33|『鬼滅の刃』が面白い理由。

『面白いの基準を聞きたい!』という自主企画のために書きおろしたものを、ここへ移動させました。『おもしろさ』は人それぞれ。でも、爆発的人気作品には、かならず万人の心をつかむ『おもしろさ』が隠れているはずです。それを考察してみました。興味ありましたら、どうぞ♪


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 私、最近『鬼滅の刃』にハマッてまして。*^-^*


 テレビで見るだけですが、あの作品って面白いですよね。

 いや…あの作品を好きじゃない人は、この先を読んでもピンとこないかも、ですが(笑)でも、まぁ、これだけ国民的アニメになったのですから、面白いと思って見てるひとは多いはずです。


 で。私、ハマッて以来、どうしてこんなに面白いんだろうと、ずっとずっと考え続けています。いまもまだ考察中ですが、これまでにわかった《要素》をあげてみることにします。


 ①ストーリーがわかりやすく、すーっと頭の中に入ってくる。

 ②キャラクターひとりひとりが個性的で、魅力的。

 ③子供だましではない、人間の本質(愛とは、悪とは、生きるとは)が描かれている。

 ④バトルシーンの迫力。(※これはアニメ技術によるものですね^-^)

 ⑤全体的に《絵》が美しい。(※これもアニメ技術によるものですね^-^)

 ⑥誰もが関心をもつであろう《家族》がテーマになっている。

 ⑦お笑い要素をそこここに散りばめて、飽きさせない工夫をしている。


 あげ連ねると、だいたいこんな感じでしょうか?


 私は『鬼滅』の、そこここに散りばめられている《お笑い要素》が大好きです。

 主人公《炭治朗》はマジメで優等生な少年で、彼だけにスポットをあててもそれほど笑えないんですけど、そこに、ビビリの《善逸》や慇懃無礼いんぎんぶれいな野生児《伊之助》が絡むことで、思わずふきだすほどの《笑い》がうまれる。


 3人が、あーでもない、こーでもないと言い合って、ケンカしてる姿は本当にかわいいし、面白いし、どんどん好きになってしまいます。そのシーンだけでも、ずっと見ていられます。


 遊郭編では、3人にかぎらず、柱《宇髄天元》と伊之助のやりとり。

 炭治朗と煉獄パパとのやりとり。

 遊郭への潜入捜査(?)では、中で働くひとたちと、彼らとのやりとり。

 キャラクターがみなので、彼らを《設定》の中に放り込むだけで面白シーンができあがります。


 で。なにが言いたかったのかというと…それはすべて、この作品を工夫なんですね。


 物語には《クライマックス》があり、物語というのはこそに向かって集結してゆくわけですが。クライマックス自体は、たいて派手で面白いです。アクションシーンやドキドキハラハラの要素が盛り込まれているはずだから、工夫をしなくても、そのシーンは見てくれる。


 でも、問題はそのシーンに到達するまでの道のりなんですよね。途中がダラダラしたり、支離滅裂でわかりにくかったり、単調なシーンばかりが続いたら、見てるほうは飽きてしまいます。


 古今東西、ドラマも、ハリウッド映画も、良質なエンターテイメント作品にはかならず飽きさせない工夫がある。シリアスの中にユーモアを入れてバランスのいい作品に仕上げています。それはすべて、見る者を飽きさせない工夫なんですね。


 それはお笑い要素にかぎらず、単調でただダラダラとセリフがつづくシーンには、とつぜん《敵》が襲撃してきたり、なにか「ハッ」とさせる要素をいれて「退屈になってきたなぁ…」とダレてきた気持ちを引き締めます。ホラー映画で、よくあるのが、暗闇に「なにかいる!なにかいる!」と思ったら正体は犬だった…とかね。(笑)それもひとつの飽きさせないテクニックですよね。笑っちゃいますけどね。


 クライマックスシーンが、どれだけ面白くても、そこに至るまでの道のりが退屈だったら、見るほうは飽きてエタってしまいます。


『鬼滅の刃-無限列車偏』もそうです。

(見た人はわかるでしょうけど)あの感動のクライマックスシーンは、アニメ史上最高の名シーンですけど、でも、そこに至るまでがつまらなかったら、ラストまでたどり着いてくれません。そこに至るまでには、様々な飽きさせない工夫がちりばめられています。


 煉獄さんのキャラクターも面白いですし、なんといっても《善逸》《伊之助》が見る夢の、まーお粗末なことといったら!(笑)炭治朗が見るシリアスな夢とのギャップが、おバカキャラ全開で、見てる者を笑わせてくれ楽しませてくれる。これでもか、これでもかと、楽しい要素をぶち込んでくる…原作者のテクニックに脱帽しました。


 私は、『鬼滅』に、そうとう、いろいろ学ばせてもらいました。


 でも、まぁ…物語に正解はないので、すべて『鬼滅』に習うこともないと思いますけど、とりあえず、「私は、こんなことを学んだんよ」ということで、なにか、ちょっとでも参考になれば…と思います。^-^


 そして、たまたま私は『鬼滅』のファンで、いろいろ勉強させてもらっていますけど、それも人それぞれで、自分が「これ、死ぬほど面白いんですけどぉー!」と思う作品があったら、その作品を徹底的に分析して「なぜ、自分はこんなに面白いと思うのか?」自分自身で、あーでもない、こーでもないと考えることのほうが、人が書いたアドバイス的なものを読むより、もっともっと有意義なことだと思うので、私としては、それを一番おすすめしたいです。


「誰かに習うより、自分で気づけ!」です。


 それが、上達への近道です。


 てなことで、私はこれからも『鬼滅の刃』を見続けます。そして学び続けます。

 ま…アニメですから…文章力はあがらないと思いますけどね。^-^;


「ボキャブラリー少な目の呼吸ぅぅーーッ」を手放す日は、いつくるのか…それは誰にもわかりません。(てか本を読め・笑)





 ちゃんちゃん♪




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