【03】鍛冶屋にて
少女「ということでパーティのために商人さんにドレスを借りたんです!」
鍛冶屋「そうか。似合ってるな」
少女「えへへ、ほんとですか?えっと、さくらんぼは今持ってないや……」
鍛冶屋「さくらんぼを配ってるのか?……そういや俺のやったリボンも着けてるんだな。それもよく似合ってる。……いつかドレスも作ってみたいな」
少女「マゼンタの、ですか?」
鍛冶屋「いや、あの色はアクセントに使うから良いんだ。全体としては淡い寒色でまとめて……白も混ぜ込むといいかもしれないな。それに胸の部分のリボンにマゼンタを使ってアクセントにする……あたりがいいんじゃないか?」
少女「……見てみたいです!……いや、着てみたいです!」
鍛冶屋「ははっ。最初のドレスは少女に着せてやるよ」
…………
眼鏡「……会話が、きらきらしてる」
少年「混ざり……にくいね……ドレスやタキシードで踊れるか見て貰いに来たのに……すごく言い出しづらい……」
◆
鍛冶屋「まぁ恥はかかないんじゃないか?パーティには初心者もそれなりにはいるだろうしな。なにより、上手いやつが相手ならある程度エスコートしてくれるさ」
少年「ダンスって……見た目より体力使うよね……」ハァハァ
少女「これも……勇者になるためだよ……」ハァハァ
少年「ぼくは……別に勇者を目指してるわけじゃないんだけどね……」ハァハァ
眼鏡「…………」
少年「眼鏡ちゃんは意外と余裕そうだね……」ハァハァ
眼鏡「……プファッ……だめ。疲れた」ハァハァ
少年「息を我慢してごまかしてたんだね……」ハァハァ
少女「みんな……明日は!がんばろー!」
少年「回復が早い……元気だね……」ハァハァ
少女「そこはおー、だよ!おー!」
眼鏡「……おー」ハァ
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