STEP00:〈エピローグ〉

【00】

『それから数日後、街には小さな魔物が数体現れるだけでした』


『ゴーレムは勇者の剣の移動を感知したものの、経路の途中から魔力が追えなくなり、魔界へと帰ることになりました』


『少女のいた街には再び平和が訪れました。……少し寂しくなったけど』


『こうして、不思議な出会いから小さな勇者の冒険は始まったのです』


『めでたしめでたし』


パタン


『え?この続き?うーん。続きはどこにやったかなぁ』


『嘘だよ、嘘。そんな顔しないでおくれよ。……でもボクも少しばかり疲れちゃってね』


『それに、ここで終わっておくとちょうど50話でキリがよくていいだろう?……まぁこのお話にはあまり意味のないものだけど』


『え?この話のせいでズレてしまった?……そんなこといわないでほしいなぁ。おまけだよ、おまけ』


『まぁ、そう急かさないで。またいつか、ボクの気が向いたら続きを聞かせてあげるよ』


『それじゃあ、また。今度は紅茶でも用意して待ってるよ』

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【SS】ろーどとぅゆーしゃ! ゆきの @yukiny

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