勇者は世界の果てに堕つ
GM:
では全員、世界の果てへ「進行」します! 移動前に「進行ルート」です。
クスクル:
【筋力】3だから【ST】減少ナシ。
あ、みんな単独進行だから、【経験値】4足していいかなー。
マリー:
やっと【ST】消費0がきたー!!
【経験値】8→12へ。
ロリア:
【生命】5なので消費0ですね。
【経験値】27→31、【レベル】8!
クスクル:
レインと漫才しながら世界の果てへー。
【経験値】35→39 【レベル】9になっちゃった~。
* * * * * * * * *
● 世界の果て 遭遇
GM:
では各々の道をたどり、ついに3人は世界の果てにたどりつきます!!
そこには、人もまともな生き物も建物も存在しないない、さみしい世界が広がっていました。
マリー:
「アライグマ、あなた狩人でしたわよね。こんなの買ってきてあげましてよ」
クスクル:
「おお、これは【軍用剛弓】、ありがとうだよー、って、レイン、そいつの試し撃ちとかしなくていいから!」
レイン「ししょー、動くと危ないよー」
「いや、まず、撃たなくていいんだってば!」
GM:
レイン「やっぱり動く的で狙わないと練習にならないよね!」
マリー:
クスクルのいらない剣はマリーがひきとります。
GM:
常に剣だらけな弁慶・ザ・マリー。
ロリア:
お金の配分はどうなるのかな。
マリー:
お金は、ロリア1001、クスクル1001、マリー1001、残りの1147はこっちの耳長剣売却したのでこっちがもってていいですか? っていうかどのみち引き継ぎできないし!
クスクル:
その1147シルバはマリーが持ってればいいんじゃないかな。
GM:
ではそのようにしてくださーい。なんというマンチキン分配。
ロリア:
1001ってあたりが、はい。
* * * * * * * * *
GM:
さて、皆さんは世界の果てにやってきました。そこには1人の男性が立っています。
勇者アレン「やあ、君かあ……さっきは悪かったね……」
マリー:
あ、ちょっとまって ごはんたべるから!!! お弁当先に食べておきます!!
GM:
目の前でムシャムシャ。
ロリア:
勇者の会話をさえぎって弁当食べだす人がいるらしい。
クスクル:
もしかしたら戦わないかもしれない!
マリー:
シリアスに入ってから食べるのはどうも!! ムシャムシャごくん!
【LIFE】13に、【ST】10になりました!
クスクル:
弁当つよいなー。
ロリア:
次元倉庫に入れるだけの価値はある!
GM:
ではマリーのクエスト、オープン!
――――――――――――――――――――
クエスト 『マリーと勇者II』
・公開条件: 世界の果てに到達する 【経験値】10
・イベント
マリーが「世界の果て」に来ると、返り血だらけの勇者アレンに出会った。アレンはこちらと戦うつもりだ。たとえマリーが望まなくても、仲間を守るためには彼と戦わねばならない! 真の勇者は一体誰か、相手に思い知らせよう! 戦闘は魔王戦と同じシステムで行われる。
・クリア条件: 世界の果ての決戦に勝利する
・報酬: 【伝説P】20 + クラス【勇者】をアンロック
――――――――――――――――――――
クスクル:
あー、戦うってもう書いてあるわー。
マリー:
【経験値】足してきます! 【経験値】12→22!
GM:
さて、急なお弁当タイムがあったのでもっかい!
アレン「やあ、君かあ……さっきは悪かったね……」
マリー:
「アレン……」 憎しみのこもった目で見つめます(弁当などなかったのだ……)。
GM:
アレン「それにしても、まさかそんなところに隠れてたなんてなあ……まさかのどんでん返しだよ……」
アレンは返り血まみれのまま言います。
マリー:
「隠れてた……? 誰がですの?」
剣を抜きつつ。
GM:
アレン「聞いたぞ、魔王は『金髪』で『耳長みたいな顔をした女』だって……すっかり騙されたよ……」
マリー:
「……ッ!?」
GM:
アレン「まさかこんな近くにいたなんてね、ずるいよ……!!」
マリー:
「わ、わたくしは魔王ではありませんわ! アレン! お願い、話を聞いて!」
ロリア:
「マリーさん気をつけてください、あれはもう……」
GM:
アレン「これでやっと僕の悲願が達成できる……死ねえええ魔王!」
勇者は狂気の笑みをうかべると、剣を抜いて襲いかかってきます!
――――――――――――――――――――
NPC【勇者アレン】
【LIFE】150 【防御値】10 【反撃ダメージ】8+理力2 【経験値】0
【ドロップ】 【折れた聖剣】
――――――――――――――――――――
マリー:
「もう……もう、アレンは……あの時のアレンではありませんのね……」
一抹の迷いを吹き払うように、剣を横になぎ、構えます。
「アレン。あなたを、倒します。被害にあった村人たちの仇として。わたくしは、あなたを倒します!」
GM:
アレン「フフハハハやってみろよ魔王ーッ!!」
マリー:
「あなたが『勇者』だと呼ばれるものなら! わたくしは、『魔王』になろうと構わない! 世界の人々を、より多く救う! このことだけは変えませんわ!!」
GM:
マリーさんのセリフが熱い!
ロリア:
これは間違いなく主人公。
マリー:
いやあ、おいしいイベントですね!
GM:
アレン「うおおおお死ねぇぇぇ魔王ぉぉーッ!!」
マリー:
「いきます!」
GM:
さて、問答無用で全員攻撃判定! 目標値は10です!
マリー:
【ベルセルク】を使います!
ロリア:
んーんー、そんな持ちませんけど【グレートウォール】使います! 【ST】4 → 2 に。【火炎のシルバーランス】含めた実質的な装甲は5+4で9になりました。
ずしーん。
マリー:
2D6+5>=10 攻撃判定(筋力)!
(コロコロ…) ダイス (5+4) + 5 = 14 +4成功!
【強打】を使います! 【ST】10→8へ。【大激震】も適用!
ロリア:
2D6+4>=10 攻撃判定(筋力)!
(コロコロ…) ダイス (1+6) + 4 = 11 +1成功!
クスクル:
【貫通射】使用! 【ST】6→3だよー。
2D6+6>=10 攻撃判定(【敏捷】・弓)!
(コロコロ…) ダイス (6+6) + 6 = 18 スペシャル!
GM:
どぉぉーん!! クリティカル発生!
ロリア:
わーお。
GM:
クスクルはこの攻撃時、【反撃ダメージ】なし! ダメージ+2D6です! 【軍用剛弓】になってさらにダメージアップ!
マリー:
買ってあげたかいがありましたわね!
GM:
では全員攻撃に成功! ダメージを出してください!
マリー:
3D6 【強打】 (コロコロ…) ダイス (3+2+6) = 11 ダメージ!
2D6 【ベルセルク】分 (コロコロ…) ダイス (3+3) = 6 ダメージ!
2D6+1+3+7+2+3 【鋭い耳長の細い剣】で攻撃+【大激震】!
(コロコロ…) ダイス (4+2) + 13 = 22 ダメージ!
11+6+22で39ダメージ!
ロリア:
3D6+8+2 「行きます!」
【火炎のシルバーランス】で攻撃+【大激震】!
(コロコロ…) ダイス (1+4+6) + 10 = 24 ダメージ!
クスクル:
8D6+1+9+3 【軍用剛弓】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (1+2+5+4+4+4+5+4) + 13 = 42 ダメージ!
こうか。間違ってないかな。
GM:
えーとクスクルさんのはまず2D6とクリティカル+2D6とレイン+1D6と【貫通射】の+3D6で8D6? OK! えげつない!
クスクルとレインの強烈な矢の猛攻がズドドドドとアレンに突き刺さります! 42ダメージ!
ロリア:
ずどどーん。
マリー:
8D6って誤字かなって思うレベル!
GM:
これで1ターンで105ダメージ! アレンの【LIFE】、残り45!
ロリア:
ひどい攻撃だったね……。
マリー:
「わたくしは絶対にあなたを許さない! あの『ドラゴン』と同じことをしたあなたを……! 弱いものを一方的に、惨殺したあなたを……!」
剣をふるい切りつけながら。
GM:
アレン「ははは! 魔王が何か言ってるよ!」 ずばばばー!(やられてる)
ロリア:
「狂ってますね」
マリー:
「なんとでも言うがいいですわ! あなたが『善』だとされるなら! わたくしは『悪』と呼ばれようがなんだろうがかまいませんわ!」 切り返しつつ。
GM:
アレン「僕が勇者だ!! 僕が正しいのさ! ハハハハ!」
さて、勇者アレンは聖剣を振るい、雷光を放って攻撃してきます! ということでここで【反撃ダメージ】処理!
【反撃ダメージ】8+理力2、と、【ST】-1してください! クリティカルが出たクスクルは【ST】-1のみです!
クスクル:
理力分も受けなくていいのか、ひゃっはー、クスクルつよーい。
マリー:
えーっと【反撃ダメージ】は 装甲の6点があるから、合計で4ダメージかな【LIFE】13→9、【ST】8→7へ!
ロリア:
【LIFE】11→8、【ST】2→1、になりました!
マリー:
「あなたの『正しさ』なんて! 絶対に認めない!! わたくしの『正しさ』は……絶対に曲げない!」 攻撃を受け流しつつ。
GM:
では2攻撃目の前! 勇者アレンはここで詠唱を始めます!
ロリア:
(黄昏よりも昏きもの?)
GM:
アレン「原始の神よ、今こそあるがままの大自然の力をこの手に! ……ゼヌーラ!!」
ロリア:
(ギャグシナリオだった!)
GM:
そう叫んだ瞬間、アレンの体に雷光が降り注ぎ、鎧がはじけ飛びます!
光が止むと、そこには一糸まとわぬ姿の勇者アレンが!
マリー:
「なっ……!」
ロリア:
「に……!」
クスクル:
「……は、二刀流になった!」
マリー:
「……ふざけてるんですの?」 といいつつも、アレンの体から、力をひしひしと肌で感じます。
クスクル:
「いきなりカメラアングルとかが不自然になったよ!?」
GM:
アレン「これが勇者の真の力だぁァァァアアアアーッ!!」
これによりさっきよりスペックが上がります! ラスト1ターン!
――――――――――――――――――――
NPC【勇者アレン 真の力】
【LIFE】残り45 【防御値】11 【反撃ダメージ】10+理力3 【経験値】0
【ドロップ】 【折れた聖剣】
――――――――――――――――――――
GM:
【防御値】や【反撃ダメージ】がちょっとだけ強くなりました!
マリー:
女性陣の命中が如実に下がっちゃうよお!
ロリア:
「見た目はアレですけど、気配がさっきまでと全然違い、ますね、ええ」
クスクル:
「弱点はもう一本の短い剣の方に違いないよー!」
マリー:
「……切り落としてやる!」(なにをとはいってない)
クスクル:
「え? 何を?」
GM:
アレン「ハハハハ、やってみろよぉ魔王ぉぉー!!」
マリー:
(だめちょっと笑う助けて)
ロリア:
(笑ってはいけない最終決戦)
クスクル:
「これは酷い……」
マリー:
ゼヌーラの真の力は相手に対するデバフな気がする!! 笑って【筋力】下がるし見たくなくて(なにをとはいってない)命中下がるしみたいな。
GM:
では2攻撃目! 今度は【防御値】11です!
ロリア:
「人としての倫理さえも捨てましたか!」
2D6+4>=11 攻撃判定(筋力)!
(コロコロ…) ダイス (4+1) + 4 = 9 -2失敗!
「かわされた!?」
マリー:
ロリアー!
GM:
失敗! 痛い! 【覚醒】もない!
すばやくなった勇者アレンはロリアの攻撃をかわし、雷をまとった聖剣で斬りつけてきます! ロリアさんは【反撃ダメージ】と【ST】-4を受けます!
まず【反撃ダメージ】は10+理力3! 装甲2+盾2+槍1+グレートウォール4で無属性分を9点防いで、計4ダメージ!
ロリア:
【LIFE】8→4 になりました。
次に【ST】-4の処理で、【ST】1しかなかったので【ST】は0に、【ST】-3超過分で【LIFE】-6を受け、【LIFE】4→-2 になりました。
死亡!
GM:
ロリアは勇者の激しい攻撃を受け、とうとう倒れてしまいました! 倒れ方は自由に演出してください。3回やってきて初の死者だ!
ロリア:
「ぐぅ、腐っても勇者、でしたか……。すみませんみな、さん……」 パタン。槍の攻撃をかわされ、背中にもろに攻撃を受けて倒れます。 (【ST】減少で死ぬと、気力を振り絞って最後の言葉残せる感じがでていいですね)
マリー:
「ロリア!? くっ、よくも……!」
倒れたロリアに今すぐ駆け寄りたいところですが、目の前のアレンがそれを許してはくれないでしょう。
GM:
レイン「師匠!! ロリアさんがー!!」
クスクル:
「おのれー、ボクの大事な親友をー!!」
【ST】2しかないけど、貫通射(【ST】-3)つかってもいいんですよね?
GM:
はい! 足りない分は【ST】1あたり【LIFE】-2で支払えます。
クスクル:
「ならば、貴様の大事なナニ(意味深)を狙い撃ってやるよー!」
【ST】2→0、【LIFE】13→11、【貫通射】使用!
2D6+6>=11 攻撃判定(【敏捷】・弓)!
(コロコロ…) ダイス (6+6) + 6 = 18 スペシャル!
GM:
ブーッ。
クスクル:
「この主人公力!」
マリー:
なんなんだこれ……!
GM:
クスクルさん、怒りのクリティカル!! っていうか2回連続クリティカルとかなんなの!
ロリア:
やだこのタヌキ、今日のダイス運すごい。圧巻だわ……。
マリー:
2D6+5>=11 攻撃判定(筋力)!
(コロコロ…) ダイス (2+5) + 5 = 12 +1成功!
GM:
お、攻撃判定、決めた! ここで足りたとはさすがです。
クスクル:
(微妙に危なかったね……)
8D6+1+9+3【軍用剛弓】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (1+6+4+3+5+4+2+4) + 10 = 39 ダメージ!
GM:
レイン「師匠ー! すごすぎるよ師匠-!!」
クスクル:
ずががががががががー。
GM:
アレンの体をクスクルたちの強烈な矢が貫きます!
アレン「ぐあああああああ!」
クスクル:
体? いやいや、ある一部を強烈な矢が貫くよー!
GM:
(どこかは聞かない)アレンの【LIFE】、残り6! 次、マリーさんのダメージ!
マリー:
なんかもうもってかれる感すごいけど! ふります!
2D6 【ベルセルク】分 (コロコロ…) ダイス (5+1) = 6 ダメージ!
2D6+1+3+7+2【鋭い耳長の細い剣】で攻撃!
(コロコロ…) ダイス (1+2) + 11 = 14 ダメージ!
(最後で出目1+2とかオチがついてる!)
ロリア:
(最後の最後で決心が少し鈍ったということで)
クスクル:
(まだ、ちょっとだけアレンのことを信じてるマリーであった、みたいな)
GM:
それでもマリーの最後の一撃がアレンに合計20ダメージを与えます!
マリー:
「『強さ』があなたの『正しさ』だというのなら……! わたくしは、あなたより強いことを証明してみせる! わたくしが『正しい』ことを証明してさしあげますわ……!」
と、アレンの右腕を切り落とすように切り込みます。
ロリア:
最後の一撃は、せつない。
GM:
これで撃破! アレンは14ダメージくらいオーバーキルされて倒されました! 勇者アレンはその最後の一撃を受けてひざをつきます!
戦闘終了! おめでとうございます、皆さんの勝利です!
切り落とされた右手が地面に落ちると同時に、その手にあった勇者アレンの剣はパキーンと折れてしまいます。それはカレドヴルフと呼ばれる聖剣でした。
* * * * * * * * *
マリー:
「……なんで、あなたは、人をやめてしまったんですの、それだけの力がありながら……」
GM:
アレン「分かっていたんだ……君が魔王じゃないことくらい……」
マリー:
「……」(無言で聞いています)
GM:
体中から血を流しながら、アレンは続けます。
アレン「でも、希望がなかったんだ……婚約者とは会えない……魔王もいない……倒すべき敵は強大すぎて何もできない……元の世界にも戻れない……」
アレン「最後に、君の名前を教えてくれないか……」
クスクル:
「クスクルだよー、そしてそこに転がってるのがロリアだよー」(怒)
GM:
アレン「そっちじゃないよー!」
クスクル:
「えーーーー!?」
マリー:
「……あなたも、苦しんだんですのね」
「わたくしは……わたくしの名前は、マリー。ローズマリー・アルタールランディカエル」
GM:
アレン「そうか……いい名前だ、ありがとう……」
アレン「コリーナという女性に会ったら伝えてくれ……僕は別に愛する人を見つけたから……もう、かえらない、と……」
マリー:
「(……アレン……)」
GM:
ドサァッ……勇者アレンは地面に突っ伏して、動かなくなりました。彼の周りに、血だまりが広がっていきます。
マリー:
「コリーナ……わかりましたわ。あなたの苦しみが……これで終わりますよう」
最後のトドメをさします。
GM:
もう死んでる! けどアレンはマリーのトドメで安らかに眠ります!
クスクル:
死んでるけどトドメを刺す。
マリー:
本当に死んでるかとか、ほら、実際はすごい調べないとわからないじゃないですか!!
GM:
それが戦士たるマリーなりの優しさ! ドスッ。
マリーさんは【折れた聖剣】をゲットします。
――――――――――――――――――――
アイテム【折れた聖剣】
折れた聖剣の一部。武器としては使えないが、腕のいい鍛冶屋に渡せば打ち直してくれるかもしれない。フラグアイテム。
――――――――――――――――――――
クスクル:
ナニを?
ロリア:
ナニを。
GM:
【折れた聖剣】ってそういう意味じゃないです。
マリー:
流れがさっきから不健全な方向に突き進んでいるのですがー!?
GM:
まあラスボスが全裸……だし……。
マリー:
酷い……ほんとひどい……(顔を手で覆う)。
「形見……というには、少し感情が違いますけれど」
ロリアちゃん守れなかった! ごめんなさいいいい!!
* * * * * * * * *
GM:
さて、闇が迫る中、急に空中からポンと袋が現れ、地面に落ちます。袋にはシースと書かれています。
クスクル:
「くっシースまでこんな姿になってしまったのか!」
マリー:
「いや多分これに道具をしまいなさいとかそういうことなのではなくって?!」
GM:
「これを飲んでください、そうすれば魂の痛みをやわらげられるはずです」と紙が一枚。
中にはなんかアンプルっぽいのが何本か入ってます。
クスクル:
「知ってる、これあぶない薬だー」
GM:
レイン「だよねー!?」
イーリス「うわあ」
飲みますか? 飲みますよね?
クスクル:
「たぶん『闇に吹き飛ばされる痛みをやわらげる』の間違いだよね」
ロリア:
一気に怪しい薬に。
マリー:
一気にゴクゴク!!
ロリア:
手に取ろうとしても、スカスカと手が空を切ります。ああー魂削れるぅぅぅぅ!
マリー:
ロリアちゃんの口に注いであげたいところですが、もう離れちゃってますもんね。魂が削げたあとだー!
――――――――――――――――――――
◆死亡について
『片道勇者TRPG』ではPCの【LIFE】が0以下になると死亡してしまうものの、幽霊になってプレイを続行できます。ルール上はPCは他のPCの幽霊を知覚できますし、話も可能ということになっています。なるべく退屈しないための配慮ですね!
――――――――――――――――――――
GM:
レイン「とりあえずよく分からないから飲む! グビッ」
マリー:
「こういうのは怖がるから怖いのですわ! ゴクゴクッ」 一気飲み!
クスクル:
「あれ? みんな飲んじゃうの? じゃぁ飲むー」
GM:
飲むと、皆さんの魂は体と分離してしまいます。
ロリア:
フワー。
マリー:
これ簡単に言うと毒薬だー!
GM:
では、皆さんは自分の体を眼下に眺めながら、闇は迫り……。
そして辺りは漆黒に包まれました。
マリー:
「あれ、わたくし……これ、死……?」
クスクル:
「やぁロリアの仇はとっておいたよー」
ロリア:
「はい、皆さんの活躍は霊体になった状態で見ていました、ありがとうございます」
GM:
その後、皆さんの体はあの巨大な何かにつぶされてしまったのでしょうけれど、おかげで魂への痛みは最小限で済みました。ロリア以外は……。
クスクル:
たぶん、飲まないと魂ポイントが減っちゃうんだよね。怖い怖い。
ロリア:
どちらにしても減るには減るけど、飲めば軽減される的な。
GM:
そうですね。痛みで死んだりすると魂の気力が大幅に削がれて【魂P】が2点も減ります。
さて、こうして皆さんの体は、少しの間だけ魂の里へ帰ります。もっとも、すぐに『闇』によって同じ世界に引き戻されてしまうのでしょうけれど……。
ロリア:
絶望しかない!
マリー:
絶望だー!
GM:
希望のない世界で、これからあなたがたは何を見るのか……それは次回のお楽しみです。
- 第3話 終 -
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