ?」
だから女性がそんな風に言うべきでは……、まあするだろうけど。
彼女の言葉に君はやはり何も言えなかった。
そして最後に最上階へと上って行くと、そこは展望台というか物見のための場所だった。
物見から外を見ると、町が良く見えた。
3階の高さはだいぶ高いようだ。
そう思いながら周囲を見ると、君の家がすぐに分かった。
当たり前だ、メタルドラゴンが庭先にいるのだからすぐに分かる。
「こういうところで愛を語らうなり、愛を育むなりすると良いかも知れないね。後は狙撃とか」
そういう使いかたが一番だろうか、ネコの言葉に君は頷いてから下へとおりていく。
そして外へと出るとネコは君に声をかけてきた。
「ご満足いただけた?」
彼女の問い掛けに君は頷く、だが本当にお金は大丈夫なのか尋ねる。
君のその言葉にネコは顔を顰めた。
やはり金が足りなかったのだろうか?
「ああ、違う違う。発注したのはよかったんだけどさ、製作したところが予算度外視に造っちゃったんだよ。ドラゴンが動かす家って所に琴線が触れたみたいでさ」
彼女の言葉になんとも言えない表情を君は浮かべる。
そして造った結果、長距離の移動は本当にドラゴンが動かさないと無理になってしまった。
だから動かすことが出来る者にこれを贈ると言うことにしたらしい。
「ま、そう言うことだから気にしないで良いよ。……それに君たちの旅は長丁場になりそうだしね。ま、勘だけど!」
ネコの言葉に君は唖然としながら立ち尽くす。
そんな君へと、ネコはこの家の鍵を渡してきた。
「失くさないようにね、入るために必要な鍵だからさ。それじゃあ、まいどあり~」
君が何かを言うよりも早く、ネコは君に手を振ってその場から立ち去った。
そんなネコに君は感謝しながら、頭を下げ……しばらくして君は、
家へと帰った。
市場へと向かった。
その場で立ちつくしていた。
今回0票。まあ、時間ない状態での区切り的な意味だったので問題無し。
君はとりあえず、移動する城の扉に鍵を掛けた。
すると鍵と移動用の車輪が連動しているのか、城は固まったように動かなくなった。
きっと自分には理解できない技術が使われているのだろう、そう思いながら君は家へと帰るために歩き始めた。
……帰り道に門番や近くを歩く住人たちの視線があった。
どうやらあの移動する城の持ち主が君であることが報告されたのだろう。
そう思いながら君は家へと辿り着くと、お風呂に入ったのか綺麗になった彼女たちがそこには居た。
「おかえり、おっさん」
サンズの言葉に君は返事を返しつつ、テーブルを見ると野菜と果物が置かれていた。
どうやらお腹は空いたけれど、食べる物がない。ということで畑で生のまま食べれる物を探してきたようだ。
自分たちで作る、という考えはなかったのだろうかと思いつつ君は彼女たちを見たが……フィンたちが居ないことに気づいた。
君は3人が何処に居るのかを尋ねると、着替えをしているとのことだ。
ネコが彼女たちの体型を聞いて、見繕った服なのだが……いったいどんな服なのだろうか?
ある意味気になるが、彼女たちに似合ってると良いのだが……。
そんな君の様子を見ながらサンズはセインとマジックに口を尖らせながら、
「あーあ、ボクらもいっそのこと服装変える? 心機一転してさ」
「んー、どうなのです? セインはこのままでも構わないのです」
「クククッ、我輩はこのままでも良いと思うが?」
「マジックはもうちょっとセクシーなハイレグ衣装にしたら良いんじゃないかな? こう、エッチなさー」
「な、なななっ!? そ、それは……小父殿の前ではしたいが、外では……なあ」
サンズの言葉にマジックはうろたえ、顔を赤くする。そしていやらしい格好で迫るなんて……やってしまったから、普通に襲ってしまいかねない。
そう思いながら君は彼女たちにそんなことを考えていることを悟られまいと置かれた野菜と果物、それとパンを使って簡単な朝食を作っていく。
出来上がったそれを彼女たちに差し出すと、彼女たちはそれを食べて行く。
サンズは豪快に、セインは小動物のようにちまちまと、マジックはゆっくりと咀嚼するように、スミスは口一杯に膨らませながら、クラフはバラして個別に食べて行く。
そんな彼女たちの食べる様子を見ていると、足音がした。
どうやらフィンたちが着替えを終えて降りてきたようだ。
階段のほうへと君がただいまと声をかけると、
「あ、ご主人様。お帰りなさいませ……そ、その……どう、ですか、似合ってますか?」
「あるじ、おかえり。どう、似合ってる?」
「おかえり、ごしゅじん。ど、どうだ? 似合ってるか……?」
君が帰ってきたことに気づいたフィンたちが少し足早に階段をおり、君の前へと立つと着ている服を見てもらいたいというように君の前に立つと、恥かしそうに君を見ながら笑った。
そんな彼女たちの新しい服を君は見ることにした。
まずはココアからだ。
「お、オレからか? へへっ、似合ってるかな?」
君が見ていることに気づいたのか、ココアは嬉しそうに君を見ながら着ている服が分かるようにくるりくるりとその場で回り始める。
彼女の服装は少年執事だった頃と同じように執事がコンセプトに置かれているようだ。
黒いジャケット、灰色のチョッキ、その下に見える白いブラウス……おっぱい。
盛り上がっているおっぱいを見事に包み込んだ上着、下半身はジャケットと同じ黒色のズボンであり彼女の尻尾を出すための尻尾穴が付いているのか、フワフワとした尻尾が良く見える。
しかも、ズボンは尻を強調しているようで回ったときに見えた尻をとても揉みたかった。
おっといけない。
ココアに対して君はよく似合っていると口にするととても嬉しそうに笑ってくれた。
「あるじ、今度はあたし……見て」
今度はミルクが言ってきたので、君は彼女を見る。
するとココアがしていたのと同じようにその場でゆっくりと回り始めた。
彼女の服装は和風だった。けれど、メイドではないと思えた。
何故なら、和メイドと呼ばれた服装とは違いミルクがいま着ている物は薄での素材で作られたであろう黒い衣装が下着代わりとなっており、その上に上下に分かれた同じく黒色のキモノを着ていた。
ただし、下着代わりのそれは艶々とした黒に対し、キモノの黒は色を通さない黒だ。
上のキモノは胸を包むために付けているという感じであり、和メイドにあった振袖は無くなっていた。
下のキモノは動き易さを重視しているのか、膝下まである長さだけれど横に大きくスリットが入れられている……どちらかというとキモノの生地を使った走り易いスカートといった感じだった。
だが、どういった物なのだろう?
ミルクの服装に首を傾げていると、背後から見ていたマジックが君に語り出した。
「ククッ、小父殿。これは東方の大陸で暮らすシノビと呼ばれる者たちの服装によく似ているぞ」
シノビ? 初めて聞く名前に君は首を傾げる。
そんな君へとマジックは説明すると、君は理解した。
陰に隠れて、淡々と敵を倒し、鉄製の固まりを投げるという。
まさにミルクの戦いかたそのままだと君は感じ、当のミルクも納得したように頷く。
「シノビ……、素敵な名前。憧れる……!」
「ならば何時か機会があれば東方に行ってみるべきだな。逃げるのには一苦労したからな……」
「東方……。あるじ、いつか行ってみたい」
ミルクの言葉に君はいつか言ってみようかと頷き返す。
君の言葉に彼女は嬉しそうに笑う。……うん、何時か行ってみよう。
そう思いながら、君は最後にフィンを見るために彼女を見た。
「あ、あの、どう……ですか?」
恥かしそうに言うフィンの服装は――、
変わらないメイド服だった。
シンプルな衣装だった。
今回も0票でしたけど、時間切れだったのでやむなし。(でも投票多くする方法知りたい)
フィンの服装、それは実にエルフらしい……といえば良いかも知れない服装だった。
太股よりも少し上ほどの丈の袖がない淡い緑色のワンピース。
それは森を愛するエルフであるフィンにはとても似合っているように感じられた。
そしてワンピース以外は肘までの長い手袋、膝まである長靴下。
どちらも白色で統一されており、弦を引く側の手には皮のグローブが嵌められていた。
靴はメイド服のときに履いていた物よりも頑丈に加工されていると思われるブーツだ。
ルーナとは違った魅力が彼女からは感じられた。
「あの、どう……ですかご主人様?」
黙ってる君にフィンが不安そうに尋ねてくる。
彼女の言葉に君はハッとし、見惚れていたと言う。
すると彼女は恥かしそうに頬を染めた。
そんなフィンを愛らしいと感じながら見ていると、突然オホンオホンとサンズとマジックが咳をし始めた。いったいなんだろうか?
「おっさん、外出てたけどさ、どんな用事だったの?」
「我輩も気になるな」
彼女たちの言葉に、君は森へと移動するための足の用意が出来たことを彼女たちへと言う。
君の言葉に反応したのか彼女たちは頷く。中でも、スミスとクラフの2人は君の言葉に大きく反応した。
「メタルドラゴンが牽く城か、面白いね!」
「早く実物が見たいさー!」
「見に行くのです!」
「あるじ、見に行きたい」
「ごしゅじん、オレも見てみたい!」
「ドラゴンと言ったら城かー。良いね良いね!」
「クククッ、我輩の……いや、我輩たちの城か。素晴らしいな」
ネコが用意してくれた城がどんな物なのか気になる彼女たちは期待を込めながら言う。
そんな彼女たちに君は行くかと尋ねた。
「え? で、ですが、ご主人様は帰ってきたばかりですし疲れてるのでは?」
君の言葉にフィンが不安そうに問いかけてきた。
君は不安そうにするフィンへと町のすぐ目の前だから問題ないよと声をかけると、彼女も強くは言えないため黙った。
そして君は彼女たちを連れて先ほど戻ってきた道を歩く。
「おー、すっげぇ……」
「すごく、大きいのです」
「メタルドラゴンサイズだね!」
「メタルドラゴンが牽けるかが問題だけど、無理だったら強化するさー!」
「クククッ、素晴らしいではないか。城の天辺に旗を掲げるべきだな」
城の前へと辿り着くと、彼女たちは驚きの声を上げる。
フィンたちは何も言わないけれど、どうしたのだろうか?
少し気になり、そっちを向くと3人は驚いた様子で城を見ていた。
……サンズたちは驚いているが普通だ。けれどフィンたちは固まっている。その違いは……。
ああ、と理解する。サンズたちは王都で城を見たけれど彼女たちは見たことがないのだ。
多分そう言うところで驚き度の違いがあるのだろう。
君はそう思いつつ、城の扉を開け彼女たちを中に入れると、ネコに案内されたように室内を案内して行く。
案内する度に彼女たちから「おお~」という声が洩れ、クラフとスミスは分解して解析したそうにしているがそれは止めるように言い聞かせる。
「分かってるよ。でも、色々と物を創る鍛冶師としても気になるところが幾つもあるんだよね」
「細工師としても、これらが気になるさー!」
それは今度ネコに聞いてみるべきだ。それを君は2人へという。
その言葉に彼女たちは納得したのか特に何も言わなかった。
頑張れネコさん……。
心の中でネコに祈りを捧げつつ、君は案内を終えると彼女たちと共に外へと出た。
とりあえず、メタルドラゴンがこの城を牽くことが出来るのかを試すのだ。
『GYAOOOOOOOONNN!!』
来るように指示したのか、それともしていたのか自分たちの下へとメタルドラゴンは空から地上へと降り立った。
メタルドラゴンはスミスとクラフの指示に従って、城に付けられている器具を自らの腰へと装着して行く。
すると、城のほうにも感知する物があったのか、メタルドラゴンの腰へと器具は巻き付いていった。
「さあ、メタルドラゴン。ちょっと動いてみるさー!」
『GAAAAAAA!!』
クラフの言葉にメタルドラゴンは返事を返し、ゆっくりと動き始める。
メタルドラゴンがゆっくりと動き出すと、ぎぎぎっ……と城につけられた車輪もゆっくりと動き出し、移動し始めた。
『『『『おおーーっ!!』』』』
動き出した城とメタルドラゴンを見ながら、その場にいた全員が声を上げる。
君もまさか動くとはと思いつつも、製作者が何か細工をしていたのかも知れないとも考えつつ、ゆっくりと動く城を見つめる。
これならすぐにでも旅立つことは可能だろう。
そう思いながら、君は彼女たちを見る。
すると彼女たちも君を見ていた。
「行くんだろ、おっさん?」
サンズが言う。
「この大きさから、舗装された道からは逸れて移動したほうが良いのです」
セインが忠告をする。
「あちきたちが居ないと移動手段が無いから行くに決まってるからね」
「メタルドラゴンを大地移動型にしてスピードアップするさー」
スミスとクラフが大胆不敵に笑う。
「クククッ、道を塞ぐ岩やモンスターは我輩の魔法が蹴散らしてくれよう」
マジックが頼もしくポーズを決める。
「あるじ、あたしもモンスターを仕留めるから……見ててね」
ミルクが小刀に手を当てながら、妖艶に笑う。
「ごしゅじん、オレは絶対にみんなもごしゅじんも護ってみせるから!」
ココアが爽快に笑いながら、君へと親指を立てる。
「ご主人様……、わたし、頑張ります……」
フィンが不安げな表情で君へと言う。
彼女の表情で君は思い出す。
この旅の目的は彼女の生まれ故郷に行き、両親の痕跡を探す旅でもあるのだと。
何が起きるのかは分からない、だから不安なのだろう。
君は彼女に心配するなと言って頭を優しく撫でる。
「あ……、はい……」
君の言葉に彼女はそう返事を返し、今にも泣きそうな表情で頷く。
そんな彼女と君の様子を他の子たちは見つめており、頷く。
出発する準備は当の昔に出来ていると告げている様な瞳だ。
「ご主人様……もう大丈夫です」
君へとフィンがそう言って、手袋に包まれた指先で涙を拭うと立ち上がり……全員に向けて頭を下げた。
「皆さん、わたしの父が何かをしていた場合は……本当に申し訳ありません。ですが、真実がどうなっているのか……それを知るための強力をお願いします」
「頭を下げる必要はないよ。だってさ……」
――仲間だろ。
そうサンズが言うと、全員が頷いた。
君はそれをしばらく見ていたが……、準備が出来ているなら今すぐにでも向かったほうが良いだろうと考えて彼女たちに家から必要な物を持ち出して戸締りを行うことを告げる。
君の言葉に彼女たちは頷き、家へと戻りそれぞれ必要な物を持って行く。
そして、準備を終え……家の鍵をしっかり掛けると、君は空を見上げる。
もうすぐ夕方になろうとしているのか、茜色と青色が目立つ空だ。
本当ならば朝とかに出たら良かったのだろうけれど、仕方ないだろう。
そう思いながら君たちは城の中へと入り込む。
そして全員が入り終えると扉を閉めた。
『GYAOOOOO----N!!』
君たちが全員入ったことを理解しているのか、メタルドラゴンは一声鳴くと……ゆっくりと動き出した。
軽い震動を伝わらせながら、城も動き出し……町はゆっくりと遠ざかっていく。
遠ざかっていく町を君は見つつ……、同時に君は淡い期待を抱く。
もしかすると、向かう森でルーナに会うことが出来るのではないか……と。
そんなことを考えながら、城の震動に君は身を任せるのだった。
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