Q.D.B. 第一章 まずは基本から

作者 阿井上夫

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★★★ Excellent!!!

 正直な話、自分は弓道に全く興味がありませんでした。ですから的に当てるなんて、ひたすら射って練習していれば、すぐに出来るようになるだとか思っていたのですが……。
 読了後、そんな浅はかな考えは跡形も無く消え去ってしまいました。足運びから、ほんの少しの指先の所作まで、あらゆる動作が結びついて、初めて的に中るのが弓道という競技なのでした。全然知らなかった……。
 しかし、もっともっと感激したのは、そんな蒙昧だった自分がなんの予習もないまま、するりと弓道の概観を理解できてしまったことです。ただ、女子高生達の繰り広げる痛快な青春劇を体験しただけで!
 本来、こういった武道を学ぶには並々ならぬ努力と研さんが必要とされるはずです。それをこんな手軽に、しかも楽しんでできる日が来ようとは……科学の進歩は素晴らしいですね(違う)。
 冗談はさておき、つまるところ自分が言いたいのは、この作品には盛りだくさんの見どころがあるということです。弓道の何たるかはもちろん、読者を惹きつける軽妙な登場人物のやり取りや、ついページをめくってしまう熱い展開の数々……これら全てが盛り込まれ、かつ全体の調和が取れている、例えるなら具だくさんのスペシャルパフェのような、そんなお得感のある作品です!
 ぜひ、ご一読をおすすめしたいです!

★★★ Excellent!!!

仙台第一女子高校弓道部にいる女子高生のお話です。

全国大会も出場できず、主力だった三年生が卒業してまった所から話は始まります。

宮城県の片隅で彼女達は弓道一筋に弓の道を歩みます。
その姿勢は正され、物語が進んでいく内に、弓道とは何かということを示してくれます。

弓道

昨今のコンテンツで、簡単に扱われるラベル。
本作はそんな弓道の深さを味わえます。

Good!

『弓道あるある』が散りばめられていて、読んでてクスリとくることが多い。経験者でなければ書けない要素はとてもgood。
キャラクターたちも楽しげでなにより。

ただ、良くも悪くも経験者向けな作品であることは否めない。実際の弓道教本を初心者が見た時と同じように、未経験者にはちょっと敷居が高く感じるかもしれない。

私はこのままでも充分楽しめたのだが、読み物としてはその敷居の高さがネックになる。
読み進めていかなければその敷居の高さの理由がわからないと思うので、☆は一つに。
逆に、その敷居の高さを弓道の奥深さと思っていただければ幸いです。