もうひとつの決戦 ※注意あり
※この章には、フリーゲーム「片道勇者」及び「片道勇者TRPG 公式キャンペーン」における重大なネタバレが多く含まれています。ネタバレを避けたい方は、この章をスキップしてお読みください。
● 戦場のロリアとクスクル
GM:
ではそろそろロリア&クスクルチーム!
ロリアとクスクルが次に目覚めたのは、戦場でした。2人は騎士たちに囲まれており、目の前では猛烈な勢いで闇が吹き出しています。
辺りは平野で、ロリア同様に体が変異しつつある者や、闇に侵されて【闇の尖兵】となった者と戦っている騎士もいます。
ロリアは先ほどまで意識を失っていたのか、黄金の騎士タクーシに抱えられています。
マーシュ:
すでに黄金だと!?
ワイズマン:
えらくなったなタクーシ!
クスクル:
隊長より偉そうだなぁ。
GM:
ロリアさんはセクハラされる前に立ち上がってください。
クスクル:
これは大変な大けがだ、鎧を脱がせて治療しないと!!(棒)
ロリア:
状況を察知して素早く仰け反り延髄キック!
GM:
タクーシ「ドゥフ! さすがの即応っぷりですぞロリア隊長!」
ワイズマン:
容赦無い!
マーシュ:
ナイスキック!
GM:
さて、ロリアは思い出しました。
これは旅立つ前、あなたが半獣化してしまった現場の光景です!
ロリアは最初の城から西方の街に遠征中だったはずですが、『闇』はすでに、その街を呑み込んだ後のようです。
ロリア:
「ここは……なるほど。“ここ”まで戻ってきたのですか」
GM:
で、ここで質問! ロリアさん半獣化してるほうがいい? 人間のままがいい?
マーシュ:
ワクワク。
ロリア:
どっちのほうがいいんでしょうね。振り返ると半獣化意味なかったなー!
GM:
数々の半獣人っ子とストーリー的にキャッキャウフフできたじゃないですか! この世界は幸福な運命をたどる真エンドなので、半獣人か人間かはロリア的に幸せな方でいいですよ。
なお、たとえ半獣化しても人々に栄誉を称えられ、いい扱いを受けられます。その点はご安心です。
クスクル:
タクーシは生前(?)ロリアの尻尾の匂いを嗅ぎたがっていたんだよ!!
GM:
(最後の一枚絵とか発生したときにロリアだけデザイン変えるのめんどいから半獣でいいかなー)
ロリア:
半獣化してる方がシースの欠片を感じられる気がするので半獣のままいきましょうか。
ワイズマン:
いい収まり具合!
マーシュ:
カッコイイ……!
ワイズマン:
くそー、ロリアさんの中の人はなー、こういうところでなー、しっかり主人公ポイントを稼いでくるからなー、ほんとになー。
GM:
私のコスト的発言とは大違いの暖かい表現です。
クスクル:
タクーシも喜んでるよ、きっと!
GM:
ではロリアが自分の頭やお尻のあたりを触ると、監獄世界にいたとき同様、すでに半獣化してしまっていることが分かります!
そして、今のロリアならこの状況の意味が分かります。「ここがまさに、『闇』が目覚めてすぐの時間・場所なのだ」ということに!
ヨルムンガンドと同じだとすれば、この『闇』の霧の向こうには闇の本体がいるはずです。『闇』はヨルムンガンドのような姿をしているのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。
また、ここが元いたロリアの世界だとしたら、この状況で事情が理解できるのはクスクルだけです。
ああーこんなときにクスクルがいてくれたらなー! さあ、みんなでクスクルを呼んでみよう!
クースークール-!
ワイズマン:
クースークール―!!
マーシュ:
露骨!?
GM:
ってクスクルさんが途中で出てこないのでとうとうこのセリフが出ちゃったじゃないですか!
クスクル:
「はーい、ボクがクスクルだよー!」
ワイズマン:
誰が妖精を出せっていったー! ケモのほうを出せケモを!
クスクル:
ケモはちゃんとボクの下にいるよ!(アライグマ)
マーシュ:
毛皮のなかにでも潜んでたのかな!
GM:
はい、実は妖精クスクルは、ロリアの遠征にこっそりついてきていたのです! 妖精のステルス力はあなどれない!
クスクル:
アライグマに乗った妖精が援軍にやってきた、なんて心強いんでしょう?
ロリア:
「少し、自分が知っている状況と変わってますね」
妖精のクスクルを見ながら。
GM:
クスクルが妖精化してたり勝手についてきていたりする他にも、ロリアの体は聖なる防具で守られており、ロリアとクスクルの手には聖武器があります。
マーシュ:
これこのまま世界救われるのでは??
ワイズマン:
勇者不在のまま世界が救われる!
GM:
一体この世界でどういう経緯で聖なる装備を手に入れたのかは覚えていませんが、これがあれば戦えるかもしれません。
聖なる武器があなたに訴えかけます。
“その聖なる武器を……闇に……(投げるのです)”
クスクル:
待って、待って。ロリアは槍、ボクは弓。
GM:
あ、持ってる聖武器って槍と弓だっけ。投げる要素ないわ!
ロリア:
槍なら2マス先まで突けるよ!
マーシュ:
そのまま倒せる!!
GM:
神様はいやがらせで(投げるのです……)とカッコ付きで訴えてきます!
クスクル:
神様を狙おう、ギリギリギリ。
マーシュ:
神はどこだ(哲学)。
ワイズマン:
監獄世界では何もしなかったへっぽこ神め! 帰れ! かーえーれ! かーえーれ!
マーシュ:
ズマンさんの神様へのあたりが強い。
ワイズマン:
マーシュさんと神に対しての扱いは同じくらいですよ。
マーシュ:
ひっどいじゃん!?!
GM:
さて、ロリアさん、クスクルさん、戦っちゃいますか? 戦っちゃいますよね!? ここで勝利できれば世界の大半が救われます!
クスクル:
え? 神様と?
GM:
戦うのは『闇』とですー!
マーシュ:
2人ならいけるよ!!
ロリア:
「さて、ここでこの状況。戦わない理由は、ないですね!」
盾を構えて、【グレートウォール】を自分に、【フォートレス】を周囲にばらまきます。
クスクル:
「ロリアだけだと攻撃が当たらないからねぇ、ボクも戦うしかないよねぇ」
マーシュ:
(攻撃が当たらないのは触れないであげて! )
GM:
いい相棒! ロリアとクスクルは騎士たちの最前線に立ちます!
騎士たち「危ないですぞ、ロリア隊長ー!!」
ロリア:
「私が『闇』の攻撃を引き受けます! クスクルさん達はその間に攻撃を!!」
マーシュ:
タクーシも記憶継承してるのかな。
GM:
してますよ!
タクーシ「もちろんですとも、ここでやりましょうぞ!」
クスクル:
きっと弟子だからレインも一緒にいるはず?
GM:
あ、すみませんレインさんはお城です。そろそろ『闇』の出現を知ったデュークガルツさんが
ロリア:
「闇に抗うすべを持つ者は私と共に! 他の者達は今のうちに避難を!!」
ずっと盾構えときます、攻撃しない!!!!!
マーシュ:
(ロリアさんかっこいいなぁ……! 騎士!)
GM:
なおロリアさんは守る姿勢ですが戦闘処理自体はやっちゃいますよー!
ロリア:
はーい。防具は【大地の鎧】も着ちゃっていいのかな。
GM:
もちろんです! 2人には【癒しのアンプル】と【スタミナアンプル】が1本ずつ支給されています! 【覚醒】は2回分! 【LIFE】と【ST】は全快!
ロリアさんは守りの構えなので、クスクルさんが一発撃ってください! 聖なる弓で!
クスクル:
走るアライグマに乗って弓を構えて……目をつぶって精神統一。
GM:
(クスクルさんここでいきなりの真面目描写!?)
マーシュ:
(たぶんあれだ 馬に乗って弓するあれのイメージだ……なんていうんだっけ)
ワイズマン:
(サメ映画っぽい名前の……)
クスクル:
(やぶさめ! 流鏑馬っていうのよ!)
ワイズマン:
(ヤブ・サメ! ヤブ医者がサメと人をドッキングさせた! さびれた港町がパニックに包まれる!)
クスクル:
(もう、途中で、はやく流鏑馬って言いたくて、何を書いていたか忘れたじゃないかぁー!)
すぅっと息を吐いて、カッと見開いた眼には迷いなく、その手から放たれた矢は闇へと吸い込まれていくのであった……。
GM:
クスクルが聖なる弓で放った矢は、光芒を残して闇に呑み込まれていきます。そして少しの間を空け、突然、激しい勢いで『闇』の霧が晴れていきます!
霧の裏にいたのは……山のような巨大さの黒い竜でした!
さて、ロリアとクスクルには元の世界の【闇の竜】を倒していただきます! 【防御値】たった8なので攻撃判定には全部成功した前提で、2人ともスキルを全力で使用した攻撃のダメージ算出だけを5回やってみてください。
マーシュ:
攻撃判定成功ってやさしい……。
ロリア:
よかった、肝心な時に外す騎士は現世にはいなかったんだ……。
GM:
攻撃判定振ってもいいですけどロリアさんでも1ゾロ以外で成功ですよ!? ダメージだけは振ってくださーい。
クスクル:
え、ダメージはふるの? やめて! 1ゾロ出しちゃうから、今日のロリアは1ゾロ出しちゃうから!
GM:
さあーそこも楽しみなところです! ということで処理の円滑化のためにスーパー簡略化ラスボス戦、始めまーす。
――――――――――――――――――――
モンスター【闇の竜】
【LIFE】300 【防御値】8 【反撃ダメージ】0
【経験値】0 【ドロップ】なし
――――――――――――――――――――
* * * * * * * * *
GM:
ひとまずロリアさんとクスクルさんは5回くらい全力のダメージ算出してください。【大激震】なども忘れずに! 相手の【LIFE】は300です!
【ST】は【スタミナアンプル】も使えば全力攻撃でも足りてると思いますので【ST】のカウントは不要です、【LIFE】のカウントだけしていきます!
ロリア:
「つらぬけぇぇぇぇ!!」
槍を思いっきり前に突き出すと、光で形作られた槍の穂先が【闇の竜】へと飛んでいきます。
2D6+1+10+3+1 【聖槍ヴァルキウス】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (2+4) + 15 = 21 ダメージ!
クスクル:
アライグマの牙と爪が【闇の竜】を切り裂くよ!!
7D6+10+1D6+1 【聖弓ル・アルシャ&アライグマ】で攻撃、【貫通射】!
(コロコロ…) ダイス (5+3+5+1+1+3+4) + ダイス 2 + 11 = 35 ダメージ!
GM:
アライグマァ!? しかしこれで56ダメージ! 【闇の竜】の【LIFE】は残り244!
あ、あと【闇の竜】がブレスを吐くかどうかだけ出しておきましょうか。
全員の攻撃後に1D6を振って、「PCの攻撃回数」というかターン数以下の出目なら火炎8ダメージのブレスが発射され、かつ【反撃ダメージ】が5増大します!
1D6 1ターン目ブレス、出目1以下なら発射
(コロコロ…) ダイス 3 = 3 ブレスなし!
ロリア:
セーフ!
「二撃目! でやぁぁぁぁああ!!」
2D6+1+10+3+1 【聖槍ヴァルキウス】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (5+4) + 15 = 24 ダメージ!
クスクル:
がんばれ、がんばれアライグマ!
7D6+10+1D6+1 【聖弓ル・アルシャ&アライグマ】で攻撃、【貫通射】!
(コロコロ…) ダイス (1+2+6+1+4+4+4) + ダイス 1 + 11 = 34 ダメージ!
GM:
2人の攻撃でさらに58ダメージ! 【闇の竜】の【LIFE】は残り186! ダメージが60に達していないので微妙に5ターンで倒し切れなさそうですが果たして!?
そしてブレスはー!?
1D6 2ターン目ブレス、出目2以下なら発射
(コロコロ…) ダイス 1 = 1 ブレス発射! & 【反撃ダメージ】0→5!
ということで無慈悲にも闇のブレスが発射されます! 2人に火炎8ダメージ! さらに【闇の尖兵】がわらわら現れ、【反撃ダメージ】が0から5へ!
次攻撃時から反撃ダメージを受けます!
ロリア:
2点防いで【LIFE】19→13!
「ぐっ、やはり強い、けれど!」ブレスを受けながらも必死に堪えます。
クスクル:
【LIFE】18→10!
ロリアのスカートの中に隠れていたから8ダメージで済んだよ!
ロリア:
はたき落とそうとしたけど小さい妖精なので飛んで逃げられました。
GM:
戦闘中にセクハラしてる場合じゃあないッ! これで3ターン目突入!
ロリア:
ここから毎ターン【フォートレス】使います! ついでに【グレートウォール】!
GM:
OK! 【ST】は足りるはずなので計算不要です! では2人とも3ターン目のダメージ算出してください!
ロリア:
「三撃目! はぁぁぁあああ!!」
2D6+1+10+3+1 【聖槍ヴァルキウス】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (3+5) + 15 = 23 ダメージ!
クスクル:
アライグマの上でお茶をいただきつつ。
7D6+10+1D6+1 【聖弓ル・アルシャ&アライグマ】で攻撃! 【貫通射】付き!
(コロコロ…) ダイス (5+5+2+2+6+4+2) + ダイス 5 + 11 = 42 ダメージ!
ロリア:
倍近く違うダメージ!!!
GM:
アライグマが過労死しそうですがクスクルさん絶好調! このターンの総ダメージは65!
これで【闇の竜】の【LIFE】は残り121! だいたい60以上が2発出れば倒せる! お二人は【闇の尖兵】たちから【反撃ダメージ】を5ずつ受けてくださーい、ってロリアさんに1ダメージが2本だけ!
ロリア:
【LIFE】13→11!
GM:
そして恐怖のブレス、このターンも出るのかー!?
1D6 3ターン目ブレス、出目3以下なら発射
(コロコロ…) ダイス 1 = 1 ブレス発射! & 【反撃ダメージ】5→10!
また出たー!! これはさすがに【フォートレス】しないですよね。お二人はさらに火炎8ダメージを受けてください!
ロリア:
出過ぎぃ!!
【LIFE】11→5へ! 【癒しのアンプル】を飲んで【LIFE】5→15!
クスクル:
【LIFE】10→2! お茶飲んでる場合じゃねぇ!! こっちも【癒しのアンプル】を飲んで【LIFE】2→12。
GM:
さーこれで【LIFE】回復は最後! ヤバくなってまいりました!
ロリア:
「四撃目! いい加減倒れてください!!」
2D6+1+10+3+1 【聖槍ヴァルキウス】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (4+3) + 15 = 22 ダメージ!
クスクル:
アライグマが本体っぽくなってきたって? どっちが本体かわからないって? それが狙いだったのさー、あっはっはっ!
7D6+10+1D6+1 【聖弓ル・アルシャ&アライグマ】で攻撃! 【貫通射】付き!
(コロコロ…) ダイス (5+5+1+5+3+6+2) + ダイス 5 + 11 = 43 ダメージ!
GM:
ロリアのヴァルキウスとクスクルのル・アルシャによる猛攻! これで【闇の竜】の【LIFE】は残り56! これは次で倒せるかー!?
その前にお二人は【反撃ダメージ】10を受けてください! ってまたロリアさんの【フォートレス】で1×2だけですね。
……ってロリアさんいま装甲5+4+盾の訓練1+グレートウォール4で装甲14!? 壁か!!
ロリア:
2ダメージ受けて【LIFE】15→13!
GM:
そしてブレスが出るか出ないか振りまーす。
1D6 4ターン目ブレス、出目4以下なら発射
(コロコロ…) ダイス 1 = 1 ブレス発射! & 【反撃ダメージ】10→15!
!!??
マーシュ:
ブー!
GM:
ブレスが3回連続で発射だと!?
ロリア:
いやー殺す気満々だなー『闇』、3回連続ダイス目1とか。
クスクル:
ロリアのスカートがボロボロだ、そろそろヤバイかも?
GM:
ヨルムンガンドより厳しい! とにかくお二人は火炎8ダメージを受けてください!
ロリア:
【LIFE】13→7!
クスクル:
【LIFE】12→4!
GM:
ってこれ次で倒しきれずにブレス吐かれたら2人とも死ぬわ!
ワイズマン:
ゴゴゴゴゴ。
GM:
では泣いても笑ってもたぶん最終5ターン目!
2人で56ダメージ以上出さないと約83%(1D6で5以下)の確率で2人とも死にます!
マーシュ:
こ、これ……どうしよう……。
クスクル:
ではここで、クエストおーぷん(涙)。
マーシュ:
ないよね?!
GM:
さあー運命の一打は果たして!?
ロリア:
「これで……最後です!!」
2D6+1+10+3+1 【聖槍ヴァルキウス】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (2+3) + 15 = 20ダメージ!
肝心なときに出目が悪い!
クスクル:
酷い出目だったら、次回から神様を殴りに行くセッションが始まるよ!
7D6+10+1D6+1 【聖弓ル・アルシャ&アライグマ】で攻撃! 【貫通射】付き!
(コロコロ…) ダイス (3+6+4+6+6+1+4) + ダイス 5 + 11 = 46 ダメージ!
GM:
おーっとこれはクスクルさんがんばったー!
ロリアの槍攻撃とクスクルの弓矢で5ターン目、合計66ダメージです!!
ワイズマン:
ワーオ!
GM:
これにより累計ダメージが『310』に達したので、【闇の竜】の【LIFE】300をギリギリ突破です! すっげえ!
マーシュ:
2人ともあと一発ブレスと【反撃ダメージ】喰らったら死んでる! ギリッギリ!!!
ロリア:
なんでこんなギリギリプレイを現世でもやらなきゃいかんのだ!!
ワイズマン:
それでもたった2人で『闇』を倒せたんだ!
マーシュ:
すごい!! よかった、最後の魂を使い切る隊長はいなかったんだ……。
* * * * * * * * *
GM:
では、ロリアとクスクルの最後の一撃を受け、【闇の竜】はその巨体をくねらせながらゆっくりと地面に墜ちていきます……。
そしてしばらくして起きる、すさまじい大地のとどろき。そして衝撃! 少し遅れて、強烈な突風が吹き付けます。
騎士たちやあなたがたはみんな吹き飛ばされぬよう、必死で耐えます。ですが、漆黒の竜が残したものは、それが全てでした……。
クスクル:
ふっ、いまのボクには全然効かないよ、ゼェハァゼェハァ(ボロボロ)。
ロリア:
「はあ……はあ……」 その場に膝をついてますが生きてます。
生きてます!
大事なことなので二回言いました!
マーシュ:
生きてる……生きてる……よかった……!
ワイズマン:
現世で死んだら一巻の終わり! よかったよかった。
マーシュ:
間違いなく最短で救われた世界……!(最初の城すらのまれてないし)
クスクル:
「……めっちゃ楽勝だったよね……へへっ」(ボロボロ)
ロリア:
「ええ、ヨルムンガンドに比べれば、あれぐらい……」
GM:
騎士A「た、大変だ……ロリア隊長とクスクル殿がたった2人で暗黒の竜を倒したぞー!」
騎士B「さすが俺たちのロリア隊長だ!!」
全員「わぁぁぁあぁぁー!!」
騎士C「いやいや妖精のほうががんばってただろ!! 妖精さーん!!」
クスクル:
「はーい、妖精デース。サインが欲しい人は一列に並んでー」
GM:
黄金タクーシ「ロリア隊長ー!! クスクル殿ぉぉぉーご無事ですかぁぁー!!」
ワイズマン:
タクーシはなにをしてたの!?
マーシュ:
それだ。
ロリア:
タクーシは置いてきた……はっきりいってこの戦いに(略)。
クスクル:
タクーシはボクたちの装備が壊れるのを防いでくれてたんだよ。あと、ロリアの尻尾の匂いを嗅いでたよ。
GM:
さすがに戦闘中にセクハラしてるヒマはないです! タクーシは後ろから応援していました!
騎士たち「ワーピピー!!」
何はともあれ、こうしてロリアたちの世界の『闇』は死にたえました! これでもう、世界が呑まれることはないのです!
しかしこの場でそれを理解しているのは、ロリアとクスクルと、そしてタクーシだけです。
黄金タクーシ「いやーさすがですなロリア隊長! 先の決戦に続いてかっこよかったですぞ! さあ、仕事も終わりましたし帰りましょうぞ!」
ロリア:
「いえ、既に、満身創痍で、動くのも、つらい、の、ですが……」
GM:
黄金タクーシ「了解ですぞ! ではまず休みを取れるよう手配いたします、ロリア隊長!」
というかこれほぼ1日がかりの戦闘だからもう夜ですよね! じゃあロリアさんたちは一晩ゆっくり寝て休んでください。
さて、はっきりいって誰もが世界の終わりだと思った瞬間にたった2人だけで山サイズの竜を倒してしまったので、現場にいた人からすれば大騒ぎです! 他の人が聞いても完全ホラ扱い!
騎士A「ロリア隊長と狩人クスクルが2人で山みたいなデカさのドラゴンをやっつけたんだぜー」
騎士E「うっそだー」
クスクル:
「まじでー?」(なぜかそっち側に加わってる)
GM:
そんな感じで、2人は一晩の休息の後、周りの人々から大きな賞賛を受けながら最初の城へ
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