異世界モノの定番ワードを詰め込んでみた

 引き篭もり童貞コミュ障の俺がひょんなことからトラックに轢かれトラクターに潰されてしまい死んでしまうが女神様に最弱のチート能力を与えられて異世界に転生して新たな人生を歩もうとしたら宝くじに当たってヒロイン達からモテまくる最強の存在になったので勇者を引退して酒場をやります


 というのがあらすじに見せかけたホントのタイトル


 ――――――――――――――――――


 俺の名は伊勢皆天成いせかいてんせい、何処にでもいる普通のヒキニートだ。

 ひょんなことから家に突っ込んで来たトラックに跳ね飛ばされ、そのまま家の裏に広がるテニスコートで畑作業に勤しんでいた農夫さんの運転するトラクターに轢き潰されてしまった。


 あぁ、俺は死ぬんだな。


 等と考えたけど死ななかった。ビックリ。

 気が付いたら俺は不思議な空間にいたんだ。こうなんか……アレが色々すごいアレな、なんかアレな感じの空間。


 しばらく惚けてると、突如後ろから声を掛けられた。若い女の声で、とても澄んでいた。まるで小川のせせらぎのような心地良さ。


 女の子と話すのは久しぶりだ、ドキドキしながら振り返ると、そこにはチアリーダーの格好をした豚が立っていた。

 胸には女神と書かれた名札が。


 俺は絶望したね、めっちゃ絶望したね。


 その豚女神がいうには俺は異世界に転生できるらしい、あれだぜラノベやアニメの世界にいけるんだぜ。


 俺は一も二もなくはいとyesを連続で言った、その瞬間俺は異世界に転生した。











 豚として。













 何かそんな予感はしてたよ!

 ガッデムだぜ!


 しかしそんな事でメゲる俺ではない。

 食用豚として家畜のような扱いをゴブリンから受けていた俺は隙を見て脱走を図った。


 俺は逃げた、逃げて逃げて逃げ続けた。












 でもっていつのまにか勇者になってた。










 勇者になった俺は無理矢理その国の王様に魔王討伐を命じられて旅をする事に。


 まずは資金調達だ、王様から貰った資金では心許ない。俺はお金を稼ぐために賭け事に着手した。

 するとどうだ? 面白いように勝つわ勝つわ。

 あっという間に億万長者となった。


 お金がたんまりあるおかげで俺は女の子達からモテまくり、毎日が楽しいハーレムだ。














 しかし女の子は豚だ。











 魔王討伐は正直嫌気がさした。

 俺は勇者を引退して小さな酒場を経営する事にした。

 新たな再出発だ。


 因みに大量のお金はどうしたかというと、勇者引退しますと王様に報告したら、はした金だけ掴まされて他は全部没収されてしまった。

 女の子もみんな離れてしまった。


 というわけではした金とこっそり隠してた財産を元に酒場を経営、慎ましくも静かで平和な日々を送っています。

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