戦国天下ウンコとゴリラとお餅
Twitterにて書いて欲しいタグできたやつを纏めた短編
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時は戦国、日本はどこからともなく落ちてきた隕石によって3つに分断されてしまった。
一つ、ウンコ流剣術の使い手、第六天魔王織田信長が統治するOWARIの国。
二つ、筋肉ゴリラ拳の使い手、豊臣ゴリラ秀吉が統治するクイダオレの国。
三つ、アメリカ合衆国の酋長、お餅大好き大統領が統治するアメリカの国。
日本は、これら三つの国による熾烈な争いによって混沌の極みにあった。
ある日、OWARIの国にクイダオレの国が戦争を仕掛けてきた。
卑怯にも内部に潜入させた兵士による飯テロ行為によってだ。OWARIの国の織田信長の元に配下が駆け込んできた。
「御館様! クイダオレの国が飯テロを!」
「ぬぁにぃ!?」
突然の報告に織田信長はイキリたち、尻からウンコ刀を引き抜いて振り回した。鼻を突き刺す不快な匂いが部屋中を満たしていく。
「戦争じゃあ!!」
こうしてOWARIの国とクイダオレの国による戦争が始まった。
後の世に伝わる関ヶ原の戦いである。
だがここで問題がおこった、関ヶ原はアメリカの国にあったのだ。
というわけで否応なくアメリカの国が戦争に参加させられた。理不尽と思うかもしれない、しかしこれが戦乱の世というものである。
関ヶ原にて3つの国が睨み合う。
否、三つの国の頭首が睨み合っていた。戦場となるアメリカの国の大統領から代表者のみによる決闘が申請され、織田信長と豊臣ゴリラ秀吉はそれを受諾したのだ。
戦場の真ん中で織田信長と豊臣ゴリラ秀吉が向かい合っている。彼等はこれから決闘を行うのだ。
大統領は立会人としてそれをジャッジする。
決闘方法はズバリ、叩いてかぶってジャンケンポン!
ジャンケンを行い、勝てば相手を叩き、負ければそれをガードするというシンプルなルール。
だがそれゆえに奥深い、かつて邪馬台国の女王卑弥呼は、叩いてかぶってジャンケンポンで占いを行って政を行っていたという逸話がある。
「行くぞ豊臣ゴリラ!」
「おうとも! うんこ信長」
「「叩いてかぶってジャンケンポン!!」」
両者同時に手を出す。織田信長はグー、豊臣ゴリラ秀吉はチョキ。
瞬間、織田信長は尻からウンコ刀を引き抜いて豊臣ゴリラ秀吉の頭を狙う、対する豊臣ゴリラ秀吉はそれをゴリラ拳でもって防いだ。
ゴリラのオーラがウンコ刀を弾く姿は一種の芸術性があった。
「やるな! 豊臣ゴリラ!」
「当然!」
「両者見事な攻防である!」
大統領はお雑煮を食べながら言った。彼の傍らには箱に入った餅が山積みになっている。
あとで皆で食べようと思っての事だ。
「それでは2回戦! 始め!」
「「叩いてかぶってジャンケンポン!!」」
関ヶ原の戦いは苛烈を極めていく。
キチノベ 芳川見浪 @minamikazetokitakaze
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