43|パソコンが壊れて思ったこと②
歩いて歩いて、登って登って…やっと「てっぺん近くに来た」と思って上をみると、頂上は遥か頭上にあり、ふりかえって下をみると、まだ、たいして登っていなかったことに気づく…。
そんなことの繰り返し。
でも、それは、ほんの少しでも、自分のレベルが上がった証でもあるのです。
過去の描写を読んで「ああ、これじゃだめだ!」と思えたということは、現在の表現力があがったことの証。それはそれで良いことでもあるのです。^-^
5年前の文章と、いまの文章では、やはりレベルが違う。
当時、悩んでいたことを思い出してみると、じつに低次元、低レベルなことで悩んでいたな…と、思うのです。
文章の語尾は、「…だ。」「…だった。」「…だったのだ。」ぐらいしかなかったし、セリフの前後は「サクラは、言う」「サクラは、言った」しか書けなかった。
頭の中で展開するシーンを読者にわかるように、言葉巧みにあやつる技術が乏しく、感情だけが先走り、つい、「そう――サクラは、ついに覚醒したのだ!」と、この「そう」を多用しすぎたり、びっくりマーク「!」をつければびっくりしてくれると勘違いし、多様してたように思います。
ま、いまも興奮しすぎると多用してますが…。(笑
(※最近は「だが――」が多い気がする。ま、いいんですけど…ね)
あと、「そして…」も多かった!
次の展開に移行するとき、つい「そして」を多用してしまうけれど、プロはそんなに入れないよね? 違う角度から、すっと切り込んでくる。これができると、プロっぽいし、かっこいいんです。
そして(笑)――そんなことを、ここ5年で学び、そして落ち込み、そして落ち込んだまま綾辻行人さん(※『暗黒館の殺人』が大好きで、延々と、繰り返し読んでいる作家さんです)の文章を読むと、ほんとうにプロという人種は文章をあやつる達人なんだなぁ…としみじみしてしまうわけなんですね。まず、無駄な文章がないし、的確なんです。
でも、きっと、上達に近道はないので、1歩1歩…少しずつ、少しずつ…積み重ねていった先で、はっと気づけばレベルアップしている…そういうものなのでしょう。
「 継続は力なり 」です。
***
そして――最後に、もうひとつ。
みなさんは、スマホユーザーのことを気にかけていますでしょうか?…っていうか、今はスマホで小説も書いている時代なので、「なにをいまさら」と思っている方もおられるかと思いますが…。
私、ヨム専のスマホユーザーさんとのつながりがあったので、自分的には気にかけているつもりだったのですが…スマホで自分の小説を読んだとき、まず、のっけからびっくりしちゃいまして。
「えええ!? なに、このレイアウト!? がちゃがちゃやーーん!!!」と。(笑
私の小説の1話目の《プロローグ》、カッコつけて、短い文章を真ん中に配置してたんですよね。
――この宇宙で起きている
すべての出来事には、理由がある。
こんな感じ。↑ ↑ ↑ ↑ ↑
でも、これ、スマホでみると、こう見える。↓ ↓ ↓ ↓ ↓
――この宇宙で起きて
いる
すべての出来事には、理
由がある。
「うわぁぁーーー、やっちまってたぁぁーーー!!!」
と、冷や汗がでて、それから、すべての画面をチェック。
シーンの間をつなぐ、これ「 *** 」も、右端に寄りすぎていたので修正しました。
いままで、スマホユーザーさんたちは、この画面で私の小説を《見て》いたのかぁ…と思うと、はずかしいやら、申し訳ないやらで…この冒頭だけで読者を逃してた可能性もあるよね?と思ってしまいました。^-^;
ま、逆にいえば、「よくぞ読み進めてくれましたね!」とも思うわけですが…なんにしても、読者ファーストの精神をかかげている私にしてみたら大失態です。
ここに反省し、これからは、スマホ画面チェックも、こまめにして行こうと、心に誓った押羽なのでした。
もし、私同様、「まったく配慮してなかった!」という作家さんがいましたら、一度チェックすることをお勧めいたします。はい。
なにはともあれ、気づけてよかったです。
これも、すべてパソコンが壊れたおかげですね。
「 この宇宙で起きている、すべての出来事には理由がある 」ってことで…このへんで終わります。
ちゃんちゃん♪ *^-^*
追記:
新しいパソコンに『サクラ』という名前をつけました。もう、あまり壊れてほしくないので…『サクラ』にもやさしくしようと思いましたとさ。よろしく、相棒!
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