迫真の絶望感がとにかくやばい!

怪獣ものは多くの小説が溢れるこのサイトの中でも、かなり珍しいジャンルだと思います。
それだけ描写が難しいということを証左していますが、この作品は実に見事に、怪獣もの特有の圧迫感や緊張感、絶望的な恐怖、そしてそれに立ち向かうことになるキャラクターの焦燥を表現しています。
これだけでもとても楽しめたのですが、個人的には広範な軍事的知識に基づいた説得力のある戦闘シーンも見所だと思います。
緊迫感のある軍人のやりとりや、兵器の破壊力を描くことは困難を極めますが、本作品では実に生々しくそれらが書き込まれています。
非常に魅力に溢れた作品です。続きが気になって仕方がないです。

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