外伝:よみがえる闇

良いNPCには値段がついている

GM:

 では『片道勇者TRPGプラス』版セッション、始めまーす!


 ストーリー的には『灰の少女とヨルムンガンド』のエンディングからの続きとなります!


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◆『片道勇者TRPG』と『片道勇者TRPGプラス』


 まず『片道勇者TRPG』は冒険企画局さまによって制作されたTRPGルールブックです! そして『片道勇者TRPG』の追加データ集が、2冊目である『片道勇者TRPGプラス』であり、よりゲームを面白くするルールやデータなどが収録されています。


 今回のプレイではこの2冊のルール、ないしデータを使ってプレイをしていきます。無印版1冊だけの場合よりも、シビアで判断に悩める冒険が楽しめますよ!

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GM:

 ここで、読者の皆さま用にプレイヤーキャラクターをおおざっぱにご紹介!


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◆プレイヤーキャラクター紹介


 ・ロリア …… 過去の冒険では【騎士】だった。少女のような外見に見合わず、実年齢は30歳前後。まじめな性格。


 ・クスクル …… 過去の冒険では【狩人】だった。女妖精だけどセクハラや変な発言が目立つ。


 ・ワイズマン …… おじさまキャラ、過去は【詩人】であり【理術士】だった。シースという娘がいる。

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GM:

 プラス版特有の要素を読者様にお見せする目的で、テストプレイから一部のものを引き継げるものとしました。以下の中から初期ボーナスを選択してください!


 A.「プラス版の新たなクラス」を引き継ぎ

 B.「次元の金貨+5枚」と「好きな食品アイテム1つ(他の人と同じ物は選べません)」を加算


ロリア:

 Aの【理騎士】で!


ワイズマン:

 Aで【忍者】を引き継ぎます。


GM:

 ロリアさんとワイズマンさんがAで、テストプレイ時からそれぞれ【理騎士】と【忍者】を引き継ぎ!


クスクル:

 ボクはBだよー。


GM:

 クスクルさんはBなので【次元の金貨】が+5枚されます、あと「好きな食品アイテム1個」もらってくださーい。


クスクル:

 【おいしいお弁当】を持って行きます。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 次、テストプレイで得た【次元の金貨】で「城の住人」をセットしてください! 

 本当は「城の住人」のアンロックはプレイ後にやるべきでしょうけれど、今回は見本プレイなので特別です。


 現在の【次元の金貨】はロリア4枚、ワイズマン4枚、クスクル8枚(+5枚ボーナス)かな。


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◆「城の住人」とは

 プラス版からの新要素。スタート地点である最初の城に住人NPCを呼ぶことができる。


 ・セッションの最初、各PCは1回だけ、誰かがアンロックしているいずれかの住人1人へアクションすることができる。たとえば出発前に買い物をしたりする、など。

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ワイズマン:

 【次元の金貨】って他の人に譲ることってできないんですかねえ。4枚だけあっても使いみちがないんですけど! (【荷運びウサギ】を連れていく【魅力】はない)


GM:

 【次元の金貨】は交換不能だそうです! というか4枚でも薬屋さんがいるでしょ!


ワイズマン:

 そうだ、薬屋さんもとい【薬の研究者】は大事でしたね。


クスクル:

 【薬の研究者】って実は罠なんじゃない? 関所が越えられなくなる罠だよ。うあー、恐ろしいっ!!


GM:

 そんな気がしてきますね。みんなアンプルを買ってお金を使い果たす! 恐い!


クスクル:

 次回はないかもしれないけど、ボクの金貨は温存しておけばいい?


GM:

 【魅力】余らせてる人がいたら動物を解放しておくとか……あっ(全員【魅力】0)。


ロリア:

 なんて【魅力】のないパーティだ!


クスクル:

 つらい、なにもできない。


クスクル:

 美少女だけど悪いコトしてるから【魅力】が0になってしまったよ~。


ロリア:

 城や城下町では半獣の扱いは良くなりましたが、一歩外に出ると未だに迫害対象とかそんなので。


GM:

 とはいえロリアさんみたいに世界に数人レベルの【半獣人】だと、迫害されようがないかもしれませんね。


 住人「やだあの人へんなコスプレしてる……!」 みたいな感じかも!


ロリア:

 そういえば闇に呑まれる前に倒した世界だった。


クスクル:

 「もう、ひそひそ言われてるよ? ズマン、その恰好なんとかならないの?」


ワイズマン:

 シュッシュッ(建物の屋根から屋根に飛び移って移動している)。


クスクル:

 ちなみにこちらは別に何でもないのに海賊の帽子をかぶってます。


GM:

 もう怪しいコスプレ集団でいいんじゃないですかね……。

 ということで、最終的に選んだ「城の住人」は?


ロリア:

 【次元の金貨】3→2で【叫ぶ根っこ】にします。


ワイズマン:

 【次元の金貨】4→0でこちらは【薬の研究者】をアンロックします。


クスクル:

 【次元の金貨】8→8で温存です。次回があれば【宮廷訓練士】を解放します。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 ではプラス版セッションに入る前に、熟練PCの皆さまにお願いです!


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◆ユニークアイテム・聖武具を店売り品に交換してください!


 リプレイ『灰の少女とヨルムンガンド』ではオリジナルアイテムや大盤振る舞いしちゃった聖武具などで基本ルールの範囲よりもバランスが変わってしまっていたので、今回のプレイではこれまでに得た聖なる武具やオリジナルアイテムは使えないものとします。

 どこかに返還されたか、力を失ったか、借金のカタに持っていかれたか、博物館行きになったか、空間の理術士シースがうっかり亜空間に吹っ飛ばしたかで今回は使えません。

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ロリア:

 ロッ○マンDASH1→2を思い出す装備の没収ぷりである


クスクル:

 以前撃たれたので故意に聖弓を亜空間にぶん投げたシース!


GM:

 シース「テヘッ、すみません、うっかりしちゃって……」


 うっかりじゃ済まされないぞ!!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 では一通りまとまったところで、全員、名前・クラス・特徴・交換したアイテムを宣言してください!


ロリア:

 PC名:ロリア  クラス:理騎士

 特徴:【半獣人】【強そうな】【ドMの】【知力+】


 交換したもの:

 【聖槍ヴァルキウス】→【ファイアブランド】

 【大地の鎧】→【精霊のローブ】

 【大気の盾】→【太陽のランタン】

 【守護騎士の紋章】→【治癒の書】


 【次元の金貨】3→2で城の住人【叫ぶ根っこ】アンロック


 【半獣】マジで縛りプレイやでぇ……。


GM:

 ロリアさんは【理騎士】へ転職! 特徴が【強そうな】【ドMの】【知力+】ってまた多方面に! もう逃れられない半端人生!


 装備もすっかり魔法剣士風ですね。


ロリア:

 人これを器用貧乏と呼ぶ!


ワイズマン:

 今からでも遅くありません! 全ケモになるんですロリアさん!


GM:

 パラメータ的に考えると【獣人】強いですよねーほんと。


クスクル:

 ボクも【妖精】捨てたい……。


GM:

 キャラ付け特徴がいらないとか言われる悲しい現実。


クスクル:

 PC名:クスクル  クラス:(美少女妖精)海賊

 特徴:【妖精】【筋力+】【強そうな】【頼れるペット】


 交換したもの:

 【聖弓ル・アルシャ】→【クレセントアクス】


 【次元の金貨】8→8(温存)次元倉庫から【クレセントアクス】【堅固な騎士のコート】【木製の矢】を取り出します。あとボーナスの【おいしいお弁当】を持ってます。


 【木製の矢】をワイズマンさんの【レザーシールド】と交換します。


ワイズマン:

 PC名:ワイズマン  クラス:忍者

 特徴:【強そうな】【ドMの】【敏捷+】【敏捷+】


 交換したもの:

 【頑丈なワイズマンの杖】→【ヘビィボウガン】

 【中和の理力】→【スーパーエルザイト爆弾】


 【次元の金貨】4→0で城の住人【薬の研究者】アンロック


 次元倉庫から【ヘビィボウガン】、【スーパーエルザイト爆弾】、【レザーシールド】を取り出します。【レザーシールド】はクスクルさんの【木製の矢】と交換です。


GM:

 ワイズマン、まさかの【理術士】から【忍者】への転職! どんな忍者っぷりを発揮してくれるのか楽しみです!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 次、お互いにたいして【好意】を1ずつ結んでおいてください。


 ではお城フェイズ! 各PCは城の住人1人に対してアクションできます! お金の移動も可能! ただし1PCが2人の住人にアクションすることはできません。


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◆現在のお城の住人

 ・【叫ぶ根っこ】(殴って引き抜くと)程々の効果の回復アイテムになる。一回のみ。

 ・【薬の研究者】アンプル系アイテムを倍額で購入できる。

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ロリア:

 誰か【叫ぶ根っこ】煎ります?


ワイズマン:

 ジュワー。


GM:

 叫ぶ根っこ「アイエエエエエ!」


ロリア:

 炒っちゃダメだ! ……で、いります?


ワイズマン:

 根っこを持てるのはロリアさんしか……


GM:

 【叫ぶ根っこ】、重さ1! 今のところロリアさんしか持てないので持っておいてくださーい。


ロリア:

 「おや、こんなところに回復できる植物が。こんな城の、しかも一室の真ん中に生えていても邪魔ですし持っていきましょう」


 ぶちっ。


GM:

 根っこ「アアアアアアー!!」


 あ、ロリアさんのオープニングは別の街から始まるので、旅立つ前に【叫ぶ根っこ】をもらってあったことにしてくださーい。


ワイズマン:

 「関所」を越えるには1人1000シルバ必要なんですよね。


 ……これはダメだ! うかつに買い物すると越えられない!


GM:

 そう、今回は2日目に「関所」があります! お金を払って通過するなら1000シルバ必要です。


クスクル:

 ちなみに、全員のお金を合計するといくらかな? ……1400シルバ!


GM:

 「関所」を全員で同じマスから通るなら、1000シルバ払えばみんな通れるんじゃないですかね?


ワイズマン:

 全員で1000シルバってマジですか!


GM:

 関所は「エリアごとに処理」されるらしいので、同じマスに集まってれば一回の支払いで済むっぽい気がします(※)。


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◆※実はこれルールミスで、必要な関所の支払い額は「人数分の(【日数】×500)」シルバでした!


 あとで編集さんに聞いてみたところ、関所の処理で「お金を払う」場合は「人数分の料金が必要」とのことでした。つまりこのケースだと、1000シルバで全員通れるのでなく、それぞれが1000シルバずつ、「合計3000シルバ払う必要がある」とのことでした。

 もし1名分や2名分しかお金がなかった場合は「お金を払う」で通ることはできず、3名で「押し通る(徴収人と戦う)」か「壁を壊す」のどちらかを選ぶ必要があります。

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ワイズマン:

 全員合わせて1400シルバ持ってますけど、倍額のお薬を買うには微妙ですねえ。


クスクル:

 さきに、こう、王様とお話をさせて、いただければ、なんとか、なりそう、です! お金!


GM:

 あ、そうだオープニングでお金がもらえる予定だった!


 クスクルさんはこのあと2D6×100シルバをもらえる予定なので、この時点でもうもらっちゃってくださーい。


クスクル:

 2D6 追加お金

  (コロコロ…) ダイス (5+6) = 11  1100シルバ追加!


GM:

 なんという出目! いきなり1100シルバもゲット! 足しておいてください! それでお買い物も可!


クスクル:

 さて、どうしようかねぇー、関所分を確保しておく? 合計2500シルバ。


ロリア:

 1000あればいいのなら1500シルバ分は買い物できるんですねー。


ワイズマン:

 商人に出会えそうなら温存しておきたいんですがそんな保証はまったくないんですよねハハハ。


GM:

 1日目の地形はこんな感じです。


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【1日目】 草原

 北:小さな店プラス 

 中央:野外モンスター表プラス(1D6)

 南:世界の旅2

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ワイズマン:

 小さな店プラスー!!


 「小さな店」が伝道師なんかであることを考えると、誰か1人を店に派遣してお金は温存しておく手もありな気がしますねえ。回復アイテムは根っことお弁当とドMで3人それぞれ一応揃ってますし。


GM:

 薬の研究者「さあ私のエキスで作った【癒しのアンプル】が必要ですかな! 一滴一滴丹念に抽出しているのでお代は二倍いただきますよ! ハァハァ!」


クスクル:

 「妖精汁を追加しよう、でへへ、なんだったらアライグマ汁もオマケするよ、でへへへへ」


GM:

 汁が混ざりすぎ! 研究者で買うと倍額なので【癒しのアンプル】は1本500シルバです!


ワイズマン:

 敢えてスルーに一票です。一番欲しい【スタミナのアンプル】は買えませんし。


クスクル:

 じゃぁスルーするー。



◆ オープニング ◆


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◆これまでのあらすじ


 今回登場するロリア、クスクル、ワイズマンの3名は、別の世界で共に冒険をした仲間たちです。

 そして現在彼らが住んでいるのは、騎士ロリアと狩人クスクルが闇を倒し、救われた後の世界です。

 理術士ワイズマンはシースという娘と、理術士の師匠ハキムと一緒に暮らしています。


 なお妖精イーリスは都合によりこの世界には存在しません。悲しい。

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GM:

 今回は「西の街」からスタートし、「最初の城」で終わる冒険となります!

 なので、オープニングはまず皆さんが「西の街」へ行くまでのお話になります。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● ロリアのオープニング


GM:

 ロリアさんは騎士時代の命中率不足を何とかすべく、西の街で新たな師匠アラファー(女、37歳)のもとで理騎士としての修行を積んでいました。


ロリア:

 命中率不足(直球)。そんな剣を振っても当たらないみたいな……。


クスクル:

 あの……師匠の名前……。


ロリア:

 師匠の名前はアラファー! ファーです!


GM:

 アラファー師「ロリアちゃんはかわいいわね! ……えっ、その見た目でアラサー……なの……!? 」


ロリア:

 「師匠こそ、その見た目でアラフ……その若さとはどうなっているんですか」


GM:

 アラファー「理騎士には不思議があるのよ、ウフフ。あなたもその素質があるのかもしれないわね」


 そんな感じで楽しい修行の日々を送るロリアとアラファーでしたが、ロリアの独り立ちのときは突然訪れます。


 そう……少しの時間、別行動を取っていたアラファーが、何者かの凶刃によって命を落としたのです!!


ワイズマン:

 (はやっ!?)


クスクル:

 (「美魔女ってやつよー、おほほほほ」というセリフを考えている間に死んじゃった)


GM:

 雨が降る中、今のロリアの腕の中には血にまみれたアラファーがいました……。


ロリア:

 「師匠!しっかりしてください!」


クスクル:

 (このシーンだけを見たら犯人はロリアじゃない!?)


GM:

 アラファー師「ロリア……闇を蘇らせようとしている者が……いるわ……私はもうダメみたい……あなたに理力(フォース)の導きが……あらんことを……」


 そう言ってアラファー師は息絶えます……。


ロリア:

 【叫ぶ根っこ】を使うシーンですか。


GM:

 残念ながら、フェニックスの尾もアレイズも【叫ぶ根っこ】も効果はありません!


ロリア:

 「師匠! ししょぉぉぉぉぉ!」


 叫ぶ根っこ「イヤアアアアアアアアア!!」


GM:

 とはいえ、達人であるアラファーがそう簡単にやられるはずがありません。敵はただものではないはずです。


ロリア:

 「師匠……貴方あなたの仇は私が必ず……!」


GM:

 ロリアは師匠の剣を取り、調査を開始しようとします。


 しかしそのとき、西を見るとロリアの目には思いもよらないものが映りました。街のはるか西から、以前にも見た『闇』が迫ってきているのです!


ロリア:

 「そんな、どうしてあれが!?」


GM:

 なぜ倒したはずの闇が? 謎が深まる中、再び闇に追われるロリアの旅が始まります。偶然そこに来ていた、かつての仲間との再会を果たして……。


ロリア:

 ここは西の街ですよね?


GM:

 そうです! ということで、あとの皆さんは西の街に来てロリアと合流していただきます!


 また、ロリアは師匠の剣をもらったということで、『武器にランダム付与を1つ』付けられます! 2D6を振ってみてくださーい。武器は【ファイアブランド】でしたね。


ロリア:

 2D6 ランダム付与!  (コロコロ…) ダイス (2+3) = 5


GM:

 武器付与5は……【怒りの】!


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武器付与【怒りの】

 ダメージ1D6増加、攻撃判定に-1の修正がつく

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ロリア:

 【怒りのファイアブランド】!


ワイズマン:

 おお、フレーバー的にはそれっぽい! のに命中率が下がるなんて。


GM:

 命中率を上げに来たのにまた下がる! ロリアさんの運命はどこまで平均を目指すんだ!


ロリア:

 確かにセッション開始前に「3D6ダメージくらい欲しい」とはいいましたけど!


クスクル:

 師匠が酷いのか、ロリアが不運体質になったのか。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● クスクルのオープニング


GM:

 日々アライグマに騎乗し、お城(女子更衣室)で遊びまわり、メイドのニーソを振り回し、時には王女の下着を略奪するクスクルは、アライグマを船に見立てて海賊として名をとどろかせていました(※ご本人からいただいたあらすじです)。


 召使いレイン「ああーもおおーーー!! アライグマごとペシャンコにしてやるーッ!!(かかと落とし)」


クスクル:

 「ボクは既に海賊王!」 回避!


ワイズマン:

 発言に検閲がかかりそうなー!!


GM:

 レイン「追撃のホウキアターック!」


 そんな日々を送ってると、ついにクスクルは王から呼び出しを喰らってしまいます。


クスクル:

 ついに怒られる? 怒られちゃう?


ロリア:

 出禁かな?


クスクル:

 「やだなー、王様~、これもレインの教育の為なんですよー、あっはっは~」


GM:

 ヴィクター「うむ、来てくれたか、クスクルよ……最近、城で暴れておるとの報告が入っておるが今はそれはどうでもいい」


ロリア:

 (置いとかれた!)


GM:

 ヴィクター「それはさておき、聞いて欲しいことがある。西方で闇が復活しようとしているという情報が入ったのだ! これが誠ならすぐに対処せねばならん!」


ワイズマン:

 (いいんですか王様、こんな海賊(?)にそんな大事そうな任務を託して)


クスクル:

 「わかりました。よしデュークガルツ、行ってこい!」(偉そうに)


GM:

 ヴィクター「この件は1D6で1ダメージしか出ぬデュークガルツでは荷が重い。名誉狩人クスクルよ、闇を倒したその力で世界を救って欲しい! 頼んだぞ! 準備としてこれを授けよう!」


 そう言ってクスクルは支度金と1つの巻物を渡されます! さっきあげたお金、2D6×100シルバに加え、【結界の巻物】をゲットします。


ワイズマン:

 (王様……なんでデュークガルツが1ダメージしか出なかったことを知って……)


GM:

 (あれ、なんで知ってるんだ! あとでフリーダ王女から聞いたんでしょう、たぶん)


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アイテム【結界の巻物】

 使い捨て。味方全員の敵から受ける【反撃ダメージ】を1回だけ半分にすることができる。

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クスクル:

 というわけで名誉狩人だけど海賊のクスクルはアライグマとともに西へと向かうのでした。


GM:

 ヴィクター「騎士ロリアがおればよかったのじゃが……残念ながら去年から西へ旅立っておる。いまや頼れるのはおぬしだけじゃ、頼んだぞ……!」


クスクル:

 頼れるのがボクだけって、この国はもうおしまいじゃない? ボクがいうのもなんだけどさ!


GM:

 世界を救える人って今のところ2人しかいないからなあ、この世界!


ワイズマン:

 戦闘力重視なんですよきっと!! あるいは鉄砲玉扱いで音沙汰がなくなったら次の鉄砲玉が飛び出す。


GM:

 ヒイッ。



*  *  *  *  *  *  *  *  *


● ワイズマンのオープニング


GM:

 では最後にワイズマン!


 ワイズマンは娘である時空の理術士シースを見守りつつ、東洋の人々から教わった『忍術』を己の理力体系に取り込むべく、理力の新たな側面を探る日々を過ごしていました(本人談)。


GM:

 今日はシースと耳長人の剣士マリーが近くの森へ薬草を摘みに出かける日です。が……。


 ……もしかしてワイズマン一緒にいる?(見えないところで)


ワイズマン:

 シュッ シュシュッ(樹上を飛び移る黒い影)。


ロリア:

 ストーカーだこれ。


クスクル:

 親バカが過ぎるよ、ズマン……。


ワイズマン:

 これは理忍術の訓練! 訓練なんですたまたま都合がいい場所がかぶっただけなんです! 


GM:

 では、ワイズマンが心の中でそう言い訳する横で、シースとマリーは薬草摘みを済ませます。帰り道は徐々に暗くなり始め、雨が降り始めてきました……。


 シース「帰ったら着替えないといけませんね」


 なんて話しながら2人が歩いている先に……地面に転がっている何者かの影が!


ワイズマン:

 「(ムムッ、怪しいやつ!)」


GM:

 そこには男が倒れているではありませんか! 何者かにやられたのか傷だらけになっていました。


 2人は一瞬とまどいますが、シースはすぐに家に連れていくことを提案しています。


クスクル:

 (もうすこし迷ってよ!!)


ロリア:

 (お父さん許しませんよ云々)


GM:

 雨の中、その人物を連れて家に帰る2人。それを陰から見守るワイズマン。


 ……それでシースが家のドアを開けるとすでにワイズマンが家の中で座ってるんですよね、分かります!


ワイズマン:

 すでに乾いたタオルと暖かいお湯の準備がバッチリです。


GM:

 準備がいい! ちなみに家っていうか、ハキムさんちです。


ワイズマン:

 「お帰りマリー嬢、シース。おや、その人は……」


GM:

 ハキム「おお、どうしたんじゃその者は……ケガをしておるではないか。早く治療を」


 ということで、ワイズマン家総出で男は介抱されます。


ワイズマン:

 「ううっ、シースは本当に優しい娘に育ってくれたなあ……父さん鼻が高いぞ」


GM:

 シース「(男の人を連れて帰ったら怒られると思ってたのに意外!)」


 シース「え、えっと、困ってる人は見捨てられませんから……」


ワイズマン:

 「うむ。うむ。彼が気がついたら元いた場所にちゃんと返してくるんだぞ。うちではお世話できないからな」


ロリア:

 (捨てられたペットだこれ!)


GM:

 シース「拾ってきた犬か何かじゃないんですよー!?」


 で、そんな感じで次の日、男がようやく意識を取り戻しました。


 アルバート「俺の名はアルバートという、傭兵だ。『ヤツら』が闇を蘇らせようとしている……早く西へ行かねば……!」


ワイズマン:

 「待ちたまえ、闇だと!?」


GM:

 アルバート「そうだ、この世界ではまだ生まれていないようだが、闇と呼ばれる脅威が迫りつつある……早く行かねば……うっ」


 男は傷だらけの身で1人で西へ旅立とうとしています。ちなみにアルバートの外見はこんな風です。


 イラスト http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/PC_P12_chara.jpg


ワイズマン:

 「バカな……この世界ではロリア嬢とクスクルくんが闇を倒したはず。なぜ今更……」


GM:

 シースからもお願いされますよ。


 シース「お父さん、お願いです。あの人を助けてあげてくれませんか。何か、ものすごく嫌な予感がするんです……まさか『闇』だなんて」


ワイズマン:

 「アルバート君の様子は尋常ではない。もちろん手助けをさせてもらおう」


GM:

 アルバート「なに? 手助けしてくれる……だと? だが非常に危険な旅になるぞ」


ワイズマン:

 「構わん。こう見えて荒事あらごとには慣れているのでな。新たな力を試すにはもってこいだ」


GM:

 アルバート「分かった、助かる……俺の名はアルバートだ、改めてよろしく頼む」


ワイズマン:

 「我輩はワイズマン。しがない理術士だがよろしく頼む」


 「ハキム師、マリー嬢。シースのことをしばらく頼んでもよろしいですか」


GM:

 ハキム「うむ、もちろんじゃ」


 マリー「私がみなさんを守ってみせますわ!」


ワイズマン:

 「だからねシース。次からは怪しい人間をみだりに拾ってきてはいけないよ」


GM:

 シース「は、はい……気をつけます」


 こうして、ワイズマンは西へ向かう男、アルバートを守ることになるのでした……。ということで、ワイズマンは以下のボーナスをゲットできます!


 ・【傷付いた男アルバート】を獲得する。

 ・2D6を振り、目標値8以上が出るとシースの【おいしいお弁当】を入手。7以下だと【腐った食事】になる。


ロリア:

 (何その極端な……)


クスクル:

 (シースが飯マズキャラになるかどうか、それはお父さんが決め……)


ワイズマン:

 2D6 お弁当ロール!

  (コロコロ…) ダイス (1+5) = 6  -1失敗!


 だめでした。


ロリア:

 (きっと生もの弁当なんだ……)


ワイズマン:

 (おのれズマリー!!!)


GM:

 (マリーさん今回いないのに不運の責任を押しつけられてるー!?)


 シース「お父さん、お弁当を作ってみたんです、持っていってください!」


ワイズマン:

 「おお、ありがとうシース。もう立派なお嫁さんになれるぞ!」


GM:

 シース「お、お嫁さんになることはまだ考えてないので……(顔を赤くしながら)」


 しかし4日後、西の街に着いたときに開いた頃には【腐った食事】になっていましたとさ……。


 あとアルバートの性能は以下のような感じです!


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アイテム【傷付いた男アルバート】 重さ0

 「交流」可能、能力値は全て1。【LIFE】へのダメージを受けて所有者の【LIFE】が0以下になる場合、そのダメージを無効化し、代わりにこのアイテムが破壊される(【ST】減少による【LIFE】ダメージには適用できない)。

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ロリア:

 銃どこへやったのアルバート。


クスクル:

 銃なら体の真ん中にぶら下がっているよ~。


GM:

 アルバート「弾切れなんだ! 今や俺の銃はただの棒でしかない!」


クスクル:

 そんな意味深な……。


ロリア:

 ほぼ素手で西に向かおうとしてた傷負いの男がいるらしい。


 銃ってこの世界にあるんでしたっけ。


GM:

 銃はまだこの世界にはないですねー。


ロリア:

 オーパーツだ!


ワイズマン:

 アルバートの売却額はいくらですか? 0ですかそうですか。


GM:

 0です! どこに売るつもりですか!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


ワイズマン:

 「さあ、行こうアルバート君。その口ぶりだと急いだほうがいいだろう」


 ズマンは物置から怪しげな包みを2つ取り出して旅支度OKです。


GM:

 アルバート「ああ、行こう」


 ではとにかくそんな感じで、ワイズマンも西へ旅立ちます!


 というか途中でクスクルとワイズマンが合流しそうですね。アライグマに乗ってる妖精なんてそうそう見ないでしょうし。


クスクル:

 「えーと、合流、合流、関所越えたくない……んだけど……どうしよう?」


ワイズマン:

 妖精なら簡単に密入国できそうでずるい! 関所で騒ぎを起こしているクスクル君を発見したりしたんでしょうね。


GM:

 もう騒ぎ起こしてるの!?


ワイズマン:

 起こさずに済んだんですか!?


クスクル:

 異国の女性のオーバーニーソックスをバンダナのように頭に巻いて西に向かってるよー。


ロリア:

 変態だ!


クスクル:

 どどどどどどどどっ。


ワイズマン:

 しかし西に向かったなら2~4日目の地形が分かっていそうな……


ロリア:

 この一帯は毎日地形がランダムに変わるポ○ローグ状態となっているに違いない。


GM:

 片道勇者TRPGプラス掲載のキャンペーン『往復勇者』でも来たはずの地形分からないからね、しょうがないね……。


 ではワイズマンは衛兵に追われながら西に飛ぶクスクルを発見します!


クスクル:

 「ズマン、走って、追われているんだ!」


ワイズマン:

 「ゲエッ! クスクル君! なぜ追われているんだうおおおお!」


GM:

 アルバート「アアアアアアア!」


 そして数日後……。


 クスクル、ワイズマン、アルバートが「西の街」へたどりついたとき、2人は見てしまいます。西から、かつて見慣れた『闇』が迫ってきている光景を……。


 彼らの冒険はここから始まります。果たして、彼らの運命は……。


*  *  *  *  *  *  *  *  *

◆ 西の街 ◆

 現在のマップ http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/P01_map00.jpg

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● 合流


GM:

 皆さんは最初の城から4日ほど西に旅した場所にある「西の街」にやってきています! 今回は「世界の果て」相当の場所に「最初の城」があります!


 皆さんはスタート地点である「西の街」でたまたま合流してもいいですし、そうしなくても構いません。


ワイズマン:

 血走った目で魔剣を握っているロリアさんを街角で見かける変態たち。


GM:

 アルバート「俺まで変態に加えるんじゃあないっ!」


ロリア:

 あれ、『闇』が来てるってことは、もしかしてこの街っていま人が避難しまくってる状態じゃあ……。


GM:

 そうですね、さらに西から逃げてきた難民の人達も交えて、街は大混乱になっています!


ロリア:

 「皆さん、落ち着いて! 落ち着いて東へと進んでください!」


GM:

 西から人々がたくさん来る中、親とはぐれたらしき少女も発見できます!


クスクル:

 「はーい、ここは関所ですよー、1000シルバ払ってねー」


ロリア:

 少女に1000シルバ払ってという妖精。


GM:

 親とはぐれた少女に誰が遭遇しますか?


ワイズマン:

 ズマンはアルバートのおもりをしているのでお二人に譲ります。これでロリアさんがまた獣耳の少女を拾うことになったら運命ですね。


ロリア:

 はっはっは。


GM:

 じゃあランダムで決めます、パスはアリで。


 1D6 1~3 ロリア 4~6クスクル

  (コロコロ…) ダイス (6) = 6  クスクル!


 では、迷子になってる少女をクスクルさんが発見します!


ロリア:

 こちらはまだクスクルさんに気付いてないことにしましょうか。


 「はーい押さないでー、押さないで下さーい。まだまだ時間的余裕はありますのでー」


GM:

 少女「……お父さん、どこ……?」


 クスクルが見つけた少女は、うずくまったまま動こうとしません。さあクスクルさん、声をかけてみる?


ワイズマン:

 少女が詐欺に巻き込まれる!


クスクル:

 「お嬢ちゃん、ここにいたら死んじゃうよ! もしくは、あそこにいるお姉ちゃんみたいに、獣耳と獣尻尾が生えちゃうよ!」


GM:

 少女「でも……お父さんが……」


 もうすぐ闇も迫ってきます。ついてこさせることは自動的に可能ですがここで目標値12の【魅力】判定に成功すると彼女の【好意】が+1されます!


 ジャッジ:一緒に父親を探すことを提案する。


ワイズマン:

 よりによって【魅力】!


クスクル:

 【魅力】なんて全くないよ!! 【海賊】だから!

 獲物を見るような目で誘っているとしか思えない!!


 「ボクはお父さんのお友達なんだよ。お父さんに君を連れてきてって言われているんだよね。あとで電話番号教えてね!」


GM:

 少女「え、そうなの……」


 少女の目に希望が生まれました! ジャッジOK! 事案発生! 事案発生!


ワイズマン:

 誘 拐。


GM:

 では【魅力】で目標値12! ジャッジOKで+1、この判定では「協力」可能なため【好意】で+2できるのでチャンスはあります!


クスクル:

 【好意】で+2っていいますけど、ズマンとロリアに【魅力】あったっけ?


GM:

 あ、ないや。


ワイズマン:

 【魅力】レスです。


ロリア:

 はっはっはっ!


GM:

 じゃあクスクルさんは何もなしの2D6で11以上出して下さい!


クスクル:

 イーリス助けて!!!!!


GM:

 イーリスソウル「(私もうこの世界にいないんだってアッハッハー)」


クスクル:

 もうだめだ!


 2D6+0>=11 【魅力】判定!

  (コロコロ…) ダイス (6+4) + 0 = 10  -1失敗! 金貨入手!


GM:

 うおおお出目10! すげえ!


ロリア:

 でも足りない!


ワイズマン:

 惜しいのに!


クスクル:

 誰も【魅力】ないから……。


GM:

 そしてクスクルさんは判定で出目6があったので、【次元の金貨】を1枚ゲットです!


――――――――――――――――――――

◆サイコロで6が出ると【次元の金貨】を入手できます!


 プラス版からの新ルールとして、「判定」で振ったサイコロに6の出目が出るたびに、【次元の金貨】を1枚入手することができます。【次元の金貨】を集めることで「城の住人」をアンロックすることができる他、金貨の使い道がなければ1枚あたり【伝説P】(※)2点に交換することもできます。なお売却はできません。

 ※【伝説P】:特徴や倉庫枠などをアンロックするためのポイント

――――――――――――――――――――


GM:

 せっかくなのでロリアさんも試しに振ってみてください。


ロリア:

 合流してないのにいいんです?


GM:

 いま道の端から出てきたロリアさんがミラの視界に入りました! さあ!


クスクル:

 騎士として迷子の少女を放っておくわけにはいかない。


ロリア:

 運命を感じますね。


 2D6+0>=11 【魅力】判定!

  (コロコロ…) ダイス (6+4) + 0 = 10  -1失敗! 金貨入手!


GM:

 また出目10! 【次元の金貨】も1枚増やしておいてくださーい。


ワイズマン:

 アッハッハ。


GM:

 少女がぴくっとしましたが煮え切らず、道端から出てきたロリアを見てまたピクッとしましたがまたもや煮え切らない感じです!


クスクル:

 もう試しにズマンも振ってみたらいいんじゃね? ね?


GM:

 いいですよ! ワイズマンもどうぞ。


ワイズマン:

 イエーイ振ります! 2D6+0>=11 【魅力】判定!

  (コロコロ…) ダイス (5+1) + 0 = 6  -4失敗!


GM:

 失敗! 少女はワイズマンに全く興味を示しませんでした。


ロリア:

 おじさんはダメですね……。


GM:

 でも判定に失敗しても【好意】が上がらないだけで一緒についてきてくれますよ。


 少女「あの、お父さんのところ、いきます……わたしは、ミラ……」


 ということで、少女ミラはクスクルについていきます!


クスクル:

 えーと、温情なのか、GMの罠なのか。


GM:

 さあーどっちでしょうね? なおミラはこんな外見の少女です。TRPG版になってよりロリっぽくなりましたね。


 イラスト http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/PC_P13_chara.jpg


GM:

 アイテムとしての少女ミラの効果は以下の通りです!


――――――――――――――――――――

アイテム【少女ミラ】 重さ0 4000シルバ

 「交流」可能、能力値は全て1。セッション中、「判定」で目標値に1足りなかった場合に一度だけその判定を成功にすることができる。

――――――――――――――――――――


ワイズマン:

 一歩遅かったですよその効果!


GM:

 いつだって肝心なときに1足りないものです。では、皆さんここで合流してください!


ロリア:

 「……む? そこにいるのはもしかしてクスクルさんとワイズマンさんですか?」


クスクル:

 「そうです、わたしがカワイイクスクルです」


ワイズマン:

 「久しいなロリア嬢! 元気だったかね!」


ロリア:

 「ああ、やっぱり。お久しぶりです」


 「ところでそちらのお子さんと眼帯の方は……?」


GM:

 アルバート「聞いてくれ、世界は滅亡する!」


ロリア:

 「はいそうですね、闇が迫ってますしね」


 と、パニックになった人と同じ感じだったので軽く応対。


GM:

 アルバート「おまえなんでそんな冷静なんだー!?」


 ミラ「わたしは……ミラ……です」


ロリア:

 「ミラちゃんね。私はロリア、こんな格好ですが、これでも王国に仕える騎士なのですよ」


 とニッコリ。


GM:

 ミラ「う、うん……」


 ロリアさんおばちゃん化してません?


クスクル:

 アラファーになっちゃった?


ワイズマン:

 「クスクル君、しっかりその子を守ってやるのだぞ。連れていくとは、そういうことだ」


GM:

 ミラはクスクルのすそを握っ……クスクルさんごと握るんじゃねこれ!? 


クスクル:

 「くるしい、シンジャウ。なにか出ちゃう……」


ロリア:

 何かの拍子に握りつぶされた妖精が。


クスクル:

 「でもミラの価格4000、ぐっへっへ」


ワイズマン:

 っていうか価格4000シルバってなんです!?


GM:

 ミラは4000シルバです。


ワイズマン:

 ええー……。ねえアルバート聞いてる?(価格0)


GM:

 どこかで懸賞金付きで探し人のお知らせが出てる感じですー!


 アルバート「人間の価値が金銭換算されているわけではないッ! と思いたい!」


ロリア:

 よかった、闇ギルドに売り払われる子供はいなかったんだ……。


クスクル:

 身代金の受け渡しに失敗しても、売ればお金になるってコトだよね、うっへっへ。


ワイズマン:

 大丈夫なのかミラー!


ロリア:

 でもどさくさ紛れに売り払われる子供はいそう。


GM:

 こんな状況だとありそうですよね。


ワイズマン:

 中年と壮年とタヌキを連れた妖精なら、子供を任せるには妖精が確かに適任……。


クスクル:

 カイゾクスクル!!


GM:

 意外とそうかも。では導入はこんな感じで完了です!

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