3話 闇と勇者

閉じた世界の始まり

 それぞれの世界で理不尽な死をむかえた、ロリア、クスクル、マリー、ワイズマン。4人+αの魂は、謎の力によって別の世界へと引きずられていきます。果たして行き着く先は……?


クスクル:

 これまでのあらすじ、通算42回目の旅を終えたオレたちは43回目の旅立ちを迎えていた。


GM:

 まだそんなにやってなぁぁぁい!


 さて、ロリア、クスクル、マリー、ワイズマン、シース(+イーリス)の5名は不思議な空間をただよっています。


 体はここになく、なんとなく意識がここに「ある」と感じられる程度のぼんやりした状態です。クラゲのように海にふわふわ浮いてるイメージが近いかもしれません。


クスクル:

 「クラゲだ、触手があるよ、やったね!」


マリー:

 「な、なにが起こっていますの……?」


ロリア:

 「ここは、どこ、でしょう……?」


GM:

 みなさんの魂はいま、何かに引きずられています。邪悪で、いまわしく、きつく締め付けられるような圧迫感と共に――。


 そして魂が引きずられていった末に、皆さんは新たな世界に降り立ちます。どう楽観的に考えても、安穏あんのんとした世界を期待することは難しそうです……。


クスクル:

 「あ、もう降り立っちゃったのか、触手使う前になくなっちゃった……」


GM:

 イーリス「触手なんて生えてないからー!」


 さて、新しいシステムの説明をします! 今回から『魂』ポイントという概念を新たに設定します!


――――――――――――――――――――

◆『魂』ポイントについて (本キャンペーンのみのオリジナルルール)


 新たな世界では、死ぬたびに絶望や疲れや痛みによって『魂』の元気度が削られていきます。『魂』がゼロになると復活する気力を失い、そのPCは物語上、その魂での転生ができなくなります。ゲームシステム上は、そのタイミングでPCの名前と性格、種族が変わったり、あるいは誰かNPCが犠牲になって救ってくれたりします。


◇『魂』ポイントは初期で6点あります。減り方は以下の通りです。

 ・スタート地点で死ぬ → ±0P

 ・世界の果てでシースの助けを借りて死ぬ → -1P

 ・道中で死を迎える(シースの助けなし) → -2P

 ・味方に殺される → 追加で-1Pする

――――――――――――――――――――


ロリア:

 “味方に殺される”!?


クスクル:

 まれによくある。


GM:

 今まで一緒に戦ってきた仲間さえも信用できないということで魂的にやる気がなくなります!


ロリア:

 「スタート地点で死ぬ」ってのはなんだろう。王様に殺されるとか?


GM:

 これからワイズマンで実例をお見せします!


ワイズマン:

 えっ!?


ロリア:

 ぶわ。


クスクル:

 なんという友情出演!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 謁見の間


GM:

 さて、今回のプレイヤーはロリア、クスクル、マリーの3人です! が、ワイズマン、シース、イーリスもここにいます。


クスクル:

 「タクーシが、タクーシがいないよ!?」


GM:

 はい、タクーシはいません!


 周りを見渡すと、いつの間にか皆さんは最初の城の謁見室にいます。ですが、最初に王と出会ったときは大きく違う点があります。


 広い謁見室の壁際には『たくさんの人間がずらっと並んでおり』、魂の抜けたような顔で、壁を背にぐったりと座りこんでいるのです! 彼らは武器や鎧を身に着けている者が大半です。


 彼らはもしや、自分たちと同じく「勇者」に志願した者では? とあなたがたは気付くでしょう。なぜこうなっているのかは分かりませんが、辺りは激戦区の野戦病院みたいな不安と絶望に満ちています。


マリー:

 「な、なんですのここは?! 最初の城……?」


ロリア:

 「あれ……私は……って、ひっ、な、なんですかここは!」


ワイズマン:

 「ヌウウ……頭がカチ割れそうだ……」


マリー:

 「ワイズマン、解説プリーズミー!」 頭脳労働を丸投げする関係性。


GM:

 要するに、いま広い謁見室の壁に大量の廃人が陳列されてます!


 シース “これは一体……? 皆さん、どうしちゃったんですか……!?”


 シースの念話は、PCみんなに聞こえるようになっていますよ。


クスクル:

 じゃぁ面白半分に並んでおこう(陳列される)。


GM:

 じゃあクスクルは理術士のお姉さんのひざに乗りました。もちろん無反応です。


クスクル:

 無反応、色々できそう。色々。


 いや、まって、無反応だと面白くないよね、興奮しないよね!?


ワイズマン:

 「我々は最初の城まで連れ戻されたのか……? 城は闇に呑まれたはずだが……」


 見た目はそれぞれ最初の世界で見たお城と同じ感じですか?(人とタヌキが並んでる以外は)


GM:

 そうですね、見た目は最初の城よりだいぶ汚いですが、同じ場所です!


マリー:

 「そして、あなたたちは……?」とロリアとクスクルのほうを見て、つぶやいておきます。一応知らない人だし!


ロリア:

 「(……)」


マリー:

 「一体何がどうなってるんですの? ここは闇の中の世界なんですの? 魔王は倒したはずですわ、どういうことですの?」


ワイズマン:

 「シース! シーーース! 無事か!」


GM:

 シース “無事です、ここにいます!”


 とシースがワイズマンに近付いてきた瞬間……ゴゴゴゴゴ、と城が揺れ始めます! このとき、ワイズマンは未来視で直感します。


 「あと数秒で何かに押しつぶされて死ぬ――どう逃げても回避できない!」 と!


ワイズマン:

 あっ。


GM:

 ワイズマンさん、最後に何か行動したりしたいことはありますか? 近くにシースも来てます。


ワイズマン:

 とっさにシースと、範囲内ならローズマリーを突き飛ばします。


マリー:

 ヤッター、サービスしていただけた!!


 「きゃっ!」


GM:

 シース “えっ!?”


 その直後! 突然、轟音ごうおんと共に城の天井を突き破り、真っ黒な何かがワイズマンのいた場所に降ってきました!


 それは人間の身長ほどもある直径の、真っ黒で超巨大な『触手』でした!


 周りの人間には、ワイズマンが立っていた場所が一瞬で漆黒の壁に置き換わったように見えます! 極太の触手はすさまじい重量と勢いで、城ごと両断するかのごとくワイズマンとその他たくさんの人をたたきつぶしました! 


 つぶされた下は、もう見ずとも想像が付くでしょう。グロい!


ロリア:

 (R-18かな、R-18Gかな)


ワイズマン:

 (観測されなければR-12です! セーフ!)


GM:

 (ちゃんと見えないようにうまくつぶしてますのでご安心です)


 シース “ワイズマンさああぁぁぁーん!!”


 それに続けて、別の場所にも天井を突き破って極太の黒触手がドガァァンと降ってきます! 最初の城はみるみるまにカットされていきます!


ワイズマン:

 苦しまなかったはずである。


GM:

 ワイズマンをたたきつぶした巨大な触手から、ギロリと無数の『目』が見開かれます! 1個直径10cmくらいでしょうか。


 触手にびっしりと付いた『目』が、あなたがたを無機質に見つめています!


マリー:

 「わ、ワイズ、マン……?」 突き飛ばされて、床に倒れた姿勢のまま、ワイズマンがいたはずの場所を愕然がくぜんと見つめます。


GM:

 さて、触手の目が見開かれた後、破壊された天井の隙間から今度は『大量の細い触手』の群れがこちらに迫ってきています! 細いほうの触手は直径10cmくらいで、それがいっぱいワシャワシャしています!


 イーリス「ちょっとこれ超ヤバいよ! 城から出よう!!」


クスクル:

 「好みのタイプの触手じゃないから逃っげろー」


ロリア:

 「そうですね。 ……皆さん行きますよ!」


マリー:

 「ま、待って、ワイズマンが!」とワイズマンがいた場所に近寄ろうとします。


クスクル:

 「あー、もー、いいから、こっち、こっち、逃げるよー!」と耳長の手を引っ張って。


マリー:

 「くっ……」 起きた状況をやっと飲み込み、他の人と共に逃げます。


GM:

 あたりは今もドガッシャーン! ズドォォン! と巨大触手がビタンビタン大会しており、そのそばでは細い触手が廃人化した人達を次々持ち去っていて、数少ないまともそうな人たちも阿鼻叫喚です。


 あ、言い忘れてましたが皆さんの他にもちょっとまともな人がいますよ! あいさつする暇はないですけど。


 さて、ワイズマンの死に動揺したシースが1人遅れています! 細いほうの触手に捕まりそうになりながら走っています。


マリー:

 「シース、こっちへ!」  自分も動揺してたし、多分近くにいますよね。手を取って走ります。


GM:

 ではマリーが手を取ろうとした瞬間、細い触手がシースを絡め取ろうとします!


 さて、シースの運命はサイコロで決まります! 今回は1D6で『6』が出たらシースが助かります! 今回お休みのワイズマンさん、1D6を振ってみてください! 運命の出目は!?


ワイズマン:

 「(ローズマリー……シース……!)」


 1D6  (コロコロ…) ダイス 3 = 3  失敗!


マリー:

 「シーィィィィス!!!」


ロリア:

 「シースさん!!」


GM:

 失敗! では残念ながらシースは触手に捕まってしまいます!


 ですがシースは触手に捕まったまま、亜空間からバラバラと次元倉庫の中身を出し、皆さんのそばに投げつけます!


 今回はこういう流れで次元倉庫のアイテムを使うことができます。


クスクル:

 なるほど、ロリアが持てなかった【ロングブレイド】がボクの脳天に降ってくるのかー。


GM:

 シース “みんな、生きて……!”


 シースは触手によって闇の霧の中に引き込まれていき……そして見えなくなりました。


マリー:

 追いかけようとしますが、触手には多分歯がたたないですよね。


GM:

 そうですね、他の触手も牽制けんせいしてきて、場所も悪く、戦えそうにありません。


マリー:

 「くっ……わたくしが、もっと……強ければ……」


クスクル:

 とりあえず、他のまともそうな人たちの避難誘導をして、自分たちも逃げるよー。


GM:

 イーリス「く、クスクルが避難誘導してるー!?」


ロリア:

 「(……)」


クスクル:

 「よくわからないけど、悔やむのは後、後ー」


マリー:

 「ワイズマン……シース……!」と涙をこらえながら、ぴょんぴょんと触手を避けて避難します。


GM:

 ではそんな感じで皆さんは城の外へ脱出します……。


クスクル:

 まともそうな人が逃げ切ったか城を確認しにいってもいいですか?


 ついでに金目のものが残っていればもらってきま……。


GM:

 城の色んな出入口から触手がモギャアアア! って生えてますけどそれでもよかったら!


クスクル:

 ちっ。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 城の外に出ると、この世界の空は赤く、太陽は見えません。遠くの空からは雷鳴が響いてきます。すごく世界の終わりっぽい雰囲気です。


ロリア:

 ラグナロクだ……。


マリー:

 「世界が……わたくしの知っている場所と、空気がまるで違いますわ……」


クスクル:

 「これはあれだね、世界の半分をもらっちゃんたんだよ。竜○さんから、あれ、○王って誰だっけ?」


GM:

 イーリス「もらう以前に『闇』が世界食ってる最中だし!」


ワイズマン:

 このあたりでズマンの笑顔を赤黒い空に浮かべておいてください。


マリー:

 ワイズマン……無茶しやがって……。


ワイズマン:

 皆さんの健闘を祈ります!


 何も知らずに死ねて幸せだったと、このとき誰が予想しただろうか。


*  *  *  *  *  *  *  *  *


GM:

 さて、いまこの辺りにはこの3人しかいません、何か話しますか?


クスクル:

 ふむ、ペットを装ってロリアとマリーの間でクルクル踊ってるよー。


マリー:

 「……ごめんなさい、申し遅れましたわ。わたくしはローズマリー、マリー、とお呼びなさいな」


 とロリアさんに向かって握手を求める感じで。生き残った戦友感。現状、クスクルくんのことはそのペットかなと思っています。


ロリア:

 「……はい、私はロリア。今でこそ半獣の身ですが、騎士をしています」


 いくらか間を置いてからそう言ってマリーと握手をします。


マリー:

 「女性で、武器をとる人というのはあまり見ませんから、勝手ながら少し、親近感を抱いておりますわ(にこり)」


 「さて……これから、どういたしましょうか」


クスクル:

 ロリアとマリーの挨拶あいさつが終わるのを待ってから、マリーに握手を求めてみよう。


 「ボクはカワイイで有名なクスクルだよー」


マリー:

 「うわこのタヌキ喋った!?」


クスクル:

 「なに!? タヌキが喋ったのか!?」とキョロキョロ。


マリー:

 「あなたですわ!!」 びしっ。


クスクル:

 「だれだ!?」 キョロキョロ。


GM:

 イーリス「あ、いちおうこのひと、タヌキじゃないんで……」


マリー:

 「あ、じゃあ……えっと、品種はなんですの……?」 イーリスにひそひそ。


GM:

 イーリス「自称アライグマだって……」


クスクル:

 「自称ってなんやねーーーーーん」(棒)


マリー:

 「じしょう。なるほど、アライグマという名前なんですわね!」 手ぽん。


 「よろしくですわ、アライグマ!」と握手。


クスクル:

 「よろしくだよ、耳長!」と握手。


ロリア:

 「(……)」


 考え事をしながら2人のやり取りを見てます。


GM:

 イーリス「クスクルはこんなときでもいつも通りだよねー、うらやましいよ」


ロリア:

 「いつも……通り?」 いぶかしげな顔でイーリスを見ます。


GM:

 さて、それでは1日目の行き先選択をする前に、まず城から出たところのクエスト処理しちゃいましょうかね!


*  *  *  *  *  *  *  *  *


● 最初の城 クスクルのクエスト



GM:

 ではここで城を出たのでクスクルのクエストがオープン! クスクルの行こうとするエリアの昼イベントは消滅しますのでご了承ください。


 城を出てしばらくすると、いつのまにか1人の赤毛の女狩人が追ってきていました。こんな人です。

 イラスト http://www.silversecond.net/sc/trpg_owh/NPC_main_Rain.jpg


ロリア:

 真面目そう! あっ……。


クスクル:

 「誰だっけ?」


マリー:

 もしかして緑の団!?

 (※緑の団:原作に登場する、過激な動物保護団体。)


クスクル:

 そうか、ボクは希少動物! そうだね世界でオンリーワンだね。


GM:

 残念ですが緑の団ではありませんね! その正体は……!?


――――――――――――――――――――

クエスト 『弟子と共に』


・公開条件: 最初の城から出る直前に公開(昼イベント上書き) 【経験値】5


・イベント

 クスクルが城から逃げ出すと、若い赤毛の狩人が追ってきた。彼女の名はレイン。君が城に遊びにきたついでに、たまに狩りを教えていた弟子だ。彼女は事故で死んだと聞いたのだが……? アイテム【頑丈な狩人レイン】を得る。話をし、【魅力】で目標値7の判定に成功すればレインからの【好意】が1になる。

ジャッジ:レインと会話する


・クリア条件: レインからの【好意】を1以上にして世界の果てにたどりつく。

       【頑丈な狩人レイン】を失っていた場合でも【伝説P】のみ得ることができる。

・報酬: 【伝説P】50 + アイテム【魂の絆:狩人レイン】を得る

――――――――――――――――――――


マリー:

 レイン……ですって……?!(ざわっ)


 別の世界線なんだなあ(遠い目)。


GM:

 狩人「あれーもしかしてクスクル師匠ー!?」


クスクル:

 師匠と呼ばれて思い出した!


GM:

 レイン「わたしわたし、ほら、弟子のレインですよ! ヴィクター王の城で召使いをやってた!」


クスクル:

 「そう、レインに弓矢の扱いを教えていたんだよね、ボク」


 「たとえば、あそこにフリーダ王女の洗濯物が干されているよね。風が吹けばひらひらとはためくよね」


 「これを弓矢で射落とす練習を日々積み重ねてきたからね。ふふーん」


GM:

 レイン「そのエロダヌキっぷり! やっぱり師匠だ!」


クスクル:

 「しかし、それがバレてフリーダ王女にずんばらりんとやられちゃったんだよね。違ったっけ?」


GM:

 レイン「私は師匠がフリーダ王女に頼まれてエッチな縛り方してたのを、後ろからかかと落とししたのを覚えてる」


マリー:

 この世界線のフリーダ王女はエッチなのか!!!


ロリア:

 ロリアとの面識はどうしましょうかね。顔見知り程度、かな?


GM:

 ロリアも、レインがクスクルと一緒にいたのは知ってるかもしれません。顔見知りでいいですよ。


ロリア:

 「あなたは……確かクスクルさんと一緒に居たのを見たことがありますね」


GM:

 レイン「はい、レインです、よろしくお願いします! ロリアさんのことも存じてます!」


 でもクスクルやロリアは、前の世界で旅立ちのだいぶ前に「レインが事故で死んだ」という話を聞いています。一体どういうことでしょう。


クスクル:

 「まー、とりあえず、生きててよかったな、あっはっはっはー」レインの背中をバンバン叩きながら。


GM:

 「あっはっはー。フリーダ王女とデュークガルツさんと一緒に魔王をやっつけたんだけど、気付いたら闇に呑まれてここに来ちゃってたんですよね」


ロリア:

 まさかの(片道的な意味での)勇者の1人!


マリー:

 イーリスはレインにノーコメントなのだろうか(このあたりの話は、絶賛発売中の『片道勇者開発記』を読むとわかるよ!)。


GM:

 イーリスは「なんかあの子のしゃべり方気持ち悪い……」と言ってるくらいですね(宣伝ありがとうございます!)


 レイン「魔王討伐に旅立ったとき、師匠も見送ってくれましたよねー? 覚えてない?」


クスクル:

 ボクはレインが魔王討伐に旅立ったことを記憶しているのかな?


GM:

 いいえ。クスクルには、そもそもレインが魔王討伐に出発した記憶がありません。というか、クスクルたちの世界ではレインは事故で1年前に死んでます!


マリー:

 完全に違う世界線っぽい。


GM:

 クスクルやロリアにとっては、レインは1年前、クマに襲われて死んだというのが最後の情報でした。


ロリア:

 ああ、やっぱりその情報持ってますよね。


GM:

 つまるところ、「色々とつじつまが合わない」というくらいの認識で結構です!


 レイン「うーん? なんかよくわからないけど、まあいっか」


クスクル:

 スカートをめくって下着を見てみよう。ボクの知っている下着かどうか調べるよ。


マリー:

 思わずクスクルを蹴り飛ばします。


GM:

 レインもそのままブーツでクスクルの頭を押さえます、むぎゅうう。


 レイン「もうー、師匠ったらいつも通りなんだからー!」


クスクル:

 「ふぎゃぁ、この踏みつけ、これは」 記憶にありますか?


 こう、いつも踏みつけられている感を覚えているとか。……なんだそれ?


GM:

 クスクルが弟子に対して普段からこういう振る舞いなら、きっと踏まれた感を覚えてるでしょう!


クスクル:

 「うん、この失礼な踏みつけはレインに違いない! 痛い、痛いってば、ああ、そこダメ……」


GM:

 レイン「うわあ、師匠ったらフリーダ王女みたい」


マリー:

 ドMでエッチなフリーダ王女だったのかあ……(顔を手で覆う)。


 そしてレインのキャラがクスクルさんに汚染されている感がある!


GM:

 クスクルさんのせいでお茶目さが増してしまっている! レインはまじめな人の前だとまじめっ子です。


 とにかくジャッジOKです! 目標値7→6へ! 【魅力】で判定に成功すればレインの【好意】が1になります。


――――――――――――――――――――

◆このセッションでのジャッジ処理について


 「ジャッジ」成功時、厳密には判定+1の処理を行いますが、このキャンペーンではミスやPL負担を減らすためGM側が目標値-1して処理しています。

――――――――――――――――――――


GM:

 クスクルの【魅力】は0ですが、ロリアの「協力」で+1されますね! マリーは【魅力】0なので戦力外。


ロリア:

 やだ……このパーティ【魅力】なさすぎ……。


クスクル:

 2D6+0+1>=6 【魅力】判定! 

  (コロコロ…) ダイス (6+4) + 1 = 11  +5成功!


GM:

 では成功! レインとの【好意】1になりますので記入しておいてください。


 レイン「まあこの世界で1人旅は無茶みたいだし、師匠、一緒に行きまーす!」


 ということでクスクルはアイテム【頑丈な狩人レイン】を取得します!


――――――――――――――――――――

アイテム【頑丈な狩人レイン】 重さ0 売却不可


 破壊されない。クスクルの攻撃成功時、1D6だけダメージが増加する。「交流」可能。譲渡不可。次元倉庫には入れられない。

 ある危険な状況でこのアイテムの秘密効果が発動するが、その場合このアイテムは消滅し、クエスト報酬のアイテム【魂の絆:狩人レイン】が得られなくなる。

――――――――――――――――――――


GM:

 レイン「他のお二人もよろしくお願いします!」


マリー:

 「レインといいますのね、わたくしはマリーですわ(このエロタヌキとよく普通に接することができるなあ……)」



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