26|惑わない《メンタル》の保ち方?

 みなさん、今日も、楽しく小説書いてますか♪ *^0^*


 え? なんですって?

 楽しくなんか書けないって?

 もう『カクヨム』をやめようと思ってるって?

 自分の作品は、ここでは《アウェー》すぎてついていけないって?


 いやいやいやいや…ちょっと待て!(なんだ?この小芝居・笑)


 てなことで――今回は、自分の立ち位置を見失いそうになっている作家さんへ、私から【惑わないメンタルの保ち方】をアドバイスしたいと思って筆を(?)とってみました。(役に立たなかったら、ゴメンナサイ…^-^;)



               ***



 てか…なぜ、突然そんなことを言い出したのかといいますと。

 最近、『カクヨム』内で迷走(?)している作家さんを、ちらほら見かけるからです。


 それは、今年の3月ごろからはじまります。

 私が立てた企画に参加してくださった作家さんが、突然いなくなりまして…。

 フォローして、ヒマができたらじっくり読みに来ようと思ってた矢先でした。


 東日本大震災《3・11》関連の物語です。

 震災後のほのぼのとした日常の中に、さりげなく…人々の記憶の深いところに居座る悪夢のような出来事を、人々のセリフの端々に巧みに忍ばせている良作で、とっても気に入っていた作品でした。


「あれ? 消えてる!?」と思ってたら、またいつのまにか復活してまして(笑;

 それで、ようやく全部のエピソードを読めたんですが…その後、また消えておりました。^-^;;;えええ!?どーゆーこと!?(笑


 この一連の出来事で、彼女の迷走ぶりがわかると思います。


「こんなサイト、やめてやる!」

「いや、でもでも…せっかくここまで書いたんだから、もうちょっと続けてみようか…よし、復活だ!」

「いや…やっぱやめよう。こんなところにいてもしょうがないんだ!」


 ものすごい短期間で作品が消えたり、現れたり、消えたり、現れたりと…彼女の心の葛藤が、手にとるようにわかりました。


 その『一瞬の復活』のとき、彼女の近況ノートで簡単なやりとしをしました。

 作品を全部削除してしまった理由は単純です。

 いくら新作を発表しても、いくら更新しても、読者からの反応がまったくといっていいぐらい、なかったからでした。


「ここは、本当にアウェーだ」と彼女は書いていました。

 それに対して私は、

「そもそも、ここはアウェーなところです。100人にひとりが『いいね』といってくれたら、それで『よし』と思うことにしています」と。


 でも、そう書きながら…私も、彼女と同じように感じていた時期もあったなぁと、思い出したのです。



               ***



 ここは、フツーの感覚で生きてる人間にとっては、たしかに《アウェー》です。


 おそらく、ですけど…みなさん、トップページの小説ランキングを見たときに、一様に驚くのではないでしょうか?

「このラインナップは、いったいなんぞや!?」と。(笑


 フツー、ランキングされてる作品は、たいてい面白いですよね?

 私、たまに、有料の小説サイト(読むほうの)で、無料で立ち読みできる作品をハシゴします。(←金はらえ・笑)


「これが売れてるよ」「おすすめだよ」という作品をちらほらと読んでいるんですが、やっぱり、面白いんですよね。あたりまえですけど《プロ》の作品はどんな作品もとりあえず、読みやすくて面白いです。


 そして、いまも、昔も、一般的に人気なのは《ミステリー》です。

 ミステリーは、全世界共通で、みんなに人気のあるジャンルです。

 映画でも、ドラマでも、ミステリーは大人気。


 さて――それを踏まえて、ここ(カクヨム)に戻りましょう。

 ここで人気なのは、とにもかくにも《異世界ファンタジー》です。

 いわゆる、《ラノベ・ゲーム系》の《異世界ファンタジー》なのです。


 ランキングにある作品を読んでみても、なにが面白いのかさっぱりわからず、「ランキング上位は面白い」という自分の中の常識がぐらぐらとゆれました。


 でも、冷静に考えてみれば、ここは学生さんたちの領域です。

 学生さんたちに関心のあるものが、人気を集めるのは当然のこと。


 いまは、少しずつ、《大人》の領域へと変貌しつつあるような気はしますが、いわゆるオタク文化の中にいる人たちの聖域は、ここにもどっぷりと幅をきかせて存在しており、彼らが好む作品郡が、ランキングにも繁栄されているというわけです。


 この構図に気づけた人は、なにも動揺する必要もないですし、アウェー感を感じることもないはずですが、作家さんの中には、いまの流行がすべて《異世界ゲーム系》で、自分も《異世界モノ》を書かなければ時流に乗り遅れてしまう!と、あわてて《異世界モノ》に着手する作家さんも、一定数、いるような気がします。


 それがダメと言ってるわけではないんですが、無理して書く必要はないと思うんですよね。「なんか面白そうな世界だから、書いてみたーい」という作家さんを止めはしません。


 ・自分の世界がぐらついてきて、アウェー感がハンパなく漂ってきてる人。

 ・《異世界モノ》に引っぱられて、自分の世界観に自信がもてなくなってる人。

 ・《異世界モノ》を書かなくちゃダメなんじゃないか?とまどってる人。


 そんな迷走してる作家さんたちに、言ってあげたいです。


「ここは《メジャー》な世界ではありません」と。

「アナタの感覚は、まちがってはいません」と。


《異世界モノ》は、ただの1ジャンルです。


 ちなみに、いま《異世界モノ》(いわゆるドラクエ的なゲーム系)の作品は、飽和状態だそうです。飽和状態とは「そろそろ読者が飽きはじめてきている」という状態のことです。

 なので――いまから無理やり書いても、すぐに次の流行がやってくると思うので、そういう意味でも《おススメ》はしません。



               ***



 ここまで書いたこと、なんとなくわかってもらえたでしょうか?


 私は、とにかく、フツーの一般文芸が好きです。

 文体も、感覚も、キャラクターも、メジャーな世界で通用する作品たちです。

 カクヨムの作家さんの中にも、メジャー感覚の作家さんはたくさんいますし、私が好んで読む作品も、もちろんあります。


 なので――上で書いてるように、やっと見つけてファンになった作家さんが、いきなり消えたり、いきなり方向転換して《異世界モノ》にいっちゃったり…そういう現象がちょっぴり残念なんですね。


 フツーの文芸が好きな作家さんは、もっと胸をはっていいと思います。


 これは、私のただの推測ですけど…いずれ、カクヨムも、一般文芸作家が増えてくるんじゃないかと思ってます。カクヨム自体が、一般文芸にしたいんじゃないかと…じんわりと感じます。それにともなって、一般読者も増えてくるはずで…かならずファンはアナタの作品を見つけてくれるはず。


 どっちにしても、いま、自分が書きたいものを、自分の感性を信じて書いてゆくことが、《物語》にとって大切なことなのではないでしょうか。


 なんでもそうですけど、流行はやりのモノは、それがすたれば、過去の遺物です。そうならないためにも、自分にしか書けない、自分だけの物語を書いて、永遠にきらきらと輝かせる努力をするほうが、慣れない《異世界》に手をだして過去の遺物をつくるより、数千倍も有意義なことだと、私は思っているのです。


 自分は自分。


 自信をもって、いいのです。


 お互いまどわず、がんばりましょう!!!




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