エンディング

勇者の帰還

 ヨルムンガンドを倒して監獄世界を脱出し、それぞれ元の世界へと戻ったロリア、クスクル、マーシュ、ワイズマン。 彼らは帰還した元の世界でもう一度、新たな人生をやり直すことになります。果たして彼らは、元の世界で失ったものを取り戻すことができるでしょうか……?


*  *  *  *  *  *  *  *  *


◆ はじめに ◆


GM:

 さて、前回から休みなしで続行です!

 エンディングへ移る前に、がんばった皆さまがたにプレゼントです!

 まず【ヨルムンガンド】撃破による【経験値】20点を加算してくださーい。


マーシュ:

 え、【経験値】……?


GM:

 現在のキャラクターシートはまだ使います!


マーシュ:

 な、なんだってー!?


ロリア:

 エキシビションバトル!


ワイズマン:

 バトルロイヤルだ!


マーシュ:

 【経験値】42→62、【レベル】10へ!


クスクル:

 わーい、【経験値】42→62、【レベル】10になったー。


ロリア:

 【経験値】36→56、【レベル】10に。


GM:

 そしてさらに好きな聖武具を1つ選んで追加で獲得できます! 何がいいか宣言してくださーい。聖武具じゃなくてもいいですよ。


 ロリアとクスクル、マーシュあたりは聖なる装備をもらっておいてくださると面白いと思います。3人はまだ演出上の戦いが続きます。


クスクル:

 最後に貰った弓は持って帰るよー。【聖弓ル・アルシャ】ゲットだぜー。


マーシュ:

 もちろん、【(壁壊の)聖剣レーヴァテイン】を持っていきます。


ワイズマン:

 ではズマンはダークワイズマンの杖を……え? 聖武具オンリー?


GM:

 【頑丈なワイズマンの杖】も持って帰れます!


ワイズマン:

 やった! 次元倉庫にしまっておけばいいんですかね。


GM:

 次に目覚めるときに自動的に持っています!


ワイズマン:

 了解です。


 いやなお土産だな。やっぱり捨てようかな。


マーシュ:

 >>捨てようかな<<


GM:

 ダークワイズマン(杖)「おおおおおおーい!」


 ロリアさんも新たな聖武器を一本持って帰っていいですよ。


ロリア:

 じゃあ【聖槍ヴァルキウス】を持ってかえろう。


GM:

 OK!


クスクル:

 あとペットの【犬(アライグマ)】も持って帰ろう。他人とは思えないから。


GM:

 レイン「あれー師匠かわいくなっちゃったねー!?(アライグマを見て)」


クスクル:

 「いや、師匠はコッチ、コッチ!」 アライグマの背中で。


マーシュ:

 あの、できればでいいんですけど フレーバーなんですけど。


 最初に持ってた耳長剣(いまの【鋭い耳長の細い剣】)を、こちらで持っておけると、色々助かります。


ロリア:

 今こっちが持ってる奴だ! こっちの次元倉庫で眠ってますね。


GM:

 はい、それもOKです。最後にNPCたちが次元倉庫の荷物を持ってきてくれたときに回収できたんでしょう。


マーシュ:

 やったー! 持ってっちゃいますね!


ロリア:

 はーいどうぞー。


GM:

 それでは、エンディングの始まりです! 全員【レベル】10スタート!


*  *  *  *  *  *  *  *  *

● マーシュの帰還



GM:

 まずはマーシュさんから!


 マーシュは監獄世界を脱し、魂の世界を越えて元の世界に帰還します……。


 次にマーシュが目を開けると、そこには忘れもしない、故郷の耳長の里が広がっていました。


 しかしそこでは片目のつぶれたドラゴンが辺りを焼き尽くし、人々を襲っています! まさかあの美しかった故郷が炎と血にまみれているなんて……!


マーシュ:

 「ん……? ここは……あの場所、あの時……同じ風景……?!」


 「今度は……幻覚じゃない!? これは現実なのか!?」


GM:

 現状の記憶ですが、あなたは修行のために旅に出て、勇者として帰ってきたばかりでした。途中で人間のコリーナと仲良くなったりと色々なことがありましたがそんなのろけ話は置いといて、ここは緑が美しい懐かしの故郷だったはずです。


 あなたが見ていると、知り合いだった耳長の少女があなたに駆け寄ってきます!


ワイズマン:

 マーシュは全裸ですか? 半裸ですか?


GM:

 えっ、全裸じゃないですよね?


マーシュ:

 着 て ま す。


GM:

 では少女は普通にマーシュに話しかけてきます!


 耳長少女「お願いですわ、旅の剣士様、父と母を助けてください! 2人ともあの竜を止めるために行ってしまって……えっ、もしかしてマーシュさん!?」


マーシュ:

 「……久しぶりだね、マリー」


GM:

 そう、少女をよく見ると……なんとそれは若い頃の(まだ性格的に普通だった)ローズマリーではありませんか!


マーシュ:

 性格的には。


クスクル:

 よかった、綺麗きれいな頃のマリーさんが、ちゃんと「いた」!!


GM:

 そりゃいますよ! マリーの性格があんなことになったのは竜に負けたコンプレックスからだそうですから。


 マリー「お願いですわ、マーシュさん! 父と母を助けてください! あの竜が来て、里をこんなことに……!」


マーシュ:

 「……あぁ、任せろ!」


 「オレは“この時”のために……人生のすべてを捧げて強くなったんだから!」


GM:

 マリー的には無茶な願いのつもりだったのに、それに応えてくれたのでマーシュに驚いています!


 マリー「えっ!? あっ……!」


 ではドラゴンと戦いますか? 戦いますよね?


マーシュ:

 はい、【聖剣レーヴァテイン】を構えて、ドラゴンに立ち向かいます。


GM:

 マーシュが【壁壊の聖剣レーヴァテイン】を抜くと、天を焦がすほどのかがやきを放ちます!


マーシュ:

 【LIFE】は回復しているのだろうか……ッ!


GM:

 ご安心ください! 【LIFE】と【ST】は全快、【覚醒】も2回分あるものとします! 【レベル】は10!


 【最強のドラゴン】との戦闘です! 


――――――――――――――――――――

モンスター【最強のドラゴン】

 【LIFE】47 【防御値】13 【反撃ダメージ】3+火炎12

 【経験値】14 【ドロップ】ランダム宝石表(4/6)

――――――――――――――――――――


マーシュ:

 「……よう、久しぶりだな。といっても、分からないか」


GM:

 最強のドラゴン「グオオオオオ!!」


 最強のドラゴンはマーシュの威圧感に気付き、襲いかかってきます! マーシュもといマリーの魂にとって7回の人生を賭けた戦いです!


マーシュ:

 「ふっ……夢みてたぜ、お前を“この時”に倒せること」


 聖剣レーヴァテインを構えます!


GM:

 では攻撃判定! 【防御値】は13!


クスクル:

 (やめて、マーシュにサイコロを振らせないで!)


ワイズマン:

 (ハラハラドキドキ)


マーシュ:

 まず攻撃判定!


 2D6+5+1>=13 攻撃判定(筋力)! 

  (コロコロ…) ダイス (2+5) + 6 = 13  +0成功!


マーシュ:

 +0成功ウウウウウウウ!!!!!


クスクル:

 怖い怖い怖い。


ワイズマン:

 肝が冷える!


マーシュ:

 やった……やったよオヤジ……。


GM:

 ということで攻撃は成功です! いちおうダメージも出してください、たぶん倒せないけど!


マーシュ:

 【強打】します!


 5D6+10 【壁壊の聖剣レーヴァテイン】で攻撃! 

  (コロコロ…) ダイス (6+3+3+4+6) + 10 = 32 ダメージ!


 3D6 【強打】  (コロコロ…) ダイス (5+1+5) = 11 ダメージ!


GM:

 あ、そういえば【ゼヌーラ】補正がないのか!


 【最強のドラゴン】に与えたのは合計で43ダメージ! 惜しい、あと4点だったのに!


クスクル:

 「く、このままでは倒せない、ゼヌーラ!」という酷い未来はなかっ……いや、あるかもしれない。


ワイズマン:

 ひどい。


マーシュ:

 【強打】の1を振りなおしてみます……!


GM:

 実は【覚醒】で振り直せるのは「判定」だけで、「ダメージ」は振り直せないんですよね。


マーシュ:

 だめかー! くそー!!!


GM:

 しかし【ゼヌーラ】を使えば……【レベル】の10点だけダメージ増やせるので倒せますよ!?


クスクル:

 この世界での再会時に「やぁ、マーシュ、結局脱いだのか」という酷い会話が生まれてしまう……。


マーシュ:

 さすがに今生のゼヌーラは重すぎる!!


ワイズマン:

 反撃を受けつつ倒す、という感じでもカッコはつきますよ、ええ。


GM:

 もちろんです。では、マーシュは【最強のドラゴン】から激しい反撃を受けてしまいます!


 【反撃ダメージ】3+火炎12、と【ST】-2を受けてください!


 って全然平気だ!? 【LIFE】がなんと24もある!


マーシュ:

 あ、いま【騎士のコート】着てるのか。装甲は計3で【LIFE】24→11へ、【ST】はさっきの【強打】2と、倒しきれなかった【ST】-2を含め10→6へ!


GM:

 OK! マーシュはその後も【最強のドラゴン】との戦いを続けます!


 マーシュはボロボロになりながら死闘を続け……そしてとうとう、【最強のドラゴン】を仕留めることに成功しました!


 力尽きた【最強のドラゴン】はその巨体を地面に叩きつけ、ちょっとした地響きが起きます。ドォォン……。


クスクル:

 (遠くにいるクスクル「お? 地震速報?」)


マーシュ:

 「ハァ……ハァ……へへっ、ザマミロ」と笑みを浮かべて、座り込みます。


GM:

 ドラゴンはもう動きませんでした。


 マーシュは体中やけどだらけですが、間違いなく耳長の民を守りきったのです!


ワイズマン:

 ついにやりきったのね……マーシュさん……。


GM:

 いやー、今回マーシュさんの出目がマジ主人公でしたね!


マーシュ:

 ありがとう……ありがとう……!


GM:

 では安全を悟った耳長の人々が続々と現れ、マーシュは彼らから賞賛されます!


 「ありがとう! マーシュ、おまえがこんなに強くなって帰ってくるなんてな……!」


 「キャーマーシュ様ー!」


マーシュ:

 「い、いやあ……」と若干照れます。


クスクル:

 マッチョな中年耳長「キャーマーシュ様ー!」


ロリア:

 よかった、現世でゼヌーラした勇者はいなかったんだ……。


GM:

 ローズマリーとその父もやってきますね。お父さんって族長っぽい人でしたっけ。


マーシュ:

 そんなかんじだったはずです!(ふわっ)


GM:

 マリー父「ありがとう、耳長の同胞マーシュよ。君が戻って来てくれなければ、我々は今頃どうなっていたことか……ん? その剣……!?」


 父親はマーシュがぶらさげている耳長の細い剣を見て一瞬驚きますが、何かを理解したような顔になります。


マーシュ:

 「……」 黙って、マリーの父を見つめます。


GM:

 マーシュにとっては懐かしい顔のはずです。


マーシュ:

 「……あぁ、“ただいま”」と、ほほ笑みます。


GM:

 マリー父「ああ……おかえり」


 と、しみじみしてるとマリーが横から入って来ます!


 マリー「お願いですわ、マーシュさん。わたくしも鍛えてください! わたくし、もっと強くなりたいのですわ! みんなを守れるくらいに!」


マーシュ:

 「オレほど強くなるのはなかなか難しいぞー? それこそ、人生を7回ぶんくらい繰り返さないとな!」と、笑いながらマリーを抱き上げます。


GM:

 「きゃっ! も、もちろんその意気でがんばりますわ!」  


マーシュ:

 「厳しいこともツライこともいっぱいある、それでも付いてくるなら止めないさ!」


GM:

 マリー「もちろんですわ! 絶対に離れませんから!!」


 これ恋人コリーナとまずい関係になる流れだ。


マーシュ:

 幼女だから!! 相手幼女だから!!!


GM:

 あれっ今のマリーって幼女だったんですか! 12歳くらいかと。


マーシュ:

 12歳……は幼女じゃないなうん!! GMにお任せします!


 「……そうだな、旅立ちするなら、お父さんから“剣”をもらってきなさい。うちの伝統だから」


GM:

 マリー「はい! ということでお父様、いいですわよね!」


 父親はしょうがないなあ、という顔をして剣を渡します。軽い剣はマリーにも持てるものでしたが、まだ不慣れなようですね。


マーシュ:

 「ふふっ、まずそれを満足にふるえるようにならなくちゃな」と暖かく見守ります。


GM:

 父「マーシュ、あなたは信用できる。どうか、この子を頼みます」


マーシュ:

 「ああ。安心してくれ。何があっても守り切る」


GM:

 ではそんな感じでよければマーシュとマリーは壮大な冒険へ旅立ちます!


マーシュ:

 「それじゃ、“いってきます”」と、マーシュは、マリー父にむかって言います。マリーと手をつなぎながら。


GM:

 マリーは嬉しそうに同行します。初めて会ったはずなのに、初めてじゃないような……そんな気持ちを胸に。


クスクル:

 このシーン見てると脱がなくて良かった……本当に良かった……。


ワイズマン:

 逆になぜ脱がなかったんだ……。


GM:

 全裸の男性が12歳耳長少女と手を繋いで旅に出発する図とか危険すぎる!!!


クスクル:

 脱いでいるバージョンはDLCですか?


ワイズマン:

 マーシュが脱いでも嬉しくないんですよ! じゃあ誰が脱いだら嬉しいのかというと思いつかないんですけど。


クスクル:

 あ、それじゃあ、マリー父も昔は勇者だった。マリー父も既に全裸で……やっぱり嬉しくない。


マーシュ:

 誰も得しなさすごいですね!


GM:

 すごくきたない! 見たくない!


 なお、判定で負けた場合は「もう一回挑戦できるよ? でも今度は完全成功しないと【LIFE】なくなって死ぬよ!?」と言って【ゼヌーラ】を推奨する予定でした。そうならなくてよかったですねー。


マーシュ:

 なんというゼヌーラ推奨の神の手……かなしい。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 では次はワイズマンさん!


 監獄世界を脱し、魂の世界を越え、ワイズマンも元の世界に戻ってきました……。


 ワイズマンが目を開けると、そこは長年の眠りから目覚めたあの瞬間でした。研究棟の1つで、医療系のフォースを研究している場所です。


 近くの看護師さんがあなたに気付きます(なんだかこれ某ステルスアクションゲームのVを思い出す状況だ)。


ワイズマン:

 (それ看護師さんが死んじゃうやつだから!)


GM:

 看護師「チーフ! ワイズマンさんが意識を取り戻しました!」


ワイズマン:

 「うっ、ううむ……」


GM:

 チーフがやってきます。ワイズマンが知ってた同僚の顔ですが、だいぶ年老いた顔です。


 チーフ「やあ、目覚めたんだな……ワイズマン」


ワイズマン:

 「私は……なるほど“戻れた”のか」


GM:

 チーフ「戻れた? いや、全然戻れてないぞ……その、非常に言いにくいんだが……」


 そういってチーフはあなたに鏡を渡します。


ワイズマン:

 キャラメイクがはじまる!


 ではなくて、監獄世界を旅した自分の顔でしょうか。


GM:

 その通りです! 


 元の歴史通りなら、ワイズマンは知らぬ間に驚くほど年取いた顔になってショックを受けるところでしたが、監獄世界から戻ってきたばかりのワイズマン的にはいつも通りの顔しか映っていませんでした。


ロリア:

 (そういえばセッション開始時は、すでに長いこと眠ったあとでしたね)


ワイズマン:

 「状況はわかっています。『闇』はどうなっていますか?」


GM:

 チーフ「なに!? たしかに、西の方で『闇』が現れたとか、勇者を募っているだという噂を聞いたことがあるが……」


 チーフ「ワイズマン、いちおう説明しておくと、君は17年前の研究所の大事故で倒れ、それからずっと意識を失ったままだったのだ……」


 そう、ワイズマンは17年前の事故のとき、【守護】を使うことができなくて唯一重傷を負ってしまった人間です。


 しかし、今のワイズマンは数々のフォースを修得したままの状態です。【中和】の素質も使いこなせますし、望むなら【守護】だって扱えます。使えなくて重傷になったのに!


マーシュ:

 すでに事故ったあとの時間に“戻った”から、ということですね……。


ワイズマン:

 「すぐに発たねばなりますまい……行かねばならぬ理由があるのです。私はすでに……いえ、なんでもありません。今まで面倒をおかけしました」


GM:

 チーフ「いや、君の体は貴重な研究対象だった。礼を言うのはこちらさ。だが行くなら少し待ってくれ……いくらか渡さねばならないものがある」


 チーフ「君が眠っている間に、何枚か手紙が届いていたんだよ。その……もと奥さんからのも」


ワイズマン:

 「妻から?」


 一応開けてみます。


GM:

 あなたの奥さんからの手紙には「ごめんなさい、もう待てません」とだけ書かれていました。


ワイズマン:

 「チーフ、あれ(妻です)はもう亡くなったのですね」


GM:

 (あ、すみませんその設定を忘れてた! けど文章的にはまったく問題ない内容だった!)


マーシュ:

 (さすがです!!)


GM:

 チーフ「そこまで察してしまうか……ああ、そうだ。君の奥さんは、もう……」


ワイズマン:

 「私は娘を、シースを探さなければなりません」


GM:

 チーフ「シース? はて、君の娘さんなんて見せてくれたかな……?」


ワイズマン:

 「……?」


マーシュ:

 (あっ……魂がなくなって、“戻れなかった”のかな……)


ワイズマン:

 「娘の居場所の見当はついています。そして、昔と違って私は自分を守ることもできます」


 理力の炎を小さく灯してみせます。


GM:

 チーフ「まさか、君は……そうか、力に目覚めたのだね。それなら心配いらなさそうだ」

 

 チーフ「あと、この手紙も君へ」


 そう言って渡されたのは、理術士ハキムからの手紙でした。


ワイズマン:

 「おおっ! ハキム師!」


GM:

 ハキムからの手紙には「本当にお疲れ様。変に歴史が変わると困るので詳しいことは書かないが、これを見たら、私のもとへ来てくれないだろうか」と書かれていました。


ワイズマン:

 「これは一層早く旅立たねば!」


GM:

 チーフ「げ、元気だな……まあ達者でな! 今は席がないが、望むならいつでも戻ってきてくれ!」


ワイズマン:

 「チーフもどうかご無事で!」


GM:

 こうして、ワイズマンはチーフと看護師さんに見送られ、旅立つことになります。周りは知らない人だらけで、あなたが先生なのかと思って学生におじぎされたりします。


 今度は詩人としてのスタートでなく、理術士としてのスタートです! 果たしてワイズマンの運命や、いかに……!


ワイズマン:

 長期間の植物状態により萎えた足腰をやけに頑丈な杖で支えながら、歩けワイズマン! 歩け!


クスクル:

 (ワイズマンってハードな人生を歩んでいるよねぇ~)


マーシュ:

 (ねー)


ロリア:

 (知らない間に老いてるのがまた)


GM:

 あと、ダークワイズマンの杖は特に何も話しかけてきません。


 さすがに同じ世界に2人の同じ魂は存在できないのかもしれません……という推測くらいはワイズマンもしてもいいでしょう。


ワイズマン:

 「(別の可能性に生きた我輩よ。貴様がたしかに生きていたこと、この我輩は忘れんぞ)」


 (あと最終決戦に呼んであげられなくてごめんね……)


GM:

 (ダークワイズマン「ブワッ」)


マーシュ:

 (アッ……)


GM:

 ダークワイズマン「(俺の力を使わずして勝った……それも貴様の正義の形だったのだろう……?)」


 必死に歩くワイズマンの耳に、ふとそんな声が聞こえた気がしました……。

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