STEP09:〈がむしゃらベリーハイジャンプ!〉
【01】街外れの丘にて
少年「パーティの招待状?」
少女「お城の騎士の人がわたしのおうちに来て渡してくれたんだ」
剣「少女は王族に知り合いがいるのか?」
少女「うーん。いないと思うけど」
少年「この前に盗賊を捕まえたのが王様の耳に届いたんじゃないかなぁ」
剣「そういえばあの盗賊らは少女の手柄になっているのだったか」
少年「流石に怪盗さんが堂々と手柄を打ち立てるわけにもいかないからね」
眼鏡「……これ、"友達も是非"と書いてある」
少女「そう!それなんだ!私、一人じゃ心細いからみんな来てくれないかなぁって!」
剣「私は行かんぞ」
少女「えーっ。おにぎりとかいっぱいあるよ?たぶん」
剣「食えん」
少年「流石におにぎりはないんじゃないかな……」
◆
少年「少女ちゃんっていつも何か食べてるよね」
少女「今はなにも食べてないよ!」
眼鏡「……その小脇に抱えてるものはなに?」
少女「さくらんぼ!あっ食べる?」
少年「八百屋さん……旬の果物も変わったのかな」
眼鏡「……もう夏」
少女「暑いのはやだなぁ。でもスイカとか美味しいし、海にも行きたいね!……じゃなくて!パーティだよ!」
少年「お城のパーティ、ぼくは行ったことないんだけどダンスとかないのかな?ぼくは踊れないよ?」
眼鏡「……私も無理」
少女「仕方ないね……これも勇者になるための修行だよ……」
少年「もうダンスを練習していくのは決定なんだね……」
◆
少年「そもそもぼくら誰も踊れないわけだけど……どうやって練習するの?」
少女「ツルギさん」
剣「踊れん」
少女「だよねぇ」
少年「商人さんはどうかな」
眼鏡「……踊っているところは、見たことない」
少年「期待薄かぁ」
少女「当たって、砕けろだよ!聞いてみよう!」
剣「砕けてはいけないのだがな」
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