正義は世界の果てに掲げられる

● 3日目 夜明けの進行


GM:

 では全員、世界の果てへ「進行」します! 


ワイズマン:

 いい引きだぁー! 【ST】0→0!


マーシュ:

 よ、よかった、今回初の【ST】消費0だ!


クスクル:

 【ST】減らないよー。


GM:

 強い! 全員【ST】消費なし!


マーシュ:

 【知力】10とか【敏捷】9とか おかしい おかしい……。


GM:

 そして単独進行でクスクルさんは【経験値】+4です!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 到着


GM:

 それでは、皆さんは世界の果てにやってきました……。


マーシュ:

 「【終末の狼】は来なかったし、どうなっているんだ?」


GM:

 その【終末の狼】ですが……世界の果てにたどりつくと、なんとそこで【終末の狼】が倒れています!


 その巨大な狼の上に、誰かが座っているのが見えます。


クスクル:

 王様あたりかな。


GM:

 黒いマントに、シルクハット……ものすごくどこかで見たような人です。


クスクル:

 ちがった。


GM:

 紳士風の男「クックック、遅かったな……ワイズマン!」


マーシュ:

 「ワイズマン……が、2人!?」


ワイズマン:

 では、クエスト公開をお願いします。


GM:

 はい、クエストオープン!


――――――――――――――――――――

クエスト【打ち破るべくは自分】 


・公開条件:世界の果てにたどりつく  【経験値】10


・イベント

 君は自身の運命を変え、素質を理解し、新たな力を得て生まれ変わった。だが、幸運な転生をした者がいればそうでない者もいる。「世界の果て」で待っていたのは、君とは別の運命をたどったのであろう、力におぼれた別の魂の『君』だった! 彼は【終末の狼】の死体の上で、仲間のために力を使う君を「軟弱だ」とそしり、魂を消さんと襲いかかってくる。自分の過去と決別するため、君はこの試練を乗り越えなければならない! 戦闘方法は魔王と同じ形式で行われる。


・クリア条件: 誰かが【ダークワイズマン】に勝利する

・報酬: 【伝説P】30 + 【頑丈なワイズマンの杖】

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 【経験値】24→34!


GM:

 さて、相手はワイズマンにそっくりですが、その表情はすさまじく悪人面です!


クスクル:

 「あのワイズマンは悪人顔だー、こっちのワイズマンは……ん? 決して善人顔ではないよね?」


GM:

 シース “こ、こっちのワイズマンさんは見た目もいい人です!”


ワイズマン:

 「……」


GM:

 ダークワイズマン「なぜワイズマンと同じ姿の者がここに? と思っているな貴様ら!」


マーシュ:

 「いや……お前は、ワイズマンではない、な。魂が他者と混じったせいか、アレンの記憶なのか……そういうのが少しわかるようになった」


GM:

 ダークワイズマン「そうだ、そこのワイズマンとは『魂』が違う! だが同時にワイズマンでもあるのだよ!」


 ダークワイズマン「この『監獄世界』には『同じ人間』の魂さえも集まってくる! 俺とお前のようにだ!」


マーシュ:

 「(1つ間違えば、オレもああなってたのか。……いや、”アレン”は、そうなった、んだけどな……)」


GM:

 ダークワイズマン「そして俺は覇者たる道を選んだ! 貴様のように、つるまねば何もできんワイズマンとは違うのだよ!」


ワイズマン:

 「つまらん御託ごたくは並べ終えたようだな、偽物。では、1つ問おう」


 「貴様、仲間はどうした」


クスクル:

 「食べちゃったんじゃない?」(意味深)


GM:

 ダークワイズマン「仲間ぁ……? ああ、それに該当する者はみな我が力のいしずえになってもらったぞ!」


ワイズマン:

 「ロリア嬢、クスクル君、ローズマリー、イーリス、そしてシースをどうした」


GM:

 ダークワイズマン「俺はそやつらとは会わんかった! マリーとかいう女は食ったがな!」


マーシュ:

 「な……?!」


クスクル:

 「マリーって食われちゃったの?」(意味深)


マーシュ:

 「耳長だから……理力が宿る、とでも思ったのか!? そんな理由で、人を殺したのか、お前は!?」


GM:

 ダークワイズマン「誤解するな! 我が素質は『力を取り込む』能力!! ゆえに勇者どもを礎にした! おかげでいまもこうやって生きている!」


マーシュ:

 「ってことは、今のオレが食われたら、やべぇな……。“オレ”が食われたことがある、としたら、肉体面でも大分強いってことだよな……これは……」


クスクル:

 「あのワイズマン、実はいい人なんじゃない? なんでも答えてくれるよ?」


マーシュ:

 「うんそれはわりと思ったけど、雰囲気ってのがあるから黙ろうな、クスクル」


クスクル:

 「うん、クスクル黙る」


GM:

 ダークワイズマン「真の『勇者』たるワイズマンはこの世界……いやこの次元に1人でいい! 貴様のような、仲間がいなければ何もできん軟弱な魂なんぞ消えてしまえばよいのだ!」


ワイズマン:

 「仲間もいない貴様になど我々は負けん! その性根を叩きなおしてやろう!」


 「仲間に出会えるということが、こんなにも善きことであることを体で教えてやる!」


GM:

 ダークワイズマン「ならば見せてみろ! 貴様らの生き様を! その無意味さを!」


 ダークワイズマン「死ぬ準備ができたのならかかって来い、ワイズマン!」(意訳:回復するなら待ってやる!)


マーシュ:

 回復タイムをくれるなんてやさしい。


ワイズマン:

 【スタミナアンプル】を飲みながらマントを脱ぎ捨てます! 【ST】0→10!


クスクル:

 ところで、マリーの方の耳長を食べたということは運が低下している可能性が……。


マーシュ:

 それは魂の特性だから。


ワイズマン:

 でもこのルールで敵がダイスロールすることってないんだ……。


マーシュ:

 つらい(出目悪いーズ)。


GM:

 ではこちらの能力オープン!


――――――――――――――――――――

NPC【ダークワイズマン】

 【LIFE】200 【防御値】12 【反撃ダメージ】火炎8 【経験値】0

――――――――――――――――――――


クスクル:

 うあー、【反撃ダメージ】が火炎だー、いやだーー。


マーシュ:

 200、削りきれるまで持つかなー!?


ワイズマン:

 「みなは我輩が全力で守る! 攻撃に集中してくれたまえ!!」


マーシュ:

 「ワイズマン、シース、クスクル、おっちゃん……オレはみんなの剣になるぜ!」


GM:

 ダグド「ああ……おまえならやれるさ!」


ワイズマン:

 マーシュが脱いでいる間に【中和】のフォースを使用しておきましょう。


 1D6 【ST】10→8で中和!  (コロコロ…) ダイス 4 = 4  ダメージ分中和!


GM:

 火炎ダメージが4減少! このターンの敵の【反撃ダメージ】は火炎8→4です!


 ダークワイズマン「なんだこの力は……! 我が力が押さえ込まれる! ぬうう、これが貴様の『素質』か!」


ワイズマン:

 「そうだ。我輩の、そして我輩たちの『素質』だ! 貴様の炎などそよ風にすぎないことを教えてやろう!」


クスクル:

 「耳長は【ゼヌーラ】してよー」


マーシュ:

 「いまするとこだったんだよ!!」


GM:

 お、変身シーン入りますか。驚く準備はできてるので詠唱してくださーい。


――――――――――――――――――――

スキル【ゼヌーラ】

 セッションにつき1回だけ、いつでも使用できる。装備している防具が破壊され、セッション終了まで防具を装備できなくなる。セッション終了まで自分の攻撃によるダメージに足される【レベル】の値が2倍になる。

――――――――――――――――――――


マーシュ:

 では詠唱をはじめます。


 「あ、シース、目の毒だから、オレのこと見ないでいてくれよ!!」


ワイズマン:

 「シース、遠くに隠れていろ!」


GM:

 シース “はい!”


クスクル:

 (ガン見)


マーシュ:

 「お前もだクスクルー!!! 見るな!! 根本が男から変わってないからなんも感じないけど見るなー!!」


クスクル:

 「いや、中身がロングブレイドかどうか見ようとおもって……」


マーシュ:

 「……原始の神よ、今こそあるがままの大自然の力をこの手に! 【ゼヌーラ】!!」


GM:

 空から雷光が降り注ぎ、マーシュの体を包み込みます!


 そしてその輝きが止んだとき……マーシュが着ていたワイズマンの服は弾け飛んでおり、その身は全裸となっていました!


クスクル:

 スタッフさん、不自然な光と湯気を早く持ってきて!


ワイズマン:

 まぶしさに手で顔を覆うワイズマン!


 「おっと違う、こちらは我輩の素質ではない。断じて無いぞ! 勘違いするなよ」


GM:

 ダークワイズマン「貴様、脱がすとはハレンチな支援能力を……え、こっちは別の者の力だと!?」


マーシュ:

 「お前が食べた“マリー”がいずれ手にしたはずの力さ……見たければ見ればいいだろもう!!」(開き直り)


GM:

 ダークワイズマン「なるほど、あの女……寝かせておけばよかったな、ククク……!」


ワイズマン:

 「ふん、この(ピー)めが、粋がりよって」


マーシュ:

 「ちょっとワイズマン、あとで校舎裏な」


 シリアスなシーンなのにしまらないよお!


GM:

 ダークワイズマン「さあ、来い! 俺を否定してみせろ!」


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 では前口上や戦闘準備が終わったようなので攻撃判定どうぞ! 目標値は12です! 


ワイズマン:

 行きます!


 2D6+10>=12 攻撃判定(【知力】・フォース)! 

  (コロコロ…) ダイス (1+1) + 10 = 12  ファンブル!


 ズコー。


マーシュ:

 ファンブルー!!


GM:

 もうーー!! 吹いたじゃないですか!! ここまで決めてファンブルとかさすがワイズマン!


クスクル:

 もうダメだー!


ワイズマン:

 えーと、ファンブルって無条件で失敗するんでしたっけ……。


GM:

 はい、達成値そのものは12に見えますが、ファンブルは無条件で失敗扱いですね。


 ワイズマンさん【覚醒】する? しない?


ワイズマン:

 ファンブル結果判定で6を出せばレベルアップできるんですよね……。


 ……無理や! 【覚醒】! 


 1D6  (コロコロ…) ダイス 1 = 1  ファンブル!


ワイズマン:

 ズコー。


クスクル:

 知ってた。


マーシュ:

 ワイズマンどうしたんですの!?!?!?!?!


クスクル:

 マーシュが元に戻った!? マリーに?


マーシュ:

 思わずね!!


ワイズマン:

 では最後の【覚醒】、使います。


GM:

 OK! ワイズマン、これにて【覚醒】弾切れです!


ワイズマン:

 1D6  (コロコロ…) ダイス 6 = 6  成功!


GM:

 成功! 危ないー。


マーシュ:

 ヒュー……。


GM:

 では、あとの2人も攻撃判定してくださーい!


クスクル:

 【貫通射】の宣言しておきますね。【ST】8→5。


 2D6+8-1>=12 攻撃判定(【敏捷】・弓)! 

  (コロコロ…) ダイス (4+3) + 7 = 14  +2成功!


マーシュ:

 続けて攻撃!


 2D6+4>=12 攻撃判定(筋力)! 

  (コロコロ…) ダイス (4+1) + 4 = 9  -3失敗!


 【覚醒】!!! 残り1→0回。


 1D6  (コロコロ…) ダイス 3 = 3  -1失敗!


GM:

 1を3に交換しましたが達成値11、失敗です! マーシュもこれで【覚醒】弾切れ!


ワイズマン:

 (大丈夫かなあこのパーティー)


マーシュ:

 今回のマーシュ一行は不運で不幸でしたが、次のマーシュ一行は必ずや成功してくれることでしょう。


GM:

 ではまず幸福なマーシュの【反撃ダメージ】分だけ処理しまーす。


 マーシュさんは【反撃ダメージ】火炎4、と、【ST】-4してください!


ワイズマン:

 【ST】-4!?


GM:

 魔王戦形式の場合、攻撃失敗すると【ST】-4みたいです。そうでなくても毎ターン【ST】-1ですからね。


ワイズマン:

 ぎえー。


マーシュ:

 【LIFE】22→18、【ST】5→1に!


 「もうオレ駄目かもわからんね……」


ワイズマン:

 ダメージ値は17+【レベル】8+【好意】2で27点です。【火炎】の消費で【ST】は8→7へ!


 ズマンは27点の火力! をクスクルの矢尻に込めます。


クスクル:

 5D6+1+9+2+3 【頑丈な軍用剛弓】で攻撃! 【貫通射】込み

  (コロコロ…) ダイス (1+1+6+2+1) + 15 = 26 ダメージ!


 うあー。


マーシュ:

 1が多い!! (2回目)


クスクル:

 26ダメージです。こんだけサイコロ振って1が3つも出るかなぁー。


ワイズマン:

 (大丈夫かなあこのパーティー) ※2回目


マーシュ:

 「くっ……なんて強さだ……(馴染まない魂と体では、厳しい相手かもしれないな……)」


クスクル:

 「いや、なんかこっちが弱い、なんか弱いよ? あれぇ調子でないなぁー」


GM:

 とにかく皆さんの1攻撃目はダークワイズマンに合計53ダメージを与えました!


 ワイズマンの【中和】で受けるダメージは半減できたものの、ダークワイズマンに与えたダメージも程々です!


ワイズマン:

 「刮目かつもくせよ! これが仲間との戦い方だ! この戦術<コンビネーション>には対応できまい!」


マーシュ:

 仲間との戦い(ファンブル)。


GM:

 ダークワイズマン「ククク、口だけは達者だな! だがこの程度では俺は倒せんぞ!」


 ではダークワイズマンの反撃! ワイズマンとクスクルは【反撃ダメージ】火炎4! と【ST】-1、を受けてくださーい。


ワイズマン:

 【チェインメイル】のおかげで3点ダメージに。【LIFE】12→9、【ST】7→6!


クスクル:

 ぐぬぬ、【LIFE】16→12、【ST】5→4。【火炎】ダメージ嫌いー。


ワイズマン:

 よし、まだみんな即死しませんね。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 では2攻撃目!


ワイズマン:

 【中和】のフォース使用! 【ST】6 →4。


 1D6  (コロコロ…) ダイス 3 = 3  ダメージ減少!


 OKです! 悪くありません。


マーシュ:

 ワイズマンのキーパーソン感すごい!


GM:

 だってワイズマン vs ダークワイズマン決戦ですもの!


 では【中和】により、このターンのダークワイズマンの【反撃ダメージ】は火炎8→5!


 ダークワイズマン「ぐぬぬ、こしゃくな!」


クスクル:

 ファンブルをだすワイズマンと、そうでないワイズマンの戦い。


ワイズマン:

 「貴様が勇者たちを食らったことで得た力はそんなものか! 消耗しきった我らすら倒せぬほど惰弱な力に酔ったか!」


GM:

 ダークワイズマン「クク、いいぞワイズマン! そうやって俺の生き方を否定してみせろ! 俺は貴様の生き方を否定する! 最後に立っていた者だけが正義だ!」


マーシュ:

 あっちが正義になる可能性がほんのり見えてきている……。


 「“正義”か……そう聞いちゃ、黙っていられないな……!」と、剣をふるいます。


GM:

 では目標値12でおのおの攻撃判定!


ワイズマン:

 このダメージレースなら勝てますよ勝てる勝てる。【火炎】使用で【ST】4→3!


 2D6+10>=12 攻撃判定(【知力】・フォース)! 

  (コロコロ…) ダイス (3+6) + 10 = 19  +7成功!


クスクル:

 【貫通射】を宣言します 【ST】4→1。【貫通射】打ち止めだよー!(悲鳴)


 2D6+8-1>=12 攻撃判定(【敏捷】・弓)! 

  (コロコロ…) ダイス (3+4) + 7 = 14  +2成功!


マーシュ:

 2D6+4>=12 攻撃判定(筋力)! 

  (コロコロ…) ダイス (6+3) + 4 = 13  +1成功!


 ふえぇ セーフ。


ワイズマン:

 危なっかしい!


GM:

 いいですね! 全員成功!


マーシュ:

 【強打】します!

 これで【ST】が1→0に、【LIFE】が18→16になりました!


ワイズマン:

 左右の手に炎を灯し、クスクルとマーシュの武器にファイアエンチャント!


 19+【レベル】8+【好意】2で29点ダメージ!


マーシュ:

 2D6+1+3+8+8+1 ←[【好意】]【鋭い耳長の細い剣】で攻撃! 

  (コロコロ…) ダイス (2+3) + 21 = 26 ダメージ!


 3D6 【強打】  (コロコロ…) ダイス (5+6+3) = 14 ダメージ!


クスクル:

 5D6+1+9+2+3 【頑丈な軍用剛弓】で攻撃! 【貫通射】込み

  (コロコロ…) ダイス (3+5+6+5+4) + 15 = 38 ダメージ!


 今度はデカイぞ。



GM:

 この攻撃、全員で29+26+14+38=107ダメージかな?


 では、ただいま合計160ダメージ! 【ダークワイズマン】の【LIFE】、残り40点です!


マーシュ:

 「弱き者のために戦う、それがオレの信念だ! たとえ相手が“ワイズマン”でも、そこはゆずらねぇよ!」


GM:

 ダークワイズマン「さすがだ……いいぞ! ハハハ!」


ワイズマン:

 3:1の戦いとはいえ気の毒になってきました。


 第2形態とかあったりなさるんですかね?


マーシュ:

 やめて!


GM:

 第2形態はないです。では反撃ターイム!


 全員【反撃ダメージ】火炎5、と、【ST】-1、を受けてくださーい。


マーシュ:

 【LIFE】に5ダメージと【ST】オーバー分の2ダメージを受けて、【LIFE】16→9ですー。


ワイズマン:

 【LIFE】9→5、【ST】3→2です。


クスクル:

 【LIFE】12→7 【ST】1→0。ダークワイズマンは残り40ですよね。


GM:

 はい、40です! いい具合にギリギリ!


マーシュ:

 当たればいける、かな。


クスクル:

 【貫通射】を使うと【LIFE】1になる。けどここでトドメ刺せれば問題ない。


GM:

 シース “皆さん……がんばって!”


 ここで負けるとシースとダグドがダークワイズマンになすがままにされまちゃいますよ! ファイト!


マーシュ:

 ダグドさんがなすがままに。はい。


 「シース、攻撃が当たらないように気をつけろよ!」


GM:

 ではこれがたぶんラストターン!


ワイズマン:

 「さあ、引導を渡してやろう」


 今回【中和】は使いません。


マーシュ:

 おおっ。


クスクル:

 【貫通射】使用! 【LIFE】7→1 【ST】0。


ワイズマン:

 ヒュー! もうそれだけで死んじゃいそう。


GM:

 あぶない! いま ワイズマンL5/S2、クスクルL1/S0、マ-シュL9/S0! なんというギリギリ感!


 ではおのおの攻撃判定! 目標値12!


マーシュ:

 2D6+4>=12 攻撃判定(筋力)! 

  (コロコロ…) ダイス (3+1) + 4 = 8  -4失敗!


GM:

 あーっ!


マーシュ:

 なきたい。今回の自分の出目の期待値、4くらいですかね……HAHA……。


クスクル:

 まずいかも。


ワイズマン:

 ちょっとクスクルのダメージ判定が出るまで見守っていてもいいです?


GM:

 あー、公式リプレイ見ると全員の攻撃判定が終わってからダメージ算出っぽいので、こういうヤバいシーンでは攻撃判定だけは先にやってください。


ワイズマン:

 おおっと、了解しました。


クスクル:

 2D6+8-1>=12 攻撃判定(【敏捷】・弓)! 

  (コロコロ…) ダイス (4+3) + 7 = 14  +2成功!


GM:

 クスクルさんはいつも通り攻撃成功!


ワイズマン:

 40点くらいならクスクルさんアタックで消し飛ぶ気がするんですよね。


クスクル:

 いやぁぁ、どうだろう、さっきで38だから。


ワイズマン:

 よし、焼きます。 【火炎】!

 2D6+10>=12 攻撃判定(【知力】・フォース)! 

  (コロコロ…) ダイス (6+5) + 10 = 21  +9成功!


GM:

 OK!


ワイズマン:

 これで31点ダメージ……クスクルさんあと9点分おねがいしますね(微笑み)。


GM:

 ではダメージ算出に入る前に、このタイミングでマーシュさんの攻撃失敗処理!


 えーと【中和】がなかったのでマーシュさんはまず直撃の火炎8点ダメージと、【ST】-4 を受けます!


マーシュ:

 あ。死にました。


 【LIFE】9、【ST】0なので。


ワイズマン:

 えっ。【LIFE】9じゃって【ST】ダメージー!!


 待って待って、【ST】-4でまず8点確定ダメージ?


GM:

 はい、そして火炎ダメージも8点なので合わせて16点!


ワイズマン:

 火炎ダメージ8点を【中和】で7点軽減すれば生き残れますね、って1D6じゃ無理や!


GM:

 その通り、ワイズマンが【中和】で出目6を出してももたない!


マーシュ:

 普通にこんがり死にます。


ワイズマン:

 えー、わかりました。えーと、えーと、ちょっと待ってください。


GM:

 ここでマーシュさんの追悼シーンかな!


 シース “そんな……マーシュさぁぁん!!”


マーシュ:

 「く、そ……。ワイズマン、しっかり……やれ、よ……」と、相手の攻撃を受けて倒れます。


GM:

 ダークワイズマン「ようやく1匹か……ゴハッ! よくやったぞ……勇者……(血を吐く)」


ワイズマン:

 GM、スタミナ消費死前提で【中和】と【治癒】を割り込み使用しようと思います!


クスクル:

 はー、なるほど。


GM:

 ああ、なるほど、「いつでも使える」って書いてあるのはそれは有りですね、ってやっぱり誰か死ぬー!?


 許可しますがマーシュさんいいです?


マーシュ:

 これは、ワイズマンのための戦い。ですので、ワイズマン氏に委ねます。


ワイズマン:

 まあ死んで【火炎】ダメージが無効になっても次のターンでクスクル君がきっちりやってくれるでしょう。信頼度すごい。


 【治癒】の出目によっては死なないかもしれないし! 諦めるのはまだ早いぜ! 


マーシュ:

 【治癒】って、使用者も込み、でいいのかな……。


GM:

 【治癒】は使用者も回復できると思うので、実は出目がいいと永久機関?


マーシュ:

 ですよね!


GM:

 さすがに【治癒】発動時の【ST】減少で一瞬【LIFE】0になった場合は死ぬ気がしますけど、書いてないから裁定はGMさん任せかな。


 それはさておき、まず【中和】はOKです! 使用してくださーい。


ワイズマン:

 ではまず【中和】のフォース使用! 【ST】1→0で【LIFE】が5→3になります。


 1D6  (コロコロ…) ダイス 4 = 4  ダメージ中和!


GM:

 ひとまずこれで【ダークワイズマン】の火炎ダメージが8→4へ!


ワイズマン:

 これでマーシュさんへのダメージが合計16→12点に減少!


GM:

 つまりあと4点以上【治癒】で回復できれば、【LIFE】9のマーシュさんは生き残れる!


ワイズマン:

 次、【治癒】を使用! 【ST】0、【LIFE】が3→-5になります! 回復量算出!


 2D6 治癒!  (コロコロ…) ダイス (1+1) = 2   1ゾロ!


マーシュ:

 ここでぇ!?


GM:

 ああああー!! 


ワイズマン:

 ……。


マーシュ:

 あの、これ、ワイズマンもマーシュも死ぬコース……。


ワイズマン:

 あっ、クスクルさん、2点回復なので【LIFE】1→3に回復しておいてください。


クスクル:

 うん。ありがとう……。


GM:

 とりあえず、【治癒】で消費した数値と結果を申告してください!


ワイズマン:

 【ST】0から【ST】4消費したので【LIFE】3→-5になりました。


 仮に【治癒】で2点回復した扱いにしても【LIFE】-5→-3!


GM:

 OK! ワイズマン、マーシュを回復させようとして共倒れです! 仲間をかばって被害増大……!


 なんかこれダークワイズマンの言い分の方が正義っぽいことに!!


マーシュ:

 やはり向こうが正義だったのか……(顔を手で覆う)。


GM:

 ダークワイズマン「ハッハッハ! 愚か者めが! 仲間など捨ておけばよいものを!」


マーシュ:

 霊魂「バカ、オレのことなんてほっとけばよかったものを!」


GM:

 【治癒】1ゾロの前には何も救いようがない!


マーシュ:

 こういうときに1ゾロが出るのが運命力ですよねすごい、ハッハッハ……ハハ……。


ワイズマン:

 【火炎】を練っていたズマン、反撃の【火炎】に包まれたマーシュを見て咄嗟に【中和】と【治癒】を使いましたがダメでした。チーン。


 この死に方では散り際の台詞も残せそうにないですね。おかしいなあ、2D6で出目4以上が出れば救えたはずなんだけどなあ。


 GM、このタイミングで自分が死亡したら、さっき撃った【火炎】のダメージは無効でしょうか。


GM:

 まあ撃ったのは撃ったし、あとの2つはタイミング的には「いつでもOK」だから……。


ワイズマン:

 ほら、ズマンの攻撃フォースって基本的には仲間の武器へのエンチャントなんですよ。ほら。


 半分くらいは炎の威力が残ったことに……なりませんかね?


マーシュ:

 ワイズマンさんが必死に交渉している……!


ワイズマン:

 霊魂的にもクスクルの矢尻に込めた最後の【火炎】が尽きないように祈っています!


GM:

 【ST】切れで死にながらのスキル攻撃自体は元々ありなので、先に宣言した【火炎】を適用する分には何も問題なさそうな気がしますね。


 なので、ワイズマンの最期に撃った【火炎】のフォースは当たったことにします! つまりこれでダメージは29点! ダークワイズマンの残り【LIFE】は11!


マーシュ:

 大温情!


ワイズマン:

 ありがとうございます! ありがとうございます!


クスクル:

 じゃぁ何も考えず倒せるなー。


 2D6+1+9+2+3 【頑丈な軍用剛弓】で攻撃! 

  (コロコロ…) ダイス (6+4) + 15 = 25 ダメージ!


 3D6 貫通射忘れた  (コロコロ…) ダイス (6+1+4) = 11 ダメージ!


GM:

 36ダメージ!


 それではそのクスクルの最後の一撃に、倒れたワイズマンの【火炎】のフォースが乗り、炎をまとった【貫通射】がダークワイズマンを貫きます!


クスクル:

 (【火炎】温情分が無かったら4足りなかった)


マーシュ:

 (温情なければ全滅でしたね……ひぃ)


ワイズマン:

 (ありがとうございます温情!)


GM:

 ダークワイズマン「ぐあああああああぁぁーッ! くくく……なるほどこれが仲間の力か……」


 ダークワイズマン「だがワイズマンよ! 最後の甘ったれた考えは被害を増やしただけだぞ! 勝てるときは勝つことだけを考えろ! それが最後のアドバイスだ……」


ワイズマン:

 ウッ。


マーシュ:

 ほぼ勝ってたのにオレが間違ってた的な、なんか、こう、すいません……って言いたくなる……。


ワイズマン:

 「それでも構わないさ……仲間を守ろうとしてこの生命尽きるなら悔いはない……結果が伴わなかった点については今後の課題とさせていただく……」


GM:

 ダークワイズマン「ハハ……ハ……まったくだ……だがこれでいい……やはり俺の生き方は間違っていたのだ……孤独な覇者など……つまらん……」


 ドサァッ。ダークワイズマンは倒れます。


クスクル:

 「だーっはっは、このクスクルこそ覇者だ、あーーっはっはっは!!」


 「……残ったのボクだけになっちゃった……」


マーシュ:

 今ままでで一番被害が甚大な気がする!


ワイズマン:

 「なんかその……すまないなマーシュ……色々と」(幽霊状態)


マーシュ:

 「い、いや……気持ちは嬉しかった……すまない、こちらこそ、守りきれなかった」(幽霊状態)


GM:

 かなり相討ち感が出てるのでいい勝負でしたね! お疲れ様です!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 戦いの終わり


GM:

 シースがダグドに肩を貸しつつ、3人に駆け寄ります!


 シース “ワイズマン……さん……? マーシュさんまで……そんな!?”


 シースは目覚めないワイズマンとマーシュの体をゆさぶっていますが、2人はもう動きませんでした……。


クスクル:

 「うーん、火葬するのは大変そうだから、よいしょと」(火口へ落とす)


ワイズマン:

 やったー! ありがとうございます!


GM:

 ※ワイズマンさんの中の人は無類の溶岩好きです。


マーシュ:

 せめて装備をはいでから入れなさい。


ワイズマン:

 というか、火口の決戦だったんですね。


GM:

 ダグド「ばっきゃろう……死ぬまで戦うこたぁねえじゃねえか……まあすぐ会いに行くんだがよ」


 さて、闇が迫ってきている中、シースが亜空間から袋を出します。袋にはシースと書かれていますね。


クスクル:

 「シース、こんな姿になってしまって!!」


GM:

 シース “どうしてそうなるんですかっ!”


クスクル:

 いや、分かってるけどいちおーね、いちおー。


GM:

 シース “この薬は、消費期限がその日限りなので、いつもこのタイミングに送ってるんです……”


マーシュ:

 でもシースが最後まで残ってるのも初めてかな。


ワイズマン:

 最後まで残っているということは、つまりシースに何かが起きる……!?


GM:

 いいえ、皆さんのがんばりのおかげでシースに何も起きませんでした、めでたしめでたし!


 と、その前にシースはダークワイズマンの杖を取ります(※報酬アイテムです)。


ワイズマン:

 よかった。持ち主が死んでも生き残るタイプのものでよかった。


GM:

 シース “さあ、いきましょう。もうここに用事はないはずです。ワイズマンさん、マーシュさん、いま、会いに行きます……”


 んで、薬を飲むよう、生き残った2人にうながします。飲むよね?


クスクル:

 毎回飲んでいるから飲むけどさー。


GM:

 ダグド「なんかわからねえがこれ飲んだら次元倉庫ってのが使えるんだな!? もらうぜ!」 グビッ。


マーシュ:

 ダグドさんが生き残ってよかったよかった。


GM:

 では薬を飲むと、皆さんの魂は体と分離してしまいます。


 自分の体を眼下に眺めながら、闇は迫り……そして辺りは漆黒に包まれました。


 皆さんの体は、しばし魂の里へ帰ります。運が良ければ、次あたりに決戦の準備が整うかもしれません。それまで、しばしの休息です……。



 - 第5話 終 -

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