3日目昼 ネムリーッ、絶対助けてやるからな!!

*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 2日目 移動先の選択



GM:

 では全員、3日目へ「進行」します! 移動前に「進行」ルートだけ振りますので各々【ST】処理してください。


 1D6 ロリア

 4:山で迷った。【日数】に2を足して【知力】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)「登山」1D6 クスクル

 2:穏やかな地形が続く。【日数】から【敏捷】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)1D6 ワイズマン

 2:穏やかな地形が続く。【日数】から【敏捷】を引いただけ【ST】が減少する(最低0)


 【日数】=2です!


ワイズマン:

 【ST】消費0! あ、あれー?


ロリア:

 【ST】11→10ですね。


クスクル:

 【ST】消費0ですー。


GM:

 ほぼ消費なし! 本番で全員強すぎる!


ワイズマン:

 テストプレイ時は「進行」でガリガリ【ST】を削られたので今回は運がいいとしかいいようがないですね!


GM:

 しまったミラがアルバートに目隠しされたままだ!


ワイズマン:

 されっぱなしだったんです!?


GM:

 絵面がヤバい!


クスクル:

 なんですか、その危ない感じは。


ロリア:

 アルバート……。


GM:

 では行き先選択でーす。3日目は海岸! なんとか4日目まで行けば最初の国になるので、もう追われませんよ!


クスクル:

 犯罪歴はどうなりますか?


GM:

 犯罪歴も最初の国なら何も影響は出ません。どんな国なんだ……!


ロリア:

 犯罪歴は国ごと! なんと人生のやり直しがしやすい世界だろうか。


ワイズマン:

 根強い文化の壁を感じますね……。


ロリア:

 真っ当にやり直すには関所通過で500×日数シルバいりますけど。


クスクル:

 斧で壁を壊せばシルバもいらない。


ロリア:

 真っ当じゃない!


クスクル:

 だから海賊は斧を持っているのか!! 納得!!


GM:

 そもそもなんか手配ルールありましたっけ。「獣人の国」だと罪をおかしたPCに対してNPCが問答無用で襲いかかってくるそうですがそれ以外何もないような。


ワイズマン:

 無印でも特に規定はなかったですよね、手配度。


GM:

 ですね。とにかく3日目の行き先を考えてくださーい。


クスクル:

 次は海岸、判定に失敗したら【ST】-4、死んじゃうよ!?


 中央かなぁー。


ワイズマン:

 イベントが謎なのでどうしますかねえ。クスクルさんに合わせて中央かな。


クスクル:

 1人だと微妙に怖いよねぇ~。


GM:

 プラスになってから単独行動がヤバくなりましたね。


ワイズマン:

 みんなといれば苦手な能力判定が求められても仲間に押し付けられる!


GM:

 苦手な能力判定……【魅力】……。


ワイズマン:

 もう【魅力】判定は食べられないよ……。


ロリア:

 えーっと、もう【経験値】いらないので自分も真ん中行きましょう。


GM:

 分かれるなら今のうちにアイテムのやりとりとかしてもいいんですよ。あ、そうだ。


 移動前にアルバートがワイズマンに話しかけます!


 アルバート「ところでワイズマン……思ったんだが、俺をロリア嬢――じゃなくてロリアさんに付けた方がよくないか? 即死級のダメージ対策持ってないのってあの子だけだろ」


ワイズマン:

 「と変態が言っておるがどうするかねロリア嬢」


GM:

 アルバート「変態呼ばわりとは心外だぞ! なぜ行く先々でみんなにそう呼ばれるんだ! くそっ!」


クスクル:

 「ちょっとワイズマン、うちの子を『変態』呼ばわりするなんて許しませんよ!」


GM:

 アルバート「まだお母さんプレイ続いてんの!? やめて!」


ワイズマン:

 「変態の伝道師が何を言う!」


ロリア:

 「アルバートさんを“付ける”とは、一体何の話でしょうか?」 視線を鋭くしながら。


GM:

 えーとアイテムとしてのアルバートをワイズマンさんからロリアさんに渡すって意味です。


 アイテム【傷付いた男アルバート】は所有者の【LIFE】が0になりそうなときにかばってくれます!(ただしアルバートは死ぬ)


ワイズマン:

 「要は、『あなたをお護りしたいです』と言っておるのだな。なるほどな……」


GM:

 ワイズマン→スキル【影分身】で無敵クスクル→アイテム【結界の巻物】でダメージ半減ロリア→なし


 という感じでロリアだけ即死の危険性がありますからね。


ロリア:

 なら持ってたほうがいいのかなー。


GM:

 アルバートがキモいとかその辺は置いといてバランスの問題としてはアリだと思って提案させていただいております。


 プラスのバランスだと途中の一戦で死ぬ可能性が結構ある!


ワイズマン:

 ではアルバートをロリアさんのアイテム欄に移植しましたのでご確認ください。


ロリア:

 「……まあ確かに今の私は突然の状況において身を守る手段を私は持ち合わせていませんが」


ワイズマン:

 「一応、アルバート君を守るようにと娘と約束しているのでな。死なせる気は毛頭ないがくれぐれも死なないでくれたまえよ」


GM:

 アルバート「無理を言って来てもらっている身だ、いざというとき、俺の命くらいはくれてやるつもりでいる。今後ともよろしく頼む、ロリアさん」


ロリア:

 「まあ、はい。よろしくおねがいしますね。けれど1つだけ訂正を、私は人の命を守るための騎士です、自ら命を投げ出すような発言は控えていただけたら、と」


GM:

 アルバート「了解した、ならそうしよう」


 アルバートはそう言いながらロリアのそこそこたくましいしっぽをジロジロ見つめて鼻息を荒くしています。


 アルバート「(国宝級ではないがまあまあだな……)」


ワイズマン:

 「アルバート君、気をつけたまえ。前にもそうやってロリア嬢にやらしい視線を送っていた者がいたがそいつは最終的に……」


 「妖精さんになってしまったのだよ」


クスクル:

 「まぁ、妖精さんに!? 怖い!!」


GM:

 アルバート「なんだって!? 分かった注意する! ネムリ嬢ほどのものであれば目が離せなくなるところだった、魅力的だったぞ、さらばしっぽ……」


クスクル:

 「息子が巣立っていくわぁ~、ロリア、この子をよろしくお願いしますよ」


GM:

 アルバート「だから息子はやめてくれー!!」


クスクル:

 「いや、ダメ、もう子供決定、保険金かけて受取人は母親であるボク。ロリアが死にそうな目に遭うと息子が死んで保険金ゲット! これだよ!」


GM:

 アルバート「グワー!!」


 そんなことを話している横でミラが笑っているかもしれませんね。


ワイズマン:

 メンタルギリギリなミラが急速に回復するほどのなにか!


GM:

 ミラだってもう2日も一緒に旅してるんですよ! ミラはそろそろ皆さんを新しい保護者として認識し始めています。


クスクル:

 「ボクってば今回の旅で母性愛に目覚めたなぁー」


GM:

 そんなことを話しながら、皆さんは3日目に向かって歩きます……。

 全員中央に「進行」! でいいですね!


ワイズマン:

 行きましょう!


ロリア:

 あれ、そういや今アルバートがネムリのしっぽがどうとかって……そういやアルバートさん異世界を転移しまくってるんでしたっけ。


GM:

 そうですね、アルバートは『片道勇者オンライン』のときにもすでにネムリを見ているかもしれません。


――――――――――――――――――――

◆『片道勇者オンライン』って?


 『片道勇者TRPG』の販促として行われていたツイッターゲーム。原作者であるGMはアルバートでプレイしていた。

 片道勇者オンライン公式→https://ssl.fujimi-trpg-online.jp/twittergame2/index.html

 アルバートの冒険履歴→http://togetter.com/li/991022

――――――――――――――――――――




*  *  *  *  *  *  *  *  *


◆ 3日目 海岸 ◆

 現在のマップ http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/P01_map03.jpg


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 3日目中央エリア



GM:

 3日目です、ここはさきほどの荒野からうってかわって海岸地帯となっています。歩ける場所は少なく、うっかり道を間違えたなら泳いで進むハメになるでしょう。


 ここでは行動判定や戦闘の攻撃判定でミスると、「水泳」で【ST】-4の処理が行われます! クスクルのように【海賊】&【妖精】なら被害は軽微ですが、それ以外なら大変です。


 さて中央にあったのは……施設表プラス、です! 2日目の乱闘に巻き込まれていなければ運良くお買い物などできるチャンスでしたが……!?


ワイズマン:

 ヒャッハー! 強盗の時間だー! 


GM:

 D66 ということで施設表プラス、ゴー!

  (コロコロ…) ダイス (4+3) -> 34

 34:酒場遭遇表プラスへ移動


 また同じぃ!? つ、つまらん! 『小さな店』くらいに変えたい!けど振ります。


 ところでここで酒場遭遇表なんですが【周辺の地図】などを使いますか?


クスクル:

 あ、そういえば、そんなの持ってたなぁ~。


ワイズマン:

 酒場酒場……22ページ目ですね。どれどれ。


GM:

 【周辺の地図】は遭遇表の前に使用できると書いてあります!


 そして遭遇表の中から好きなものを1つ選択できます!


ロリア:

 その前に酒場って普通にはいれ……。


GM:

 どれが出てもNPCに襲われます!


ロリア:

 ……ですよねー。


GM:

 NPCと戦う数少ないチャンス! ここはランダムでいいですかね?


ワイズマン:

 おいしいアイテムをドロップするNPCは出なさそうですね。こちらはランダムでいいです。


ロリア:

 倒す相手のドロップ表を見るプレイヤーの鑑。


ワイズマン:

 【技の伝道師】やアウリス、アーリアさんあたりが出るなら狙って襲ってました。


GM:

 1D6 では酒場遭遇表!

  (コロコロ…) ダイス (5) = 5


――――――――――――――――――――

<怪しい薬売り>


 【怪しい薬売り】と遭遇する。カリスマを高める薬があるそうだ。

判定:【意志】 ジャッジ:モテないエピソード。

成功:【経験値】2獲得。5000シルバを支払うと薬を買えて【魅力】が1増加する。この効果は累積しない。

失敗:【経験値】2獲得。信用してもらえなかった。

――――――――――――――――――――


GM:

 が出ました!


ロリア:

 ところでこのイベント自体は起こるんです? 薬売りがそのまま襲ってくるんです?


GM:

 イベントが起きずに薬売りがそのまま襲ってきます!


 では皆さんがゾロゾロ酒場に入ると、そこには【怪しい薬売り】がいました。それとは別に、酒場の隅にネムリも座ってますね。おなじみのこんな姿の人です。

 イラスト http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/NPC_main_Nemuri.jpg


ワイズマン:

 「ムッ、あれはネムリ嬢!」


GM:

 ネムリ「あっ……あなたたちは?」


ロリア:

 ところでネムリさんは半獣人ですかね。


GM:

 半獣人です! おとといくらいに半獣人になってしまいました。


ワイズマン:

 きっと監獄世界経由で……と思ったらそうでもなかったっぽい。


ロリア:

 「ネムリさん、あなた結局この世界でも半獣に……」


GM:

 薬売り「あっ、こ、こいつら……たしか手配されてるヤツだ!」


クスクル:

 「ボクたちも有名になったなぁ~」


 血糊べったりな斧を背負って。


ワイズマン:

 なんでこの人達手配されてるのに酒場に入っちゃったの……。


GM:

 薬売り「おまえらいきなり住人をいっぱい斬り殺したって聞いたぞ! ち、ちくしょう死にたくねえ! 命は自己責任! 獣人の国ではそれがルール! キエエエーッ!!」


 薬売りが襲ってきます!! 


ロリア:

 「自己責任ならなんで手配されているんですか、こっちが襲われた側ですよ!」


GM:

 「知るかよー賞金出してるヤツが別にいるんだろ!」


ワイズマン:

 「まあ待ておのおの方。これは誤解で話せば分かる」


クスクル:

 「目があったらバトルの合図じゃないの!?」


GM:

 ネムリは何が起きてるのか分からずおろおろしています。


 とにかく戦闘or逃走!


ワイズマン:

 ネムリをさらって逃げ出すことは可能ですかGM!


GM:

 さらうの!? もちろんいいですけど、あくまで演出上の処理ですからね。


ワイズマン:

 闇の一族に支配された怪しげな酒場に(確か)恩人(のはず)のネムリさんを置いておくわけにはいかない、とズマンは考えるかもしれません。


GM:

 カッコが多いなあ!? えーと薬売りのパラメータは以下の通りです!


――――――――――――――――――――

NPC【怪しい薬売り】

 【LIFE】4 【防御値】7 【反撃ダメージ】3 【経験値】2  

 【ドロップ】1D6×100シルバ+薬品ドロップ表プラス

――――――――――――――――――――


クスクル:

 「よし、弱い、切り刻もう!」


ロリア:

 なんかこのセッションのクスクルさんがずっとスプラッタ。


GM:

 ゲーム的にはブッシャアア! としてもいいですが無実の人なので倫理的には悩ましいところかもしれませんね。


ワイズマン:

 こちらは逃走に一票ですが戦闘しても構いません!


GM:

 現在、戦闘1票、逃走1票、ロリアさんは?


クスクル:

 (とめて! ねぇ、止めて!)


ロリア:

 「ちょっと物騒な事言わないでください、相手どう見ても非戦闘員じゃないですか、ここは逃げますよ!」


 逃げます逃げます。


クスクル:

 (そうそう、それそれ!)


GM:

 OK! では逃走!


ワイズマン:

 では忍者脚力でシュッとネムリに近づいて抱え上げ、天井の梁に飛び上がりそのまま窓から逃走しようと試みます。


GM:

 ネムリ「キャアッ!」


ワイズマン:

 「話は後だがここは危ない! 安全な場所までお連れしよう!」


GM:

 ネムリ「どどどどう見てもさらわれてるだけじゃないですかあああ!?」


ロリア:

 「ネムリさん、ここはいま色んな意味で危険です! 後で全部説明しますから!」


GM:

 薬売り「お、おまえら女までさらいやがって! ゆるせん!」


ロリア:

 「ごめんなさい!」 と演出で【閃光】使います、意味はない。


クスクル:

 「うぉ、眩しい、これじゃ戦えない、うっへっへ、命拾いしたな薬売りさんよぉ~」


ワイズマン:

 いやあ、素晴らしいですね。みなさん怪盗団としての連携がバッチリですね。


GM:

 1D6 逃走表  (コロコロ…) ダイス (3) = 3

 3:しつこく追われる。【生命】を使用する。


 では薬売りはいちおう同業者のネムリを助けるべくしつこく追ってきます! ということで【生命】で目標値10! 誰がやります?


ワイズマン:

 【好意】が高いクスクルさんですかねえ。


クスクル:

 はーい、じゃぁ振りますー。


ロリア:

 【生命】4もある……この妖精、人より色んな面で強靭すぎでは。


GM:

 さすがの【海賊】! ではどうぞ! 【生命】で10!


クスクル:

 あれ、【好意】いくらだ!?


ワイズマン:

 クスクルさんのは……ロリアへ1、ワイズマンへ1、ミラへ1、アルバートへ1。


クスクル:

 【好意】4もつかえる!?


ロリア:

 わーお。


クスクル:

 2D6+4+4>=10 【生命】判定!

  (コロコロ…) ダイス (6+2) + 8 = 16  +6成功! 金貨入手!


ロリア:

 コイーン。


GM:

 こいーん! 6があったので【次元の金貨】も1枚ゲット!


ワイズマン:

 どさくさに紛れて金貨まで盗み出す怪盗団一の力持ちクスクルさん!


クスクル:

 しつこく追ってくる薬売り、しかしミラの健脚はそれを上回っていた! (ミラに羽をつままれて逃走中)


GM:

 では皆さんが酒場に入ってきたと思った瞬間、その中の忍者がシュッと女性をさらうと同時に閃光が酒場の中を包み込み、ついでに妖精がカウンターから金貨を盗んだりしつつしたあげく、気がつくと侵入者たちはいなくなっていました……。


 薬売り「ああああネムリーッ!! 絶対助けてやるからなー!!」


ワイズマン:

 誘拐団でしょうか。


ロリア:

 手慣れすぎでは。


ワイズマン:

 そして順調にNPCの頭数を増やしてGMの処理能力を圧迫しています!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 ではワイズマンに捕まえられたネムリが泣いてます。


 ネムリ「ひぐっ、ひぐっ……私を捕まえてひどいことするんでしょう!? 私はただ酒場でミルクを飲んでいただけなのに……!」


ワイズマン:

 圧迫しているのでネムリさんから絞れるものを絞ってとっととリリースしちゃいたいですね。


クスクル:

 ミラだけで4000シルバの価値だし、ネムリの尻尾は国宝級らしいし、こりゃ大儲けだよ、げっへっへ。


GM:

 でも演出上なのでネムリの悲鳴や悲観的なコメントくらいしか出てきませんよ!


ワイズマン:

 チッ!


 「かくかくしかじかでこの獣人の国には闇の一族が蔓延っておる。先ほど我々を襲ってきたのもかの手の者だ。悪いことは言わないから早く東へ逃げるがいい」


GM:

 ネムリ「は、はあ……」


ロリア:

 「いえ、あの薬売りは真っ当に薬売りだったのでは?」


GM:

 そうですよ! さっき襲ってきたのはただの一般人です!


ワイズマン:

 「ところで我々に見覚えなどは……ないかね?」


クスクル:

 「ズマンに酷いコトされた記憶があるんじゃない?」


GM:

 ネムリ「あ、あなたたちのことは……見たことあるかもしれないですけどひどい人にしか見えません!!」


ワイズマン:

 「……。どうしてこうなったのだろう、クスクル君」


GM:

 仮に見覚えがあっても、ネムリはワイズマンの見た目の人にセクハラされた記憶しかないのでどう転んでもうまくいかない!


ロリア:

 自分とは比較的良好な関係だったし!


クスクル:

 「とりあえずGMが大変そうなので、枯れた井戸に放置していこうよ」


GM:

 ネムリ「い、いやあああああ!」


ロリア:

 「ええっと、一応自己紹介しますと私の名前はロリアといいます、この辺りではそれなりに有名人らしいのですが……」


GM:

 ネムリ「えっロリアさん!? あの巨大なXXXを倒したっていう!?(ネタバレ防止)」


 ネムリ「じゃあ本当に危ない人から私を救ってくださったんですね、ありがとうございます!」


 手のひらが540度くらい回ってるネムリ。


ワイズマン:

 「我輩もロリア嬢と共にヤツを倒したのだ! 怪しい者ではないぞ!」


GM:

 ネムリ「ええー? やっつけたのは女騎士ロリアさんと妖精クスクルさんだって聞きましたけど……」


クスクル:

 「ロリアと共にXXXを倒したのはボクだよね~」


ロリア:

 「ワイズマンさんとクスクルさんはややこしくなるので少し黙っててください」


ワイズマン:

 ああー! このネムリはやっぱりヨXXXのことを覚えていない! 


GM:

 ワイズマン悲しい! ネムリが知ってるのはあくまで『この世界で』闇と戦ったロリアやクスクルの話だけですね。アルバートがワイズマンの肩に手を置きます。


 ワイズマン「ワイズマン氏よ。変態扱いは……辛いな……」


ワイズマン:

 「フッ……だがどのような形であれ、誰かの記憶に残るのは悪くないものだぞアルバート君」


GM:

 アルバート「そうかもな……その意見、参考にさせてもらう」


 ネムリ「あ、そうだロリアさん! 前からずっとあこがれてたんです、サインください!」


ロリア:

 「え、ええ。まあそれぐらいなら……ただそういった事は不得手なので宿に記帳する程度の字しかかけませんけど」


GM:

 ネムリ「わあ、ありがとうございます! サイン大事にします! ちゃんと東に逃げますね!」


 ネムリは皆さん(主にロリア)に手を振って別れを告げた後、東に向かって歩き始めます。


クスクル:

 そしてボクたちが東に進むたびに酷い目にあうネムリであった。続く……。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 ただの酒場イベントでずいぶん盛り上がっちゃったぞ! どんどん行きましょう。


ロリア:

 というか誰ですかネムリ連れ出すなんて言い出したの!


ワイズマン:

 本当はお金と薬が手に入るはずだったのにネムリがいるからもう!


GM:

 ネムリ放置でもあの場面は平気だったのではー!?


クスクル:

 え? ズマンってネムリを解体して尻尾を手に入れるハズだったの?


ワイズマン:

 薬売りをスプラッタする現場が見えちゃうからノー! ノーです! という意味!


GM:

 子供には見せられないシーンだ!


 目の前で人が殺されておかしくなっちゃったネムリとか見せられたのに……。


ロリア:

 ネムリを曇らせたいGM。


ワイズマン:

 逃げてよかった!


GM:

 でもそろそろネムリのハッピーエンドが見たいですよね。これでよかったと思います。


 とにかく成功したので海岸で水泳しなくて済みました、おめでとうございます!

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