2日目前半 ヨルムンガンドの真実

● 1日目 夜明けの進行


GM:

 それでは2日目エリアへ「進行」! 


 1D6 ロリア  (コロコロ…) ダイス 2 = 2

 2:穏やかな地形が続く。【日数】から【敏捷】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)


 1D6 マーシュ  (コロコロ…) ダイス 5 = 5

 5:川を泳ぐ。【日数】に1を足して【意志】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)「水泳」


 1D6 ワイズマン  (コロコロ…) ダイス 6 = 6

 6:広い川を船で渡る。【日数】に2を足して【魅力】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)「水泳」


 【日数】=1 です。


ロリア:

 あ、【レベル】4でぎりぎり【敏捷】1になってた! 【ST】減少なしです。


マーシュ:

 「また水泳ー!?」


 あ、でも1+1-【意志】2=0だった、よかった……!


ワイズマン:

 「遠くで何者か泳いでおる。こんなときにのんきなものだウップ」(船酔いしながら)


 1+2-【魅力】1で、【ST】11→9!


マーシュ:

 あなたも川移動ですよねチクショー。


GM:

 南で泳ぐマーシュ! ワイズマンは何の船に乗ってるんだ!


ロリア:

 泥船に違いない。


GM:

 カロン「ここは三途の川……ヒヒヒ」 とか。


GM:

 そしてマーシュさんは単独で進行したので【経験値】+4してくださーい。


マーシュ:

 【レベル】3だー。


GM:

 次、おのおの行き先を考えておいてください。


――――――――――――――――――――

【2日目】 地形:火山

 北:???

 中央:???

 南:謎の小屋

――――――――――――――――――――


GM:

 シース “私は……南に行こうと思います。あの小屋に情報を知る人がいるはずなんです”


ワイズマン:

 ズマンも南の小屋を目指します。


ロリア:

 とりあえず2人を守るためにワイズマンさんとシースさんに同行です。


GM:

 OK! ワイズマン、ロリア、シースは南の「謎の小屋」へ!


マーシュ:

 みんなで南の小屋かあ……自分は単独行動をしたい、けど「『闇』の罠」がコワイな……。


GM:

 喰らってもたかだか15ダメージですよ!


ロリア:

 たかだか(人によっては即死)。


ワイズマン:

 しかもドMで喜んじゃう。


マーシュ:

 「『闇』の罠」は確率的に1/2か……!


GM:

 今回マーシュさんが賭けに走っててアツいですね。


ワイズマン:

 意思決定はすべてを熱くさせますね。


マーシュ:

 んーまぁでも、狼を始末できるかもですよね、固まってたら。


 でもなー、アイテム獲得できる機会を増やしたい!! 回復アイテムが全然ないですからね……。


ロリア:

 ギャンブラー魂は身を滅ぼす……。


マーシュ:

 ええいままよ……!! 中央いきます! 南の小屋が見たことある、のはなんだった……ああああああ! 思い出した!!!! そして多分その推理があたっているなら、それこそ自分がいく意味は多分ない!


GM:

 OK! では中央へ!


マーシュ:

 こんにちは「『闇』の罠」(死んだ時のための焼き土下座の心の準備)。


GM:

 ちなみにこのキャンペーン中、ずっと2日目真ん中に「『闇』の罠」があった気がするんですよね。


ワイズマン:

 ゴゴゴゴ。


マーシュ:

 やめとけよという温情が後出しで! アアッ!!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 2日目中央エリア 昼



GM:

 ということで皆さんは荒野を抜け、2日目の火山へやってきました! 遠くにも山が広がっています。


 中央へ向かったマーシュが見たものは……!


ワイズマン:

 何もない平原が見えたらアウトオオオオ!


GM:

 マーシュが見たのは、その通り、なにもない一面の荒野……!


 そこは「『闇』の罠」でした!


マーシュ:

 アイルビーバック(親指を立てながら溶鉱炉にズズズ……と沈む心象風景)。


ワイズマン:

 今回はPC3人ともそれぞれ目立っていていいですね。


マーシュ:

 1人はなんの意図もない悪目立ちなわけですが!


――――――――――――――――――――

<『闇』の罠>


 何もない平地……だがそこは『闇』の罠だった。地面から突然、巨大な【ヨルムンガンドの触手】が現れた!

判定:【生命】11   【ジャッジ】:『闇』に立ち向かう理由(判定者以外でもよい)

――――――――――――――――――――


GM:

 ズガガアァン!! マーシュの目の前に直径2mの巨大触手が現れます!


 その触手は2日目中央エリアを通ろうとする勇者候補を、絶望の淵に叩き込まんと待ち構えていました!


ワイズマン:

 『!? マーシュに何が起きたんだ』


マーシュ:

 まず、【騎士のコート】を装備から外します。300シルバですからね。こう、ね。


ロリア:

 『えっ、防具を自ら脱ぐなんて!?』


ワイズマン:

 『ロリア嬢よ、これがシースを彼に近づけたくない理由なのだよ』


ワイズマン:

 『彼は……かつてローズマリーであった彼は……脱げば脱ぐほど強くなる!』


ロリア:

 『………………?』


マーシュ:

 「さて……まんまと出たな闇の触手よ! 聖剣のサビにしてくれる! 試し切りといこうじゃないか……!」


ロリア:

 ロリアは理解が追いつかない顔をしている。


GM:

 使うと死ぬまで全裸になる魔法もホイホイ使えるから転生ものはいいなあー。


 さて、ジャッジは「『闇』に立ち向かう理由」です!


 シース “ここで気合を入れましょう、マーシュさん!”


 イーリスがいなくなったのでワイズマンがそわそわするシース応援ロールが頻繁に発生!


ワイズマン:

 『ええい、とにかく死ぬのではないぞマーシュ! それから脱ぐなよ!』


マーシュ:

 「このまま闇に飲まれて、魂が擦り切れて終わるなんてまっぴらだ! みんな、幸せな生活に戻る権利があるはずだ! そのために……オレは強くなる!」


GM:

 ジャッジOK! ではマーシュは【生命】で11→10を判定してください!


マーシュ:

 いきます!


 2D6+3>=10 【生命】判定! 

  (コロコロ…) ダイス (6+5) + 3 = 14  +4成功!


GM:

 ひゅー! 成功です!


マーシュ:

 あの これ 私死にません? リアルラック使い果たしてません????


ワイズマン:

 大丈夫です。いずれは死にますから安心してください。


ロリア:

 さりげにワイズマンの中の人がひどい。


マーシュ:

 「世界の果て」でどのみち死にますからね!


GM:

 ではマーシュはその気迫でヨルムンガンドの触手を圧倒します!


――――――――――――――――――――

成功:【経験値】5獲得。【ヨルムンガンドの触手】1体との戦闘が発生する。

――――――――――――――――――――


マーシュ:

 【経験値】9に、【レベル】は4になりました! 最大【LIFE】も18→20に!


――――――――――――――――――――

モンスター【ヨルムンガンドの触手】

 【LIFE】30 装甲7 【防御値】10 【反撃ダメージ】15

 【経験値】7 【ドロップ】 ドロップアイテム表×1

――――――――――――――――――――


ロリア:

 経験値とドロップが割に合わない気が!


GM:

 戦うなら【防御値】10! 逃げる場合もランダムなパラメータで10です!


マーシュ:

 10かぁ……出目によるところが大きいな……!


ワイズマン:

 防御値10点くらいは軽く突破してください!


GM:

 シース “今のレーヴァテインの攻撃の期待値は……23.5点? 【強打】も足せばあるいは……!”


 【ゼヌーラ】して【強打】して攻撃判定に成功すれば倒せるかもしれないくらいですね。っていうかそう設定したんですけど。


マーシュ:

 よし、今回はギャンブルだ。もうとことんギャンブルだ!!


ワイズマン:

 そうだ! ギャンブルは勝つまでやれば勝てるんだ! 


ロリア:

 破産する人の理論だそれ!


マーシュ:

 「いつかは“本体”を倒さなきゃいけない、それなのに……その触手一本に負けててたまるか!」ごめんね脱ぐなっていわれたけど脱ぐね!!!


 「……原始の神よ、今こそあるがままの大自然の力をこの手に! 【ゼヌーラ】!!」


GM:

 【ゼヌーラ】使用OK! マーシュの体に稲妻が落ちたかと思うと、その身は全裸になっていました!


ワイズマン:

 『……おお』


ロリア:

 『【ゼヌーラ】、ですって……それは確か伝説の。ですがあのスキルは確か――ああ、なるほど、だからワイズマンさんは』


ワイズマン:

 『うむ、まったくけしからん……しかし脱いだときのヤツの凄さは……』


 (前回の戦闘を思い起こしながら)


 『……う、うーむ。凄かった? ような? 気がしなくも? どうだったろうか』


GM:

 評価が疑問系だ! それでもマーシュさんは攻撃判定! 【防御値】10です!


 【聖剣レーヴァテイン】は攻撃判定に+1補正付くので結構当たるはず!


マーシュ:

 2D6+4+1>=10 攻撃判定(筋力)! 

  (コロコロ…) ダイス (1+6) + 5 = 12  +2成功!


 よ、よし!!(ここが正念場だった)


GM:

 ひゅうう成功! 出目7が出ただけでひやっとする!


マーシュ:

 【強打】を使います! 【ST】8→6へ。



 5D6+4+4 【壁壊の聖剣レーヴァテイン】で攻撃! 

  (コロコロ…) ダイス (5+1+3+4+4) + 8 = 25  ダメージ!


 3D6 次、【強打】!  (コロコロ…) ダイス (4+3+4) = 11  ダメージ!


GM:

 【ヨルムンガンドの触手】に25+11で【聖剣レーヴァテイン】の効果で装甲無視の火炎36ダメージ! 脱がなくても倒せたけど【LIFE】30を削りきって完全勝利です!


マーシュ:

 脱がないとダメだったんですよ! この出目は! きっと!


GM:

 【ヨルムンガンドの触手】は真っ二つに切断されてズドォォンと倒れました! 【経験値】7を足してください。


マーシュ:

 【経験値】9→16、【レベル】6に!


ロリア:

 おおおおおお。火山で全裸になる男は格が違った。


ワイズマン:

 『(ほっ)脱いだあやつは、すごいのだ』


ロリア:

 『確かに凄いですね……ですが』


 『あれ、一生脱いだままなんですよね……?』


ワイズマン:

 『どうやら、一度倒れ世界の最初に戻れば【ゼヌーラ】の魔法は解除されるようだ。通常よりリスクは低いといえるだろう』


ロリア:

 『それでも出来るだけ近づきたくはないですね、女性としては……』


マーシュ:

 「オレだって元女性だから脱ぎたくねえよ! 使命がなければ脱いでないよ! 変態みたいに言わないで!!」


ワイズマン:

 『過保護だと言われても構わんが、シースを遠ざけたい気持ちもどうかわかってくれるなロリア嬢』


ロリア:

 『ええ、よくわかりました』


マーシュ:

 「ロリアまで」


 「(でも……脱ぐのと、罵声にだんだん快感を覚えてきた、とか言えない……)」


ワイズマン:

 ドMだ。


GM:

 いちおう言っておくとワイズマンもドMなんですよ!?


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 では触手のアイテムドロップを出しまーす。


 1D6 ランダムドロップ  (コロコロ…) ダイス 2 = 2

 2D6 武器D66  (コロコロ…) ダイス (1+2) → 12!


――――――――――――――――――――

武器12 【さびた長剣】

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 ああ、ストーリーを感じる一振りです。


ロリア:

 ぶわ……。


マーシュ:

 「いつか挑んだ、誰かの武器だったんだろう……」


ロリア:

 元はちゃんとした名剣だったのかもしれない。


マーシュ:

 「持って行ってやるか……」


GM:

 特に必要もないので置いていく感じ……え、持って行く!? 重さ1、20シルバです!


マーシュ:

 捨てよう。


GM:

 戦士の遺品はそのまま捨て置かれました……。


マーシュ:

 ここに墓をたてよう。そして、こう、いいかんじに剣をさして墓標にしよう。


ワイズマン:

 おお、かっこいい!


*  *  *  *  *  *  *  *  *

● 2日目南エリア 昼


GM:

 火山を歩き、南を進むワイズマン、ロリア、シース、ゴーストドッグの4人……そこにあったのは、ワイズマンにとって懐かしさを感じる小屋でした。


 シース “この小屋……見たことがあります……!”


ワイズマン:

 「むう、この小屋は……」


GM:

 では南イベント、クエストオープン!


――――――――――――――――――――

クエスト【世界の真実】 


・公開条件:シースからの【好意】1以上にし、2日目南エリアに到達する  【経験値】5


・イベント

 2日目の夜明け頃にたどりついたのは、ある者が住む家だった。監獄世界を見続けてきたその人物から、世界の真実とヨルムンガンドを倒す手段が明かされる……。


 本セッションではシースがGMキャラとして移動する。シースは同じエリアにいる場合、毎回「交流」してくる。2日夜行動が終わるまでにシースからの【好意】を1以上にすること。会話テーマは強制的に「家族について」となる。


・クリア条件: イベントを終了する

・報酬: クエスト【オベリスク】が即座に開始される。

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 デーン。【レベル】4になりました! 今回は【治癒】や【守護】を覚えられるところまで成長しない気がする!


GM:

 シース “(こんこん)失礼します……”


 シースは物おじせず小屋をノックします。


ロリア:

 「ここは……?」


ワイズマン:

 「ここはおそらく……」


GM:

 中から出てきたのは……ワイズマンも知ってる顔でした。


 出てきたのは……理術士ハキムです!


 イラスト http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/NPC_Main_Hakim.jpg


マーシュ:

 (やっぱりそうだったか……!)


ワイズマン:

 「師よ。再び会うことができて本当に何よりです」


GM:

 ハキム「な……! 幸運と絶望が一緒に来たとは……わしも焼きが回ったようじゃな……」


ワイズマン:

 「絶望?」と眉をひそめてみせます。


GM:

 ハキム「もう手遅れになったので、気にせんでくれ」


マーシュ:

 ておくれ。気になります。


GM:

 ハキム「それにしても久しぶりだのう、ワイズマン。とりあえず、中に入りなさい」


 と小屋に迎え入れられます。一息つくと、ハキムの長い話が始まります。


 ハキム「わしはもう43回この世界を繰り返しておる。その中で、色んな事が分かってきた。当たり障りのないことから話そう」


ロリア:

 「43回!?」


ワイズマン:

 「伺いましょう」


GM:

 ハキム「まず……この世界は『監獄世界』と呼ばれておるが……わしの推測では、ここは現世で『冥府』などと呼ばれる場所じゃ」


 話によると『冥府』とは、死んだ魂が安らぎ、あるいは罰を受け、次の世界へ生まれ変わるための休憩所のような場所で、普通の人々はここで前世の記憶がなくなるまで過ごしてから生まれ変わるのだそうです。


ワイズマン:

 「なるほど。まさに冥府のような世界だとは思っていましたが、こここそ冥府そのものであるという仮説ですね」


マーシュ:

 『え、じゃあオレたちは、何かの罰でも受けてるのか……?』


 『(いや、それでもおかしい。だって、”闇”は……魔王を倒せば晴れるはず、だった。オレが現実世界で死んだ時は……魔王を倒したのに、闇は襲ってきたぞ……!?)』


GM:

 ハキム「罰というより、今は何者かによって『冥府』が都合のよいように使われておるだけのようじゃな。それに罰なんぞというが、たかが時代ごとの人間が定義したもの。真の罰なんぞこの世界に存在せぬよ」


ロリア:

 「つまり、本来魂が安らぐ場所を何者かが荒らしまわっている、ということですか。やはり最初に闇に飲まれた段階で私は死んでいたの、ですね」


GM:

 ハキム「うむ、その認識でおおむね正しいじゃろう」


 ハキム「さて……ここから先の話をすれば、次周からわしは真っ先に【終末の狼】に殺されるだろう。それでも聞いてもらわねばならん」


マーシュ:

 『それはあちらさんにとって、そんなに都合の悪い情報……つまりオレたちには有益な情報ってわけか』


ワイズマン:

 「いや、それ以前にハキム師ともあろうものが簡単に殺されるなどと弱気なことをおっしゃらないでください」


GM:

 ハキム「ワシでもさすがに【終末の狼】は1人じゃ倒せんわーい!」


ワイズマン:

 「たとえこの世界で最後までお供したとしても、次の世界では違う時間、違う場所からはじまる……秘密に触れ過ぎたため命を奪われるという仮定が真であれば、師を救うことはできない……か」


GM:

 ハキム「うむ、秘密を知らせたことが相手に知られれば、わしが周回の始まりに瞬殺されるであろうな。それこそ魂が砕けるまで……」


 ハキム「では伝えよう、ヨルムンガンドと呼ばれておるあの『闇』だが……実は倒す手段がある!」


 ハキム「協力者を集め、『オベリスク』と呼ばれるものを作るのだ!」


ワイズマン:

 「オベリスク? それはいったいどのような」


GM:

 ハキム「『世界の果て』に巧妙に隠されておる『絶対に傷つけられない神殿』の内部に、そのオベリスクの建築方法が記されておるという。場所を伝えよう」


 そう言ってハキムは地図に場所を書き加えてくれます。


マーシュ:

 けんちく。


GM:

 ハキム「……ふむ、ここまで言ってもまだ何も起きないか。それならもう一点、君たちに恨まれるのを覚悟で、これを伝えよう」


マーシュ:

 「ゴクリ……」


GM:

 ハキム「驚くべきことにヨルムンガンドは、我々が住んでいた世界にも『眼』として魂の一部を潜ませておる」


 ハキム「つまり『眼』として送り込まれている者が我々の世界を監視し、『世界を救う素質がある者』に目星を付け、そしてヨルムンガンド本体がその素質ある者たちの魂を『監獄世界』に引きずりこんでおるのだ」


 ハキム「わしが調べた限り、各世界に『ヨルムンガンドの眼』として送り込まれているのは、ほぼ全てが『戦う力のない半獣人』という姿を取っておる。戦える者であれば結果に干渉してしまうからな」


 ハキム「……わしの言っておる意味が分かるかね?」


ロリア:

 「それは……」


 顔自体が向くことはありませんでしたが、視線だけはシースの方を向いてしまいます。


GM:

 シースがそれを聞いて震えています。


ワイズマン:

 「師よ、まさか、再び私を試しているのですか」


GM:

 ハキム「いいや、これは君たちを救う一手だ。見ていなさい」


 ハキム「さあ……もう、分かったかね、シース。君が自覚していなかったとしても、君はおそらく……」


 シース “そんな……私が……ヨルムンガンドの、『眼』……!?”


ワイズマン:

 「フ、フン。無駄なことです。シースは何があっても守りぬいてみせると私は誓っ……」


GM:

 シース “うそです……私はみなさんの味方……み……かた……あ、ああああ!!”


 シースが頭を抱え、ひざを付きます。


 そう言うシースの全身からは急に硬い毛があふれ出し、骨格を変えながら、『闇』の霧を吸ってみるみるまに巨大化していきます!!


ロリア:

 「待ってくださ……っ!?」


GM:

 そしてほんの十秒の後、そこに立っていたのはシースではなく、灰色の毛をした【最強の終末の狼】だったのです……!


ワイズマン:

 「あ……ああ……」


マーシュ:

 『なっ……そんな……こんなことになるなんて……』


GM:

 ハキム「いずれ、シースは君たちにとって『最悪のタイミング』でこうさせられたはずだ! 今こうするのが、君たちという希望を潰えさせない唯一の手なのだ!!」


 ハキム「君たちに辛い思いをさせた代償はワシの命で払う! おぬしらは先へ行け!!」


ロリア:

 「シース……さ、ん?」


 しかも最強の!


GM:

 はい、【最強の終末の狼シース】が出現しました! ハキムは残ろうとします!


 理術士ハキムを犠牲にすることで逃走判定とこの日のワンワン追撃が消滅しますが、オベリスクを建造するための【魂の絆】メンバーが1人減ってしまいます。


ワイズマン:

 【レベル】3到達時にこっそり修得していた【生命探知】の理術を使ってシースがどこかにいないか探ろうとしてもよいですか?


GM:

 いいですよ! 演出上ですから【ST】は使わなくて結構です。


ワイズマン:

 「シース! 返事をしてくれ! 【生命探知】!」


GM:

 では【生命探知】を使ったところ、間違いなくこの【終末の狼】そのものがシースであることが分かります。


 ワイズマンの正気度が減る事実が明らかにされてしまった!


ワイズマン:

 「師よ……! シースよ……! ああ……ちくしょう!!」


マーシュ:

 『やめろよ……こんなの……あんまりじゃないか……』


 あ、シースを通した通信って今はもうできないから、コメントできない感じです?


GM:

 いいえ、皆さんたぶんシースに色々教わってるので、念話くらいできていいと思います!


マーシュ:

 よかった! オレが、オレたちがスマホだ!


GM:

 さて、皆さんは理術士ハキムに対して以下の選択を行うことができます。


――――――――――――――――――――

◆現状の選択肢


・ハキムを置いていく

→ ハキムがシースを食い止めてくれて、今日の逃走判定と追撃表がなくなります。


・ハキムを連れて行く

→ 「世界の果て」まで連れていければ【魂の絆:理術士ハキム】を獲得。

   しかし2日目南エリアにいるPCに逃走判定と追撃表処理が発生します。

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 ハキムの重さは0でスロットは1枠ですか? パンクする! 


GM:

 重さ0でスロット1枠ですね!


 ゴーストドッグ「もう私のことはいいから! あのじいさんを助けてあげなさいよ!」


マーシュ:

 そういえば、ゴーストドッグ、いたね……。


ワイズマン:

 「シース! こたえてくれ! 父さんだ! 父さんだよ!!!」


GM:

 ハキム「無駄じゃ! 逃げろ、ワイズマン!」


 シース「ガルルル……!」


マーシュ:

 『ワイズマン……クソッ、どうしたらいいんだよ……!』


 『シースも、ハキムのじいちゃんをも救える手段はないのか!?』


ワイズマン:

 さあどうしますか、ロリアさん。ズマンとしてはどちらに転んでもおいし……ゴホン、辛い決断を強いられるので自分で意思決定する気はありません(そして錯乱しています)。


ロリア:

 「……ひとつだけ、方法はあります」


マーシュ:

 『ロリア……? なんか、あるのか!? 手段が!』


ロリア:

 「ですがここはひとまず引きましょう。何をするにしても場所が悪すぎます」


 まだ屋内ですよね?


GM:

 はい、屋内です。


ワイズマン:

 変身時にバリバリドカーンってなって小屋が吹っ飛んでませんかね。


GM:

 吹っ飛びかけてますが、ハキム氏は崩れかけた家の地形をうまくいかして防戦しています!


ワイズマン:

 そしてズマンはネコの人を背負ったままふらふらシースに近づいている気がしますが大丈夫だろうか。まあいいか。


 「シース……! シース……!!」


マーシュ:

 『ワイズマン、しっかり……しっかりしろ!!』


ワイズマン:

 「きみには母さんの面影があった……もっと大きくなれば母さんよりずっと美人になっただろう……」


マーシュ:

 『なんだよこれ……なんだよこれ……これが、ヨルムンガンドのやり口かよ……クソッ……!!』


ロリア:

 くっ、さらば一番安い武器! 【軍用剛弓】(価値1500シルバ)を捨てて、とりあえずハキムを連れて逃走します!


GM:

 OK! ハキムは引っ張られます!


 ハキム「おおっ!? いやワシがここに残る……ええい仕方ない! ワイズマンも来るんじゃ!」


 とハキムはさらにワイズマンを引っ張ります、ズルズル。


ワイズマン:

 「シースウウウウウ!!!!」


 (背負ってる猫の人が絵面として邪魔すぎてどうしようもない)


GM:

 ゴーストドッグ(猫)「置いていけばいいじゃないかー!」


ワイズマン:

 ここで置いていったら余計にダメな絵面になっちゃいますよ猫の人!


GM:

 傷付いた人の救出は色々重いですよ!


ロリア:

 「ワイズマンさん。まだ、まだ大丈夫です。手はありますから」


 ロリアが決意のこもった目でワイズマンの方へ向きます。


ワイズマン:

 「くう……わかった……ロリア嬢、どうか、どうか……」


GM:

 いい流れですね! では、アイテムとしてのハキムの性能を伝えまーす。


――――――――――――――――――――

アイテム【理術士ハキム】 重さ0 売却不能

 いつでも使用でき、使用すると消費される。使用すると、理術士ハキムが最後の力を振り絞り、フォースリストの中から【ST】消費なしで好きなフォースを1回だけ使うことができる。代償としてハキムは死亡する。次元倉庫には入れられない。生かしたまま世界の果てまで持って行くと【魂の絆:理術士ハキム】に変化する。

――――――――――――――――――――


GM:

 これ性能的にワイズマンが持ってないと活用しきれないのでご注意ください。


ワイズマン:

 おっと、【知力】は使用者の値を参照するんですね。すでにアイテムいっぱいなので何とかせねば。


ロリア:

こっちは一杯持ってるのに重量0だ!


マーシュ:

 重量ゼロ(主に耳長剣)がかさんでますからねHAHA。


ロリア:

 ワイズマンの【耳長の細い剣】をこっちが預かって、【理術士ハキム】を持ってもらいますか。


 どんだけ耳長剣持っていればいいんだよ!!


GM:

 ロリアさんの【耳長の細い剣】、これで3本目! 弁慶か!


マーシュ:

 だめだ耳長剣のことで笑ってしまう。ひっどい状態だこれ!


*  *  *  *  *  *  *  *  *

● 2日目 夕暮れ



GM:

 ということで、2日目昼行動終了につき【最強の終末の狼シース】との戦闘開始です! 全員で「戦闘」するか「逃走」するか選んでください!


 逃走の目標値はなんと「12」です! 温情ジャッジで「シースの記憶を呼び覚まそうとする」で逃走判定に+1できます。


――――――――――――――――――――

モンスター【最強の終末の狼】(戦闘ルールは魔王戦と同じ)

 【LIFE】212 【防御値】12 【反撃ダメージ】11+火炎2

 【経験値】15 【ドロップ】なし


・【LIFE】を半分削れば【伝説P】+15、全部削り切れれば+30。【LIFE】は出会うたびに回復する。

・【半獣人】特徴があれば特別に逃走失敗時のダメージなし

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 わあつよい。


 ではジャッジしましょう。ってジャッジに成功するとどうなるんでしたっけ。


GM:

 逃走判定に+1です! 戦う場合でもロリアが【フォートレス】(味方への攻撃を自分が受けるオリジナルスキル)を使えばダークワイズマンよりは弱いです!


マーシュ:

 これ とてもじゃないけど戦えないですよねワイズマン……。


ロリア:

 「ここはひとまず逃走を!」


マーシュ:

 『今は逃げろ! ……難しいこと考えるのはあとにしろ!』


ワイズマン:

 「シースよ、どうか父さんと呼んでくれえええ……!」


GM:

 シース「ガルル……ル?」


 ジャッジOK! ワイズマンの言葉を聞いて戸惑ったように少しだけ動きが止まります!


 あ、そういえばタクーシどこいったんだ!


ワイズマン:

 リプレイで捏造しましょう!


ロリア:

 タクーシはずっと影に徹してます。


ロリア:

 NPC増やしすぎるから割を食ってる!


 いま何人同行しているんだ……。


GM:

 タクーシとハキムとゴーストドッグ!


ワイズマン:

 神々しいタクーシを終末の狼に与えたら闇と光が中和されたりしないだろうか。


GM:

 とにかく逃走の目標値は11です! 逃走表ふりまーす。


 1D6 逃走表  (コロコロ…) ダイス 6 = 6

 6:もう人徳しか頼れない。【魅力】を使用する。


 タクーシ「ぬおおお存在感を忘れられたわたくしめにお任せくださあいいい!!」


ワイズマン:

 たよれるNPC! これ、シースへの【魅力】は消滅してるんですよね。


GM:

 はい、シースの【好意】補正は無効です。では【魅力】で目標値11を振ってくださーい。


ワイズマン:

 これズマンが振っちゃっていいのかな。取り乱してるところを助けてもらうような形ですかね。よし。


 2D6+2+1>=11 【魅力】判定! 

  (コロコロ…) ダイス (1+5) + 3 = 9  -2失敗!


マーシュ:

 はい。


GM:

 失敗! でも片方5で片方1は【覚醒】するのにいい目ですよ!


ワイズマン:

 ロリアさんのおかげで逃走失敗時のダメージないんですよね?


GM:

 えー、ロリアさんだけはダメージないです。


ロリア:

 私だけです。


GM:

 ワイズマンはくしゃくしゃにされます。


ワイズマン:

 ふんふん、【反撃ダメージ】は11+火炎2ね。死ぬわこれ。


 【覚醒】使用します!


 1D6  (コロコロ…) ダイス 5 = 5  成功!


マーシュ:

 セェェェフ!


ワイズマン:

 よかった、一緒にいるのがロリアさんで助かった。


GM:

 タクーシ「うおおおタクーシフラッシュ! さあお逃げください!(ペカー)」


 一瞬シースに噛まれそうになったワイズマンでしたが、タクーシの閃光を受けたり、ワイズマンの瞳を見て戸惑ったシースが一瞬動きを止めます!


 シース “ウウ……逃げて……!”


 ということで逃走成功です! 【経験値】ゲット! えーとシースの【経験値】15の半分で切り上げで……8! ロリアとワイズマンは【経験値】+8してくださーい。


ワイズマン:

 ではそのシースの声を受けて正気度がちょっと回復したことにさせてください。


 「くっ……いまは退かせてもらうぞシース! だが、次会ったときこそは……!」


 【経験値】+8で16! 【レベル】6へ! 


ロリア:

 【経験値】8→16、【レベル】6! 【グレートウォール】を修得しました。


 「シースさん、私が必ず……!」


GM:

 では、2人は何とかシースから逃げることに成功します……。

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