概要
VR空間「ボイド宇宙」で初恋の人にそっくりなアリシア・カーライルに出会ったヨリトモは、アリシアから「スター・カーニヴァルには、絶対に来ちゃダメ」と告げられる。
しかし、彼女の言葉を無視して訪れた「スター・カーニヴァル」で、ヨリトモはある特殊な機体を手に入れてしまう。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!唯一無二のロボット機体を手に入れた少年は宇宙の戦場を駆け抜ける。
舞台は近未来の地球。
仮想現実空間のオンラインゲームをプレイするのが好きな少年、ヨリトモは「スター・カーニヴァル」という新しくサービスが始まったゲームに参加する。
それは「カーニヴァル・エンジン」という巨大人型兵器で宇宙空間で敵の軍隊と戦闘をする設定のオンラインゲームだったが
「定められた時間制限を守らなければプラグ(アカウント)を消される」
「普通のゲームなら安全区域である母艦にも敵が攻め込んでくる」
などどことなく不穏な雰囲気が漂っていた。
そんな中、主人公ヨリトモに与えられた機体はアーキタイプの量産型ではなくたった一機の高性能レア機体「ベルゼバブ」。
初の戦闘でもその機能を使いこな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現実【リアル】が虚構【フェイク】を侵食して、抱く想いこそ本物【リアル】
VR空間で行われる、戦争ゲーム。
現実さながらの臨場感と爽快感に、それがあくまで虚構であるという安心感。
ゲーム内の設定や世界観、マシンの駆動などのソリッドな部分はもちろんのこと、そうしたゲームにハマる人の心理状態の描写にもリアリティがあり、気付けばどっぷりとこの物語に浸かり込んでおりました。
だからこそ、この『ゲーム』の真実が明かされた時の衝撃は凄まじく、思わず背筋がゾッとしました。
あぁ、あり得るかもしれない、と。
戦闘描写や、時おり差し挟まれる現実の日常描写もテンポが良く、全体的にスピード感があります。
とても面白かったです。続編も楽しみにしております。 - ★★★ Excellent!!!これは、非常によく出来た『ゲーム』のはずだった……
「ところで、大竹さん。テレビ放映日時はいつですか?」
読了後の正直な感想です。
いやもう、これ。書籍化とかじゃないでしょ。映像化でしょ。動くベルゼバブを観ないとあかんでしょ。動くビュートを観て「やっぱ、可愛いな」と思わなあかんでしょ。
そんなことをずーっと考えていました。
この小説の舞台は、VRゲーム空間。
主人公ヨリトモは、そこで鋼鉄の騎士に乗り込み、敵を狩るゲームをしていたわけです。
ええ、あくまで『ゲーム』を……。
これ以上はネタバレになりますので、口を慎みますが。
とにかく全編を通して思うのは、「カッコいい!!」ということ。
カーニヴァル・エンジンと呼ばれる機体しかり、そ…続きを読む