いくら踏み躙られても、この意志まで潰されてたまるか。

人々は、圧倒的な力(例えば自然災害とか、戻らない時間とか)を目にして、制御できない範疇のものを知る。無力感に襲われ、いろいろ諦めていく。

そんなものでしょ、普通。だから惹かれるんです、この主人公に。
この主人公は、復讐すべき敵として怪獣を捉え、絶対に退かない。踏み躙られ、踏み躙られ、踏み躙られ、絶望的なまでに君は無力だと教えても、絶対に退かない。

いつの間にかめちゃめちゃ応援していて、先が気になって仕方なかった。
面白い小説です。

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