ラフトボール。それは4~6mの鋼鉄の機体ラガーマシンに乗って行われるアメフトとラグビーを合わせたようなロボット競技。事故により右足不随となって陸上の道を絶たれた男子高校生・上原宇佐美は、気まぐれで訪れた展覧会でラガーマシンに試乗したことで走る喜びを思い出し、仲間と共にラフトボーラーを目指す!
右足にハンデを抱えながらも悲観せず、常に前向きな主人公の宇佐美と、友人たちの友情と奮闘が明るく爽やかに描かれています。
ラガーマシンは一般的な人間型だけなく選手ごとに多種多様。犬やバイクに変形するものもあれば、長い腕をカタパルトのようにしてボールを打ち出す変わり種もいる。それぞれの機体の特色を生かした作戦や駆け引きが面白い。
ラガーマシンに乗れば男子も女子も、健常者も障がい者もない。宇佐美をとりまく友人たちにもそれぞれに抱える悩みや事情があり、ラフトボールを通じてチームメイトとして絆を育んでいく姿が、これぞスポ根!で素晴らしいです。
鋼鉄の塊がフィールド上を疾走し、跳躍し、激突する! 迫力満点のラフトボールの世界を是非ご覧ください。
(「ロボット×スポーツ」4選/文=愛咲 優詩)
本作を一言で表すならば、ズバリ「ロボ×スポ根」。
しかし、それだけではとても伝わり切らないほどの魅力がこの作品には詰まっている。
右足付随の主人公が、ロボットという“足”を得て再びフィールドに立つというドラマ性。かわいいヒロイン。決して上辺だけではない、泥臭くも熱い等身大の友情劇。かわいいヒロイン。テックボールという独自競技のスポーツ性。クスりとさせられるキャラ同士の掛け合い。ライバルたちとの邂逅。エロかわいいヒロイン……etc.
とにかく、これは「ロボットがただスポーツをしている話」のではない。
ロボットだからこそできるという必然性で固められた地盤の上で、今時珍しいくらいに真っ向から「友情・勝利・努力」を描ききっている──由緒正しきスポ根の血統なのだ。
ルールを覚える必要は一切ナシ!まずは本編を読んで、主人公たちと一緒に青春という名のフィールドを駆け抜けましょう!
キミも一緒に、九重祭ちゃんを追いかけようぜ?
ロボットを選手と見立て、フットボールとラグビーを描け合わせた近未来スポーツ、それが『テックボール』。
ある日、片足不随になった宇佐美君に、そのテックボール選手としてのスカウトが迫られる。これが彼にとっての新たな人生のスタートであり、新たな戦いでもある。
スカウト、選手になる事へのワクワク感、そして迫り来る試合。スポーツの熱さをふんだんに盛り込んだストーリーに、読者の方々も宇佐美君のような体験に陥るはず。
そして祭りちゃんやクイゾウなどの個性的なキャラが、このストーリーをさらに楽しませてくれる。あっ、ちなみに自分は祭りちゃんファンになってしまいました(笑)。
そんな訳でスポーツとロボット、どちらも好きな方にはぜひともおススメの逸品でしょう。さぁ、手に取ってテックボールを見届けよう!!