概要
怪獣、襲来、蹂躙、廃墟。人類に抗う術はあるのか――。
石津武也少佐は、幼い日に突如として現れた『怪獣』に両親を奪われ、復讐を誓った自衛隊外郭組織の司令官。怪獣の破壊活動という国難に際し、彼は老科学者・柘植の元へ向かい、対怪獣用の兵器開発のために協力するよう説得する任務を与えられる。しかし事態はそう簡単には進まなかった。
柘植は何故、兵器開発を躊躇うのか? それは怪獣を倒すに値する兵器か? そして石津は、復讐を果たすことができるのか?
柘植は何故、兵器開発を躊躇うのか? それは怪獣を倒すに値する兵器か? そして石津は、復讐を果たすことができるのか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!迫真の絶望感がとにかくやばい!
怪獣ものは多くの小説が溢れるこのサイトの中でも、かなり珍しいジャンルだと思います。
それだけ描写が難しいということを証左していますが、この作品は実に見事に、怪獣もの特有の圧迫感や緊張感、絶望的な恐怖、そしてそれに立ち向かうことになるキャラクターの焦燥を表現しています。
これだけでもとても楽しめたのですが、個人的には広範な軍事的知識に基づいた説得力のある戦闘シーンも見所だと思います。
緊迫感のある軍人のやりとりや、兵器の破壊力を描くことは困難を極めますが、本作品では実に生々しくそれらが書き込まれています。
非常に魅力に溢れた作品です。続きが気になって仕方がないです。