怪獣殲滅デッドライン

作者 岩井喬

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★★★ Excellent!!!

巨大怪獣の脅威をテーマとした小説。かつて怪獣によって家族を奪われた主人公が自衛官として再び怪獣と相見える、という筋書きで、復讐劇としての性格を帯びています。
特筆すべきは兵器や組織にまつわる知識に裏打ちされた濃密なミリタリー描写と、怪獣が出現することによって人間同士の繋がりがいかに破壊され、変化し、構築されていくのかを克明に描き出す筆致。
「災害としての怪獣」をみごとに表現した骨太の作品です。

★★★ Excellent!!!

怪獣ものは多くの小説が溢れるこのサイトの中でも、かなり珍しいジャンルだと思います。
それだけ描写が難しいということを証左していますが、この作品は実に見事に、怪獣もの特有の圧迫感や緊張感、絶望的な恐怖、そしてそれに立ち向かうことになるキャラクターの焦燥を表現しています。
これだけでもとても楽しめたのですが、個人的には広範な軍事的知識に基づいた説得力のある戦闘シーンも見所だと思います。
緊迫感のある軍人のやりとりや、兵器の破壊力を描くことは困難を極めますが、本作品では実に生々しくそれらが書き込まれています。
非常に魅力に溢れた作品です。続きが気になって仕方がないです。