【03】街外れの丘にて

少年「ほっ……はっ……」


剣「……あやつは曲芸師志望に鞍替えでもしたのか?剣の上に立たないと死ぬのか?剣が常に宙を舞ってるが危なくないのか?」


少女「八刀流だって……」


眼鏡「……何を血迷ったのか」


少年「聞こえてるよ!」


眼鏡「……腰に鞘多すぎだし、剣を落としすぎ」ププッ


少年「笑うなよぉ。これでも子供の頃の"剣なんて多い方が強いに決まってる"っていう信念を信じて!」


少女「"剣なんて大きい方が強い"って方を信じた方がいいんじゃないかなぁ」


少年「あ、やっぱり?大剣もかっこいいよねぇ……」


眼鏡「………浮遊魔法を教えようか?……剣を浮かせるために。同時に扱える剣の数もきっと、増える」


少年「それは魅力的だな……」


剣「その優柔不断な状態が一番おぬしの足を引っ張っておるのだ」


少年「うっ……世界一への道はまだまだ遠いね……」


少女「遠回りしてるだけじゃない?」

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